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創傷治癒よくある質問
- 昔の傷や治療後年数の経った傷の気になる状態
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- Q31 相談者 ニックネーム:R 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
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3歳のときに開胸手術を受け、1本線で済むところが途中でかさぶたが剥がれてしまい500円玉より一回り小さいくらいの比較的盛り上がりのない白いツルツルとした瘢痕?ケロイド?と上下に伸びる1本線の傷痕が残ってしまいました。
ここ数年で太ってきたのが関係しているのか、円の上に伸びる線が少しずつ横に広がり始め倍以上の太さにまでなってしまいました。これも盛り上がりも光沢もなく漏れて広がっていくような状態です。20年以上経ったケロイドでもこうして広がってしまうものでしょうか。たまに何もしていなくても広がっている部分が痛むことがあり、胸を張ると傷も伸びてしまうのではと考え猫背気味で生活しています。肌荒れで皮膚科を受診した際に対策法があればと聞いたところヒルドイドソフト軟膏を処方されここ2年ほどは毎日欠かさず広がってきた部分に塗布していますが防ぐ効果を感じることができません。
ケロイド除去手術を考えることはありますが県内では難しいだろう、結局またケロイドになってしまわないだろうか、仕事が休めない等考えてしまえば手術を受けることが現実的ではない為、これ以上広がってしまうのを防ぐ対策法があれば教えて頂きたいです。
- A31 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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常に呼吸で動く胸骨上は、幅広い瘢痕が幅広い瘢痕が形成されやすい部位です。
平らな白い瘢痕になっていたとすれば成熟瘢痕と考えるのが通常ですが、手術後20年以上経過して線状の瘢痕が幅広くなってきたとすれば、女性ホルモンの影響で線維芽細胞の増殖があるのかもしれないので妊娠していないか確認が必要です。
また、仰臥位で就眠すると乳房が大きいと胸骨部の瘢痕が左右に引っ張られて、瘢痕が幅広くなってしまいます。
頂いた情報からはケロイドではないと推測されますが、瘢痕を切除して縫合し直すなら連続Z形成術などでギザギザに縫合したほうがよいでしょう。
ケロイドであっても、術後に中性子線照射をすれば再発を防ぐことが可能です。
ヒルドイドソフト軟膏は保湿と血流促進のためお続けになってください。
シリコンジェルシート貼付もお勧めです。
また、就寝時も乳房を寄せるブラジャーを付けていただいた方がよいでしょう。
- Q32 相談者 ニックネーム:夢 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性
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子宮体癌の腹腔鏡手術しました。
お臍の中に血の固まったカスのような物が付いていてびっくりしました。お臍を綺麗にしました。中から血の混じった膿のようなものが少し出てます。
病院に行く時間がないため薬局でクロマイーN軟膏を買って来て塗ってます。
様子を見て良くならなければ病院で診てもらうつもりです。原因と処置の仕方を教えて頂きたいです。
- A32 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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腹腔鏡手術後数週間以上経過してから、臍部の縫合不全や皮下血腫、縫合糸膿瘍が明確になることは少なくありません。
シャワーで洗浄して、洗濯したてのタオルや清潔なティッシュペーパーなどで拭いてください。
数日で自然に創が閉鎖することもありますが、細菌感染することもあるので、手術をした病院か形成外科に診てもらってください。
- Q33 相談者 ニックネーム:たまご 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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五年前に、子宮手術内視鏡でしました。最近内視鏡で穴開けたお臍の部分がはれていたいですなおりますか
- A33 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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発赤を伴い「はれていたい」なら縫合糸膿瘍かもしれません。
瘢痕が硬く赤く盛り上がっているなら、肥厚性瘢痕やケロイドかもしれません。
皮膚科あるいは形成外科を受診してご相談なさってください。
- Q34 相談者 ニックネーム:トモベル 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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30年前の盲腸の手術痕が2週間前から痒みと痛みがあり手術痕が腫れもりあがり少し赤みがあります。病院で診察していただいた方がいいでしょうか。
- A34 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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肥厚性瘢痕の再燃あるいはケロイドの発症の可能性があります。
ケロイドは炎症を伴って増大するので、痒みと痛みが伴います。
ケロイドが発症しやすい要因として、ケロイド体質、伸展刺激を受けやすい部位、女性、高血圧などがあります。
急速に増大することもあるので、早急に形成外科を受診してください。
- Q35 相談者 ニックネーム:幹さん 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:男性
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10年ほど前に実施した「前立腺摘出」の下腹部手術跡が2年後辺りから徐々に赤くはれだしました。進行が急激ではなかったのと特に目に付く場所ではなかったため特に治療もせずにいたのですが、5年後辺りには下腹部全体がケロイド状になってしました。
その後は更なる周辺への広がりは止まったのですが、今度はケロイド状の皮膚の内側が「うっ血状態」になった後出血…ということの繰り返しになってしまいました。結局、今さら病院へ…という気持ちにもならず年齢のこともあって何もせずに現在に至っています。
安定したケロイド状態ならそれはもう受け入れますが、「うっ血と出血の繰り返し」を止める手立てはあるのでしょうか…?
