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創傷治癒よくある質問

  1. 肥厚性瘢痕
  1. 首・肩
Q1 相談者 ニックネーム:swattsho 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:男性

粉瘤から発展したケロイドの治療相談です。
2016年10月に皮膚科で背中の左肩寄りにできた粉瘤のくり抜き手術を実施。
しかし、2017年8月に同じ場所に粉瘤ができ再度くり抜き手術をした。
1年後、また同じ場所に粉瘤が出来たがそのまま放置したことで、ケロイド状に固まり盛り上がった腫れとなってしまいました。
現在は時々チクチクとする痛みがある程度で痛みはひどくないが、ケロイドが大きくなるようなので手術で除去すべきか、薬服用や、注射、放射線などの治療がよいものか悩んでいます。
1年ほど前に別の皮膚科で見てもらったが、ケロイドの治療は手術してもまた再発の可能性が高いのでましばらく様子を見た方が良いとのことで現在に至っています。
ケロイドの大きさは2cm×3cmくらいでそれほど大きい物ではありません。
治療方法としてはどのように考えるべきでしょうか。

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ケロイドではなく肥厚性瘢痕でしょう。
肩甲骨周辺は肥厚性瘢痕の好発部位なので、外科的治療ではなく、シリコンジェルシート貼付、トラニラスト内服、ステロイド外用、ステロイド注射などの保存的治療を試みることをお勧めします。
形成外科を受診してご相談なさってください。
Q2 相談者 ニックネーム:けい 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

談内容はやけど跡の盛り上がりについてです。
当方28歳女ですが、7年程前に熱湯が首後ろの下部分にかかる出来事がありました。
数ヶ月ほどで患部は完治しておりますが、皮膚の盛り上がり(縦約5cm、横約1cm、厚さ約1mm、赤みなどの色はほぼなし、皮膚感は周りの皮膚と同じ、痛みなし)が残っています。
日常生活に支障はありませんが、首・肩回りの開いた服を着たりした時など未だに気にしてしまいます。
そこで、もし適した治療方法などございましたら、ご教授いただけると幸いです。
また、治療の可能性としてフラクショナルレーザーの繰り返し照射があると思いますが、あまり色や厚みのない瘢痕を更に目立ちにくくすることは可能なのでしょうか。

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
健常な皮膚と肥厚性瘢痕は、基本的に細胞や線維組織に違いはありませんが、創の治癒過程で線維組織が過剰に産生されると肥厚性瘢痕が形成されます。
時間の経過とともに、血管の拡張が治まったり新生血管が委縮したりすると赤みが消褪し、徐々に線維組織の活動性が落ち着くと白く平らな成熟瘢痕になるのです。
積極的な治療として、やはりフラクショナルレーザーを選択します。
フラクショナルレーザーは機器によってレーザー光の種類が異なるため、拡張した血管や新生血管に効く治療、線維組織の新陳代謝を早めて盛り上がりの改善を得意とする治療などさまざまなので、複数の医療機関で治療目的、期待できる治療効果、治療に伴うリスクなどをしっかりとお訊きになって施術をお決めください。
Q3 相談者 ニックネーム:もか 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

昨年9月に皮膚科(形成外科医)で首元のホクロをz型に切除いたしました。
傷跡が赤くなり目立っております。
術後はエクラープラスターを毎日張り替えて5ヶ月程使用しておりましたが、担当医が転院してしまっため別の皮膚科医に見てもらったところステロイドによるかぶれを起こしていると言われました。
トラニストカプセルを処方され飲みましたが改善される様子がありません。
目立たなくなる可能性はあるのでしょうか。

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の「傷跡」が盛り上がった肥厚性瘢痕ならば、「トラニラスト」を数か月~数年継続すれば有効でしょう。
「傷跡」が幅は広くても平らならば「ステロイドによる」血管拡張が原因なので、「トラニラスト」の有無は関係なく、時間の経過とともに赤みは軽減すると考えられます。
また、肥厚性瘢痕の赤みならレーザー照射が効果的なので、形成外科や美容皮膚科でセカンドオピニオンをお求めになってはいかがでしょう。
Q4 相談者 ニックネーム:yupi 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

2週間ほど前に耳下腺腫瘍の摘出手術を受けました。
退院後も傷はテーピングされていたのですが、昨日初めてテーピングを取り、実際に手術痕を見てみると、一部肉が盛り上がっていました。
これは、時間の経過とともによくなるのでしょうか。また、何か目立たなくするための対処法などあるのでしょうか。髪などで隠せる場所ではあるのですが、どうしても気になります。

A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
術後「2週間ほど」で肥厚性瘢痕の状態になっているとは考えられないので、「一部肉が盛り上がって」いたのは、後に平坦な一本の瘢痕になるように盛り上げて縫合されているのではないでしょうか。

確認のため、現在の状況と今後の経過の説明を主治医に求めるか、早期に形成外科を受診してご相談なさってください。
Q5 相談者 ニックネーム:あこ 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

7歳の頃、右肩に2箇所できものができ排膿のためメスで切りました。その跡が肥厚性瘢痕(1cm×2cm)になっています。
20年以上経っても赤み、膨らみがおさまらないのでケロイドかと思っていたのですが、サイズは変わらないので肥厚性瘢痕なのかなと思います。

これまで5年ほどフラクショナルレーザー、ケナコルト注射、ドレニゾンテープ等の治療をしてきましたが効果が見られなかったため、形成外科にて切除手術・放射線治療をしたい旨相談しましたがサイズが小さいということ、場所が肩(ちょうど関節のところ)で再発リスクがあるため切除手術はおすすめできないと言われました。

これまで5年ほど保存的治療を続けてきて改善が見られないのでくたびれているところもあり、思い切って切除をしたいといまだ諦めきれないのですが、やはり肩の部分の切除手術は再発リスクが高く控えた方がいいのでしょうか?

A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
肩、上腕は肥厚性瘢痕の再発の多い部位です。
ケロイドの切除術に準じて、大きく盛り上げて縫合し、手術に続いて中性子線照射をすれば、再発しない可能性もありますが、全く瘢痕が無くなるわけではないので、手術をするかどうかは熟考していただく必要があります。
また、「5年ほど」治療してきたという「フラクショナルレーザー、ケナコルト注射、ドレニゾンテープ」より、ロングパルスYAGレーザーなど血管に作用するレーザーの方が赤み抑制に有用なのではないでしょうか。
「赤み、膨らみ」の改善が目的なら、お試しになってみてはいかがでしょう。

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