傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 火傷
  1. 腕・手・指
Q61 相談者 ニックネーム:A 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

自傷行為として手のひらにタバコをおしつけました。水につけるなど、直後の対処は何もしていません。
その後水膨れになったので水膨れをやぶり、市販のハイドロコロイド絆創膏を浸出液が出なくなるまで約10日程使い続けました。浸出液が出なくなってからは、ゲンタシンを塗ってガーゼで保護等していました。
現在約2週間がたったのですが、平常時の痛みはほぼ無し、雑巾絞りなど力を込めて握るなどすると痛みがあります。また、手を開くとひきつれがおこります。
傷の状態なのですが、中心が完全に穴になって窪んでしまい(1~2mm程)その周りの皮膚が盛り上がり固くなっています。穴の中の皮膚は柔らかく、黄緑~黄色がかった色です。周りの固くなった皮膚は赤かったり、赤くなかったり。
まだ1度も病院にはかかっていないのですが、窪みが気になる、ひきつれが仕事に支障をきたす為病院に行こうかと迷っている所です。
自分としてはひきつれ、痛みを軽減させたい、窪みを無くしたい、周りの固くなっている皮膚を無くしたいと思っています。
現在の傷で形成外科にかかる場合、手術になる可能性はありますか?
また、保険は適応されるのでしょうか?

病院にかかるレベルなのか、また皮膚科での診察、処置でも良いのかよく分からないので文字だけの相談なので判断が難しいとは思いますが、なにか助言が頂けたら助かります。

A61 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「ハイドロコロイド絆創膏」は「浸出液が出なくなるまで」ではなく、上皮化が完了するまでお使いになるべきです。

また感染を合併しなければ、「ゲンタシン」などの抗生剤軟膏は必要ありません。
肉芽の形成が十分でないため「中心が完全に穴になって窪んで」いて、周囲の角質層の過剰形成により「その周りの皮膚が盛り上がり固くなって」います。
受傷後6カ月程度引き攣れは解消されないでしょうが、徐々に軽快する可能性はあります。

治療をするかしないか、どんな治療法があってどの治療を選択するか、いつその治療をするかを病院にお掛かりになる前に決定しておく必要はありません。
同じ内容を繰り返しますが、病院にお掛かりになった際に、治療をすべきかどうか、治療をするとすればどんな治療法があるのか、いつすべきか、治療をしなければどうなるのかなど担当医に具体的にお尋ねになって、そのうえで、ご自身でどこでいつどんな治療をするかをご検討になればよいのですから、お悩みになっているより直ちに形成外科にお掛かりください。
Q62 相談者 ニックネーム:ゆうき 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

電気ケトルの沸騰したお湯が左腕にかかり、火傷2.75度の火傷をさせてしまいました。11ヶ月の男の子になります。
皮膚科に通い、湿潤療法で治療しています。
全体的に赤くなっている部分と白くなっている部分があり、病院では赤くなっている部分は日焼けをさせないようにしないといけない。色素沈着になるかと言われました。
白くなってしまっている部分は、痕が残りシワになる感じの皮膚になると言われました。
ちょうどBCG の所を火傷させてしまいました。
BCG 部分は水疱が出来ていて、少し赤くなっていたくらいです。
あと、火傷の白くなっている部分の痕が残るとの事なのですが、完全に綺麗な皮膚にならないのは十分、承知の上なのですが、出来るだけ元の皮膚のように綺麗にしてあげたいんです。
火傷の痕を綺麗にする方法はありますでしょうか?
白くなっている部分を出来るだけ痕を残さないようにする方法はありますでしょうか?