- A35 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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縫合線の瘢痕を越えて増殖していることからケロイドの診断で正しいと考えます。
潰瘍形成を繰り返す瘢痕やケロイドは瘢痕癌の発生母地になる可能性があるので、形成外科で診てもらう必要があります。
同じ部位で「うっ血と出血の繰り返し」があるなら縫合糸膿瘍かもしれないので、核になっている縫合糸の摘出が必要かもしれません。
その度に潰瘍の発生部位が異なるなら、血管の処理のためフラクショナルYAGレーザーなどの適応があるかもしれません。
診察をしなければ具体的なアドバイスができないので、形成外科担当医と治療方針をご相談なさってください。
- Q36 相談者 ニックネーム:たくみ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:男性
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数年前に腹腔鏡手術で胆のうを摘出したのですが、へその中の傷跡が盛り上がっていて、特に痛みはなかったのですが、数日前から急にへその辺りに刺すような痛みがあります。
診断を受けたいのですが、何科を受診していいのかわからず困っています。
- A36 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 瘢痕や腹壁の痛みならば形成外科、腹腔内の痛みならば消化器内科あるいは消化 器外科を受診してください。
- Q37 相談者 ニックネーム:カズ 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性
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10年程前 子宮腺筋症と診断され 子宮全摘しました。 手術後 へそと傷の間が よく突っ張りましたが だんだん治まり その後は 傷跡は ケロイドの様になり 冷たく冷え 夏でもホッカイロを使う事があり 大便の後 痛んだりします。胃腸科内科の先生に相談しましたが それだけの手術だから 多少なりとも癒着があるのでは? 癒着を取ると大変ですよ。 腸閉塞を起こしたりします。と 言われたのですが 一生 この冷えと痛みから 逃れられないのでしょうか?
- A37 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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腹壁の瘢痕なので、ケロイドでも肥厚性瘢痕でも治療が出来ます。
腹壁の治療が腸閉塞の原因になることはありません。
形成外科を受診してご相談なさってください。
- Q38 相談者 ニックネーム:スピカ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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半年くらい前から時々、おへその周りがズキズキ痛みます。痛い箇所を触ると1cmくらいのしこりがありました。
そのしこりのすぐ上には、10年前に卵巣嚢腫摘出をした腹腔鏡手術の傷跡があります。しこりがある事は最近気がつきましたが、手術の影響によるものなのかはわかりません。
もし手術によるしこりならば、10年も経って痛み出すことはあるのでしょうか?
他の原因もあるかもしれないと思うのですが、何科を受診したら良いのかも分からないので教えて頂きたいです。
- A38 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「10年前」の手術と関係している可能性は低いでしょう。
申し訳ありませんが、頂いた情報だけでは「しこり」が「痛み」の原因かはわかりません。
先ずは形成外科を受診してご相談なさってください。
- Q39 相談者 ニックネーム:Kei 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:無記入
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生後直ぐ開腹手術をしてその後傷跡が癒着しました。12歳になって傷跡が大きくなり太ってしまい、癒着のところがシワのようになりました。
広げてみると「これで良いのか?」と疑問に思うようになりました。
感覚過敏があるせいか、あまり触らせてくれません。
感覚鈍麻もあるので、痛むのかもわかりません。
この様な場合、ほっておいても良いものか悩みます。
皮膚科で診てもらうのが良いか、手術した病院へ相談したら良いものか…
又傷跡を治す場合、保険適用なのか実費なのか…
癒着のあとが12年以上経って開いたり痛むことはありますか?
大きさは小腸を切ったのでお腹の上の方で横にめいっぱいありその半分が癒着しています。
どのような対処が望ましいですか?
- A39 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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動いて瘢痕が癒着によって引き攣れれば痛みが出ることがありますが、ほとんどの場合問題はないはずで「開いたり痛むことはあり」ません。
瘢痕を切除し縫い直すことが出来るので、形成外科を受診してご相談なさってください。
- Q40 相談者 ニックネーム:コロン 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性
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30年前の2歳の時に心臓の手術を受けました。鎖骨辺りからへそ上10cmくらいまで術痕があります
最近胸の辺りに鈍痛が続いています。日中起きていると痛くて、横になると痛みが無くなります
痛みを感じるところが胸の谷間の辺りでその辺りだけ手術痕が膨らんで盛り上がっています。
何か痛みと関係ありますか?
- A40 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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もともと肥厚性瘢痕ができやすい部位ですが、「30年前」の「手術痕が膨らんで盛り上がって」いる「胸の谷間の辺り」に「鈍痛が続」くようになったとすれば、下着が瘢痕に当たって痛みを感じるようになった可能性が高いのではないでしょうか。
「日中起きていると痛くて、横になると痛みが無く」なる「鈍痛」で、しばらく前に下着を新調した記憶があるなら、ワイヤーレスやカップレスの下着にしたり胸を寄せる下着に替えたりすることで徐々に「鈍痛」が消失していくことがあります。
また、胸骨を閉じる際に使用した縫合糸やワイヤーが刺激になって肥厚性瘢痕を生じたなら、抜糸あるいは抜釘し瘢痕形成術も可能です。
診察をしなければ具体的なアドバイスが出来ないので、形成外科あるいは胸部循環器外科を受診してご相談なさってください。
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