傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 治療中や手術後の気になる状態
Q41 相談者 ニックネーム:K 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

1ヶ月半前に、転倒して左目の周りの骨と鼻の骨を骨折しました。
翌日には形成外科を受診し、その日のうちに鼻の修復手術と、鼻を折ったさいにできた傷口を縫っていただきました。一週間後に抜糸し、そのあとはドクターの指示のもと、1ヶ月スキンテープで鼻の上の傷跡(縫合跡)を保護していました。そのときは傷痕(縫合跡)は赤紫色でしたが、傷痕の盛り上がりは、一部だけでした。
1ヶ月後の再診で、傷痕をよくするためにスキンテープからステロイド含有テーブをはるようになりました。スキンテープのかわりに一日一回自分で傷跡にステロイド含有テープをはるようになって一週間ほどたちます(怪我をした日からちょうど1ヶ月半です)。スキンテープのときは盛り上がりが一部分だったのが、ステロイド含有テープにしてから縫合跡の傷口にそって全体的に盛り上がっていることに気がつきました。(傷跡にしかはっていません)
かゆみなどはありません。が、傷跡の盛り上がりが広がったのが気がかりで、ご相談のメールをいたしました。
このままステロイド含有テープをしていても大丈夫でしょうか?それとも傷の治りかたとしては普通なのでしょうか。

A41 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「怪我をした日から」「1か月」以上経過して肥厚性瘢痕になりつつある時期に重なったため、「ステロイド含有テープにしてから縫合跡の傷口にそって全体的に盛り上がって」きたように感じるのでしょう。
「傷跡の盛り上がりが広がったの」は「ステロイド含有テープ」のせいではありません。
そのまま「ステロイド含有テープを」継続して「傷跡」だけに貼って、「形成外科」担当医の指示に従ってください。
Q42 相談者 ニックネーム:ライム 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

2週間前に眉毛の上を3針縫いました。
眉毛の高さが変わってきてしまいました。目元の大きさも小さくなってしまいました。縫った場所付近は硬いです。
これは治るのでしょうか?
美容整形的なものではないと治らないのか不安です。

A42 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
切創や割創で「眉毛の上を3針縫」っただけなら、通常、「眉毛の高さが変わ」ったり「目元の大きさも小さくなってしま」うことはありません。
処置後「縫った場所付近」が「硬」くなっているのは、まだ「2週間」しか経っていないことから縫合による硬結と推測されます。
3か月以上の経過で硬結は消褪するでしょうし、「眉毛の高さが変わって」いる状態も軽減あるいは解消されるでしょう。
「目元の大きさも小さくなって」いるのが浮腫みによるものなら、3週間程度で改善します。
また、頂いた情報だけでは、外傷によって三叉神経末梢が損傷されて「眉毛の高さが変わって」「目元の大きさも小さくなって」いる可能性も完全に否定することが出来ません。
形成外科で診察をしてもらい、現状の評価と今後の経過予測、自己ケアの方法などをお尋ねください。
Q43 相談者 ニックネーム:でんちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性

先週の金曜日に転倒し自宅の外階段(タイル)に顔面をぶつけてしまい、眉毛のすぐ上、目と目の間の2ヶ所を切ってしまい形成外科で縫合しました。本日抜糸しましたが、ゲンタシンはもう塗らなくていいと言われました。
そのまま、診察が終わりそうな雰囲気だったので、私がテープ等貼らなくて良いですか?と聞くと貼っても良いよ、と。
また、日焼け気を付けた方が良いんですよね?と聞くと、9月まで紫外線強いから今年は特に気をつけてね。というようなかんじで、また何か気になることがあれば来てね。と診察が終わりました。
抜糸の際、少し血が滲んだように見えましたが、ゲンタシンはもう塗らなくて良いのでしょうか?
また、マイクロポアテープは貼るつもりですが、どのようなことを気を付けたら良いか教えて頂きたいです。
もし、マイクロポアではなく、他でおすすめのものがあれば、それも合わせて教えて頂きたいです。

A43 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
抜糸が済んでいるので、「ゲンタシンはもう塗らなくていい」です。
「マイクロポア」などの「テープ」は、瘢痕に緊張がかかる部位ならば必ず貼っていただきますが、「眉毛のすぐ上、目と目の間の2ヶ所」ならば瘢痕を幅広くするような方向に強い緊張がかかる部位ではないので、「貼っても良いよ」という程度の勧め方だったのでしょう。
むしろ、「テープ」の範囲が「眉毛」にかかってしまうことを懸念なさったのかもしれません。
また、受傷後3か月程度の期間に生じる炎症後色素沈着を防ぐには「日焼け気を付けた方が良い」のですが、数年の経過を比較すると紫外線対策の有無で色素沈着の程度に差はありません。
したがって、積極的に紫外線対策をお勧めになることはなさらなかったのではないでしょうか。
紫外線対策が絶対に必要と考える医師もいるので、患者さんから尋ねられた際には、「9月まで紫外線強いから今年は特に気をつけてね。というようなかんじ」でお答えになっているのかもしれません。
ちなみに、「マイクロポア」などの「テープ」は、紫外線遮断効果は必ずしも大きくないので、紫外線対策をなさるならSPF50の日焼け止めをお使いになることをお勧めします。
Q44 相談者 ニックネーム:TY 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

