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創傷治癒よくある質問
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- Q201 相談者 ニックネーム:くま 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:男性
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知人についてです。腎臓を悪くして腹膜透析を行なっています。チューブ出口部が感染をおこし、出口部を変える手術を行いましたが、そから膿がでてきて腹膜炎のようになったため、再度手術を行い感染している部分を取り除き、出口部を変えました。手術してから1カ月たちましたが、その時の手術の傷が塞がっていないところがあり、浸出液がでてきています。そしてケロイドのようになっているところもあり、そこのひふが欠損して液が出ている部分もあります。傷は痛いようで、微熱もあり腹膜透析液も白く濁っているので、腹膜炎かなと思い病院に何回か受診していますが、腹膜炎ではないとのことです。傷が治りにくいのが気になりますが、いい方法はありますか?先日からハイドロサイト試しています。まだ治癒は見込めていません。
- A201 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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透析患者さんは水分コントロールの不良、電解質異常、凝固止血異常、感染防御機能低下などのため創治癒の遅延が起こります。
申し訳ありませんが、個々の症例で状況が異なるため、いただいた情報だけでは 具体的なアドバイスが出来ません。
了解いただいている通り、浸出液のコントロールと感染防御、湿潤環境の維持が大切です。
一部ケロイド、一部創哆開ならば、瘢痕及び創設所のうえ再縫合をするなり、局所陰圧閉鎖療法の適応を検討してもよいかもしれません。
主治医とご相談のうえ、一度形成外科を受診してご相談なさってみてはいかがで しょうか。
- Q202 相談者 ニックネーム:loco-R 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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4月末に左胸の腫瘍摘出手術をしました。傷は4cm程度、中を吸収糸で縫い、皮膚はテープで保護してありました。
術後1週間、5月のGW前に、創部周りの発赤が広がり硬くなり、痛みで胸がパンパンに張り出しました。
その2日後、創部から灰色の汚い膿がポタポタと出るようになり、救急外来で受診し術後感染と言われ、創部を一部切開し洗浄をしました。
GW中、自宅でもシャワー洗浄を続け、膿も少なくなり皮膚の発赤もかなり引きました。
先週ようやく主治医の診察となり「吸収糸が合わずに感染している」との事で吸収糸を抜いて貰い、今度は非吸収糸で皮膚表面を縫いました。
現在、また創部の発赤が広がり、皮膚の縫った糸穴から黄色い膿とオレンジの液が出てきています。
主治医からは「感染原因を取り除けば再縫合しても、再化膿する事は無い」と言われており、これは治癒過程なのか気になっています。
- A202 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「左胸の腫瘍」が何か判らなければ軽々に判断は出来ないのですが、脂肪融解により炎症が起きている可能性があります。
「吸収糸」を核にして感染が起きた場合は「吸収糸」を除去すれば炎症が治まることも少なくありませんが、細菌感染を起こしていたとすれば「吸収糸」除去後直ちに創閉鎖すべきではなかったのかもしれません。
一般論ですが、「創部の発赤が広がり、皮膚の縫った糸穴から黄色い膿とオレンジの液が出てきて」いる状態は炎症が再燃しているのでしょうから、「治癒過程」とは考えられません。
直ちに主治医にご相談なさってください。
- Q203 相談者 ニックネーム:shungen 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:女性
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2月末に脊柱管狭窄の手術を受けそのご4-5日後に一旦縫合した傷口が開いて来て約2月程傷口を洗浄して回復を待ちましたが全然好転せず先週整形から形成に移り再手術しました。
その際埋め込んだ金属ボルトも抜去し更に壊死してる(黄色に見える)部分っを機械を使い除去しました。
確かに傷口は以前より小さくなりましたが或る程度時間を置いて再度同じ方法で除去するとの事です。理由は真空除去の方法では少しでも空間があれば完全に吸い取ることが困難との事です。この方法で正解な治療方法なのか?
