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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q1 相談者 ニックネーム:BUZZ 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性
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施設で看護師をやっております。
最近病院から施設に転職し、皮膚処置が多くなりました。
そこで、創傷処置についての質問です。施設では高齢者の為皮膚の脆弱性から表皮剥離がとても多いです。
表皮剥離した皮膚で、薄皮が残っている場合その薄皮をきれいに洗浄した後除去することなく戻すべきなのでしょうか?
戻した場合はどのような保護が適切なのでしょうか?
戻さず、除去した場合はどのような保護が適切でしょうか?
また、傷を洗浄する際、滅菌された流水であり水圧をある程度あれば流水のみの洗浄で十分という見解を多くみます。逆に言えば、どのような時に石鹸洗浄が必要なのでしょうか?水圧をかけられない場合は流水のみの洗浄はいけないのでしょうか?水圧の目安などあれば教えていただきたいです。皮膚の処置は、湿潤環境が適切であることは理解しています。適応としても、感染兆候がないことが条件にあることも理解できます。
表皮剥離した際、絆創膏のみで処置するべきか、湿潤環境にするために、軟膏プラスガーゼが良いのか、はたまた、キズパワーパットを貼付するのが良いのかどうなのでしょうか?また、真皮にまで及ぶ処置の場合はどのような処置になるのでしょうか?
- A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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創の洗浄は水道の流水で十分です。
日本の水道水は塩素による殺菌がなされているので、水道水による感染の心配は ありません。
創洗浄の目的は、創表面に付着した細菌の数を減らすことです。
創面の異物や細菌を物理的に洗い流すため、シャワー程度の水圧が必要な場合も あります。
明らかに感染がある場合は殺菌作用のある洗浄剤で創面を洗ってもよいのです が、通常、創面は石鹸を含め洗浄剤では洗いません。
爪周囲皮膚を洗浄剤で洗う際に付いてしまった創面の洗浄剤はしっかりと洗い流 さなくてはいけません。
剥離した表皮は、バイオロジカルドレッシング材の代わりに一時的に残しても構 いませんが、創面洗浄の邪魔になるので切除することも少なくありません。
創面を早く上皮化させるために湿潤環境を保つべきでしょう。
湿潤治療専用の創傷被覆材を貼付して閉鎖療法で治癒を待つのがよいのですが、 次善の策として軟膏を塗ってガーゼを選んだ場合はガーゼ交換の際に再生途中の 表皮を傷めないように気を付けてください。
真皮まで到達する創も、基本的に創処置は同じです。
難治性の潰瘍には、医療機関と連携して局所持続吸引療法も検討するとよいで しょう。
- Q2 相談者 ニックネーム:ke 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性
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皮膚欠損につきまして
傷口がなかなか塞がらないので、手当てにつきまして教えてください。(未受診)
1月中旬に大きな出来物が体側にできました。よう?せつ?と想像していました。大きく腫れ上がり膿がたまり2月初旬、膿が取れ傷跡が大きくえぐれていました。(傷口の大きさ:5cmx3cm)
以降、湿潤療法の絆創膏で治癒を期待しております。絆創膏から体液が溢れてくるので毎日交換しています。
1ヶ月半ほど経ち、傷口の窪みがかなり浅くなり、皮膚こそあるものの傷口周辺のくぼみも皮膚と同じ高さになってきました。ただ、ご説明してくださっているような「傷の辺縁から肉芽組織の上に、白い膜に伸び始めます。これは傷の辺縁から伸展した新たな表皮です。表皮の進展と共に、創面がどんどん狭くなっていきます。」様子が分からず、傷口も小さくなっている気がしません。
治癒の順番は、赤い肉芽細胞?が皮膚と同じ高さまで再生してから表皮が辺縁から伸びてくるのでしょうか。
このまま湿潤療法の絆創膏で対応し続けてよろしいでしょうか。
絆創膏によるかぶれも気になります。
- A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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浸出液が多過ぎる潰瘍を、「湿潤療法の絆創膏で対応」することは相当に困難です。
既に「1ケ月半ほど」経過しているにもかかわらず、肉芽は増殖している様でも上皮化が進んでいない状態なら、自己判断だけでは難しいので、潰瘍の専門家の手を借りる必要があります。
申し訳ありませんが、難治性の潰瘍は創状態を診察しなければ、具体的なアドバイスが出来ません。
形成外科や皮膚科を定期的に受診して、自宅ケアの方法をアドバイスして貰ってください。
- Q3 相談者 ニックネーム:いろっぴ 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:女性
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デイサービスで看護師をしています。転倒して表皮剥離をしてくる利用者様がよくいらっしゃいます。なかなか受診できない方が多く、物品も限られた物しかなく、次回処置できるまで日数が空いてしまったりと、処置に困っています。感染兆候がない場合、傷パワーパッドなどがないので、ワセリン塗布し、ガーゼ付きテープ貼付しても大丈夫ですか?