高校生の娘が、年末、左鼻の鼻出血( 鼻血)が多量に3回ほど頻発したため、耳鼻科に受診しました。
ところが、医師は何の説明もなく鼻粘膜焼灼術(鼻に麻酔後)と思われる治療をし、鼻粘膜を焼かれました。
鼻出血 (鼻血)は収まりましたが、治療後、左鼻の鼻翼(小鼻)に直径約3~4ミリ、深さ約1~2ミリの穴(えぐれ)ができてしまい、小鼻の穴の外側の壁がえぐれ穴があいた状態になりました。
この治療は、鼻の穴入り口にこのような状態になるのでしょうか?治療時に失敗して、鼻翼(小鼻入り口)を焼いてしまったのではないかと思っています。このえぐれ(穴)は治るでしょうか?現状、かさぶたができましたが、はがれ、部位は赤く、えぐれ、穴が開いたままの状況です。外見上鼻という目立つ場所であり、えぐれた小鼻が治るか心配です。このまま、様子をみるべきか、対処、治療が必要かアドバイスをお願いします。
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A44 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
鼻翼の皮膚欠損は凹みのまま瘢痕が残ることがあります。
直ちに形成外科あるいは美容皮膚科を受診することをお勧めします。
診察する医師によって勧める治療時期や治療法が異なる可能性が高いので、可能ならば複数の医師の意見をお訊きになり、最も信頼できると感じた医師を主治医と決めて、主治医とともに治療方針をご検討なさってください。
Q45 相談者 ニックネーム:リリー 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

1ヶ月前に頬骨の手術をした時に切った口内の傷が、まだ水やうがい薬が染みます。
朝起きると少し良くなっているのですが、夜になると、起きてる間に食事したり会話したりしたせいか、染みる状態に戻ってしまいます。
毎日治って染みての繰り返しで、炎症していないか不安です。
まだ手術1ヶ月だと口内の傷は染みて当たり前なのでしょうか?
(まだ頬の腫れはありますが、腫れが大きくなったり、熱があったりはしません)

A45 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「頬の腫れ」のため、あるいは「頬骨の手術」で頬骨の形態が変わったために、頬側口腔粘膜が歯牙や歯肉と擦れて口内炎の状態が継続しています。
術後3週程度で「頬の腫れ」はかなり吸収されますが、完全に「腫れ」が退くには3か月程度必要でしょう。
口内炎治療の軟膏や貼付薬を使ってください。
擦れなくなれば、2~3日で治癒します。
Q46 相談者 ニックネーム:ゆり 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

先日左眉毛の上を強打して保健の先生が言うには2cm程の切り傷と打撲をしてしまいました
レントゲンをとる予定だった病院で撮れなくなってしまったので切り傷だけを見てもらい結果4針縫いました
それから3日たったんですが鏡を見ると縫ったところの周りが黄色くなっている気がします
これはほっといても消えますか?

A46 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下出血が浸潤し吸収されていく過程です。
一般的に、3週~6週程度で「ほっといても消え」ます。
Q47 相談者 ニックネーム:なつ 患者様(相談対象者) 年齢:60代前半 性別:女性

今年の6月に形成外科で日光角化症の右頬の腫瘍摘出の手術を受けました。1回目は日帰り手術で1.5センチくりぬき、人口皮膚を貼り、1週間後にW形成術の皮弁手術を受け、9日後に抜糸。傷は縦にW型で傷の長さは、5cm程です。
抜糸後ピタシート(ハード)をマイクロポアテープで固定するよう指示され、毎日1回はテープを剥がして石鹸で洗顔するように指示されました。
抜糸直後から端にドッグイアーがあり、一部ひきつれがあったのですが、ピタシートで固定していると幾分か落ち着いていました。術後3か月検診時に、肌の赤みを落ち着かせる為にピタシートの固定を中止するよう指示がありました。

ピタシートを中止して1か月ほど経過すると段々皮弁をうけた部分のでこぼこ感が目立つようになり傷口も盛り上がってきたので受診した所、ピタシートで再度固定するように指示されました。
傷口も赤いし非行性瘢痕になっているようですが、ピタシートで固定する方法だけで良いのでしょうか?ピタシートは長期で貼っていても肌に負担はないのでしょうか?