現在のいくら小さな開いたままの状態で塞がないか心配です。
- A203 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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頂いた情報から、VAC療法(局所陰圧閉鎖療法)で肉芽の増殖を待っている状態なのでしょう。
「壊死してる(黄色に見える)部分」が浸軟して除去できる場合もありますが、硬い黒色の壊死組織なら「再度」「機械を使い除去」した方が肉芽の増殖は早いと考えられます。
皮弁などの手術で創を閉鎖することも可能ですが、比較的大きな手術になりますし、現在お掛かりになっている「形成」の先生を主治医として、VAC療法をお続けになって宜しいのではないでしょうか。
- Q204 相談者 ニックネーム:shungen 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:女性
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2月23日に脊髄狭窄除圧手術したがその後欠損が大きく皮下脂肪が露出した状態で約1か月以上形成外科で傷の手当(消毒等の)をうけていましたがそその間透明の浸出液が続いてみられます。
今回担当医より創を切開して新しい再生が出来るt様に再手術を言われております。
この方法で手術を承諾してよいか教えください。
(整形外科から形成に依頼されたのですが血液検査ほかでは細菌検査は問題ないとの事です)
又この手術は患者の体力に負担が大きのですか 患者は85歳の女性です。
- A204 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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診察をして詳細な状況を把握しなければ具体的なアドバイスが出来ないので、一般論でお答えします。
創状態だけでなく年齢を含めた全身状態までを検討して「再手術」を提案しているでしょうから、「この方法で手術を承諾してよい」でしょう。
創面積にも依りますが、手術内容は局所麻酔でも可能な処置なので、特別に「患者の体力に負担が大き」い手術ではありません。
どうぞ不安な点は、主治医および担当医にお尋ねください。
- Q205 相談者 ニックネーム:さーさん 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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手術跡の急な痛みについて。
腹腔鏡手術(単式)の虫垂切除を先月2月16日に受けました。
術後の経過も良く、19日退院し22日に経過観察で外来受診の際には臍に貼られていた保護のテープもはがされて術創も綺麗なのでもう来なくてもよいとの診断を受けました。
その後は次第に痛みも薄れ、臍をぐっとおさえない限り痛いと思うこともなく日常生活を過ごしておりました。
しかし、術後一月ほどたった3月23日より急に臍と鉗子が通った?あたりが痛みだしました。
またその痛みが次第に増してきているように感じるのでとても気になっています。
臍の傷跡を見てもただれていたり腫れたり膿んだりしてる様子はありませんし、熱も36℃~37℃までなで高くはありません。
退院するときに痛むようなら服用して下さいとロキソニンを処方されましたがそれを飲んでいればいいのでしょうか?
- A205 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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腹壁瘢痕による痛みか皮膚瘢痕の痛みか、腹腔内臓器あるいは腸間膜などの癒着による痛みか、申し訳ありませんが診察をせずに判断することが出来ません。
一般的に、瘢痕の痛みが「急に」出現するとは考えにくいのですが、瘢痕拘縮が生じて腹壁や腹直筋および腹直筋膜の牽引が起きれば「痛みが次第に増してきているように感じる」ことがあるかもしれません。
熱発していないので、炎症による痛みではないでしょう。
先ずは手術をした外科を受診して、必要に応じて形成外科を紹介して貰うとよいでしょう。
- Q206 相談者 ニックネーム:k 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性
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知り合いが盲腸で腹膜炎起こして、15センチぐらいの開腹手術を2ヶ月前にしたのですが、いつまでも痛くて、心配しております。
ドレーン入れたとこのシコリと切った所の1番下辺りのシコリと中のシコリが脚の付け根にあたり、シコリも段々と大きくなり、こんなに痛いもんなんでしょうか?
それとも、何かおかしな事になっていないか心配です。
治っているのか、酷くなっているのかさえわからないぐらい痛すぎて、もし、こんなものだとしたら、いつ頃痛みは治りますか?
シコリも綺麗に無くなるのでしょうか?違う病院へ行ってみようか、悩んでいます。
- A206 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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元来メール相談自体が症状の完全な把握が難しいのですが、そのうえ、「知り合い」の方の症状をお伝えいただいても、又聞きの状況で詳細な状況を得ることが出来ないので、申し訳ありませんが、明確に回答することが出来ません。
それをご理解いただいたうえで、お読みください。
ご相談の「シコリ」は「ケロイド」かもしれません。
ケロイドならば専門の医療機関にお掛かりになった方がよいのですが、痛みに関しては、「腹膜炎起こして、15センチぐらいの開腹手術を2ヶ月前にした」のですから、まだ、手術創の痛みが完全に無くなる時期でもありません。
先ずは主治医に、現在の状況と痛みの原因をお尋ねになって、今後の治療方針と経過予測をご確認いただくとよいでしょう。
- Q207 相談者 ニックネーム:カズ 患者様(相談対象者) 年齢:70代後半 性別:女性
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母が腸閉塞になり術後、腹壁瘢痕ヘルニアになりメッシュ入れる手術をしました。
ですが縫合が上手くいかず直径3cm位の穴が開いたままメッシュが剥き出しに。
縫合手術をしても皮膚が裂けて、今は形成外科で吸引で肉を引き出す治療でひと月入院しています。
でも思ったように肉が盛らず先生もお手上げ状態です。他に手立てはないのでしょうか?