- A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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専門職の方ですから、出来るだけ明確にお答えします。
創面の上皮化を阻害しないために湿潤環境を守りたいのですから、もちろん「ワセリン塗布し、ガーゼ付きテープ貼付」でも構いません。
創面を水道水で洗って、創面にガーゼがくっつかないように「ワセリン」をたっぷりと「ガーゼ」に塗って、肌に優しいテープで止めてください。
注意すべきは、「次回処置できるまで日数が空いてしま」うのですから、ご自宅で濡らしたときに、ご家族が同じ処置が出来るように、言葉だけで伝えるのではなく、実際に処置をやって見せて、処置の仕方をわかりやすく描いたメモなどをお渡しするところまで気を配っていただきたいということです。
- Q4 相談者 ニックネーム:える 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性
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アスファルト上で転んで、左掌と両膝を擦りむきました。左手首が腫れてきたので骨折かもと思い、近所の整形外科に行きました。幸い骨折はありませんでしたが、掌の傷は、めくれた皮膚の間に砂が入っていたので、洗浄しイソジン消毒し、ゲンタシン軟膏を塗ってガーゼで保護しました。あと内服薬としてロキソプロフェン、レバミピド、パセトシンカプセルを1錠ずつ1日3回処方されました。以後毎日イソジン、ゲンタシンで処置して5日経ちます。3日めからは、毎日受診することができないので、自分で処置しています。
左手がほとんど使えず不便で早く治したいので、キズバワーパッドに換えようかと思っていますが、可能でしょうか?このまま今の治療を続けていいでしょうか?
- A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「アスファルト上で転んで」受傷したことから、創の感染を予防するため「洗浄しイソジン消毒し、ゲンタシン軟膏を塗」る処置をなさったのかもしれません。
受傷後「5日」経過して、赤み、腫れ、痛み、浸出液の増加など感染の合併を思わせる症状がないのですから、「キズパワーパッド」など湿潤療法のための創傷被覆材を使っての処置に「換え」ることも「可能」と考えられます。
具体策には創状態を診ての判断が必要なので「近所の整形外科」の担当医にご確認ください。
- Q5 相談者 ニックネーム:まどか 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:女性
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海外から創傷治癒方法について検索していたところこのページにたどり着いたのでメールいたしました。
現在、養護教諭として海外でボランティアしております。
以前は日本の中規模病院の外科で経験があるため、創傷治癒については理解しているつもりでしたが、
いざ海外に来て日本のような創傷被服剤のない状況でどのように対処するべきか迷っています。
例として、一人の生徒が竹で指を切ったとします。傷口は縫合するほどではないものの、現地の方はイソジンで広範囲を消毒、ガーゼに抗生物質軟膏を塗布して、準滅菌操作で処置をするように話しておられます。
しかし、私の意見として、イソジンは毎回使用する必要はなく、広範囲に塗布することもよくないと考えております。また、抗生物質は特に野外で得た汚染創や感染の心配があるときのみ必要であると考えます。完全にバクテリアはとりのぞけないため、準無菌操作はさほど重要でないとも思います。
今回のような竹で切った傷は野外になりますので迷うところはありますが、いずれにしてもイソジンで念入りに消毒する必要はないと考えます。
しかし、イソジン、ガーゼ、テープ、抗生物質軟膏、バンドエイドは常備されているものの、キズパワーパッドのような創傷被覆剤がないため、湿潤療法は難しいとも考えます。
自分自身で考えてみたものの、よい解決方法が見つからず何かアドバイスをいただけたら大変助かります。
- A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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正しい創傷治癒の医学はひとつでも、実地の医療は環境および事情によって異なるのですから、お悩みになるのは尤もなことです。
