傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
- 子どものけが(転んだ・ぶつかった・切ったなど)
- 顔
- Q111 相談者 ニックネーム:ゆあ 患者様(相談対象者) 年齢:女性 性別:無記入
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一歳半の子供が3ヶ月前に室内の木のおもちゃの角で怪我をしました。
顎を唇と平行に1cm程度切ってしまいました。
圧迫しても20分ほど止血できず救急を受診し、生理食塩水で洗ってもらいゲンタシン軟膏を塗り、絆創膏を貼ってもらいました。
絆創膏は口を動かすとすぐに剥がれてしまったためキズパワーパッドを貼って1週間経過を見ていました.傷が口の周りであったため食事の度に汚れたり擦ってしまうので貼っていたのですが、キズパワーパッドも1日に1-2回剥がれてしまいました。
その後マイクロポアで遮光していたのですが、こちらも1日に1-2回剥がれてしまい、傷が徐々に盛り上がってきたため4日ほど貼ってマイクロポアロを貼るのをやめました。
受傷後1ヶ月ほどで皮膚科を受診しました。痕は残らないといわれましたが、現在も赤く盛り上がったまま残っています。
湿潤療法をと思ったのですが、何度も貼り直したことが刺激になって今の傷跡になってしまったのでしょうか。
今から良くなるためにできることはあるでしょうか。
もし消えるのであればどれくらいの期間を見ていたらよいでしょうか。
- A111 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「赤く盛り上がったまま残って」いるのは肥厚性瘢痕です。
下口唇(下顎)は、割創の閉鎖・上皮化後に食事や会話で動くので、肥厚性瘢痕 が生じやすい部位です。
「マイクロポア」を「何度も貼り直したことが刺激になって今の傷跡になってし まった」わけではありません。
上皮化後3か月までは盛り上がって赤みが強くなりますが、通常、6か月に向けて それらの症状は軽減します。
「マイクロポア」などの紙絆創膏は瘢痕を幅広くする方向に緊張がかからないよ うに、周囲の皮膚の安静のために、瘢痕に貼りっぱなしにしておきます。
創は閉鎖しているのですから、汚れても構いません。
汗をかいたり入浴したりしても、簡単に剥がれないはずです。
よほど汚くなった時だけ、皮膚を傷めないようにそっと剥がして貼りなおしてく ださい。
どうしてもお子さんが剥がしてしまうなら、夜間就眠中だけでもシリコンジェル シートを貼っていただくとよいでしょう。
形成外科を受診して、今後の経過を診てもらってください。
1歳半の子供の下口唇(下顎)は、食事をするたびに汚れる可能性が高いことは 明白です。
お子さんの顔の外傷の治療に慣れている医師ならば、絆創膏を貼るだけでなく、 ご家族に日常の具体的な指示を出してくれるはずです。
ご家族の方に、創処置の注意点や指示を具体的に説明してくれない病院におかか りになってよいかはよくお考え下さい。
皮膚の創は、辺縁をズレが無いようにしっかりと合わせておけば、創を開く方向 に外力がかからない状態ならば1~2日程度で癒着します。
辺縁がしっかりと合わさっていなければ、隙間に瘢痕組織が形成されます。
また、創を一本の線状に閉鎖して癒着・上皮化が完了しても、瘢痕を幅広くする 方向に外力がかかる場合、肥厚性瘢痕が形成されてしまいます。
瘢痕は、一般的に3か月程度、赤く盛り上がる傾向があり、6か月に向けて赤みも 盛り上がりも軽減します。
瘢痕が幅広くなったり肥厚性瘢痕が形成されたりすることを防ぐ目的で、創閉 鎖・上皮化完了時点から、瘢痕に外力がかからないよう紙絆創膏を貼って、周囲 の皮膚の局所安静を保つのです。
お子さんの顔の外傷を、瘢痕を目立たないよう治療したいなら、受傷後なるべく 早く形成外科におかかりください。
緊急で他の診療科の医師に診て貰ったとしても、翌日に形成外科におかかりにな るべきです。
また、創閉鎖や上皮化が完了したり抜糸をしたりして外傷の治療が終了するので なく、瘢痕が目立たなくなってご自身やご家族が瘢痕を気にしないで生活できる ようになった時が本当の終了なのですから、瘢痕の経過を形成外科で定期的に診 て貰い、適時具体的なアドバイスを求めてください。
厳しい言葉になりますが、お子さんの瘢痕を目立たなくするために何かしてやり たいとお考えなら、傷あと治療の家庭書をお読みになったり、形成外科でしっか りご質問をなさったりして、正しい知識を手に入れてください。
- Q112 相談者 ニックネーム:ひ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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7日前に2歳8ヶ月の子供が遊具から落ちて左眉の下の方(眉毛と並行の怪我)を救急で縫ってもらいました。不安になり翌日かかりつけの皮膚科で再縫合してもらいました。
(本当は傷を綺麗にするには形成外科がいいとネットに記載がありましたがかかりつけの形成外科がなかったため、普段行っている皮膚科にお願いしました。)
次に何かあった時の参考にさせて頂きたいのですがやはり怪我した時は形成外科が良いのでしょうか?
