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創傷治癒よくある質問

  1. 治療中や手術後の気になる状態
Q1 相談者 ニックネーム:mk 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

歯列矯正のため、口腔外科で顎変形症の上顎下顎の骨切りの手術をしました。上顎はちょうど鼻の下の辺りを水平に切り、前歯の真ん中でカットして広げて前に出して、吸収プレートで止めています。下顎はエラ部分をチタンプレートで止めています。
術後直後は鼻の下から上唇にかけて、ピリピリと火傷のような激しい痛みと感覚麻痺がありました。1ヶ月過ぎた今は、痛みは少し落ち着きましたが、腫れと感覚麻痺と痺れが継続しています。
それに加えて、鼻の下の縫ったであろう箇所が突っ張るような縛られているような固い感覚がします。主治医には日にち薬と言われていますし、上顎の骨折と同じなので時間がかかるのはわかっているのですが、同じ手術をした方に聞いても、私のように固い感じで動かしにくさを訴える人はおらず不安になりました。
このまま経過観察で大丈夫でしょうか。何かできることはありますでしょうか。

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
三叉神経第2枝の牽引に伴う知覚異常でしょう。
また、浮腫みによる知覚鈍麻もあるのかもしれません。
いずれも、時間の経過とともに軽減、解消します。
「主治医」は、手術内容は勿論、術後の経過も把握して、「日にち薬」と判断なさっているのでしょうし、特別な指示はお出しになっていないのですから、「このまま経過観察で大丈夫」と考えます。
Q2 相談者 ニックネーム:やっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

1ヶ月程前に転んで左側顔面を強打しました。
救急で診てもらい、形成外科にて瞼の縫合、CTを撮ってもらい骨折はないと言われました。
今現在、まだ頬骨が腫れていて笑うと引きつる様な違和感があり、触るだけでも痛いです。たまに針で刺された様なチクチクした感じもあります。CTを撮ってもらった時に2ヶ月は様子を見て下さいと言われました。
あとどれくらい経てばこれらの症状は落ち着いてきますか?このまま何もしないで大丈夫ですか?

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
顔面骨の「骨折はない」のですから、「頬骨が腫れていて笑うと引きつる様な違和感があり、触るだけでも痛い」のは皮下血腫か皮下出血後の局所浮腫によるものでしょう。
診察をしなければ、具体的なアドバイスができません。
「2ヶ月は様子を見て下さいと言われ」ているのですから、「形成外科」で経過を診て貰ってください。
「症状」が「落ち着いて」不安が無くなるまで、定期的に「形成外科」を受診して、状態の評価、自己ケア法の指導、治療の提案、経過予測をして貰うとよいでしょう。
Q3 相談者 ニックネーム:さあママ 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

自閉症のある中学生男子に顎の辺りを噛みつかれました。
出血し、一カ所は深め、(翌日は閉じていた)周りは擦り傷が3センチ位できてしまい、当日は水で洗い傷パワーパッドを貼りました。
翌日皮膚科に受診したところ、傷パワーパッドはよくないと言われ、その場で消毒され、ゲーベンクリームを塗りました。その後はガーゼ付き絆創膏を貼りました。
あとは抗生物質処方されました。
これを自宅で3日間続けまた来るように言われました。
今は痛みはなく、どちらかというと傷跡が残らないか心配です。
自分としては潤湿療法に切り替えたく、病院で言われた通り自宅での処置に迷いがあります。
痛みがなければ抗生物質服薬のみの傷パワーパッドにきりかえても良いのでしょうか?

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
直接の診察をしないで、いただいた情報から推測しただけの回答になります。
実際に診察をした「皮膚科」の担当医の指示に従って頂くことをお勧めしたうえでのアドバイスということをご理解いただけたなら、以下を読み進めてください。

ヒト咬傷は比較的、感染の可能性の高い外傷です。
受傷1日目の「受診」で、「ゲーベンクリーム」を「自宅で3日間続けまた来るよう」という指示されたのですから、「皮膚科」の担当医は、感染の可能性を考えて「傷パワーパッドはよくない」と判断したと推測できます。
受傷2日目で、発赤、腫脹、熱感など感染を疑わせる兆候はありませんが、感染を完全に否定する根拠もありません。
しかし、これから感染が成立するとすれば歯牙が到達した皮下最深部位の既に閉鎖された空間でしょうから、表皮付近の「擦り傷」に湿潤療法を行っても、感染および炎症を助長することにはならないでしょう。
湿潤療法を選択なさるかはご本人の判断になります。
Q4 相談者 ニックネーム:ミッキー 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性

転んでおでこに真皮に達する4センチの切り傷を作り、救急病院でダーマボンドで接着していただきました。
安静にして順調に回復していたのですが4日目に下を向いて洗髪したりしてその日から傷口が空いてしまいました。5日目に別の整形外科に受診したところなにも問題ないと言われそのまま返されましたが昨日の晩から寝ている間も出血が続いています。このまま放っておいていいでしょうか