日本での擦過傷の治療は、汚染された外傷以外は消毒の必要はなく、十分な量の水道水で多少の水圧をかけながら洗浄して、湿潤療法専用の創傷被覆材を貼付し、上皮化を待つのが正しい選択ということになりますが、条件が一つでも一致しなければ次善の策として、イソジン消毒、抗生剤軟膏、ガーゼという従来の治療を施行することも少なくありません。
具体例でお挙げになった竹による外傷は日本国内であったとしても、切創なら直ちに湿潤療法の選択になりますが、竹による刺創の場合は創内に竹片が残っていないことを確認してイソジン消毒を施しておき、翌日に感染が起きていないことを確認したうえで湿潤療法に切り替えるのが無難な選択ではないでしょうか。
湿潤療法の適応は、擦過傷、十分な流水、湿潤療法専用の被覆材に適切な判断力があることを条件として、全ての条件が揃っている場合に限った方がよいのかもしれません。
- Q6 相談者 ニックネーム:ほけんの先生 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:
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小学校で養護教諭(保健室の先生)をしています。
校庭で転倒し、擦過傷を負って子どもが毎日来室します。大きめの砂粒で擦って、深めの傷をつくってくることもあります。
これまで学校現場では、傷口を水で洗い、消毒をして、絆創膏やドレッシング材を貼るという手当てが一般的でした。しかし、湿潤療法の考え方が広がってきている今、家庭でも学校でも「傷口の消毒はせずに治す」を薦めていきたいと考えています。
学校で行う手当ては、応急手当であり治療ではないため、医療現場で使用するような薬剤やドレッシング材を使用することは出来ません。家庭で行える手当ての範囲で、学校でも手当てをしていきたいと思っています。
家庭や学校で行う擦過傷の手当ての仕方と、手当てに使用する比較的安価で購入しやすいドレッシング材を教えて欲しいです。
- A6 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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湿潤療法自体は創傷の専門家たちにとって特に新しい治療法ではないのですが、ようやく一般開業医や一般家庭に広がってくるようになったと同時に、誤った湿潤療法によるトラブルも散見されます。
よくある「校庭で転倒」した「擦過傷」ならば、「傷口を」水道の流水で「洗い」、洗濯したてのタオルか清潔であろうティッシュで水分を拭き取って湿潤療法専用の創傷被覆材を直接貼付してください。
異物の存在する創、感染の可能性のある創、刺創、咬創には、湿潤療法や閉鎖療法は適しません。
もちろんこれまで通り、「学校で行う手当ては、応急手当であり治療ではない」ことを保護者にお伝えになって、病院で診察をしてもらうよう促してください。
湿潤療法や閉鎖療法のトラブルのほとんどは、浸出液のコントロールが上手くいかないためと感染が原因です。
個別の商品の紹介はしておりませんが、「比較的安価な購入しやすいドレッシング材」は通常の薬局でも簡単に手に入りますし、比較検討なさりたければお手数ですがインターネットで検索してください。
また、創傷に伴うものとして、日本では破傷風の予防注射はほぼ100%済ませている筈ですが、国際的に小児を受け入れるようになった昨今は、グラウンドの外傷に対しては破傷風も気にかけておく必要があるかもしれません。
- Q7 相談者 ニックネーム:デパチカ 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性
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朝の通勤中に擦り傷を作り、その日の昼休みから湿潤療法に対応した絆創膏を2日に1回張り替えながら使用していました。
ですが1週間経ったあたりでズキズキと痛みが出て軽く化膿しているようなので整形外科へ行きました。
そこでは、やはり化膿しているからその絆創膏は使ってはいけないと言われました。
処置としては家庭用ラップにゲンタシンを塗り毎日洗って張り替えるように言われました。そこで質問なのですが、傷が出来てから時間が経過した時点で、湿潤療法用の絆創膏は貼らずにすぐ診察を受けた方がよろしいのでしょうか?
