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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q271 相談者 ニックネーム:sae 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性
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外陰部パジェット病で、皮膚科で陰部のほとんどの面積を脂肪層まで摘出し、大腿部から、表皮を剥離、移植しました。現在、術後1ヶ月になりました。恥骨の上の境目と、左の股関節近辺の痛みが取れず、ロキソニンが手放せません。どのくらいの期間、痛み続けるのでしょうか?
また、植皮固定のホチキスが1個埋没していることで痛みますか?
採った皮膚と貼った皮膚の厚さの違いは今後解消されるのですか? 痺れのような感覚は、どの位続くのでしょうか?
- A271 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「植皮固定のホチキスが1個埋没して」いても通常は強い痛みの原因になりませんし、植皮が痛むということはないので、「恥骨の上の境目と、左の股関節近辺の痛み」は瘢痕あるいは瘢痕拘縮による痛みかもしれません。
とすれば、瘢痕、肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮の治療が必要です。
「採った皮膚と貼った皮膚の厚さの違い」という表現が、植皮した部分が凹んでいるという意味合いなら、「脂肪層まで摘出」しているので凹みについては、時間の経過を待つだけでは今後も大幅な改善は期待できないでしょう。
また、「大腿部から」採皮したということは分層植皮なので、植皮の質感は通常の皮膚のようには柔らかくなりません。
まずは悪性細胞を残さないように病変組織の切除を優先させ、切除創を一旦、分層植皮で閉鎖して、パジェット病の再発がないのを確認してから整容的治療を計画しようということではないでしょうか。
つまり数ヶ月~数年経過を観て再発がないことを確認したうえで、凹みを修正し、全層植皮で置き換えて、見た目も良くする手術を予定しているのでしょう。
また、切除時に知覚神経の処理をどうしたかによって「痺れのような感覚」が「どのくらい続く」かが異なります。
悪性病変の切除後の経過は症例によって大きく異なるため、申し訳ありませんが、一般論では具体的な回答が出来ません。ご心配ももっともと思いますので、これからの治療計画を主治医にご確認なさってください。
悩みの範疇が皮膚科の領域の外ならば、最適な診療科を紹介して貰えますから、どんなことでも遠慮なくご相談になさることをお勧めします。
- Q272 相談者 ニックネーム:re-contrust 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性
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7月上旬に左上葉に空洞と炎症所見があり、左上葉切除術を受けました。7月下旬になり、乳房の腫れが出てきて、主治医より「リンパがたまっている」と言われました。
肺を切除するときに、リンパや神経を触らざるをえなかったため、とのことです。内腔から引きはがされるような痛みや熱感、が継続し、ロキソニン3錠とボルタレン座薬で様子をみています。(1)内科医からは「今はあまり活発に動かさないほうがいい」「8月末には安定してくると思う」といわれていますが、今後どのような経過をたどるのでしょうか?
(2)ロキソニンがプロスタグランジンの生合成を阻害するとの説明されましたが、炎症期を乗り越えるには、内服を控えたほうがいいでしょうか?
