傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 火傷
  1. 腕・手・指
Q51 相談者 ニックネーム:わか 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

子供が1歳の時に炊飯器の蒸気で右手人差し指をやけどし、皮膚移植をしたのですが4歳になった今も色が茶色のままなかなか薄くなりません。
元通りにならないのは理解しています。ただ少しでも元の色に近づけてあげたいのですが、なにか治療や良い薬はないでしょうか??

A51 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
狭い面積の植皮なら、レーザーでメラニン細胞を破壊すれば脱色されて白斑様になります。
また、ハイドロキノンなどの美白剤は多少とも効果がありますが、根本的には、全層植皮をし直さなければいけないでしょう。

相談だけで治療をしないという選択や、話を聞いたうえで将来治療をするかどうか検討する
という選択をしてもよいのですから、形成外科を受診なさるとよいでしょう。
Q52 相談者 ニックネーム:れん 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

二週間前、パスタを茹で、ザルに上げようと持ち上げた時に、鍋の取っ手が片方外れて、腕に熱湯を浴びてしまい、肩下くらいから、手首くらいまで、火傷をして、3日間は、救急で見てもらった病院でしたが、4日目に行った、近所の皮膚科で塗られた、ゲーベンクリームが、まず、塗った時からずっと痛みが強く、自分でガーゼを取り替えるように言われて、夜、ガーゼを剥がそうとしたら、パリパリに乾いていて、とるのに血だらけになり、それだけでも苦痛だったのですが、その他に、ゲーベンクリームを塗る前は、痛みがあっても、体調は良かったのに、塗ったあと、5~6時間くらいたったあたりから、塗った側の肩が、異常に痛くなり、その後右の肩も痛くなり、翌日もずっと倦怠感を感じました。

感染が怖いからと言われたのが気になり、2日間、ゲーベンクリームを我慢して塗りましたが、副作用かもと思い、中断しましたが、血圧が普段上が、110くらいなのに、安静にしてても、160まであがり、心拍数も、98もありました。

その日皮膚科はお休みだったので、別の内科にいきましたが、副作用ですか?と聞いても、曖昧にされてしまいました

その後、痛い薬も嫌だし、皮膚科を変えてしまいましたが、こんな副作用があるかもというのはどこかに報告とかしたいな~と思うのですが、
どこに報告したら良いですか?

血圧、心拍数は、そのご、5日くらいで、全然大丈夫なりました。
皮膚科を変えてからは、塗り薬も痛くなかったし、ガーゼがパリパリにくっつくこともありませんでした。

なので、今は火傷の状態は良いですが、ゲーベンクリームの副作用として、血圧、心拍数の上昇とかは、書いてなかったので、こんなことが起きたと、どこかに伝えたくて相談しました。

A52 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
医療品の副作用の報告及び相談は、PMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)が受け付けています。

ただしメールを拝見する限り、「ゲーベンクリーム」の副作用ではないと考えます。
「塗った時からずっと痛みが強く」、「ガーゼを剥がそうとしたら、パリパリに乾いていて、とるのに血だらけに」なったために、「血圧」が「安静にしてても、160まであがり、心拍数も、98」まで上がっていたものと思われます。

また、同所見と「ガーゼを剥がそうとしたら、パリパリに乾いて」いたことからも、熱発があったことが想像できるので、「塗った側の肩が、異常に痛くなり、その後右の肩も痛くなり、翌日もずっと倦怠感を感じ」たのではないでしょうか。
Q53 相談者 ニックネーム:Rara 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

生後半年の頃にストーブで右手指3本を火傷しました。
11歳までの約10年間 形成外科で、脇腹から2枚 ビキニライン 両足の裏より皮膚移植、変形を防ぐ為に指に針金を入れたり、移植した皮膚を切り開いたりと、日本全国から患者が集まる程の名医と呼ばれる先生に10回ほど手術をして頂きました。
両親に自分が手の事で辛い思いをしている事を悟られたくなく、費用も気になり、私から治療を終了しました。
幼児期 思春期も越え、最後の手術から25年経った現在 今更と思われるかも知れませんが、少しでも治したく、かと言って 治るかわからないのに 受診し 写真を撮られたり、病院関係者であろうが、色々な人に手を見られたくなく、こちらに相談させて頂きます。