今回の反省点がどこにあるのか判断し兼ねるのでご教授下さい。
- A7 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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閉鎖療法と湿潤療法は、文字を見てもお分かりの通り、全く同じものを指すわけではありません。
感染のある創は閉鎖療法は禁忌とお考え頂いた方がよいでしょう。
また、「ズキズキと痛みが出て」というような症状のほか赤みや腫れがあれば、ご自身での治療はお止めになるべきです。
「家庭用ラップにゲンタシンを塗り」というのは、ほかにどうしても適切な医療材料が無い場合や、どうしても費用を抑えなければいけない状況にあるときでなければ、創傷治療に携わる専門医師が積極的に勧める治療法とは考えません。
褥瘡などの治療で食品用ラップ材の使用を勧める指導書もありますが、治療が長期間に及ぶときに治療費を極力抑制するための緊急的不可避の対処法で、通常の創治療にわざわざ医療材料以外のものを使用することに大きな意味はないでしょう。
- Q8 相談者 ニックネーム:あかり 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:男性
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私の友人でバングラデシュ人の男性の方なのですが、8ヶ月ほど前にテロの現場に居合わせ、全身に重度の火傷(Ⅲ度)を負いました。
一部は皮膚移植などの手術を受けましたが、まだ全体に包帯を巻いた状態で、皮膚もかさぶたが出来ての繰り返しや、かゆみ、腫れなどがあり、一進一退の状態です。
日常生活はおくれていますが、(外出はしていません)体調も崩しがちです。湿潤療法というものを知りましたが、このように何か月も経った状態から始めても効果があるのかどうかを知りたいと思い
ました。
またなかなか用具が手に入らない場合の代替えのものなど(例えばサランラップを使用するなど)がありますでしょうか?
10日後にバングラデシュを訪れるため、もしも上記のことがわかれば、日本から治療に使うものを手に入れて行こうと思っております。
- A8 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「湿潤療法」は感染の無い状態の創傷でなければ適応はありません。
Ⅲ度の全身熱傷ならば皮膚移植手術を受けたとしてもまだ日常生活がおくれる筈はありませんし、全身の20~50%以上の熱傷ならば生命の危険すらあるので、お持ちの情報は必ずしも正確なものではないのかもしれません。
ということは本当に重症な熱傷部位はごく一部でしょうから、まだ上皮化していない創があるならば今からでも湿潤療法は可能ですし、有用ということになります。
ただし前提条件として、感染が起きているかどうかを見極めること、創を清潔な流水で洗うことができることの2点が必要です。
創を湿潤環境に置く湿潤療法と創を閉鎖する閉鎖療法は同時に行われることが多いのですが、湿潤環境は創治癒を促進させ、閉鎖療法は感染を助長する環境とも言えるのです。
したがって、感染がある創を閉鎖してしまえば、菌血症、敗血症を引き起こす可能性があります。
また、専用の医療器材が手に入らない状況で、湿潤療法に「サランラップを使用する」ことは現場の判断で行われるのであって、創傷治癒のアドバイスをする医療者の対場としてはお勧めできません。
現地の状況次第ということになりますが、現場で治療にあたっている医師の指導に従った方がよいと考えます。
- Q9 相談者 ニックネーム:リトルミー 患者様(相談対象者) 年齢:70代後半 性別:男性
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高齢者(透析患者)の菲薄した皮膚の表皮剥離創(浅いけど滲出液や出血多め)や裂傷創の適切な処置法と理想のドレッシング材を 教えて下さい。
- A9 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「高齢者」であっても「透析患者」さんであっても、感染のない「表皮剥離創」の治療は湿潤療法が適していることに替わりありません。
ご質問の重要ポイントは、透析患者さんということもあって浸出液が多いことと、創周辺の皮膚が菲薄化していてドレッシング材の固定によって新たな剥皮創を作る可能性が高いということと推測しますが、治療材料の選択も固定法も高齢者の褥創に準じて判断すべきです。
費用の問題が無ければ、多い浸出液にはポリウレタンフォームが勧められます。
- Q10 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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ドレッシング材について説明してください
- A10 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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ドレッシング材を選択するときは、創の状態をよく観察しアセスメントします。創面の状態に合致する材料を選択します。創面を湿潤に保ちながら、周囲の皮膚は浸出液で浸軟させないように乾燥させることが基本です。そのためには、創の深さ、浸出液の量を考えてドレッシング材を選びます。交換は、浸出液がドレッシング材の許容量を越える前に行います。
ポケットへのドレッシング材の充填は、詰めすぎないようにすることがポイントです。詰めすぎると、創の圧迫につながる恐れがあります。
ドレッシング材交換の時だけではなく、体位変換のときや寝衣交換のとき、創部に摩擦やずれが加わっていないかどうか、浸出液のもれはないかなどを観察します。
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