WHCニュース
- 2010.11.17第12回日本褥瘡学会学術集会 シンポジウム報告
『シンポジウム4:ラップ療法を行う上での工夫と課題』
・褥瘡学会シンポジウムにおいて、以下のような見解が出された:
ラップ療法は、あくまで、医療用として認可された創傷被覆材の継続使用が困難な、在宅などの療養環境において、使用することを考慮してもよいとのコメント。
●ただし、褥瘡の治療について十分な知識経験を持った医師の責任のもと、患者・家族に十分な説明をして同意を得た上で実施すべきである 』と限定された。
その他の動き
●塩化ビニリデン衛生協議会からの文書での申し入れ。
・ 塩化ビニリデン衛生協議会から、褥瘡学会理事長の京都大学・宮地先生に直接申し入れが行われた。
-「ラップはあくまでも食品用なので、医療用として使用しないでほしい。」
-「褥瘡ガイドラインにラップ療法を入れないでほしい」
-「ラップ療法という単語はサランラップ、クレラップを想起させるので、食品用フィルムとの言い方の変更
●創傷被覆材部会として、ラップ療法への慎重な対応がされるよう依頼があった。
・全体を通じ、ラップ療法を制限する以下のコメントがあった。
●滲出液が多い症例や感染の危険がある状態で漫然とラップを使わない。
●創をちゃんと診られる医師のみがラップ療法を行えること。
以上