手のひらに移植した脇腹の皮膚は茶色く、成長に合わせ指の関節部分に追加した足の裏の皮膚は肌色です。
脇腹の皮膚なので、手のひらなのにうぶ毛が生えています。4指の爪は丸くなり、親指の爪は 分厚く普通の爪切りでは切れません。
手を開くと 最後の皮膚移植から成長したのか、親指と小指がつっぱり 小指は曲がっています。
指の股には カッパのように水かきがあります。
冬には移植した脇腹の皮膚と足の裏の皮膚の繋ぎ目がひび割れます。
両手の手のひらを合わせると第一関節の長さ 右手指は短いです。
移植の為に剥いだ跡は皮膚を寄せてありますが、一番広範囲だった脇腹には100針以上あります。
健常者のようになりたいなんて贅沢は言いません。どこまで治せるのか教えて下さい。

A53 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「手のひらに移植した脇腹の皮膚は茶色く…」
レーザーで脱色をすることも可能かもしれませんが色調が斑(まだら)になる可能性が極めて高いのであまりお勧めはできません。
ハイドロキノン軟膏などの美白剤を長期に使用すると、色調は薄くなります。
また、植皮部分の表皮を剥削し培養表皮の移植をすると、「茶色」くなくなります。

「手のひらなのにうぶ毛が生えて…」
レーザー脱毛やフラッシュランプによる脱毛、RF脱毛などを繰り返すと多少なりとも有効ですが、「うぶ毛」が対象だと永久脱毛とまで言えるような著明な効果は期待できません。
ブラジリアンワックスや除毛クリームが効果的です。

「4指の爪は丸くなり」
使わない指の爪は「丸く」なるので、環指の指先を使えるようにする必要があります。
「親指と小指がつっぱり」っていることから、植皮面積が足りていないことは明らかですから、植皮を追加するだけでも手指の使い勝手は相当改善されるはずです。

「親指の爪は 分厚く…」
爪母の変形ならば爪母形成が可能かもしれませんが、爪白癬ならば抗真菌剤の投与が必要です。

「親指と小指がつっぱり 小指は曲がって…」
植皮が足りないことは明白なので、必要かつ十分な面積の植皮を足した方がよいでしょう。
「小指」は曲がったままだと洗顔時に目に指が入り、伸びたままだと鼻孔に指が入ってしまいます。
指関節の可動域を確認しつつ手術の計画を立てる、慎重さが必要です。

「指の股には カッパのように水かきが…」
指間部は想像以上に大きな面積の植皮が必要です。
植皮量が足りないのと、植皮の縫合線の向きの問題があるかもしれません。
皮弁で指間が形成できるなら、それも検討すべきです。

「繋ぎ目がひび割れ…」
縫合線には皮脂腺が無いので、ハンドクリームや保湿剤はずっと必要なはずです。
ただし、毎「冬」、同じように「ひび割れ」るとすれば、縫合線が太すぎるのと、やはり十分量の植皮でないため縫合瘢痕に必要以上の力が加わっていると考えられます。
植皮を足すと同時に縫合線を直線でなくすようにすれば「ひび割れ」なくなります。

「第一関節の長さ右手指は短い…」
成長障害によるものではなく、手掌および手指、あるいはそのどちらかの植皮面積が足りないため、関節裂隙が狭くなっている可能性が高いので、これも植皮をすればある程度は解決されるでしょう。

「皮膚を寄せてありますが…」「脇腹には100針以上…」
改めて手指の治療をするとすれば、Tissue Expanderなどを使って広い面積の植皮片を確保するとよいでしょう。

