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創傷治癒よくある質問

  1. 子どものけが(転んだ・ぶつかった・切ったなど)
  1. 頭部
Q1 相談者 ニックネーム:なな 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

小1の息子が2〜3週間前に家でお友達とぶつかり、机の角に頭を打ちました。(耳の後ろあたり)
かなり痛がってましたが、その後は『たんこぶできた!』と言って、今日までプールしたり走り回ったり何ともなかったのですが、

今日になって私がハグすると、たんこぶの部分を痛がりました。夜寝る時に頭を抱えようとすると、また痛がりました。

耳の後ろがうっすら盛り上がっているような、いないような。触らなければ痛くないと言いますが、さすがに治ってないのはオカシイのでは?と思い、質問させていただきました。
脳神経外科を受診したがいいでしょうか。

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
側頭骨の隆起を触れるのではなく、左右を比べて患側の方が「耳の後ろがうっすら盛り上がって」いて、「触」って「痛」いなら、皮下漿液腫などが残存している可能性があります。
念のため、形成外科(あるいは脳外科)を受診していただくとよいでしょう。
Q2 相談者 ニックネーム:ヒロ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

2歳6ヶ月の息子ですが洗濯パンの角で後頭部をぶつけてしまい5ミリ程パックリ傷が出来てしまい救急搬送、ホッチキスで止血のみの処置で済みました。1ヶ月以上たちますが毛が生えずハゲでいます。将来毛が生えてきますか?

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
頭皮の打撲による割創の多くは、毛根の流れに沿って皮膚が割れるので毛根の損傷が殆どありません。
血流の悪化によるショックロスと、スキンステープラーの固定による毛根損傷のため、毛が生えていない部分があります。
3~4か月の経過の後に再度発毛が始まりますが、スキンステープラーによって毛根が損傷された部位と瘢痕が広がった部位は毛根が存在しないため将来も発毛は期待できません。
形成外科を受診してアドバイスを貰ってください。
Q3 相談者 ニックネーム:a 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

半年前に5歳の息子が転んだはずみで頭を打ち出血してホチキスで止めて処置してもらいました。
その他頭部に異常ないとのことで、今日まで何事もなく過ごしていたのですが、最近傷口を触ると痛いと言うようになりました。
どうしてでしょうか?診てもらった方が良いでしょうか?

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
お子さんが痛いと言うなら、瘢痕がやや硬いため、あるいは受傷後6か月経過して菲薄化したため、他の部位に比べて違和感があるのかもしれません。
おそらく痛くはないはずです。
お母様が触って痛いか問うので、痛いと答えているということはないでしょうか。
普段遊んでいる様子をそれとなく観察して、頭部に触れたり頭部がどこかに当たったりするのを避けるしぐさがあるかどうかを確認してください。
実際に痛い症状があれば、自然に痛みの出るしぐさを避ける行動をとるはずです。
ご心配なら、形成外科で診てもらってください。
Q4 相談者 ニックネーム:かおる 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

4歳の娘です。
転倒し後頭部から出血。救急で脳神経外科にかかり傷口をホチキスで二ヶ所縫って頂きました。
・ホチキスの針がささった状態でホチキスの針による痛みはあるのでしょうか?
・後頭部なので眠るときに仰向けになると体重がかかり痛みがありますでしょうか?

その他生活するなかで気を付けることはありますか?

A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
簡潔にお答えいたします。
「ホチキスの針がささった状態でホチキスの針による痛みは」ほとんどありません。
「4歳」ならば、「眠るときに仰向けになると体重がかかり痛みが」あれば、自身で勝手に横を向くでしょう。
「生活するなかで気を付けること」は、洗髪時に「ホチキスの針」を引っ掛けないことぐらいです。
頭部の外傷なら瘢痕禿髪にならないかが気になります。
直ちに形成外科を受診して、抜釘も含め、形成外科で今後の治療および経過を診てもらうことをお勧めします。
Q5 相談者 ニックネーム:ノワママ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

昨日の夕方、息子がソファーで遊んでいたら、ガラスのローテーブルに後頭部をぶつけてしまいました。
ポタポタと出血があったので、後頭部を確認したところ、スマイルマークこようにまるで口を開いたような5センチ程の裂傷があり、救急で病院にかかりました、CTでは異常がなかったので、消毒後に縫合となりました、対応してくれたのが研修医でした。ステプラーは初めて扱うようで、上手く打てず手間取ってましたが、結局センター長らしき年配の医師が研修医のステプラーをやり直しをして、6回のステプラーを打ちました。縫合の際は生々しいので見ておらず、処置後の包帯も取らずに翌日を迎えました。
翌日から包帯も取ってよく、入浴時は髪も石鹸でよく洗ってください。と指示があったので入浴時に患部を石鹸で洗いました。
その際、じっくりと傷口をみたら、傷口のすぐ上の髪の毛は切ってあったものの、毛先が傷口に入りこんでいて、引き出せません。また、傷口も昨日よりも盛り上がっています。このまま髪が傷口に挟まったままだと、どうなるのか不安です。(ステプラーを打った後、髪の毛を引き出すような処置もなかったです。)
抜糸(?)は1週間後ですが、それまで放置していて大丈夫でしょうか?傷口が完全にくっ付く前に別の専門医にかかるべきでしょうか?

