傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 家での手当や日常の注意
  1. その他(場所を特定しない・複数の部位)
Q1 相談者 ニックネーム:いろっぴ 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:女性

デイサービスで看護師をしています。転倒して表皮剥離をしてくる利用者様がよくいらっしゃいます。なかなか受診できない方が多く、物品も限られた物しかなく、次回処置できるまで日数が空いてしまったりと、処置に困っています。感染兆候がない場合、傷パワーパッドなどがないので、ワセリン塗布し、ガーゼ付きテープ貼付しても大丈夫ですか?

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
専門職の方ですから、出来るだけ明確にお答えします。
創面の上皮化を阻害しないために湿潤環境を守りたいのですから、もちろん「ワセリン塗布し、ガーゼ付きテープ貼付」でも構いません。
創面を水道水で洗って、創面にガーゼがくっつかないように「ワセリン」をたっぷりと「ガーゼ」に塗って、肌に優しいテープで止めてください。
注意すべきは、「次回処置できるまで日数が空いてしま」うのですから、ご自宅で濡らしたときに、ご家族が同じ処置が出来るように、言葉だけで伝えるのではなく、実際に処置をやって見せて、処置の仕方をわかりやすく描いたメモなどをお渡しするところまで気を配っていただきたいということです。
Q2 相談者 ニックネーム:あんず 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

6月30日に、額2箇所、左肩1箇所、左手親指の指紋のある辺り1箇所 の、合計4箇所、イボ除去のため、麻酔をしてからのレーザー治療を受けました。
1週間後に見せに来てくださいとのことで、それまでにテープが もし剥がれたら これを適度な大きさにカットして 貼ってください。とのことで ビジダームを1枚いただきました。
額の2箇所は、クレンジングや洗顔などを いつもより やさしくはしているものの、剥がれたので、流水で 綺麗にしてから
ビジダームを本日までに2度張り替えてますが、治療場所は 異常ないです。
左手親指は 家事などで 水もよく使うので これまで3度張り替えましたが、もともとあったイボも 根が深かったからか、血豆のような赤みが まだ残っていて、物を持ったり、押したりすると 痛みがあります。
左肩は、今日までテープは 全く 剥がれなかったのですが、今朝 痒みを感じたので 鏡を見て確認すると 少し傷口が
白っぽくなっていて、テープのあたりから 化膿しているような 臭いがしたので そっとテープを剥がして 水道水をかけてから 乾かして いただいたビジダームを貼りました。
化膿しているかもしれない部位を水洗いして、 乾かしてから再度 ビジダームを貼る。という 経過観察は 正しいのかわからなくて ご相談させていただきました。

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
痛み、赤み、腫れはそれぞれ感染兆候を示す症状です。
感染創に、「ビジダーム」の適応はありません。
感染の可能性があるなら、直ちに「レーザー治療」をなさった病院を受診してください。
Q3 相談者 ニックネーム:まどか 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:女性

海外から創傷治癒方法について検索していたところこのページにたどり着いたのでメールいたしました。
現在、養護教諭として海外でボランティアしております。
以前は日本の中規模病院の外科で経験があるため、創傷治癒については理解しているつもりでしたが、
いざ海外に来て日本のような創傷被服剤のない状況でどのように対処するべきか迷っています。
例として、一人の生徒が竹で指を切ったとします。傷口は縫合するほどではないものの、現地の方はイソジンで広範囲を消毒、ガーゼに抗生物質軟膏を塗布して、準滅菌操作で処置をするように話しておられます。
しかし、私の意見として、イソジンは毎回使用する必要はなく、広範囲に塗布することもよくないと考えております。また、抗生物質は特に野外で得た汚染創や感染の心配があるときのみ必要であると考えます。完全にバクテリアはとりのぞけないため、準無菌操作はさほど重要でないとも思います。
今回のような竹で切った傷は野外になりますので迷うところはありますが、いずれにしてもイソジンで念入りに消毒する必要はないと考えます。
しかし、イソジン、ガーゼ、テープ、抗生物質軟膏、バンドエイドは常備されているものの、キズパワーパッドのような創傷被覆剤がないため、湿潤療法は難しいとも考えます。
自分自身で考えてみたものの、よい解決方法が見つからず何かアドバイスをいただけたら大変助かります。

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
正しい創傷治癒の医学はひとつでも、実地の医療は環境および事情によって異なるのですから、お悩みになるのは尤もなことです。
日本での擦過傷の治療は、汚染された外傷以外は消毒の必要はなく、十分な量の水道水で多少の水圧をかけながら洗浄して、湿潤療法専用の創傷被覆材を貼付し、上皮化を待つのが正しい選択ということになりますが、条件が一つでも一致しなければ次善の策として、イソジン消毒、抗生剤軟膏、ガーゼという従来の治療を施行することも少なくありません。
具体例でお挙げになった竹による外傷は日本国内であったとしても、切創なら直ちに湿潤療法の選択になりますが、竹による刺創の場合は創内に竹片が残っていないことを確認してイソジン消毒を施しておき、翌日に感染が起きていないことを確認したうえで湿潤療法に切り替えるのが無難な選択ではないでしょうか。
湿潤療法の適応は、擦過傷、十分な流水、湿潤療法専用の被覆材に適切な判断力があることを条件として、全ての条件が揃っている場合に限った方がよいのかもしれません。

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