傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 培養皮膚・再生医療などについて
  1. 首・肩
Q1 相談者 ニックネーム:N子 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

先日、テレビで培養皮膚の話題を放送していましたが、傷跡を治すためにその方法を使うことができるのでしょうか。
10年前ほどに、エキスパンダー手術を受けてあざをとり、縫い合わせる手術をしました。
場所が首から肩にかけての日常的によく動く場所だったので、はじめは縫い目が細かったのですが、次第に広がり、今では幅2センチ、長さ10センチぐらいの傷跡が残っています。ケロイド状になったり、盛り上がったりしていない傷跡です。
医学の進歩があればそのうちに何か治る方法がでてくるのでは?と思っていましたが、1度できた傷をきれいにするのは難しいだろうという思いで過ごしていました。
しかし、先ほどの「培養皮膚」のことを知り、この方法を一般の人が受けられる状況にあるのか、また受けられるとしたら、傷跡治療に有効なのか知りたいのでお願いします。

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
自家培養表皮は重症熱傷の治療材料として保険適応ですが、その他の疾患については、自費診療として「一般の人が受けられる状況」になっています。
また培養自家組織を移植して「傷跡治療」をする際も、培養表皮、培養真皮、それらを組み合わせた複合型培養皮膚を使用するなどの判断、あるいは自身の血液から細胞増殖を促す因子を作って併用するなど、治療法の決定には高度な判断が必要です。

「ケロイド状になったり、盛り上がったりしていない」「幅2センチ、長さ10センチぐらいの傷跡」ならば、瘢痕切除のうえ縫縮した方が良い場合もあります。

具体的なアドバイスには診察が必要なので、まずは形成外科を受診して相談して下さい。
Q2 相談者 ニックネーム:misya 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

14歳の時にひどい帯状疱疹を患い首から肩にかけてやけどのような傷跡があります。数年後に形成手術をしましたがケロイド体質でダメでした。
当時よりは赤みが無くなった為薄くはなりましたが、やはり縫った後などは鮮明に残っているので、髪をアップにする事も夏にノースリーブを外で着ることも出来ずに毎年夏になれば、一度でいいからノースリーブを着て歩きたいとこの年齢になっても思います。
テレビで培養皮膚というすごい物が医療で使われていることを知り驚きました。きっと傷跡を気にしないで出す事も可能ですが、人それぞれ、私にとってはコンプレックスなのでできませんでした。
本当に傷跡が分からなくなるように皮膚再生されるのでしょうか?
また費用はどれくらいかかるものなのでしょうか?

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
残念ながら「培養表皮の治療」をしても、「傷跡が分からなくなるように皮膚再生される」わけではありませんし、「培養表皮の治療」は特定の疾患にのみ保険適応となっているので、自費診療の扱いになった場合は施設によって費用は異なります。
また、ご相談の内容から「形成手術」のあと肥厚性瘢痕が生じたもので、元々の「ケロイド体質」ではないだろうと考えますが、真の「ケロイド体質」ならば「培養表皮の治療」の適応はありません。
残念ながら今のところ、どんな治療法でも、「傷跡」を目立たなくは出来ても、全く無くすことは出来ません。
「傷跡」(瘢痕)の治療は、外用薬や内服薬、レーザーなどの保存的治療から瘢痕切除や培養表皮移植などの侵襲的治療まであらゆる治療法を組み合わせて検討すべきものです。
まずは形成外科を受診して下さい。
焦ることは無いのですから、複数の専門医に、症状に合った治療の組み合わせを提案して貰い、それぞれの処置や治療で得られる結果と予測される経過を十分に理解して、実際に治
療をするかをゆっくりと考えましょう。
専門医を受診して治療法を提案していただいた後に、治療しないと決めることも、遠慮する必要はないのです。

診察をしていないので具体的な治療法のアドバイスは出来ませんが、「縫った痕などは鮮明に残って」おり「髪をアップにする事も夏にノースリーブを外で着ることも出来ずに」いた
「首から肩にかけてやけどのような傷跡」ならば、何らかの治療で現状よりも目立たなくなる可能性はあります。
「傷跡」の治療は自身が主役なのですから、判断を医師任せにするのではなく、治療効果はもちろんのこと、どこで治療するか、あるいは治療期間や費用など様々な方向から検討して下さい。

培養皮膚・再生医療などについて 一覧に戻る

  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア褥瘡の知識
  • 創傷ケア
  • 褥瘡の知識
  • 創傷ケア
  • 褥瘡の知識

side

ページトップに戻る

ページトップに戻る