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創傷治癒よくある質問

  1. 褥瘡
  1. 下肢
Q11 相談者 ニックネーム:yumi 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:男性

長時間の脳手術を横向きで行った為、ベッド側の大転子の所が褥瘡になってしまいました。
ジュクジュクしたのは一か月くらいで治りました。
手術から5年経ちましたがまだ痛がります。皮膚がつっぱるかんじがするそうです。
手術を受けた病院に相談し1年程前、ペインクリニックで鍼治療を2~3回しましたが良くもならずその後何もしていません。
皮膚はその部分が少し薄茶色になった位で表面はスベスベでほぼ健全に見えます。
調べても同じケースが見当たらないのでどのようにしたら良いかご指導ください。

A11 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「少し薄茶色になった位で表面はスベスベでほぼ健全に見え」るならば、左右の大転子部位の「皮膚」の可動性と皮下組織の厚みを比べてみて下さい。
左右同じならば「つっぱるかんじ」を痛みと感じているのかもしれませんし、「褥瘡」のあった部位に多少でも硬さあるなら瘢痕の圧迫や引き攣れが痛みの原因になっているのかもしれません。
いずれの場合も、保湿剤塗布とシリコンシート貼付、ダイオードレーザーなどの治療で症状が和らぐ可能性があります。
また様々な作用機序の鎮痛剤等を試しても見てもよいでしょうから、主治医に相談して治療方針を検討してください。
Q12 相談者 ニックネーム:チェアー 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性

車椅子を常用しているものです。
臀裂のうちの上部の方に褥瘡ができます。できたり治ったりを繰り返しています。
やわらかいズボンだと褥瘡ができないのですが、固いズボンだと褥瘡ができるのはどうしてでしょうか。固いズボンでも、股引を履いているとできにくいです。
仕事の関係上、どうしても固いズボンを履かなければならない時があるのですが、そういう時に褥瘡ができないようにするにはどういった対策があるでしょうか。それを是非知りたいです。
固いズボンによって褥瘡ができるのは、どのようなメカニズムなのでしょうか。表面の硬さによるものなのか、伸縮性の欠如によるものなのでしょうか。

A12 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
体重で長時間圧迫された皮膚の細胞に十分な酸素が行き渡らなくなり、褥瘡が出来ます。
毛細血管は20~30mmHg程度の圧迫で血行が障害され、2時間を超えて圧迫が継続すれば褥瘡が発生すると考えられます。
「やわらかいズボンだと褥瘡ができないのですが、固いズボンだと褥瘡ができる」なら、皮下組織の薄い部位で圧迫されているのでしょうから、圧力を分散する減圧シートをお使いになってはいかがでしょう。
また、どうしても「固いズボンを履かなければならない時がある」ならば、お尻の部分だけを切り取って柔らかい布に付け替えてしまう方法も考えられます。
Q13 相談者 ニックネーム:ジェス 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:女性

介護施設で働くものです。
利用者様の足の傷についてですが、表皮剥離したところを消毒しガーゼで保護して様子をみていました。
もともとむくみがあり、傷口から浸出液がでていたため、ガーゼを取り換えて消毒を繰り返し、傷が治ってきていたのですが、
確認したところ、化膿していて、それが治るとそこの部分が穴のようにへっこんでいました。
対処はどのようにしたらよいのでしょうか?

A13 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「もともとむくみが」ある高齢者の下腿の外傷は、治療に難渋することも少なくありません。

「化膿していて、それが治ると」ということですから、現在は感染がない状態なのでしょうから、やや手間がかかりますが、湿潤療法でのケアをお勧めします。
創をきれいに洗って、創面が常に浸出液で湿潤状態にあるように努めてください。

湿潤療法のための医療用機材、自己ケア用機材も各種販売されていますが、高価な医療材料を毎日使用すれば費用の検討も必要になるので、一度、医療機関で診察をしてもらい具体的なアドバイスをもらってください。

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