A62 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
申し訳ありませんが、記載内容だけでは既に上皮化しているのかどうかが判らないので、ご質問にお答えできません。
先ず、「2.75度の火傷」という表現は、熱傷の深度(重症度)を表す数字ではありませんので、全体像の把握が出来ないのです。
また、「湿潤療法で治療」なさっているということは上皮化していないということでしょうが、「赤くなっている部分は日焼けをさせないようにしないといけない。
色素沈着になるかもと言われ」、「白くなってしまっている部分は、痕が残りシワになる感じの皮膚になると言われ」たならば上皮化は完了していてその後の自己ケアと経過のことを言っているということになります。
もし上皮化していない状態ならば、「赤くなっている部分」はⅡ度SDB(浅達性Ⅱ度熱傷)で2週ほどで上皮化するでしょうが、「白くなってしまっている部分」はⅡ度DDB(深達性Ⅱ度熱傷)ということになり、感染を起こさずに治療することが優先で、上皮化後の瘢痕の質感の話は取り敢えず後回しになります。

左上腕の「水疱が出来ていて、少し赤くなっていたくらい」の「ちょうどBCG の所」を気になさっているようですので、以下は、Ⅰ度~Ⅱ度SDBの熱傷と判断して回答いたします。

Ⅱ度SDBでも上皮化が完了していれば「湿潤療法」は必要ないので、上皮化していない部分だけ湿潤療法専用の創傷被覆材をお使いいただければよいでしょう。
受傷直後から「赤くなって」いたとすればⅠ度熱傷で、わかりやすく言えばひどい日焼けと同じ状況です。
水疱が出来ている部分はⅡ度SDB(浅達性Ⅱ度熱傷)なので、瘢痕が残る可能性があります。

上腕は比較的、瘢痕を生じやすい部位なので、なるべく肥厚性瘢痕の可能性を小さくするためにすみやかに上皮化させた方がよいでしょうし、上皮化後も積極的に肥厚性瘢痕の予防ケアや治療をした方がよいかもしれません。

熱傷は、上皮化すれば治療が終わるのではなく、上皮化した時点から色素沈着や色素脱失や瘢痕を目立たなくするための治療が始まっているとお考えください。

つまり、上皮化が完了したときから整容外科との付き合いが始まるのですから、今お掛かりの皮膚科の先生にお願いして形成外科を紹介して貰い、定期的に経過を診てもらうとよいでしょう。
Q63 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

スチーマーに左手を当ててしまい火傷しました。手の甲に親指の爪くらいの火傷ができ、一部水膨れになり、まわりが黒くなりましたが、破れてきて、黒い皮膚もとれて、火傷から12日にはピンクの新しい皮膚になりました。今日に当たらないようにしています。
赤みのある皮膚は、どのくらいで周りと同じ色になるのか、今、日焼け対策で医療系の紫外線を98パーセントカットできるテープを貼っています。それいがいに、今やることはありますか?

A63 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「手の甲」の「親指の爪くらい」の熱傷で、「一部水膨れになり」「12日にはピンクの新しい皮膚に」なった状態ならば、肥厚性瘢痕になったり拘縮が起きたりすることもないでしょうから、紫外線予防と保湿に努めていただければ十分です。紫外線予防は少なくとも3か月程は続けてください。
明らかな「赤み」の改善には6カ月必要でしょう。
Q64 相談者 ニックネーム:ココ 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

20年ほど前(4歳くらいのとき)お湯が腕にかかって、やけどをしてしまいました。
右の二の腕の辺りで大きな跡が残ってしまっています。今、赤みや痛みはなく、肌とほとんど同じ色ですが盛り上がっている状態です。このやけどで着たい服が着れなかったり人目を気にしたりということがあり、完全に他の皮膚のように戻るのは難しいと思うので、できるだけ目立たなくなる方法はないのかと思いご相談させていただきました。
痛みが少なくできるだけ安価な方法で治療法がもしありましたら、教えてください。

A64 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の肥厚性瘢痕の治療は、瘢痕切除縫縮術と全層植皮術の適応がありそうです。
瘢痕の大きさによっては、Tissue Expanderを使えば、植皮をせずに縫縮も可能かもしれません。
診察をしなければ具体的な治療法の提案が出来ません。
治療をするかどうかは後にじっくりとお考えになればよいので、まずは形成外科を受診してご相談なさってみてはいかがでしょう。
Q65 相談者 ニックネーム:さき 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