「脇腹には100針以上…」
縫合糸の跡が残っているのでしょうか。
瘢痕切除のうえ再縫合すれば、縫合糸跡は残りません。

今回のアドバイスはメールから想像し得るものということであって、診察をした医師から別な治療法の提案があるかもしれません。
あなたの「治るかわからないのに 受診し 写真を撮られたり、病院関係者であろうが、色々な人に手を見られたくなく」という想いもわからないではないのですが、形成外科の治療は、言ってみれば、何もないところに家を建てるのではなく家の状態を見て、予算と期間を考慮しながら修繕計画を立てるようなものなので、診察をしなければ始まりませんし、多くの目と頭脳を寄せ集めてできるだけ患者さんの望む方向の結果が得られるようにあらゆる方法を考え検討するものなので、ある病気に決まった治療をするものとは訳が違うのだということをご理解ください。

複数の形成外科を受診して意見を訊いて、ご自身が信頼を置く医師を見つけ、その医師とともに治療方針をたて、治療し、経過を見て治療方針の再検討をするということを、繰り返せば、必ず今よりはよくなります。

目標は、「健常者のように」なることではなく、特別に気にすることなくニコニコ笑って生活できるようになることなのですから、ぜひ前向きに考えてください。
Q54 相談者 ニックネーム:なずな 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

今2歳の娘が生後11ヵ月の時に、石油ストーブで両手に火傷を負いました。
土曜の午後だった為、救急病院にかかり、その後紹介を受けた大きな病院の皮膚科を受診。今は同じ病院の形成外科で診察を受けています。

左手は傷跡もなくとてもきれいに治りましたが、右手の中指から手のひらの中心あたりまで、縦に傷が残り、軽いひきつれも起こっています。
皮膚移植を奨められており、絶対必要とは言わないけれど、先生としてはした方が良いレベルとの事です。
まだ小さいので、皮膚がきちんとくっつく様に、移植手術後は指に針金の様なものを、串刺しにして固定すると聞きました。

娘はとても症状は軽いのですが、心臓に疾患があり、こちらも一年に一回検診を受けていて、将来ピアスを開けてはダメで、手術、抜歯などの時は通常よりたくさんの抗生物質の投与が必要などの説明を受けていて、できるなら皮膚移植を受けずにいたいのですが、先生は無理強いはしないと言いながら、診察の度に、もう1度家族とご相談をと言われます。

今は簡単なギブスの様なものを作って貰い、夜寝ている間だけひきつれが悪化しないように装着しています。

やはり皮膚移植は必要でしょうか?
もう少し大きくなれば、指の固定に針金を串刺しにするという方法は避ける事ができるのでしょうか?
今のまま悪化に気をつけ、本人の希望を聞けるようになってからの手術では、何かしら問題がおこるでしょうか?

大人なら関節が錆び付いて動かなくなるとも言われました。
娘の場合にも、数年待っていたら関節が動かなくなるなどの可能性があるのでしょうか?

A54 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
拘縮の程度にもよりますが、拘縮解除の手術をした方がよいかもしれません。

右利きならば積極的に手指を使って遊ばせれば自然にリハビリになりますが、拘縮が強い場合は手指の成長速度によっては関節の異状や骨発達の異状が起きる可能性もあります。

ただし、手のひらに植皮をすると植皮した皮膚が色素沈着を起こすことが多く、可能ならば皮弁手術で済ませるか、出来るだけ小さい植皮手術で済ませたいところです。

植皮面積が小さければ、足関節部など色素沈着が起きにくい部位からの植皮を計画します。
心房あるいは心室の中隔欠損があるのでしょうが、手術前から抗生剤を投与することで感染を防ぐことは可能ですし、中隔欠損の穴が小さ過ぎなければ手術すること自体に問題はないでしょう。

ただし術後2週間程度ピン固定をするならば、その間の感染制御も必要ですし、大人になるまで待っても無意識に指を動かすことがあるので、年齢に関係なく術後手指を開いたままにする固定が必要です。

主治医に、「無理強いはしない」というのは『必要ないだろうが』ということなのか『必要だがどうしても嫌だというなら』ということなのかをしっかりと確かめてください。

また「もう一度家族とご相談を」というのは、『お母さんだけの感情で手術しないと決めるのはいけません、状況を客観的に評価して手術するかどうか決めてください』という意味でしょうから、主治医と治療方針の検討をするときに、ご主人や見識のある知人など冷静に話を聴いて、思い入れを別にして判断できる人物に同席してもらうのがよいでしょう。

