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創傷治癒よくある質問

  1. 治療中や手術後の気になる状態
  1. 胸・脇・腹・背・腰など
Q141 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:60代前半 性別:女性

乳ガン全摘手術と同時に、下腹部穿通枝皮弁による再建手術を受けました
術後2ヶ月くらいにお腹の張りがひどく、診察を受け、その時は水が溜まっていたとのことで抜いてもらいました
その1週間後の診察では、水は溜まってないとのこと
しかしその後もお腹の張りを強く感じます
特に立ち上がり歩き始めた時や、物を持って歩いている時にお腹が締めつけられるような感覚(妊娠中のお腹の張りに似ています)
傷の下側の皮膚は引っ張られてパンパンな状態です
お腹の張りはしばらくあるとは聞いていますが、辛いので大丈夫でしょうか?

A141 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下組織中に線維組織のカプセルが出来て「水が溜まって」いる状態を、漿液腫と呼びますが、漿液種のせいで「お腹の張りを強く感じ」ることは多くありません。
「術後2ヶ月くらいに」、「溜まっていた」「水」を「抜いて」もらって「お腹の張りが」消失したのならば「張り」の原因は漿液腫だったということですが、「抜い」た瞬間に症状が著明に軽減したのでなければ「水が溜まっていた」ことと「お腹の張りがひど」かったことに関係はないということでしょう。
また漿液種の場合体動によって「お腹の張り」が増すことは殆どありませんが、「術後2ヶ月くらい」に漿液を「抜い」た直後より現在の方が「お腹の張りを強く感じ」るなら再度漿液が溜まっている可能性も否定できません。
採取した皮弁の面積が大きかったため、創閉鎖後の「傷の下側の皮膚は引っ張られてパンパンな状態」なのかもしれません。
日常生活に困るほどの痛みで「辛い」のですから直ちに手術をしてくださった病院を受診して、現状の評価と今後の経過予測、治療が必要ならば治療方針を説明して貰ってください。
Q142 相談者 ニックネーム:りー 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

8月4日に子宮全摘と右卵巣摘出、手術をしました。
現段階では傷跡も順調に回復していますが、長時間立ったり、動きすぎると、お腹の内部が痛くなります。
突っ張った感じがしたり、ズキズキしたり。
どう言う事が考えられますか?

A142 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
先ずは婦人科で、「子宮全摘と右卵巣摘出」の合併症や後遺症として骨盤腔内に原因する痛みでないことを確認して貰ってください。
「長時間立ったり、動きすぎると」「突っ張った感じがしたり、ズキズキしたり」するならば、おそらく「手術」による筋肉の痛みでしょう。
骨盤ベルトや腰部サポーターをすれば、症状は軽減するか出現しなくなります。
また、「手術」創が盛り上がりや赤みがある瘢痕になっているなら、血流の増加による瘢痕の痛みの可能性も否定できないので、形成外科におかかりになるとよいでしょう。
Q143 相談者 ニックネーム:ナカヤマ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

右乳がん3b、乳房全摘、脇のリンパ全摘、同時再建腹部ひべんほうで脂肪のみの予定が、筋肉と筋膜も再建することになりました。術後4年目になりますが、3〜ヶ月に一回、一週間程お腹が妊娠8ヶ月ぐらいパンパンに腫れています。食は激減で摂取出来ず、体重は減っていくのに、お腹の腫れが酷くて心配です。おならとゲップもその期間は出ません。腹水が溜まっているのか?というぐらい心配です。

A143 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
乳房再建と症状は関係ありません。
定期的に腹腔内で腸管の動きが悪くなるのでしょう。
直ちに、消化器内科あるいは消化器外科を受診して精査してください。
Q144 相談者 ニックネーム:まなくん 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:男性