16年程前に右腕の肘から手先までの広範囲に火傷をしまして、頭の皮膚を移植する手術を受けました。
その後引きつりや違和感が残る事なくとても上手く馴染んでいるのですが、最近見た目が気になり始めてしまい、少しでも普通の腕に近付ける事が出来れば嬉しいと思い質問させて頂きました。
移植した跡が残っているところを普通の状態に近付ける手術はあるのでしょうか。
また、その手術に必要な期間、料金はどの程度でしょうか。
将来舞台に立つ仕事をしたいと思っているので、治すことが可能でしたらお願いしたいです。

A65 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
申し訳ありませんが、現在の状態を診察しなければ、具体的なアドバイスができません。
病院を受診しても必ず治療をしなくてはいけないわけではないので、形成外科を受診してみることが治療検討のスタートになります。

瘢痕の治療の目標は、患者さん自身が瘢痕を気にせず笑顔で社会生活を送れるくらいまで瘢痕を目立たなくすることですから、患者さんの要求によって、瘢痕の状態によって提案できる治療法が異なります。
担当する医師によって、勧める治療法が異なることも少なくないと思われます。

まずは複数の形成外科を受診して治療法を提示してもらい、その治療法を勧める理由、他の治療法を勧めない理由を説明してもらってはいかがでしょう。

治療をするかしないか、どんな治療法が自身に適しているかは、ご家族も交えて、ゆっくりと、じっくりと検討してください。
Q66 相談者 ニックネーム:まゆむ 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性

娘は、生後10か月の時に左手のひらに加湿器の蒸気で火傷をし、1才になるのを待って、足のつけ根の皮膚を移植しました。幸い、それ以降ひきつれることもなく成長と共にうまく皮膚も伸びています。
しかし、移植した皮膚が茶色く目立つようになりました。

小学校に上がる際、それまでつけていた手袋も嫌がり、学校ではなるべく左手を握ったかたちで過ごしているようでした。
友達にも全く言わなかったようで、体育の授業でバトンパスの練習や、マット運動の後転、友達同士で手相の話題が多い時など、その都度周りに見られるのが嫌で、泣いて学校を休んだりしていました。
傷跡などを隠すファンデーション等の講座も受け、使ってみましたが、学校生活ではすぐに取れてしまい、使わなくなりました。

いろいろ調べてみたところ、シミなどを取るレーザーでは消えないことが分かり、色を薄くする方法は何かないかと悩んでおります。
ips細胞に期待をしてはいますが、思春期の今、なにかしてやれることはありませんでしょうか。

今のところ、日焼け止めクリームをしたり美白クリームをつけたりするぐらいしか、思い当たりません・・・。
「この傷をなかったことにしてほしい」と泣く娘を見るのがとても辛いです・・。

A66 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
蒸気による手掌の熱傷は深達度の深いものになることが多いため、植皮手術はいたしかたなかったものと考えます。
また手掌の全層植皮は色調が濃くなる傾向が強く、植皮部を色素沈着がおきない部位からの全層植皮へ置き換える手術が必要になることも少なくありません。
植皮の面積にもよりますが、足踝の下から採皮して全層植皮を置き換える手術が一つの解決策になります。

また、肌の新陳代謝を促すレーザー(ロングパルスNd:YAGレーザーなど)で沈着したメラニン色素の排出を促進することで、少しずつでも色素沈着の解消が望める可能性もあります。

美白剤も積極的にお使いになった方がよいでしょう。
また、数十年の時間経過のうちに色調は徐々に薄くなるのが一般的です。

残念ながら今のところ「傷をなかったことに」は出来ませんし、一朝一夕に色調の改善も出来ないので、皮膚科、形成外科、美容皮膚科、美容外科などを専門とする医師を受診し、信頼を置いて心から悩みを相談できる主治医をお探しください。
Q67 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:18歳 性別:女性

子どものときのやけどで、指がくっついていますが、離す手術は可能でしょうか。

A67 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
囲炉裏やこたつに手をつっこんだり、熱湯をかぶったりで、子どものときの手のやけどは多く見られます。それも深いやけどが多くて指が手のひらにくっついたり、指がくっついたり割りに重症なものがあります。野口英世の手なども、こういったやけどの例だったでしょう。