A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
血液サラサラなどの目的で血液抗凝固剤などを服用していたりしなければ、圧迫止血が可能でしょう。
止血できていればそのままでもいずれ上皮化するでしょうが、瘢痕(傷痕)が残るでしょうから、出来るだけ早急に形成外科受診をお勧めします。
皮膚表面接着剤(「ダーマボンド」など)は、抜糸の必要が無いので有用な医療材料ですが、額の打撲による割創は、表皮に緊張がかかって創が開き気味になるため、皮膚表面接着剤を使う前に必ず皮下縫合が必要です。
「救急病院」は外傷受傷当日の処置をする病院で、応急的に皮膚表面接着剤を使ったのですから、翌日には形成外科におかかりになるべきでした。
Q5 相談者 ニックネーム:213 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

顔から転倒してしまい、顔に擦り傷ができました。かさぶたができてから軟膏を処方され、綺麗にかさぶたが取れた後ぐらいから化膿し始めました。内服薬2日分とゲンタマイシンを処方されました。グチュグチュしてる感じは無くなったのですが、黄色い汁が出ている境目が円状に広がり続けています。皮膚科では、ゲンタマイシンを処方したのでもうこれで診察は終わりと言われました。それからも円状に広がっています。擦り傷ができてから1ヶ月ぐらいたっています。

A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「皮膚科」の診察医が推測するより深い「擦り傷」で、「かさぶた」の下に浸出液が溜まっていることに気付かなかったため、「診察は終わり」ということだったのでしょう。
受傷から「1ヶ月ぐらいたって」いるにも関わらず、「黄色い汁が出ている境目が円状に広がり続けて」いるなら、真皮の比較的深い層までの「擦り傷」だったのかもしれませんし、感染を伴っているのかもしれません。
また、上皮化・治癒が遷延する基礎疾患の存在も疑われます。
創状態を診て、適切な治療法を選択することが大切です。
早く上皮化、治癒させることも大切ですが、上皮化完了後の瘢痕や色素沈着も気になるので、直ちに形成外科を受診することをお勧めします。
Q6 相談者 ニックネーム:Lovecat 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

1か月前に大理石のフロアで転けて顎から血面にぶつけて顎下を切れてしまい、翌日近所の外科で4針縫合してもらいました。
その後、処方してもらった軟膏に傷口と周りがかぶれちゃって痒みが出て腫れたので縫合してから5日目で抜糸してもらいました。

現在、抜糸してから3週間以上経ちますが傷口を触ると痛みが出ます。
シコリもできていますが、シコリに関してはこちらのサイトの他の患者さんの相談と回答を拝見し、3〜6カ月で徐々になくなると理解しておりますが、痛みに関しては触ったり当たったりすると鋭い痛みを感じるので心配です。

病院ではまだ炎症が残っていることでシコリと痛みは時間が経てばなくなるという説明を頂きましたが、なぜまだ炎症が残っているのか気になります。
この炎症は軟膏によるかぶれからなのでしょうか?それとも傷がまだ完全に治っていないからでしょうか?
抜糸から約1か月経ってるのに痛みがあるのはよくあることでしょうか?

後、縫合した傷跡の赤みは時間が経てば薄くなるのでしょうか?
アトファインという傷あとケアテープを貼っていますが貼っといた方が傷跡を薄くするのにいいでしょうか?

A6 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
下顎の打撲による割創は、縫合抜糸後に皮下硬結が生じ、硬結を圧し潰した際に強い痛みが伴うことが多く、硬結の解消、痛みの消褪までに、受傷後3か月から6か月程度かかるのが通常です。
軟膏による接触性皮膚炎であったか、縫合創からの浸出液による接触性皮膚炎であったかは判りませんが、表皮の炎症は治まっているのですから、打撲出血のための硬結が治癒過程にある期間を「まだ炎症が残っている」と説明されたと推測します。
受傷後1か月なら、縫合瘢痕の赤み、皮下硬結、皮下硬結に伴う痛みは一般的な経過に伴う症状です。
顔の外傷で不安は少なくないでしょうから、定期的に形成外科を受診して、瘢痕の経過によって適時適当なアドバイスをして貰うことをお勧めします。
Q7 相談者 ニックネーム:S 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

3日前に真正面から眉間あたりを強く殴られかなり鼻から出血しました。翌日から顔が腫れ始め、目頭からあざも広がってきました。腫れはゆっくり進行して最初左目周りそして右目それれに伴いあざも広がってきています。鼻と頬の感覚がないのと、鼻内部が腫れているのか鼻が詰まっているような感じがあるそうです。
救急で脳神経外科を受診できなかったため耳鼻科を受診し、そこでは鼻にカメラ入れ確認。鼻骨折はないだろうとの事。レントゲンは撮っていません。
このまま様子見でいいのか、改めて違う病院でレントゲン撮った方がいいのでしょうか。
その際脳神経外科なのか、形成外科などどこで診察して貰えばいいのでしょうか。

A7 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
顔面外傷は、必ず形成外科を受診してください。
治療が必要か判断して貰い、経過を診て貰うとよいでしょう。
Q8 相談者 ニックネーム:ゆか 患者様(相談対象者) 年齢:70代前半 性別:女性