手術をすべきかどうか、いつ手術をすべきかは、症例によって判断が異なるものですから、お子さんの将来のため、主治医にゆっくりと時間をかけて説明して貰い、ご家族の皆さんも十分に手術の内容とメリット・デメリットを理解して、じっくりと検討したうえで主治医とともに治療方針を決定してください。
Q55 相談者 ニックネーム:ぷくぷく 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性

熱傷による瘢痕拘縮のガン化について教えてください。
現在20歳の息子のことで相談させていただきます。息子が3歳の時に石油ストーブに掌をついて火傷をしました。掌の3分の1ぐらいを火傷しました。すぐによく冷やして火傷治療で評判の診療所を受診した結果、酷い水ぶくれになっていたものの、2週間ほどで包帯も外せました。その後は傷痕が崩れたりしたことはありません。おそらく深達性2度かと思います。拘縮瘢痕が残ったということは、一部は3度だったのでしょうか。
今、傷痕を見ると、掌に、幅5ミリ×長さ3センチほどの範囲で、周りよりも白っぽく少し盛り上がり、硬くなっている筋が縦に1本あります。
熱傷瘢痕が将来皮膚ガンになりやすいと知り、心配で調べてみましたが、治癒までに時間がかかり、潰瘍を繰り返すものなどが危険性が高いとあり、また熱傷瘢痕からガンを発症する確率は高くないとのことで、それほど心配する必要はないのかと思う一方、熱傷瘢痕後の皮膚ガンは通常の有棘細胞ガンより予後が悪いらしく、心配です。
こちらのホームページでも、常に外的刺激を受ける部位や、瘢痕拘縮のある部位は注意が必要と書いてあります。
そこでご質問ですが、
1.息子の場合の傷痕も瘢痕拘縮であり、ガン発生の母地となり得ますか。
2.掌の中心付近の部位は、外的刺激を受けやすいように思いますが、危険な部位になりますか。
3.熱傷瘢痕ガンはガンと診断された時点ですでに内臓に転移している場合も少なくないとのことですが、初めて傷や突起などの変化があった時すぐに受診すれば、完治しますか。それとも表面から見えない内部でガンが進行、転移していることもあり得るのでしょうか。
4.今から予防的に瘢痕を切除するのは過剰反応でしょうか。予防切除は手の機能への影響もあるのでしょうか。

A55 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご心配が募っているようですので、なるべく簡潔にお答えします。
瘢痕拘縮と発癌母地は直接の関係はありませんし、瘢痕癌発症の可能性は極めて低いです。
拘縮を解除する手術は、Z形成術や皮弁術あるいは植皮術が必要です。
瘢痕を切除して植皮で置き換えても「手の機能」への影響はありません。
治療をするか、治療をするとすればどんな治療法があるか、治療はどれくらいの期間を要するか、形成外科を受診してご相談になってみてはいかがでしょう。
Q56 相談者 ニックネーム:まるちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:男性

小学5年生の息子の事なんですが、8ヵ月の時に右の手のひらを火傷して2才の時に指の内側を植皮手術をしました。
皮は柔らかいのですが植皮したまわりがひきつっていてしっかりとパーが出来てるような出来てないような感じです。手の大きさも右ききですが左に比べると小さいです。指と指の付け根も水かきのようになっています。
再手術を受ける事は可能ですか? 受けるとしたらどんな手術になりますか?

A56 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕切除術と指間形成術が必要です。
収縮しても引き攣れにならないように、縫合線の方向も検討しなくてはいけません。
また、出来るだけ植皮が必要ない様に皮弁を使って指間を形成するのが一般的ですが、皮膚の足りない分は植皮が必要です。
掌への植皮は健常部との違いが目立つので、小さい面積で済むならば、足のくるぶしの傍から採皮をするなどして植皮の色素着を防ぎます。
植皮が生着するまで手術後2週間程度、手指の安静が必要なので、手指が動かないように特殊なギブスを装着することもあります。
手指の運動障害を起こさないために、早急に形成外科あるいは手の外科を受診してください。
Q57 相談者 ニックネーム:よんちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