またどの形成外科がいいかの見極めも教えて頂きたいです。
縫合について真皮縫合が綺麗になるというのも調べた事があったので皮膚科医に尋ねると眉毛の上は骨がある為、真皮縫合は行わないとのことでしたがそうなのでしょうか?
皮膚科では縫合日を含めた5日後に抜糸(遅いと縫合跡が残る為と言われた)と言われ抜糸をした日にファスナートを剥がれるまで貼ったのですが、やはり抜糸が早かったのでしょうか。
傷跡もネットで見るような一直線の傷では無く少し瘡蓋が太い部分もありましたがやはり縫合が上手くいってなかったのでしょうか。
また別の形成外科に行くと抜糸後はバイオイルやエンビロンを勧められ、縫合した皮膚科ではマイクロポアテープを勧められたのですがどちらが良いのでしょうか?
皮膚科ではエンビロンは発癌性があるので子供には使わないようにと言われましたが使わない方が良いのでしょうか?
またテープの貼り方も様々な意見があるのですが、皮膚科では傷と並行に貼り毎日交換すると言われましたが他だと垂直に貼ったり、2.3日で替えるというのもみます。
マイクロポアテープは穴が空いているのでその上からヒルドイドなどの保湿をした方がいいというのも見ますが、どれが正解でしょうか。
そして傷跡についてですがやはり白い跡になり毛が生えてこなくなるのでしょうか。
この部位の場合W成形術や植毛、レーザーなど色々とあると思いますが何歳頃、どのような治療が適して今すでしょうか。
- A112 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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切創は創縁をぴたりと合わせておけば1~2日で癒着・閉鎖します。
創縁を完全に閉鎖できないときに隙間に瘢痕が出来るのです。
皮下組織を寄せて表皮の隙間を無くすため皮下縫合をし、創縁の段差をなくすため表皮縫合をするので、段差と隙間が無ければ表皮縫合は必要ありません。
眉の中の横方向の割挫創は毛根に沿って組織が割れるため毛根に損傷がないことが殆どで、皮下縫合によってかえって毛根を傷つけることがある場合、創が大きく開いていなければ皮下縫合をしないで表皮縫合だけで済ませます。
打撲による割創は創縁が挫滅されているため、創縁を完全に合わせることは困難です。
皮下縫合が出来ない、創縁に挫滅があるという2つの理由から瘢痕は多少なりとも残ってしまいます。
マイクロポアテープは瘢痕を幅広くする方向に皮膚の緊張がかかる場合に勧めるもので、眉の中ならば緊張はかからないので、必ずしも必要は無いでしょう。
むしろ、マイクロポアテープを貼ったり剥がしたりを繰り返すと頻回に眉を抜くことになってしまい、幼児期に毛抜きを繰り返すことで瘢痕性脱毛が生じてしまう可能性があります。
また、毎日貼り換えればテープの粘着により角質が薄くなり、かぶれを起こしてしまいます。
毛が関係しない部位のマイクロポアテープならば、瘢痕と周囲の皮膚の局所安静が保てる方向と大きさにテープを貼ればよいわけですし、剥がす際も瘢痕を幅広くする方向に張力をかけないようにやさしく剥がします。
バイオイルやエンビロン、ヒルドイドは保湿と血流改善のために有効とされています。
バイオイル、エンビロン、ヒルドイド、市販の傷跡治療薬いずれも有用ではあっても、使用の有無で著明な差が出るものではありません。
外傷の瘢痕は極めて目立たなくなることはあっても全くなくなることはありません。
眉に沿って横方向にできた瘢痕なら前述したとおり毛根に損傷はないでしょうから、眉毛が上からかぶさって殆ど目立たなくなってくれるかもしれません。
幅のある瘢痕が残った場合、毛根を傷めないよう瘢痕を切除して細い一本の線状に縫い直すことが可能です。
レーザー治療は、レーザー光によって生じる熱が眉毛の毛根を傷めてしまう可能性があるのでお勧めしません。
ご相談は「次に何かあった時の参考に」ということですので、「形成外科が良い」のか、一般論であることを前提としてアドバイスいたします。
総合病院を例に挙げると、内科の医師は診断と処方が主たる業務でしょうし、外科の医師は診断と手術が主たる仕事です。
さらに細分化して考えれば、脳外科は脳や脳循環に関連する手術、循環器外科は心臓や血管に関連する手術、泌尿器科は腎臓や泌尿器に関連する手術、眼科は眼球や視力に関連する手術、整形外科は骨折・骨腫瘍など骨に関連する手術などなど、医療関係者でなくとも簡単に想像できるでしょう。
では、表皮の腫瘍や怪我を診る診療科をすぐに思いつくかと言われると、多くの方は考え込んでしまうのではないでしょうか。
身体の外表、皮膚のことだから皮膚科でしょうか。
ほとんどの皮膚科は、湿疹やアトピー性皮膚炎、内科疾患などに伴う皮膚病・皮膚症状に、外用薬や内服薬を処方するいわば皮膚内科です。
皮膚や皮下および筋肉の腫瘍や外傷に伴う皮膚や軟部組織の損傷、顔面の変形を外科的に治療するのが形成外科なのです。