気胸でドレーンを抜去しました。
抜去後も背中の痛みや傷口周辺の違和感は仕方のないものなのでしょうか
息苦しさ等はありません

A144 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「息苦しさ等」は無いとのことですが、「背中の痛み」があるのですから、肺が十分に拡張しているかX線写真、CT、MRIなどで確認して貰った方がよいかもしれません。
「傷口周辺の違和感」は、縫合糸を抜糸するまで継続するかもしれません。
申し訳ありませんが診察をしないで具体的なアドバイスはできないので、不安な点・疑問点は主治医にご確認ください。
Q145 相談者 ニックネーム:なっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

自家組織で、乳房再建をしました。お腹の傷は、綺麗にぬってもらったように思えるのですが、胸の縫い目、脇の近くに向かって、一部が3箇所から折り重なっているのです。見るとシワっぽくて、少し悲しくなりました。縫い方の問題で、今後なんともなりませんか?マイクロポアテープの貼り方や、なにかを塗ることでなんとかなりますか?

A145 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
診察をしなければ症状の詳細が確認できないので具体的なアドバイスが困難です。
申し訳ありませんが、一般的な回答になることをお許しください。
縫合線の瘢痕あるいは皮弁の醜形ならば、主治医は2次修正を計画している可能性があります。
乳房再建は整容を主の目的とした治療ですから、あなたが納得していないならば、まだ乳房再建の治療は途半ばと言えます。
自家組織による乳房再建という大きな治療を決心なさったのですから、気になる点は遠慮なく主治医に相談して構いません。
患者さんの満足が形成外科医にとっての喜びでもあるのですから、より良い乳房を再建するために我慢する必要はありません。
悩みがあるということは、必ず対処法はあるので、積極的に悩みとご希望をご相談なさってください。
Q146 相談者 ニックネーム:モン吉 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:男性

45際の男性ですが乳輪部の膨らみが気になり、15年程前に乳輪下部を半円状に切開し脂肪除去しました。 しかし、切開線の傷が乳輪の茶色の色素の所に白く目立つ様になり乳房再建形成の病院で受診しました。
医療タトゥーをするつもりでしたが、白くなった傷跡に色が入り辛いと言われ、目立つ白い切開線を手術で切り取る事を勧められました。
 その後、抜糸直後から縫合部の盛り上がりが気になり、手術した病院に問い合わせると内側を溶ける糸で縫合しているので、時間の経過と共に自然に腫れた様な盛り上がりは無くなると言われました。
 2ヶ月経ち、今だ切開した所の盛り上がりがあるのですが、一般的に内側を溶ける糸で縫合した場合はやはり、表立って腫れた様に見えるものでしょうか?
 また、半年程で溶ける糸は無くなると言われましたが、手術以前の様に平らになりますでしょうか?

A146 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
縫合線を横切る方向に引っ張る力がかかる部位の場合、平らに縫合した縫合線は時間の経過とともに幅の広い瘢痕になってしまうことがあります。
呼吸による胸の動きで連続して張力がかかることを想定し、盛り上げて縫合してあるのでしょう。
縫合糸の種類に関係なく、術後3か月以降から徐々に盛り上がりは軽減します。
マッサージをすると盛り上がりが早めに解消される傾向がありますが、完全に盛り上がりが気にならなくなるまで数か月のこともあれば数年を要することもあります。
整容面に関する治療は、手術だけで治療が終了するのではなく、手術後のケアの指導まで含めて一連の治療で瘢痕が気にならなくなった時が治療の終了なのですから、手術をなさった病院で定期的に経過を診て貰ってください。
Q147 相談者 ニックネーム:Hジイジ 患者様(相談対象者) 年齢:70代前半 性別:男性

2年ほど前に、前立腺肥大で手術を受けました。その際、逆行射精になりました。頻尿は改善しましたが、逆行射精は取ってしまっているので、回復できないと言われました。ネットで見るとこれは殆どの人が、前立腺の手術でなると書いています。射精感が今までとまるで違います。治癒する方法はないですか?