- A272 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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リンパ漏かリンパ浮腫が起きていると考えられます。
術後発症したリンパ漏は、時間とともに徐々に軽快することが多いので、「内科医」の指示通り安静にして経過を待ってください。
リンパ浮腫は自然治癒しないこともありますが、ご相談の状態は強い痛みを伴っているようですので、リンパ浮腫の可能性は低いでしょう。
プロスタグランジンは炎症の原因になり、痛みや熱、腫れを引き起こすので、消化管潰瘍の既往や腎機能低下などがあって主治医から内服を控えるようにとの指示が出ているわけでなければ、炎症を抑制するためにも、ロキソニンは内服した方がよいでしょう。
不安と痛みはお互いを増幅する悪循環に陥ることが多く、情報の不足によって更に相乗効果を持って悪化してしまうことも少なくありません。
主治医に痛みの程度をしっかりと告げて、不安解消のために、現在の状態、治療方針、これから予測される経過を再度、詳しく説明していただいては如何でしょうか。
- Q273 相談者 ニックネーム:なおっち 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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腹壁瘢痕ヘルニアの治療アドバイスをお願いします。
胃がんステージ4で三分の二切除後、腹膜播種の為抗がん剤TS1服用中。
また腹水があるので20日に一度CART治療を受けています。
主治医からはヘルニア手術はしないほうが良いと言われました。
理由は、腹膜を傷つける事でがん細胞が新たな病巣を作る可能性がある事、常時腹水が発生しているので手術しても再度傷が開いて治らないとの事です。
とりあえす納得しましたが、瘢痕がケロイドになっており臍周辺のヘルニア部分が衣服に擦れるなど腫れ・痛みもあり、日常生活に支障をきたしています。
対処療法として鎮痛剤セレコックスを服用するだけです。
審美的にも辛いですが、少しでも楽に生活したい。
- A273 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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シリコンジェルシートを使用すると、「腹壁瘢痕ヘルニア」に影響を与えることなく、「衣服に擦れるなど腫れ・痛み」が軽減されると考えます。
主治医とご相談のうえ、ご検討ください。
- Q274 相談者 ニックネーム:mimi 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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先々週に腹腔鏡下(子宮筋腫、卵巣のう腫摘出)の手術を受けました。腹部に3cm程度の傷口が3箇所あります。
婦人科だったので、傷口についてはこれといって特に説明や指示がなかったので質問したところ、手術後に貼付されていたテープは自然に剥がれるまでほうって置き、適当に剥がしてもらって構わない、また傷口が気になるようなら形成外科に行くように、と助言されました。
そこで先日、大分取れかかってきたので剥がしたところ、3箇所とも硬く盛り上がった状態で、一箇所はひきつってねじれたような状態になっています。人づてにサージカルテープを使うと良い、と聞いたので使用してみようかと思うのですが、使っていいものか、またいつから使ってよいのかわかりません。
手術は2週間前ぐらいなので、形成外科に行くとしても、もう少し様子を見るべきなのでしょうか。とりあえず今は傷口があたると痛いので、絆創膏を貼っています。アドバイスいただけますと助かります。
- A274 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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術後3ヶ月までは「硬く盛り上がった状態」は継続するでしょうが、その後徐々に軟らかくなります。
特に治療をせずに経過をみることになるかもしれませんが、直ちに形成外科を受診して、定期的に経過を診て貰うとよいでしょう。
- Q275 相談者 ニックネーム:yuki 患者様(相談対象者) 年齢:60代後半 性別:女性
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母の手術跡についての相談です。
まず、母は子供を3人帝王切開で産んでおり、末っ子(1986年)を産んだ際に、子宮を摘出しました。また、2010年に卵巣に良性の腫瘍が出来、その際帝王切開した傷の一部分を開いて手術をしました。
2011年に腸閉塞を起こし、手術をしました。その際、卵巣の腫瘍のときと同じ傷を開き、手術になりました。
最初は、詰まった部分の切除だけの予定でしたが、4度お腹を開けている為か、腹部内全体に癒着が酷く剥がすのが大変だったとの事でした。