A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「傷口に入りこんで」いる「髪の毛」は、引っ張れば簡単に「引き出す」ことが出来ます。
また、「髪が傷口に挟まったまま」再診まで「放置していて」も通常、感染を起こすことはなく、診察時に「髪の毛」を「引き出」して貰えるので問題はありません。
スキン「ステープラー」固定であれ縫合であれ、翌日には創周辺組織に浮腫が生じるので「傷口も昨日よりも盛り上がって」見えます。
数日経過して浮腫が消褪すれば、ご自宅のケアの際に「髪の毛」を「引き出」しやすくなるでしょう。
一般的に小児後頭部の割創は、頭の大きさの成長に伴って瘢痕が幅広くなる傾向があります。
瘢痕を気になさらないなら必要は無いのですが、瘢痕を目立たないものにする為にいずれ形成外科でご相談になることがありそうなら、「傷口が完全にくっ付く」まで待つ必要は無いので、「救急で」おかかりになった「病院」ではなく直ちに形成外科におかかりになる選択肢もあるでしょう。
Q6 相談者 ニックネーム:ari 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

1歳8ヶ月の息子がおでこをぶつけ、ステープラーで4針止めました。
気が動転していたこともあり、聞き忘れてしまったのでお聞きしたいことがあります。
現在絆創膏を貼っていますが、先生には翌日からは本人が嫌がれば絆創膏を貼らなくて良いと言われました。
しかし嫌がらない場合には貼っていただいた絆創膏をそのまま貼りっぱなしで良いのか、1日1度は貼り替えても良いのかと後から疑問に思っています。

A6 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
担当の「先生」の「翌日からは本人が嫌がれば絆創膏を貼らなくて良い」という言葉は、カバーはしてもしなくてよいという意味でしょう。
「嫌がらない場合には貼っていただいた絆創膏をそのまま貼りっぱなしで」構いませんし、「貼り替えても」構いません。

診察をしなければ外傷の詳細が把握できないため、以下はあくまでも一般論としてお読みください。
額の外傷は、目立つ瘢痕が残りやすいという理由からステープラーを使用すべきではないと考えます。
また、幼児は顔のステープル(ステープラーの針)や縫合創を触ったり引っかいたりすることも多いため何らかのカバーをしておいたほうがよいでしょう。
外傷の瘢痕を目立たなくしたければ、受傷直後の治療開始時点で上皮化後の瘢痕とその治療や自己ケア、最終的にどの程度の瘢痕が残るかなどを想定して治療計画を立ててくれる病院におかかりになってください。
緊急の際に病院を選ぶことが出来なくとも、翌日以降に形成外科など外傷や瘢痕の治療を専門とする病院におかかりになることは可能です。
Q7 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

6才の息子がいます。よくころびテーブルのかどなどでおでこおぶつけてぱっくり割れて出血しますが圧迫する事でじきに出血はおさまるのですが、先日目を離した隙にカッターでおでこを切ってしまい圧迫したのですかなかなか出血が止まりませんでした、病院に連れていき縫ってもらいましたがぶつけて切れた傷とカッターで切れた傷で何か違いがあったのでしょうか?その時は慌てていて先生に聞く事が出来なかったのですがその後気になりご相談させてもらいました。

A7 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「カッターで切れた」切創も「ぶつけてぱっくり割れ」た割創も、初期治療として流水で洗浄し圧迫止血してください。
切創でも割創でも、左右の創縁を寄せて接触させ安静にしておけば、血流が良い部位ならば通常1~2日で接着閉鎖します。
「カッターで切れた」切創は創縁がシャープなのでうまく閉鎖しておくと一本の細い瘢痕になりますが、「ぶつけてぱっくり割れ」た割創は創縁に挫滅組織が存在するのでしっかりと創縁を合わせても瘢痕はある程度幅広くなる可能性があります。
ほとんどの外科系病院で外傷の処置はできますが、残る瘢痕をできるだけ目立たなくすることをお望みならば形成外科を受診することをお勧めします。
Q8 相談者 ニックネーム:j 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

3歳半男児です。ベットの少しだけ丸みのある角に、頭を強打し頭頂部左側から血が溢れ、ティッシュと保冷剤で抑えて3分程で止まりました。すぐに泣き、嘔吐もなく意識もはっきりありましたが、先月にも頭を強打していたので、救急で脳外科に診てもらおうと思ったのですが、どこも受け入れてもらえずでした。ひとつ救急外科の先生に診てもらえる事になり処置してもらったのですが、その先生は状況も聞かず、なんの説明もなしに、ステープラーを2箇所に打ちました。
消毒と絆創膏等かと思っていた所、いきなりそのような処置で、終わった後も説明はなく、1週間後に他の外科で抜糸してください。と言われました。抜糸までに他の病院で診てもらった方が良いでしょうか?

