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創傷治癒よくある質問

  1. 治療中や手術後の気になる状態
Q81 相談者 ニックネーム:ともこ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

3週間ほど前に転倒し、鼻骨、肋骨2本を骨折しました。
鼻骨は外見に大きな変化も見られなかったため整復手術は行いませんでした。
鼻の下から上唇にかけずるむけた状態で皮膚科にかかったところ、真皮に至る創傷と診断されました。
湿潤療法でケアをし、傷はなくなった状態です。ですが、鼻筋を触った時の痛み、鼻の中の腫れ、鼻下から唇にかけのつっぱり、痺れが取れません。
皮膚科の先生は傷が深かったから時間がかかるとおっしゃいます。このまま時が経てば治るのでしょうか。

A81 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
受傷後「3週間ほど」で「湿潤療法でケアをし、傷はなくなった状態」ならば、「真皮」浅層までの擦過傷ということだったのでしょう。
「鼻筋を触った時の痛み」は「鼻骨」の「骨折」あるいは受傷時の打撲によるものなので、少なくとも4週から長ければ3か月程継続します。
また「鼻の中の腫れ」も、「鼻骨」の「骨折」による浮腫でしょうから徐々に軽減されると予想されますが、「腫れ」に見えている状態が「鼻骨」の「骨折」に伴う鼻中隔湾曲であれば症状の変化はないかもしれません。
「鼻下から唇にかけのつっぱり、痺れ」は瘢痕治癒過程に伴う通常の症状で、およそ3~6か月継続します。
症状が気にならなくなるまで、おかかりになっている病院で定期的に経過を診て貰うとよいでしょうし、耳鼻科の診察もお願いしてみては如何でしょう。
Q82 相談者 ニックネーム:tsk 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

1ヶ月前に、下瞼の睫毛内反(逆まつげ)手術をしました。
吸収糸で縫ったのですが、まだしっかり糸が見える状態で、傷跡もムカデの様な感じに盛り上がってきています。術後の説明では1ヶ月で糸が完全に吸収されると聞いていたので不安です。
術後2週間目の受診では「頑張れるなら抜糸しますか?」との提案もありましたが、
息子の心の準備ができておらず、
また、先生からは「抜糸しないと時間はかかるかもしれないが、傷の治りの仕上がりは変わらない」との説明もあり、
その際は抜糸はせず、自然吸収されるのを待つことにしました。
1ヶ月経った今は、あの時に、少し時間をもらって息子を説得して、抜糸をしたらよかったなと思っています。
1、1ヶ月経った今からでも抜糸は可能でしょうか?
2、また、自然吸収はいつまで待てば良いのでしょうか?
3、この状態で、抜糸しないままでも、仕上がりに問題ないのは本当でしょうか?

A82 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
主治医と意見は異なりますが、吸収糸であっても抜糸すべきと考えます。
下眼瞼の睫毛内反形成術ならば縫合糸に緊張はかからないので、吸収糸が切れて外れるまでに2か月以上かかるでしょうし、その期間軽度の炎症のために赤みが続く可能性もあります。
Q83 相談者 ニックネーム:   患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

約1ヶ月前に夜中床に転んで顎を切ってしまい、顔の正面から見えるところを縫う怪我をし、抜糸してからずっとエアウォールUVを貼り続けてるのですが、今は白い線で少し盛り上がった感じになっていて、リストカットのような傷跡として、瘢痕になって残らないか心配です。傷はこのまま目立ったままなのでしょうか。いずれ目立たなくなりますでしょうか。どうしたらもう少し目立ちにくくなりますか。

A83 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
多くの場合、3か月を過ぎたころから徐々に「少し盛り上がった感じ」は減少し、いずれ平らになります。
ただし瘢痕の幅が狭くなることはないので、気になるならフラクショナルレーザーや瘢痕を切除して縫合し直す瘢痕形成術を検討するとよいでしょう。
形成外科あるいは美容皮膚科を受診してご相談なさってください。
Q84 相談者 ニックネーム:mbc 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:男性

1ヶ月前に自転車で転倒し、鼻の下を10針程縫合しました。形成外科の先生は一週間後に抜糸しますと言ってやっていただきました。その後3ヵ月後くらいに来てくださいと言われましたが鼻の下なので違和感がすごく1ヶ月後に予約しました。しかしひきつれ感や盛り上がりが出てきたので3日後に病院に行きましたが日にち薬と言ってビルドイドを処方されました。いまも毎日ビルドイドを塗っていますがそれだけでいいのか不安です。色々なサイトをみていると治療方法はいくつかありそうなんですが何をすればいいでしょうか?ちなみにビルドイドを塗ってガーゼなどを貼っていると少し違和感が和らぎます。少しでも傷口を目立たなくする方法としてあっているのでしょうか?

A84 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
受傷後3か月までは「ひきつれ感や盛り上がり」が出現する可能性があります。
「形成外科」で「3か月後」の再診の指示があり、「3日後に病院」に行ったときに「日にち薬と言ってヒルドイドを処方され」たなら、「形成外科の先生」は肥厚性瘢痕が出来る可能性は低いと判断なさっているのでしょう。
「ヒルドイド」による保湿は効果的ですが、「ビルドイドを塗ってガーゼなどを貼っていると少し違和感が和ら」ぐなら、自宅にいる時間だけでもシリコンジェルシートを貼っておくと症状の軽減・解消が早いかもしれません。
「不安」はもっともなので、おかかりの「形成外科」で今後の経過予測と治療方針をお尋ねになってみてください。
Q85 相談者 ニックネーム:とも 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:男性

3週間前に髭植毛をしたのですが、植毛した部分(口髭)に違和感があります。具体的には突っ張る感じと見た目が若干腫れているようなんです。担当医は経過としては悪くないと仰っているのですが、頭皮と比べると皮膚の厚みが違いますし生活を送る上でどうしても皮膚の伸び縮みが生じてしまうため絶対安静とはいかず、その影響で傷口が悪化しているのではと不安になっています。この状態は改善するのでしょうか?