その後、術後3日目に、再度腸閉塞を起こしてしまい、同じ傷口で再手術をしました。その1週間後、手術した傷から腸液が漏れて来てしまいました。癒着を剥がした際に、腸の一部分が傷がつき弱ってしまい破け、手術した傷から漏れているということで、その傷をふさぐ手術を行いましたが、完全に傷が塞がらず、常に腸液等が出てくる状態になってしましました。
レントゲン等行なった結果、ちょうど手術した傷口部分を囲うように癒着が起きており、腸液が腹部内に流れることなく、傷口から外に出て行っているようだ、との事。
腸の動きが活発になり便の量が増え、傷口から出てくるものが減ってきたら、手術の傷もふさがるだろう、という診断がされました。4ヶ月程経っても改善されなかった為、大腸と小腸をバイパスを通すように繋げ、便の流れをスムーズにすれば、傷口から出なくなるっだろう、という事で、担当医の提案を受け入れ、再手術をしました。
結局、傷口から出てくる腸液や消化物がなくならず、便も出ていますが改善されないまま、6ヵ月経ちました。
体力が落ちてしまったために再手術が難しいので、出てくるものを受けるためにストーマを傷口にあわせて切って貼り付け、いったん日常生活に戻り様子を見ようと、2012年4月上旬に退院となりました。
ですが、4月下旬には、傷と爛れによるによる高熱で1週間ほど入院。
5月下旬には、傷口とストーマを貼っている部分が爛れ、潰瘍が出来てしまい1ヶ月の入院をしました。
現在は、週に1回の通院を行なっており、傷口には悪性肉芽というもの出来ており、傷の回復を妨げいるという事で、通院の度に焼いて取っている状況です。担当医と皮膚科の先生とが相談しつつ、今まで治療を行なってきましたが、まったく傷が塞がらず改善が見られない状況です。先生からは、この方法以外の治療の提案はありません。このままの同じ治療を行なって、ちゃんと傷は塞がり腸液等は出てこなくなるのでしょうか。やはり、同じ傷で何度も手術を行なったことが原因でしょうか。こちらを拝見しセカンドオピニオンも考えているのですが、他に改善の可能性のある治療法はないでしょうか。
- A275 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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診察をしていないと確定的なことは言えませんが、「傷口から出てくる腸液や消化物がなくならず、便も出て」いる状態では、自然閉鎖は難しいかもしれません。
「傷口には悪性肉芽」が出来て「通院の度に焼いて取っている状況」なのですから、一旦、人工肛門を作成して状態の改善を待つのも一つの方法でしょう。
「体力が落ちてしまったために再手術が難しい」としても、全身麻酔を避けて治療することも可能です。
今後も現在お掛かりの病院で信頼して治療を続けるためにも、担当医にもう一度治療方針を確認すると同時に、一度他の消化器外科専門医のセカンドオピニオンを求めても良いと考えます。
- Q276 相談者 ニックネーム:えもえも 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性
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半年前に腰の皮膚を縫い合わせる手術を受けました(15cm位の傷痕)。
傷痕が白い一本線になっている所と赤い所があります。赤い部分は皮膚が伸びてきて縫合した痕が広がってしまった感じなのですが盛り上がってはいなく痒みもありません。触っても痛くはないのですが色がはっきりとした赤なのでこのまま色が取れるのか不安です。
いろいろ調べてみたり担当医に伺ったりし、ケロイドではないみたいなのですがこれは時間と共に色は消えていくものなのでしょうか?
担当医にはこのまま赤いままだから傷痕修正手術しかないと言われてしまい、どうしたらいいか困っています。
(特徴)
・盛り上がりはなく、かなりはっきりしている赤色でテカテカしている
・痛みも痒みもない
・縫った後の皮膚の緊張(つっぱり)がだいぶ強かった
- A276 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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長期間を要しますが、「赤色でテカテカしている」色調は落ち着いて白くなります。
「痛みも痒みもない」ので必ずしも治療しなくとも構わないのですが、そのまま何も治療せずに待った場合「皮膚が伸びてきて縫合した痕が広がってしまった感じ」のまま白くなるとイメージしていただくとよいでしょうし、
現在も緊張が強いならば赤みの消褪に数年以上の期間がかかるものと考えてください。
「縫った後の皮膚の緊張(つっぱり)がだいぶ強かった」部分で「傷痕修正手術」をする場合、単純に瘢痕を切除して縫合するだけでなく、皮弁やZ形成術などの特殊な方法で瘢痕にかかる緊張を解除する必要があるかもしれません。
治療法は一つとは限らないわけですから、「どうしたらいいか困って」いるならば、形成外科専門医の意見をいろいろ尋ねるため、複数の形成外科を受診して相談してみては如何でしょう。