A8 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
頭部の打撲による開放創は瘢痕禿髪を生じる可能性があるので、縫合閉鎖処置をすることも少なくありません。
縫合糸で細かく縫うと創周囲の毛根を傷めてしまうので、スキンステープラーを使用することがあります。
診察をした医師は直ちに処置をする必要があると判断したようですが、髪を巻き込まずに縫合したりステープラーを使ったりすることはかなり慣れが必要ですし、可能ならば1週間後まで待たず形成外科におかかりになってください。
また、3歳半のお子さんならば、頭部外傷による神経所見を正確に診ることはかなり難しく、日常と様子が違うかどうかはご家族が気付くことの方が多いものですし、CTやMRIの検査をするには全身麻酔や時には入院の必要があることも理解なさっておくとよいでしょう。
Q9 相談者 ニックネーム:マル 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

2歳半の息子がヘルメット無しの自転車事故で前頭部を幅2~3cmほどぱっくり切る怪我をしました。出血が多かったので救急搬送され総合病院の脳神経外科の先生に医療用ステープラーで8~10針ほど細かい幅で縫合されました。抗生剤等の薬も出ず、消毒の必要はなく、翌日から薄めた石鹸で洗ってよく流しガーゼを当てて清潔を保ち、1週間後の抜鉤まで特に受診の必要もないとのことでした。
①このような自宅でのケアで傷口からの感染などの問題は無いのか②おでこに近い生え際あたりなので傷跡が残ったり、今後成長して頭が大きくなることによって傷跡が広がったり、そこの部分だけ禿げたりしないようにするために今から出来ることは何か、を教えていただきたいです。②について、抜鉤後アトファインのような傷跡テープで固定したいですが髪の毛があるので難しいです。

A9 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
指示された「自宅でのケア」で、ほとんどの場合「傷口からの感染などの問題」は起きません。
しかし、外傷は受傷機転をよほど詳細に確認しない限り、受傷時に創が汚染された可能性を完全に否定することは出来ないので、可能ならば翌日に一度だけ感染の無いことを確認してもらうために受診した方がよいと考えます。
「おでこに近い生え際あたり」の「幅2~3cmほど」の割創を「医療用ステープラーで8~10針ほど」固定したなら、数針だけでも「1週間」より早めに「抜鈎」した方がよいかもしれません。
また、受傷部位が「おでこに近い生え際あたり」ならば、「髪の毛があるので」、「傷跡テープで固定」することは困難です。
割創の向き、お子さんの顔の成長速度、創縁にかかる緊張などで、瘢痕の経過は異なります。
早めに「抜鈎」を開始すべきかを判断して貰い、「抜鈎」後の瘢痕の経過を定期的に観て貰うために、直ちに形成外科を受診することをお勧めします。
Q10 相談者 ニックネーム:こなべ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

3歳の息子が8ヶ月前に庭の滑り台から落ちた際にウッドデッキに頭頂部をぶつけました。たんこぶになり近医の小児科で経過観察の指示を受けました。その後たんこぶは徐々に吸収されましたが、1ヶ月後に線状に脱毛があることに気付きました。皮膚科へ受診してリンデロンローションと発毛剤が処方。しかし発毛はなく別の皮膚科へ受診し、毛根がダメージを受けているため脱毛が治ることはないと言われました。
髪の毛で隠すことも出来そうではありますが、つむじにも近くわかりやすいです。2.5㎝×1㎝の線状の傷です。瘢痕部を除去して修復する手術などもあるとネットで見ましたが可能なものなのでしょうか。また3歳という今の年齢よりももう少し年齢を重ねてからの受診の方が良いのか教えて貰えませんか。

A10 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
幼児期は成長が速いため、打撲をした部位が細い線状の瘢痕として修復過程を終了する以前に、頭蓋の通常の成長拡大に伴って瘢痕が引っ張られ線維芽組織が過剰に生成されたため幅広の瘢痕になったのでしょう。
禿髪部分は「毛根がダメージを受けて」生えなくなったのではなく、もともと毛根の存在しない線維組織で出来た瘢痕という組織で出来ているのです。
したがって治療は「瘢痕部を除去して修復する手術」が必要になりますが、まだ「3歳」ならば、細い一本の線に縫合した手術瘢痕にも緊張がかかり再度幅広い瘢痕性禿髪部位が形成されてしまうかもしれません。
頭頂部に近い禿髪瘢痕の切除縫合治療は、比較的大きな皮弁手術や特殊な手術デザインが必要になることもあるため専門的な知識と経験が必要です。
また、瘢痕を切除せず、瘢痕にご自身の毛根を移植する自毛植毛で隠すことも可能です。
お子さんが成長し気にするようになってから治療をするかどうかをご本人に決めさせた方がよいのではないかと考えますが、ご家族のお気持ちやお子さんを取り巻く周囲の環境なども治療時期を決定する大きな要素になるでしょうから、複数の形成外科を受診して信頼できるとお感じになった医師を主治医として、焦ることなくご家族とご本人と主治医の話し合いの中で治療時期・治療法を決めてください。

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