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創傷治癒よくある質問

  1. 培養皮膚・再生医療などについて
  1. その他(場所を特定しない・複数の部位)
Q1 相談者 ニックネーム:hikaru 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性

「培養真皮」について質問です。
現在、にきび跡や傷痕修正のために行われている「培養表皮移植手術」がありますが、これは自身の皮膚から採取して作成した永久生着する”自家培養表皮”を使用し、外観を美しく修正するための”整容”目的で行われているのを存じております。
これに対し「培養真皮」は永久生着することのない同種培養真皮を使用し、重度のやけどや重い皮膚かいようを対象とした”一時的な創傷被覆材”として使用され、整容目的では使われないもの、と認識をしております。
この「真皮培養」は、現状の医療技術では、永久生着する自家培養真皮を上記したようなにきび跡や傷痕を対象とした”整容目的”で使用することはできないのでしょうか?
現状、技術がまだ追いついていなくて整容目的で使用されないのか、それとも将来再生医療が発展していったとしてもそもそも使用されないものなのか・・・。

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「同種培養真皮」は、繊維芽細胞と真皮細胞の増殖の足掛かりとして患者さん自身のものではないコラーゲンやヒアルロン酸を使用しているため、移植しても「同種培養真皮」そのものは「永久生着」することなく、自己の真皮組織が再構築(修復)される際に吸収されます。

同種培養真皮を移植することにより、治癒過程で、正常に近い真皮構造が作られはしますが、今のところ、損傷以前の真皮と全く同じ組織構造にはなりえないため、「同種培養真皮」を「整容目的で使用する」ことが無いのです。

いずれ、正常真皮と同じような構造の培養真皮が使われるようになり真皮の再生が可能になれば、「整容目的で使用」されることもあるのかもしれません。

いずれにしろ現段階において、培養表皮移植も培養真皮移植も、将来、自己の皮膚の再生を可能にする治療(例えばPRP治療など)が可能になるまでは、極めて有効な治療として、積極的に検討すべき治療法のひとつと考えます。

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