- Q277 相談者 ニックネーム:きく 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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10日位前に、腹腔鏡下手術で子宮筋腫の摘出術を受けました。
術後、操作鉗子を入れたと思われる傷口の部分がかなり窪んでいます。傷口は綺麗に着いているのですが、傷の下に、固いコリコリがあります。また、傷口の下に脂肪が無く、傷口部分が全く動かないので、皮膚と筋肉が癒着しているのでしょうか。
横から お腹を見ると、傷口の上の皮膚がたるんで、めくれたように見えます。この窪みは 治るのでしょうか。反対の お腹のように、つるんとした状態になるのでしょうか。
- A277 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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皮下組織と筋膜の癒着のために、「かなり窪んで」「傷口部分が全く動かない」のでしょう。
痛みがなければマッサージをして癒着が剥がれるのを待つことになりますが、癒着の程度が強ければ症状は改善されないので、局所麻酔で処置をした方がよいかもしれません。
「傷の下」の「固いコリコリ」は、皮下組織が瘢痕化しているものですから特に何もせずに待って頂いても、長期経過の内に徐々に軟らかくなる可能性があります。
婦人科の担当医に相談するか、形成外科を受診するとよいでしょう。
- Q278 相談者 ニックネーム:ブルドッグ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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以前、腹壁瘢痕ヘルニアで相談した者です。あれからセカンドオピニオンと言ってよいかわかりませんが、何軒かの病院の形成外科を受診致しました。丁寧に傾聴と回答していただける医師に出会う事でき、受診しております。
疾患部は2度目のオペから1年が経過したにもかかわらず、左半身腹部の鈍痛と一箇所ピンポイントの痛みと触るとプクプクした感触がある為、再度CTを撮って頂いたところヘルニアの再発は無いとの事。痛みの原因は単純に考えれば前者は内臓の癒着による放散痛と後者が神経肉腫(呼び名が間違っているかもしれません)が出来ていると言われました。
医師からは「腹壁瘢痕ヘルニアの再発は一年経過しているのでもう再発を恐れた生活をする事は無い。手術後の内臓の癒着は通常癒着を取るオペはしない。再度の癒着がある為。神経肉腫も通常オペしない。慎重にオペをしたとしても目に見えない微細な神経をまた切ってしまい再び神経肉腫が出来てしまう場合がある。難しい問題です。」と言われました。
「それを踏まえ腹部の見た目をきれいに治すオペを受けますか?形成外科が出来る治療はここまでです。」と言われました。自分としては痛みの無い元の身体に戻りたい(無理かと感じますが・・・)のですが、無理なのでしょうか。
現在の痛みは何かの拍子に始まり就寝するまでずっと痛みが続いてしまいます。のたうちまわる様な痛みでは無いけれどストレスを感じて辛いです。痛み止め薬は長期に使用出来るリリカを服用しております。
- A278 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「内臓の癒着による放散痛」なのか、「神経鞘腫ができている」のか、診察をしなければ診断は出来ないので、アドバイスも出来ません。
「痛みの無い元の身体に戻りたい」、「ストレスを感じて辛い」ので治療を求めるならば、やはり他の医療施設でセカンドオピニオンを求めては如何でしょう。
また、痛みのコントロールということならば、ペインクリニック(麻酔科)を受診してみても良いでしょう。
セカンドオピニオンを求めるというのは、ご自身が求める答えを提示してくれる病院を探したり、自身が望む治療をしてくれる病院に転院するということではありません。
他の専門医に、ご自身がお掛かりになっている主治医の見解と治療内容を伝えて、現在の疾患の状態や治療方針について再度検討して貰い、アドバイスして貰うということなのです。
その意見を持って、主治医の元にお戻りになって頂いても構いません。
疾患に対する治療方針というのは必ずしも一つではないのですから、あらゆる条件付けのもと様々な治療計画を提案して貰い、主治医と共に検討して下さい。
- Q279 相談者 ニックネーム:takasako 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性
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腹腔鏡手術を受けたのですが、傷ができるだけ目立たないようにしたいです。ヘソ下に横に4センチほど、口のような形で、少し縫合部分の皮膚がたるんでいるような感じです。接着剤のようなものでとめていると思います。
主治医の先生は少し盛り上がるが、何も貼らなくていいとおっしゃるのですが、医療用のテープを止める等で平にして目立たなくすることはできますか?