野口英世は手術で一応指を切り離しましたが、一生やはり手のハンディキャップを気にされていたといいます。最近では皮膚移植の技術も進みましたから、ひどいものでもよくなります。また長期間ほうっておかれて関節が脱臼していても、子どもの手は意外に機能も正常に近く回復します。手術の方法としては、指を1本1本切り離して皮膚移植をするわけですが、その程度に応じて2つのやり方があります。

1:やけどが浅く、切り離しても腱や骨が出てこないときは、薄い皮膚を植えるだけですみます。ラクットミーネという特殊なギプスを2週間程装着する必要があります。全層植皮という厚さの植皮術ならば色調も指の機能もほとんど問題になりません。

2:やけどが深いときは、骨や腱を保護するために、少し手間のかかる皮膚移植を行ないます。昔は、おなかに手をくっつけて、3週間ぐらいしてから手を切り離すという方法で、厚い皮膚を手に移植していました。
最近では、同じように厚みのある皮膚を、顕微鏡を使って1回の手術で移すことができるようになりました。これは皮膚だけではなく、血管や、場合によっては神経も移植できるので、すぐれた方法です。もちろん、全部にこれが必要だというわけではありません。

よく外来で、浅いやけどの傷を気にして来られる患者さんがあります。実例をお見せしないと説明しにくいのですが、浅いやけどの場合、なおってもテラテラとひきつれたような感じの部分が残ります。つれがひどかったり、また極端に色が目立ったりすれば別ですが、関節が十分に曲がり、手を使用するのにさしつかえなければ、無理して皮膚移植しないほうがよいと思います。皮膚移植しても、やはり多少色の違いは残るのとまた皮膚を取ったところに同じような範囲の傷が残ってしまうからです。このタイプのやけどは、よく手の甲にみられます。
Q68 相談者 ニックネーム:まりも 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

熱湯で、手の甲から指の第2関節までⅡ度のやけどを負いました。
形成外科にかかっていますが、アズレーン軟膏+ガーゼによる治療で、現在25日目で3週間程度で上皮したようなのですが、まだまだ赤みが取れず、最近では、赤いブツブツができてきたようです。
指と指の間が、赤く腫れてきて擦れるたびに痛いです。
摩擦による化膿でしょか?水膨れもできて、破れたら白濁した黄色の液体がでてきました。
現在は、アズレーン軟膏を中止して、リンデロンVGクリームを処方されています。

クリームだけにすると乾燥してヒリヒリするのですが、このままリンデロンだけでいいのでしょか?
乾燥がよくないとも聞いているのですが、ワセリンとリンデロンクリームを併用しても差し支えないでしょか?

A68 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
手、手指の熱傷は早期の上皮化を急ぐことはもちろん重要なのですが、瘢痕拘縮によって手指の動作が制限されることがないように、上皮化後の経過に合わせて適時、外用薬を選択し、サポーターなどによる圧迫なども検討する必要があります。

申し訳ありませんが、状態を診ずにアドバイスは出来ないので、具体的な治療については主治医にお尋ねください。

一般論でよろしければ、「ワセリンとリンデロンクリームを併用しても」問題ありませんし、むしろリンデロンなどのステロイド剤を主体とするより、他のクリーム剤、ローション剤、ゲル剤などを併用して可能な限り乾燥対策をした方がよいでしょう。
Q69 相談者 ニックネーム:らんらん 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

現在19歳の息子のことでご相談します。
3歳のときに石油ストーブに掌をつき、掌の3分の1程の面積を火傷しました。火傷は結構深かったようで水ぶくれもできましたが、火傷専門の近医を受診し、化膿することもなくひと月後にはきれいに治ったと記憶しています。
その後も火傷痕に変化はありませんが、掌をよく見ると、3cm×7mm程の範囲で、周りよりも白っぽく少し盛り上がり、硬くなっている箇所があります。押しても痛みなどはないようです。

ネットでは、火傷痕から数十年後に皮膚がん(有棘細胞がん)を発症することがあると、様々なHPに医師が書いておられるので心配になりました。しかし、こちらのホームページで「完全にとじたやけどの傷あとから自然にガンが発生することはありません」と書かれているのを見て、安心しました。