母が2日前に、棚にぶつけて、眉毛と目の間の中間あたりで骨がある所のあたりを6ミリほど切りました。それから2日キズパワーパッド を貼って剥がれることなく使えていました。
形成外科受診したところ、「深い傷ではないので4.5日で治る。縫うほどではない。ただ傷は残る。キズパワーパッド は高いでしょ、ゲンタシン軟膏塗ってカットバン貼るね」との対応だったそうです。
この場合【ゲンタシン軟膏塗って絆創膏】と【キズパワーパッド を貼る(つまり湿潤療法をする)】どちらがいいのでしょうか。
キズパワーパッド には目の周りには使うな、と書いてありますが、眉毛と目の間の中間あたりの骨があるあたりはキズパワーパッド はダメなのでしょうか。
頻回にワセリン塗るのはどうでしょうか。
なるべく傷跡目立たないようにしたいそうです。

A8 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
受傷から2日経過しているなら、既に創は閉鎖しているでしょう。
どちらの処置でも構いません。
どちらの処置でも治癒後の瘢痕に違いが無いと判断したので、形成外科の診察医は費用面の比較だけで処置法を選択したのでしょう。
形成外科は、外傷などの治療に際し、初診の段階から、創治癒後の瘢痕の経過を想定して、出来るだけ瘢痕が目立たなくなるように処置法を選択します。
なるべく傷跡目立たないようにしたいとお望みなのですから、具体的な回答には診察が必要です。
お掛かりになった形成外科の指導に従い、定期的に経過を診て貰うことをお勧めします。
Q9 相談者 ニックネーム:ゆうこ 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

約1ヶ月前に転倒が原因で頬骨骨折し、3週間前に手術をしました。口腔内から血腫を掻き出し、吸収性プレートで固定、神経に当たるため全部は治せないということでした。
その後腫れはだいぶ引き、痛みもないのですが、手術から2週間経った頃から顔の浮腫(特に手術した左側)がひどくなってしまい、朝は特にパンパンになります。
食事も普段気をつけているので、塩分や水分に問題があるとも思えません。
受診の際主治医に相談したのですが、「血腫を掻き出してプレートを入れた所がくっついているせいかな?放置して大丈夫だと思うけど…とりあえず様子を見ましょう」としか答えてもらえませんでした(確かにプレート部分は触ると硬くなっています)。
術後の経過に関しては個人差があるのは理解していますが、顔の浮腫が心配になり相談させていただきました。

A9 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
上肢、下肢に浮腫は無く、起床時に顔の浮腫がある、顔の浮腫は右側(健側)より左側(患側)が重症ということでしょうか。
浮腫が顔だけに限局していなければ、血漿浸透圧の低下など全身的な原因を疑います。
顔面の患側(左側)だけに浮腫があるなら手術が関係していると考えるべきでしょうが、手術自体が原因なら、術直後に最も浮腫が強く、日数の経過とともに浮腫の程度が軽減するのが一般的です。
手術から2週間経過してから浮腫が出現し始め、それから1週間経過して浮腫の程度が全く軽減する様子が無いなら、極めて可能性は低いでしょうが吸収性プレートの異物反応なども疑う必要があるかもしれません。
消炎薬を服用する、入浴で身体を暖め過ぎない、高めの枕で就寝するなどの対策をしても、さらに浮腫が酷くなるか熱感を帯びるなら、主治医に精査を求めた方が良いでしょう。
少しずつでも浮腫が軽減しているなら、まさに個人差と考えて、時間の経過を待ってください。
Q10 相談者 ニックネーム:ふ 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

3週間ほど前に貧血で倒れた際、左の顔面を大理石のような床に強打しました。
しばらくはだいぶ腫れていたのですが腫れはほぼ引き痣もなくなったのですが打撲した部分を触ったところ顔の奥にしこりのような手触りですこし感覚が鈍く押すと痛みがあります。今もまだ笑うとぎこちない感じはあります。
打撲後すぐに病院を受診しMRIは異常なく1ヶ月ほど様子見てとのことだったのですが、形成外科を受診した方が良いのでしょうか。放っておけば顔の奥のしこりもよくなるのでしょうか。

A10 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下出血後の硬結でしょう。
通常の経過でも、受傷から3か月程度、「顔の奥にしこりのような手触り」は続きます。
眉の位置が低くなっていたり、瞼を閉じることが出来なかったり、鼻唇溝が浅くなっていたり、口角が落ちていたりしなければ、三叉神経の損傷はありません。
上顎の歯肉の知覚鈍麻や歯が浮いているような違和感が無ければ、眼窩下神経の障害はありません。
開口時に耳介前に痛みがあったり開口制限があったりしなければ、顎関節の異常はありません。
左右の黒目の高さが同じで、物が2重に見えたりしなければ、眼窩底骨折もなかったのでしょう。
顔は整容的にも機能的にも重要な部位ですので、外傷の際に皮膚欠損があったり顔面骨のヒビや骨折が疑われたりする場合は、必ず形成外科におかかりになってください。

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