40年前左腕に熱湯でやけどを負いました。
ひじからしたは幸い治りましたが、ひじの上に2か所ケロイドで残ってしまいました。20歳の時上部分をエキスパンダー手術をうけましたが、手術傷が残ってます。
廻りからどうしたのと聞かれるのがいやでなんとかこの後を消したいとずっと悩んでます。
夏になるのが嫌です。
お金はかかってもいいので、良い方法と良い病院があれば教えてください。
人工絆創膏というのを佐賀大で開発してるみたいですが、教えてください。

A57 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
現在の瘢痕の状況が判らないので、具体的なアドバイスが出来ません。

線状瘢痕なら、再度エキスパンダーを挿入して瘢痕形成術をした方がよいでしょう。
ある程度面積が広い瘢痕は、瘢痕を削ったり切除したりして、上皮化を促すための処置を施しますが、その際に上皮化が困難なら自家植皮や培養表皮移植をします。

ご質問の佐賀大学の絆創膏型の人工皮膚は、それを使用することで表皮欠損創を最良に近い状態に保ち、自己細胞の増殖を促したり植皮が出来るようにしたりするための、フィルム様の創傷被覆材です。

つまり、植皮を必要とするような創にも簡便に使用できることを最大のメリットとした医療器材で、豚コラーゲンを材料としたものなので、その人工皮膚自体が生着するものではなさそうです。
Q58 相談者 ニックネーム:A 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

自傷行為として手のひらにタバコをおしつけました。水につけるなど、直後の対処は何もしていません。
その後水膨れになったので水膨れをやぶり、市販のハイドロコロイド絆創膏を浸出液が出なくなるまで約10日程使い続けました。浸出液が出なくなってからは、ゲンタシンを塗ってガーゼで保護等していました。
現在約2週間がたったのですが、平常時の痛みはほぼ無し、雑巾絞りなど力を込めて握るなどすると痛みがあります。また、手を開くとひきつれがおこります。
傷の状態なのですが、中心が完全に穴になって窪んでしまい(1~2mm程)その周りの皮膚が盛り上がり固くなっています。穴の中の皮膚は柔らかく、黄緑~黄色がかった色です。周りの固くなった皮膚は赤かったり、赤くなかったり。
まだ1度も病院にはかかっていないのですが、窪みが気になる、ひきつれが仕事に支障をきたす為病院に行こうかと迷っている所です。
自分としてはひきつれ、痛みを軽減させたい、窪みを無くしたい、周りの固くなっている皮膚を無くしたいと思っています。
現在の傷で形成外科にかかる場合、手術になる可能性はありますか?
また、保険は適応されるのでしょうか?

病院にかかるレベルなのか、また皮膚科での診察、処置でも良いのかよく分からないので文字だけの相談なので判断が難しいとは思いますが、なにか助言が頂けたら助かります。

A58 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「ハイドロコロイド絆創膏」は「浸出液が出なくなるまで」ではなく、上皮化が完了するまでお使いになるべきです。

また感染を合併しなければ、「ゲンタシン」などの抗生剤軟膏は必要ありません。
肉芽の形成が十分でないため「中心が完全に穴になって窪んで」いて、周囲の角質層の過剰形成により「その周りの皮膚が盛り上がり固くなって」います。
受傷後6カ月程度引き攣れは解消されないでしょうが、徐々に軽快する可能性はあります。

治療をするかしないか、どんな治療法があってどの治療を選択するか、いつその治療をするかを病院にお掛かりになる前に決定しておく必要はありません。
同じ内容を繰り返しますが、病院にお掛かりになった際に、治療をすべきかどうか、治療をするとすればどんな治療法があるのか、いつすべきか、治療をしなければどうなるのかなど担当医に具体的にお尋ねになって、そのうえで、ご自身でどこでいつどんな治療をするかをご検討になればよいのですから、お悩みになっているより直ちに形成外科にお掛かりください。
Q59 相談者 ニックネーム:ゆうき 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