違う病院に行った方が良いのでしょうか?お教え頂きたいです。宜しくお願い致します。
- A207 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「吸引で肉を引き出す治療」(VAC療法)で「思ったように肉が盛らず」(肉芽の増殖がいまひとつ)ということならば、「メッシュ」の上を筋膜弁などの生体組織で覆ったうえでVAC療法を継続するとよいでしょう。
また、創部の感染のコントロールとともに、お母様の栄養状態も含めた全身状態の改善が創治癒を早めるための重要ポイントです。
転院を考える前に、形成外科の主治医、消化器外科の担当医とよく話し合ってみることをお勧めします。
- Q208 相談者 ニックネーム:まゆ 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:男性
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昨年7月に父が大腸がんの手術をしました。
幸い癌は除去できたのですが、糖尿病がひどく、腹内の縫った所から液体が漏れてる状態です。
9月に再度腸をつなぐ手術を受けました。
3ヶ月ほど入院して治療をしましたが、これ以上できる事はないと言われて、退院しました。
しかし、お腹に2ヶ所穴が空いたまま帰ってきました。
そこから体液のような物が漏れてきてます。
手術をした病院で再度閉じてもらうようにお願いしましたが、手術の成功率は極めて低いといわれ、これ以上は何もできない。と言われました。最近になり1ヶ所新しく穴が空きました。
このような場合に、お腹の穴を塞いでくれる病院はないのでしょうか?
- A208 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「退院」なさっているのですから「お腹に」「空いたまま」の「2ヶ所」の「穴」は腹腔内に連続しておらず、「漏れてきて」いる「体液のような物」は皮下組織からの浸出液ではないでしょうか。
陰圧閉鎖療法などの治療法が有効かもしれませんが、「手術の成功率は極めて低い」と判断されるほど、あるいは「最近になり1ヶ所新しく穴が空」くほど「糖尿病」のコントロールが不良ならば、一般的な治療経過予測を当てはめることは出来ません。
「これ以上は何もできない」という言葉が、「入院」なさっていた病院では対処できないということならば「お腹の穴を塞いでくれる病院」を紹介して貰えばよいでしょうが、医学的に困難ということならばその根拠をお尋ねになって、更に他の病院でもセカンドオピニオンをお訊きになって頂くことをお勧めします。
- Q209 相談者 ニックネーム:TK 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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7月4日に腹腔鏡で子宮筋腫の手術をしました。9日に退院しましたが、体調悪いから11日に病院いきました。
その途中、転んでしまい1.2cmの傷口がパックリ割れてしまいました。病院ではテープで留めてもらいました。22日にドアにぶつかったらまた傷口がパックリ割れてしまいました。
病院行ったら、抗生物質と塗り薬をもらって洗うように言われました。
傷口は気持ち悪いし洗うの怖いからガーゼでガードしてます。その後、傷はふさがず。傷の痛み、傷の熱っぽいのが続き黄色い膿が出て臭いです。
足を伸ばすとひきつって傷が痛いです。
どうしたら良いですか?次の診察でふさがなかったら、縫うって言われました。縫うのを避けることはできま
すか?
私は入院して治療したいのですが。
8月から仕事復帰できますか?
- A209 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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創は、シャワーのお湯で洗浄してください。
溜めたお湯に浸かるのは、やめてください。
洗濯したタオルで水分を取った後、創縁を寄せて湿潤療法専用の創傷被覆材を貼ってください。
「塗り薬」は必要ありません。
以上は、洗浄しても構わないという許可でなく、洗浄をしなければいけませんという指示です。
「傷の痛み、傷の熱っぽいのが続き黄色い膿が出て臭い」のは創の感染兆候かもしれないので、洗浄は必要ですし、「抗生物質」は指示通り内服してください。
「足を伸ばすとひきつって」「痛い」のは、「傷口がパックリ割れて」しまったからでなく、「腹腔鏡」の術後だからです。
「入院」してもしなくても治療は同じです。
「縫うのを避けることはできます」が、感染が無ければ縫合した方が早く治癒する場合もあります。
身体としては、手術創が閉鎖していなくても「8月から仕事復帰」することは可能ですが、「転んで」しまったり、「ドアにぶつかっ」てしまったりすることが多いなら、創が閉鎖するまで待った方がよいのではないでしょうか。
- Q210 相談者 ニックネーム:haku 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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約8ヶ月前に『乳腺腫瘍摘出手術』を受けました。
抜糸した数日後に傷口が開きジュクジュクした状態でしたが、主治医に「これで大丈夫」と言われてそのままの状態で傷が治るのに2ヶ月くらいかかりました。それが今になって傷痕が痛んだり痒くなったりするようになって傷のした辺りがプックリ膨らんできて膿が出てきました。
これは放置しても大丈夫ですか?
- A210 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「傷痕が痛んだり痒くなったりするようになって」いるのは、肥厚性瘢痕かもしれません。
また、「傷のした辺りがプックリ膨らんできて膿が出て」いるのは、縫合糸膿瘍などの可能性があります。
縫合糸膿瘍の場合、一次的な炎症で治まってしまうかもしれませんが、何度も繰り返すこともあるので、早急に受診なさることをお勧めします。
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