FAQ 創傷治癒 よくあるご相談

  1. 傷の応急処置
Q1
相談者:無記入 年齢:10歳未満 性別:男性

次男(6才)が、道路でころんで、肉が見えるほどにひたいをすりむいてしまいました。医者に連れて行くべきでしょうが、あいにく日曜日です。こんなとき家庭では、どのような処置をしておけばよいのでしょうか。

A1
回答者:脇坂長興(創傷治癒センター理事)
男の子ならこのようなけがは、大きくなるまでに何回となく繰り返すでしょう。しかし、肉が見えるほどというと、どのくらい深いのか心配になります。やはり、医師にみてもらったほうがよいでしょう。

ただ、実際に道路でころんですりむいた傷で、肉が見えるということはあまり考えられません。おそらくたくさん血がにじみ出てきて、ものすごく深く見えるだけではないかと思います。ほんとうに脂肪や肉が見えたとしたら、すりむいただけでなくて、皮膚も切れてめくれてしまっているはずです。そうではないという前提で、家庭での処置をご説明します。

まず消毒と、傷にすり込まれたゴミをとり除くことがいちばんたいせつです。すりむいた傷は非常に浅くて、皮膚の表面がただそげているだけです。ほうっておいても、ひとりでに皮膚がはえてきます。しかし道路はきたないので、どんなバイ菌がついているかもわかりません。ほうっておくと表面でバイ菌が繁殖して、浅かった傷が深い傷に変わってしまうこともあります。そこでまず消毒もかねて水道の水でいいですから十分に傷を洗い流すことがたいせつです。また道路には目に見えないこまかい砂や泥がたくさんあります。これが傷の中にうずまったままにしておくと、上に皮膚がかぶさって透けて青黒く見えるようになります。これを「外傷性入れ墨」と呼んでいますが、いったんこのような状態でなおってしまいますと、皮膚を深くえぐり取る手術をしない限り、なおすことができなくなります。多少痛がってもゴミを十分に掘り出して洗い流すことがたいせつです。

消毒といっても、傷にしみる薬がきくというわけではありません。あまり強い薬は、かえって組織を破壊してなおりが悪くなる場合すらあります。私どもは、むしろただ水道でジャージャー洗い流すという、機械的な作用のほうが、ずっと安全で効果的だと考えています。

さて、そのあと傷口を出しっぱなしにしておくわけにいかないので、ガーゼでおおいます。普通のガーゼですと傷口にくっついて、あとでなかなか取りにくくなります。そこで、抗生物質の軟膏をしみ込ませたガーゼ(註・・・ソフラチュール、フシジンインターチュールなど)が市販されていますから、それをまず傷の上にあてて、それからガーゼをかぶせて、絆創膏なり包帯で押えるようにします。狭い範囲の浅い傷なら、バンドエイドで十分です。

この程度の処置ですむ傷ならかまいませんが、大きな傷の場合や深い傷の場合、医者に連れてゆくまでどうしたらよいかといいますと、流水で傷を洗ったあと、ともかく清潔なガーゼなり布なりを傷口にあてて、上から包帯で押えれば出血も止まります。その後のすべての処置は、医師にまかせたほうが安全です。いろいろな薬をぬってあると、まずそれをはがすところから始めなければならなくなるので、二重の手間になります。

切り傷は縫って、4~5日で糸を抜くと、一応なおったということになります。ところがすりむいた傷は、下からだんだんに皮膚がはえてくるのを待ちますのでなおりがおそく、包帯がとれるのに10日から2週間かかります。そのあとも、しばらく薄桃色の薄い皮膚でおおわれた状態がつづきます。そして1ヵ月か2ヵ月で、だんだん周りと同じような色の丈夫な皮膚になってゆきます。
皮膚が完全にもとどおりになるまで、つまり周りと同じような色に戻るまでは、あまり直射日光にあててはいけません。すぐに日焼けして茶色くなってしまいます。いったんこのような色素沈着を起こすと、それが薄くなるのに1~2年はかかります。場合によると、半永久的に残ってしまうこともあります。
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