治療用具・材料

  1. 創傷被覆材
  2. ケロイド・肥厚性瘢痕治療剤
  3. サイトカイン・増殖因子
  4. 体圧分散式マットレス

創傷被覆材

モイストウンドヒーリング(湿潤環境下の創傷治癒)のコンセプトにより、傷のケアは根本的に変わりました。
又、このコンセプトに基づいて、この40年の間にさまざまな創傷被覆材が誕生しました。

傷のタイプと状況に応じ、それぞれに最も適したものが考案された為、多くの創傷被覆材があり、使う側としては戸惑いを感じます。

しかし、基本的なコンセプトをしっかり押さえておけば、だれでも上手に使い分けできるはずです。

その基本的なコンセプトとは

  1. ほとんどの傷は、湿った環境の方が治りがよい。
  2. ということは、傷には自然に染み出してくる、いわゆる浸出液があるので、それを温存したほうがよい。
  3. つまり、刺激のないフィルムで覆う、すなわち、閉鎖することである。このフィルムは防水が目的であるが、ある程度の水蒸気透過性は必要である。
  4. 閉鎖することは、同時に、浸出液の中の創傷治癒に役立つ化学物質を逃さないことにもなる。
  5. こうして、肉芽組織の形成と表皮化の促進を図る。
  6. ただし、感染があったり、死んだ組織いわゆる壊死組織があれば、その除去が先決である。

傷のタイプの違いは別に述べたとおりですが、大別すれば次のようです。

  1. 熱傷創
  2. 褥瘡
  3. 下腿潰瘍

傷の状態として区別が必要なのは

  1. 急性か慢性か
  2. 感染があるか
  3. 壊死組織があるか

この二つを軸にして、それぞれに適当な被覆材を使い分けることになります。

ひどく面倒なようですが、実際はそれほどでもありません。

一番気をつけなければならないのは、感染、壊死組織があるときの特別な処置がありますが、それ以外は各メーカーが適切なドレッシング材の使い分けを提案していますので、それに従って切り替えていけばよいのです。

ここにその一例として、コンバテックの場合を取り上げることにします。

①感染の有無

  • 感染の兆候が見られる場合には、感染に対する薬剤治療や全身局所管理による感染コントロールを第一に考えます。
  • その上で、創傷被覆材を併用することが有用と医師が判断する場合は、局所の観察を十分に行い、慎重に使用を行うことが必要です。

②壊死組織の有無

  • 厚く硬い壊死組織のある際には、外科的デブリードメントで壊死組織の除去を行います。
  • 薄く柔らかい壊死組織がある場合には、水分を与えるグラニュゲルや、閉鎖環境で自己融解を促す創傷被覆材を選択することもあります。

③滲出液量に応じた創傷被覆材の選択

また近年、「治りにくい創傷・褥瘡(難治性創傷)」の原因の1つに「バイオフィルム」があると言われており、そのバイオフィルム早期に対処する新しいコンセプトとして注目されているのが、 「Wound Hygiene/創傷衛生」です。

「Wound Hygiene/創傷衛生」は、2020年にコンセンサスドキュメントが発表されたばかりの最新TOPICです。

内容は、創傷ケアにかかわるすべての医療従事者に実践していただけるよう、創傷ケアのたびに10分以内で行えるケアの手順がシンプルな4ステップにまとめられています。

日本語版コンセンサスドキュメントは下記からダウンロードできます。
https://www.woundhealing-center.jp/seihin/woundhygiene.php

資料提供 コンバテック ジャパン株式会社

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