A47 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「日光角化症」は前癌病変です。
「1回目」は「くりぬき」手術で、「1週間後」に「1.5センチ」の皮膚欠損を「傷の長さは、5cm程」の「W形成術の皮弁手術」で閉鎖し「9日後に抜糸」なさったなら、施術をしてくださった「形成外科」は、悪性の可能性がある皮膚腫瘍を確実に切除することを主目的として治療をいったん完了し、瘢痕形成など整容的な修正は必要に応じていずれ検討するという治療計画を立てていると推測されます。
直径「1.5センチ」の皮膚欠損を閉じたのですから、皮弁や縫合線には比較的強い緊張がかかっているはずで、縫合線の「端にドッグイヤー」が出来ることも、「一部ひきつれ」が生じで「肥厚性瘢痕」になることも、「形成外科」担当医の想定内でしょう。
「ピタシートは長期で貼っていても肌に負担は」ありません。
手術瘢痕が目立たなくなる目標に対してまだ治療途中なのですから、担当医の指示に従っていただければよいでしょう。
次の診察の際に、今後の治療方針をお尋ねになるといよいでしょう。
Q48 相談者 ニックネーム:かな 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

今年(2022年)6月に左眉の眉山を電柱に強打し、打撲部位を中心に腫れ広い範囲で皮下出血になりました。当日に脳外科受診し頭部MRIでは異常なし、皮膚科では腫れが改善するのは3か月位と言われ2日程度アイシングの指示をいただき皮下出血は消失しました。
現在、4か月以上経ちますが左眉山の圧痛としこりの様な腫れが残り眼瞼が重く開眼しづらいです。また左眼が二重から一重になってます。皮膚科では治療は難しいと言われ神経内科は問題なしでした。形成外科を受診し眉の挙上が低下しているとの診断を受け眉挙上のリハビリと半年程度の経過観察をいわれました。ただ、症例数が少ないケースで治るまで検討つかないといった感じでした。眉挙上のリハビリをしてますが、眉の圧痛・しこり様の腫れ・眉挙上回復まで凡そどの程度時間がかかるものでしょうか。また、外科的な治療法は考えられるものでしょうか。夕方位から特に開眼しづらく眼をおおって生活してます。

A48 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
左眉の高さを右眉と同じ高さに指で固定して開瞼した際に、自力で左上眼瞼を十分に引き上げて視野を確保することが可能なら、左眼瞼挙筋の機能は保たれているということですから、「眼瞼が重く開眼しづらい」症状は「眼瞼」の浮腫か「左眉山の圧痛としこりの様な腫れ」が原因と判断できます。
前頭筋は「眉山」付近の皮膚に停止しているので、前頭筋の損傷や浮腫みがあると「左眉山の圧痛としこりの様な腫れ」が生じます。
筋体の損傷か浮腫みのため前頭筋が十分に収縮しないので、「眉の挙上が低下している」のでしょう。
前頭筋収縮力の低下は、前頭筋の損傷や浮腫によって起きることもありますが、顔面神経側頭枝の損傷による前頭筋麻痺でも起きます。
また、「夕方位からとくに開眼しづらく」という症状は、開瞼に努力を要したことによる眼精疲労と言われる眼周囲の筋肉の疲労が原因のことが多いのですが、片側だけなので可能性は極めて低いとはいえ重症筋無力症を否定しておく必要があります。
申し訳ありませんが、診断が明確でない状態で、「回復まで凡そどの程度時間がかかる」のか推測することはできません。
MRIなどで左右の前頭筋およびその周辺組織の違いを比較してみてはいかがでしょう。
根本的な原因が浮腫みだけならば、受傷後6ヶ月までに症状の軽減があるのが通常です。
Q49 相談者 ニックネーム:やま 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性

縫合の経過に関する質問です。
今年の一月、顔面(頬骨上部)を5mm程度縫いました。縫合してから半年程度は傷口が開かないように常にサージカルテープを貼って安静に過ごしていました。縫合直後の傷が最も綺麗に思われたのですが、抜糸後も継続して上記の対応を行っていたのにも関わらず徐々に傷が深く広くなり始めました。半年ほど経てばもう少し綺麗になるかなと思ったのですが、結局傷は深いままで落ち着きました。
前置きが長くなったのですが、一般的に縫合した傷は縫合直後がもっとも綺麗で、抜糸後はだんだんと傷口が深く広くなるものなのでしょうか?

A49 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕が皮下組織と癒着して凹みが形成されているのでしょう。
刺創などの場合は、「だんだんと傷口が深く広くなる」可能性があります。
縫合創は、抜糸して治療が終わるのではなく、瘢痕の経過によって適当な治療や自己ケアをすることで気にならない瘢痕になった時が治療の終了なのです。
治療をしてもらった病院か形成外科を受診してご相談なさってください。
Q50 相談者 ニックネーム:さほりる 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

三週間前に、霰粒腫の摘出手術をしました。
皮膚側から、まぶたの中央あたりを1cmほど切って、抜糸も終えたんですが、切ってない場所の目頭側の腫れが強く出て、その部分だけ、触ると横に長い若干平らなシコリがあり、それが一向に改善されず、照明の下で下を向くと、ポコっとしています。
手術でそこは切ったりしていないのに、考えられる原因はなんでしょうか?
ちなみに、手術前はそこに一切しこりなどはありませんでした。
主治医にも次の診察で確認するつもりですが、もし考えられることがあればお願いします。

A50 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
術後に「腫れが強く出て、その部分だけ、触ると横に長い若干平らなシコリ」が残っているということなら、皮下出血の跡の可能性があります。
時間の経過を待てば症状は軽減します。
「主治医」とご相談いただき、定期的に経過を診てもらうとよいでしょう。

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