A85 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「突っ張る感じと見た目が若干腫れているよう」な「違和感」は、通常の術後経過の範囲内です。
「絶対安静」は必要ありません。
術後3ヶ月~6か月までには、ご相談の「状態は改善」するでしょう。
Q86 相談者 ニックネーム:A 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

半年前に形成外科にて下睫毛の逆まつげ手術を切開法で行いました。その傷が4ミリほど瞼から下にあり、脂肪があるのか、下まぶたが傷跡から折り込まれ、腫れぼったい二重のようになっています。まだ少し赤みがあります。この下まぶたはもう二度と元に戻すことはできないのでしょうか?

A86 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕拘縮の影響はあるでしょうが、術後6か月でご相談の症状ならば、時間の経過を待つだけでなく瘢痕形成術などの治療を検討すべきかもしれません。
診察をしなければ具体的なアドバイスが出来ないので、手術をなさった形成外科で再度ご相談なさると同時に、ほかの形成外科の意見をお訊きになってみてはいかがでしょう。
Q87 相談者 ニックネーム:はや 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

現在4歳になる娘の頬の手術痕についてです。
1歳の時、全身麻酔にて扁平母斑の切除術(真皮縫合)を受けました。真皮縫合した際、表皮に1~2ミリ程度の隙間ができている状態でしたが、『この傷は消えるから、最終的にはシャーペンの芯程度の太さの1本の白い線が残るよ』と医師から説明を受けていました。しかし、3年たった今、表皮にあった隙間は埋まりましたが、(触っても凹凸はほぼ感じません。)光の加減で隙間があった箇所が赤黒っぽく目立ちます。太さもあるため気になっており、太陽光の下が特に目立つようです。本当に担当医師の言う通り、この跡は消えるのでしょうか。もし消えなかったとしたら、何か対処法はあるのでしょうか。

A87 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
数年以上の経過のうちに色調が落ち着き目立たなくなる可能性はありますが、瘢痕の幅が狭くなることはありません。
瘢痕を切除して縫合し直す瘢痕切除術が最も目立たなくなる方法と考えますが、手術をするかどうか、するならばいつの時期がよいか、お嬢様ご本人の気持ちを優先して決定するべきでしょう。
色調の改善だけならば、レーザーが有効な場合もあるので、形成外科や美容皮膚科を受診してご相談なさってください。
Q88 相談者 ニックネーム:    患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性

一ヶ月前鼻のあたまに怪我をして今茶色になり跡があります。最寄りのクリニックで診察し、塗り薬、飲み薬をもらい現在一週間くらいたちすがなかなか傷跡が消えません。できるだけ早く消したいのですがなにか方法はありますか?また料金などがあまりかけられないので低コストでの治療を教えてください。

A88 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
保湿、紫外線対策、ハイドロキノンなどの美白外用、ビタミンCなどの美白内服、レーザー治療など、症状によって対処法は異なります。
いずれも、数か月から数年の時間をかけた治療が必要です。
美容皮膚科あるいは形成外科を受診してご相談なさってください。
Q89 相談者 ニックネーム:フル 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

8ヶ月前に転倒し、瞼を裂傷しました。医師より6ヶ月間は遮光テープを貼るように言われましたが、それを過ぎた今も、紫外線で色素沈着するのではと不安で日中貼り続けています。赤みがまだ少しあり、夜は保湿のオイルを塗って寝ています。
ネットでテープは傷の赤みを消すのには逆効果という記載も見つけましたが、6ヶ月を過ぎた今は、紫外線の心配はもうしなくても良いのでしょうか。

A89 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
一般的に、受傷後「6ヶ月を過ぎた」なら、紫外線対策は必要ありません。
気になるなら、「遮光テープ」ではなく、UVケア機能を持つ化粧品をお使いいただければよいでしょう。
おそらく、「ネット」の「テープは傷の赤みを消すのには逆効果という記載」は、「テープ」を剥がす刺激で赤みの消褪が遅くなることがあるということなのではないでしょうか。
形成外科を受診して、具体的なケアが必要かどうかを診て貰ってください。
Q90 相談者 ニックネーム:ボギー 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:男性

一ヶ月位前に仕事中にエアのジョイントホースが外れて眉間のところに金具が直撃し半円状に切傷を負いました。あいにく職場近くに形成外科がなく近くの整形外科に連れていってもらい3針縫われました。抜糸後の縫合箇所を見てみると肉が乗り上げていたのでこれでいいんでしょうか?と担当医に聞くと直ぐに盛り上がった箇所を中に押込み再縫合されました。1週間たち抜糸したが乗り上げていたところの再縫合箇所は少し肉が盛り上がっています!何ヵ月か経つと傷あとはキレイになるのでしょうか?

A90 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「半円状」の割創は、瘢痕の収縮により皮弁状の部分が盛り上がる傾向があります。
瘢痕が軟らかくなるまでに少なくとも3か月から6か月かかるので経過を待つべきですが、「傷あと」が「キレイになる」ことを強くお望みなら、直ちに形成外科を受診して経過を診て貰うことをお勧めします。

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