電気ケトルの沸騰したお湯が左腕にかかり、火傷2.75度の火傷をさせてしまいました。11ヶ月の男の子になります。
皮膚科に通い、湿潤療法で治療しています。
全体的に赤くなっている部分と白くなっている部分があり、病院では赤くなっている部分は日焼けをさせないようにしないといけない。色素沈着になるかと言われました。
白くなってしまっている部分は、痕が残りシワになる感じの皮膚になると言われました。
ちょうどBCG の所を火傷させてしまいました。
BCG 部分は水疱が出来ていて、少し赤くなっていたくらいです。
あと、火傷の白くなっている部分の痕が残るとの事なのですが、完全に綺麗な皮膚にならないのは十分、承知の上なのですが、出来るだけ元の皮膚のように綺麗にしてあげたいんです。
火傷の痕を綺麗にする方法はありますでしょうか?
白くなっている部分を出来るだけ痕を残さないようにする方法はありますでしょうか?

A59 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
申し訳ありませんが、記載内容だけでは既に上皮化しているのかどうかが判らないので、ご質問にお答えできません。
先ず、「2.75度の火傷」という表現は、熱傷の深度(重症度)を表す数字ではありませんので、全体像の把握が出来ないのです。
また、「湿潤療法で治療」なさっているということは上皮化していないということでしょうが、「赤くなっている部分は日焼けをさせないようにしないといけない。
色素沈着になるかもと言われ」、「白くなってしまっている部分は、痕が残りシワになる感じの皮膚になると言われ」たならば上皮化は完了していてその後の自己ケアと経過のことを言っているということになります。
もし上皮化していない状態ならば、「赤くなっている部分」はⅡ度SDB(浅達性Ⅱ度熱傷)で2週ほどで上皮化するでしょうが、「白くなってしまっている部分」はⅡ度DDB(深達性Ⅱ度熱傷)ということになり、感染を起こさずに治療することが優先で、上皮化後の瘢痕の質感の話は取り敢えず後回しになります。

左上腕の「水疱が出来ていて、少し赤くなっていたくらい」の「ちょうどBCG の所」を気になさっているようですので、以下は、Ⅰ度~Ⅱ度SDBの熱傷と判断して回答いたします。

Ⅱ度SDBでも上皮化が完了していれば「湿潤療法」は必要ないので、上皮化していない部分だけ湿潤療法専用の創傷被覆材をお使いいただければよいでしょう。
受傷直後から「赤くなって」いたとすればⅠ度熱傷で、わかりやすく言えばひどい日焼けと同じ状況です。
水疱が出来ている部分はⅡ度SDB(浅達性Ⅱ度熱傷)なので、瘢痕が残る可能性があります。

上腕は比較的、瘢痕を生じやすい部位なので、なるべく肥厚性瘢痕の可能性を小さくするためにすみやかに上皮化させた方がよいでしょうし、上皮化後も積極的に肥厚性瘢痕の予防ケアや治療をした方がよいかもしれません。

熱傷は、上皮化すれば治療が終わるのではなく、上皮化した時点から色素沈着や色素脱失や瘢痕を目立たなくするための治療が始まっているとお考えください。

つまり、上皮化が完了したときから整容外科との付き合いが始まるのですから、今お掛かりの皮膚科の先生にお願いして形成外科を紹介して貰い、定期的に経過を診てもらうとよいでしょう。
Q60 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

スチーマーに左手を当ててしまい火傷しました。手の甲に親指の爪くらいの火傷ができ、一部水膨れになり、まわりが黒くなりましたが、破れてきて、黒い皮膚もとれて、火傷から12日にはピンクの新しい皮膚になりました。今日に当たらないようにしています。
赤みのある皮膚は、どのくらいで周りと同じ色になるのか、今、日焼け対策で医療系の紫外線を98パーセントカットできるテープを貼っています。それいがいに、今やることはありますか?

A60 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「手の甲」の「親指の爪くらい」の熱傷で、「一部水膨れになり」「12日にはピンクの新しい皮膚に」なった状態ならば、肥厚性瘢痕になったり拘縮が起きたりすることもないでしょうから、紫外線予防と保湿に努めていただければ十分です。紫外線予防は少なくとも3か月程は続けてください。
明らかな「赤み」の改善には6カ月必要でしょう。

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