- A279 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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まずは「主治医の先生」のアドバイスに従ってください。
「主治医の先生」は、これまでの経験からあなたの「ヘソ下」の瘢痕がいずれ目立たなくなることを確信なさって、「何も貼らなくていい」と判断なさったものと考えます。
確かに一般的に「ヘソ下」は大きな緊張がかからないので、瘢痕が元々小さければ、比較的目立たなくなりやすい部位です。
術後の瘢痕は「医療用のテープ」で圧迫固定することも少なくありませんが、長期にわたるテープ固定はかぶれを起こし易いので、可能な限り貼付を避けようとする医師もいます。
「主治医の先生」に「傷が出来るだけ目立たないようにしたい」という気持ちをはっきりと伝えて、「何も貼らなくていい」としても「医療用のテープを止める等」してはいけないのかを確認なさると良いでしょう。
そのうえで更にご心配ならば、「主治医の先生」に形成外科を紹介してもらったり、自身で形成外科を受診してセカンドオピニオンを求めて下さい。
- Q280 相談者 ニックネーム:ブルドッグ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性
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1年前に腹壁瘢痕ヘルニアの手術を受け人工メッシュによる修復手術を受けました。その後メッシュ感染を起こしメッシュ除去手術を受けております。除去手術後は創開放洗浄でしたので傷口はくっついてしまい、臍ヘルニアにもなってしまいました。腹部の筋肉は縫合不全を起こし、開いてしまい瘢痕で蓋をしてあるような状態でいつ再発するかどうかという状態です。現在は創傷修復と臍の修復の為、形成外科とヘルニアの再発の可能性もあるので一般外科を受診しています。
ドクターの指示によりダイエットをしていますが、年齢もあり腹部の余った皮膚が下垂しており自分としては腹部全体を美容的にもきれいに治して欲しいと思っております。今通っている形成外科は硬派で一度話をしてみたところ「美容手術はやりません」とはっきり言われました。自分は3度目の手術になるので、○○美容外科や小さい病院では手術は受けたくないと思い大学病院を選択しましたがやはり別々に手術を受けるしかないのでしょうか?
- A280 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「筋肉の縫合不全を起こして筋肉も開いてしまい再発の危険があると言われて」いる「臍ヘルニア」の治療のため「臍再生の手術」と「再発を防ぐ為、大腿筋膜の移植」の手術を行う際に、同時に「傷口を目立たなくする手術」をしたとしても、保険診療の範囲内の一連の治療として、費用は保険適応となるでしょう。
一方で、「余った皮を美容的にきれいに除去」する手術は、美容目的のため保険適応にはならず自費治療となるため、費用は全額自己負担です。
また保険診療の基準となる社会保険診療報酬支払基金の判断によると、一連の治療において保険適応外の治療を併用した場合は保険適応となっている治療も含め全て自己負担となるため、保険適応の手術と保険適応外の手術を同一機関で同時には行わないのが一般的です。
「現在受診中の形成外科」の担当医は、これまでの費用も含めて全て自費の請求となる可能性を懸念して、「美容形成は」同時に出来ませんとアドバイスなさったのかもしれません。
あるいは、「術後感染にてメッシュ除去の手術を再度受けた」部位を「大腿筋膜の移植」で修復するとすれば、再感染を避け「再発を防ぐ」ことを最優先させるべきで、「美容的」な要求はいずれ検討してはどうかという意味の説明だったのかもしれません。
「硬派」な「形成外科」なので、「美容的に」という目的の手術は「やりません」とハッキリした返答をしたものと思われますが、美容外科を標榜していない形成外科であっても、
ご相談のような再建手術において、審美的要素をまったく無視して治療計画を建てることはありません。
詳しい経緯は判りませんが、担当医の説明が足りなかったため、ご相談者に言葉の真意が伝わらず、一時的な齟齬が生じただけのように考えます。
どのような手術が可能か、具体的に、適確にアドバイスするには、診察したうえでの詳細な検討が必要なので、担当医の説明が「腑に落ち」ないなら、担当医を信頼し安心して治療するためにも、他の形成外科も受診して、セカンドオピニオンを求めてください。
厳しいようですが、お一人でお悩みになるだけでは、何の建設的な結果も生み出しません。
担当医の説明がうまく理解できなかったり、不明な点がある際は、遠慮なく質問すべきです。
医師のほとんどは、患者さんが自身の治療について積極的に理解しようとする姿勢を歓迎してくれるものですし、時間的に無理がなければ(担当医の都合も考慮してあげてください)別に時間を割いて説明してくれます。
それでも「腑に落ちない」ようなら、担当医に頼んで「総合的にきれいに治してもらえる形成外科」を紹介して貰えば良いでしょう。
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