ただ、火傷痕が掌なので慢性的に刺激が加わると思いますが、このような場合も将来的にがん化する可能性はありませんか。
また、万が一がん化した場合でも、肉眼で皮膚の異常を発見してすぐに手術すれば、まれに転移するという有棘細胞がんであっても、完治しますか。
どうぞよろしくお願いいたします。

A69 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「様々なHPに医師が書いておられる」のは、刺激を受ける部位の瘢痕が悪性化しやすいということではありません。

多少分かりにくい表現かもしれませんが、瘢痕癌を生じた症例はほとんどが外的刺激を受けて潰瘍化しやすい部位の瘢痕だったということで、
刺激を受ける瘢痕の多くが癌を発症するということではないのです。

また、もし瘢痕癌が発症すれば、「周りより白っぽく少し盛り上がり、
硬くなっている箇所」の瘢痕の表面が崩れ潰瘍を生じるようになるので、
特に専門的知識がなくとも変化に気づくものです。

当面は、瘢痕癌の心配より、瘢痕からは皮脂の分泌がないため、空気の乾燥する季節にあかぎれにならないよう保湿剤を使ったり、ハンドクリームなどで油分を補ったりするよう気を配ることが大切です。

再度繰り返しますが、熱傷瘢痕から生ずる瘢痕癌はほとんどの症例が
潰瘍を繰り返す瘢痕から発症しており、掌であってもご相談例のような
完成された肥厚性瘢痕からの瘢痕癌の発症を心配する必要はないでしょう。
Q70 相談者 ニックネーム:さら 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

やけどをして一ヶ月以上たちました。
全て上皮化したのですが、人差し指の曲がりがよくありません。
ひきつれていて、病院からも植皮を勧められました。。
植皮せずにのばす事は出来ないでしょうか?

A70 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
手指の熱傷後の「曲がりがよくない」(屈曲制限)の原因は、
①屈側の肥厚性瘢痕、②伸側の肥厚性瘢痕、③伸側の瘢痕拘縮、④指を固定していたための関節拘縮、⑤腱損傷のいずれかが考えられます。
「植皮をせずにのばす事」が出来るかどうかは診察しなければ判断できませんが、「病院からも植皮を勧められ」たならば、瘢痕の除去あるいは瘢痕拘縮の解除が必要ということでしょう。
全く屈曲が出来ないわけではなく「曲がりがよく」ない程度ならば、局所皮弁で植皮を回避することも可能かもしれませんが、いずれにしろ手術が必要です。
受傷後3週間以内に「上皮化し」て硬い肥厚性瘢痕による屈曲制限が起きているだけならば、瘢痕を軟らかくする治療と、関節拘縮後のリハビリテーションを中心として治療を計
画します。
担当医から手術内容の説明を受けるのももちろん大切ですが、現在どういう状態なのか、どういう対応が必要になっているのか、そのためにどういう治療(手術)をしなければいけないのか再度説明を求めてください。
説明が十分に理解できなければ、平易な言葉で説明してくださいと頼んでもよいと思います。
また提案された治療方針にすんなりと納得がいかなければ、他の病院でセカンドオピニオンを求めてもよいでしょう。

熱傷の治療について植皮などの手術をしないでも上皮化するということだけを喧伝する治療法もありますが、本当に大切なのは、治療の期間、治療中に起こり得る合併症、治癒後の後遺症、治療にかかる費用などの重要ポイントを見越して治療方針を選択することであり、ときには勇気をもって治療法を変更することも必要であるということを忘れないでください。
「植皮をせずにのばす事は・・・」というのは、植皮がどうしても嫌ということではなく、他の治療法も模索してみたいということでのご相談でしょう。
不十分な理解のままで治療をすれば、どんな治療であっても結果について不満が残ることが多いものです。
診察をしなければ具体的なアドバイスはできないので、担当医に再度治療方針についての説明を求めるのが一番の策と考えます。
セカンドオピニオンを求めるならば、どうぞNPO創傷治癒センターホームページの『医療機関のご案内』も参考になさってください。

【医療機関のご案内】
http://www.woundhealing-center.jp/kikan/

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