A147 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
膀胱への逆流を防ぐ弁を閉じる薬(プソイドエフェドリンやイミプラミン、フェニルレフリン、クロルフェニラミンなど)を服用します。
心拍数増加、血圧上昇などの副作用のため高血圧や心臓病のある場合は危険なので、主治医とよく相談をして治療を検討してください。
Q148 相談者 ニックネーム:まさ 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:男性

術後3カ月、肺癌で右脇の下に8~9センチの傷口があります。ほぼ傷みも消えかかってたのですが右手を使ってちょっとした力作業をしたら、翌日傷みが出ました。我慢出来ないほどでないものの痛くなる事はあるのですか?

A148 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕の癒着が剥がれた痛みや瘢痕拘縮を無理に伸ばした痛みも否定できませんが、「力作業」の最中でなく「翌日痛み」が出現したということなら、筋肉痛や肋間神経痛の可能性も排除できません。
原疾患による「痛み」ではないでしょうが、日常生活に支障が出るようならいちど診察をしてもらってください。
Q149 相談者 ニックネーム:waku 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

婦人科手術について、ご相談させていただきます。
2021.5月中旬:腹腔鏡下両側付属器摘出術を大学病院婦人科にて施行されました。右卵巣が腫れていて、病理結果は粘液性腺腫(良性)。術後1ケ月内診、エコーも問題なく、癒着もそれほどあったわけでなく、生理的な癒着で問題なかった…とのことでした。 この1ケ月の間に、毎日ではないですが、右下腹のみ引っ張られるような痛みといいますか、違和感は感じておりまして、それを6月中旬の最終診察時、伝えるのをすっかり失念してしまったのです。 もともと近所医からの紹介で大学病院にかかったので、当院では診療終了、あとは近所医に戻ってほしい…というのを、とても強調されました。 このまま痛みが続くようでしたら……言われたとおり近所医に相談したほうがいいのか、あくまでの術後のことなので大学病院の主治医(兼執刀医)を再度尋ねたほうがいいのか、こういう術後の痛みは一般的にまだまだ続くようであれば、今の時点でまだ様子(どのくらい…?)みたほうがいいのか、どのタイミングでどうするのがよいでしょうか。

A149 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
症状が続くかどうかににかかわらず、直ちに近医を受診してください。
瘢痕の牽引痛あるいは腹膜の癒着の可能性があります。
治療は必要ないことも少なくありませんが、症状が気にならなくなるまで近医で定期的に経過を診て貰うのがよいでしょう。
Q150 相談者 ニックネーム:みらくるさん 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

私は腹腔鏡手術にて卵巣チョコレート嚢胞で左卵巣嚢、卵管摘出手術を受け退院したものです。術後10日ぐらいです。
昨日から、臍部分の創部から、うすい黄色いサラサラした液が少し下着についていて、今朝もシャツに付いていた為、やはり臍部分から出たんだと思いした。
一昨日ぐらいまでは、臍部分は黒い切り傷でボンドでしたが、今朝から傷辺りが灰色⁈に近い色になっています。
手術した病院に今朝連絡したところ、それぐらいならそのまま様子見でいいとの話し。
次回の診察までは3週間後あります。
昨日は、傷が引きつけだいぶ痛く痛み止めを飲み楽になりました。
動きすぎかもしれません。
傷がひどく赤くなったり、傷が痛みが強く、傷から出血したり、熱が出たらまた連絡してと言われました。外部からの感染などは大丈夫なんでしょうか?
絆創膏などは貼らないで良いと言われましたが、気になります。

A150 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「術後10日」以上経過しているのですから、腹腔内への感染はありません。
創の閉鎖不全なので、シャワーでしっかり洗って清潔なタオルなどで拭いておけば「外部からの感染」を心配する必要はないでしょう。
「手術した病院」は、乾燥させて自然に上皮化を待つ方針と考えられます。
もともと臍部は皮膚常在菌が多い部位なので、湿潤環境に置くことで常在菌バランスが崩れることを懸念しているのかもしれません。

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