形成外科はPlastic & Reconstructive Surgery(整容・再建外科)といって、内臓を除く身体の整容的再建と機能的回復を目的とした外科的治療を担う診療科です。
分かりやすく言えば、顔や身体のケガや皮膚や皮下のデキモノの治療や美容医療は形成外科が専門ということです。
また、もう一つの形成外科の特徴は、現症として外傷を閉鎖・上皮化させることだけでなく、数年以上先に瘢痕を目立たなくするために今何をすべきかを考えているということでしょう。
もちろん外傷に限らず、専門外の治療を上手にこなす医師も少なくないでしょうが、一般的に専門の医師の方が数多くの経験を積んでいるでしょうし、最新の治療法にも精通しているものです。
外傷治療に携わっている医療機関ならば、それなりの信念をもって創治癒・瘢痕治療に向き合っているでしょうから、どの医療機関が優れているか評価することは出来ません。
外傷受傷時に焦って形成外科を探すのではなく、ご本人とご家族が安心して治療を任せ、疑問点・不安点をいつでも何でも相談できる主治医をあらかじめ見つけておくことが大切です。
- Q113 相談者 ニックネーム:いちご 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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段差のある所を飛び越えようとしたところ踏み外し付近にある金属製の手すりに頬を強打し、さらに後ろに倒れ頭も打ちました。
頬のぶつけた箇所を確認するとすでに青あざができていてすぐに冷やそうとしましたが嫌がった為、30分後くらい経って眠りについたタイミングで頭を心臓より高くして10分程冷やし1時間後にまた冷やしまた1時間後に冷えピタを貼っている状況です。
特に長泣きもせずその後寝るまでも元気でしたが、骨が折れていないか、ジョイントマットの上ではありますが頭も打ったので心配です。
明日起きてからどのようになっていたら受診した方が良いか、受診するなら何科なのか、また今後の処置はどうするべきか教えてください。
- A113 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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骨折があるか、眼窩下神経が骨折線に挟まれていないかなどの判断は、触診とX線検査、CT検査などが必要です。
また、ジョイントマットの上などの軽微な頭部外傷でも、頭蓋骨の下の硬膜と脳の隙間にじわじわと血液が溜まり血腫が脳を圧迫して様々な精神症状・身体症状を呈する慢性硬膜外血腫などは、受傷から1か月以上経過して症状が出現することも少なくありません。
形成外科を受診してご相談なってください。
- Q114 相談者 ニックネーム:ぽよ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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6歳の息子です。
友人とカラオケに行った際、友人が持ってたマイクがおもいっきり息子の左目の目頭の横、眉間より下側に直撃しました。3分後には青紫のたんこぶができました。
#8000に電話をし、病院の受診はしなくても大丈夫という事で1週間様子を見ましたが1週間経ってもまだ青く残ってますし硬いしこりが残ってます。
これはちゃんと病院を受診してみてもらった方がいいでしょうか?
- A114 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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診察をしないで具体的なアドバイスはできないのですが、一般的に特に治療をせずとも時間の経過を待てば皮下出血は吸収され硬いしこりも気にならなくなります。
気になるならば、今からでも形成外科を受診してください。
#8000は緊急の受診は必要ないという正しい判断をしたのでしょう。
おそらく当日あるいは翌日に形成外科を受診しても「様子を見」ることになったのでしょうが、可能ならば受傷翌日に形成外科で鼻骨などの精査をしてもらうべきでした。
外傷は必ず形成外科におかかりになるようにしてください。
- Q115 相談者 ニックネーム:しんくんママ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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6歳息子ですが、昨年の11月に外壁の角に頬を強く打ちつけ、怪我をしました。腫れていたので、ゲンタシンを塗り、冷やしました。後日皮膚科で保護テープをもらい、3ヶ月ほど貼りました。今も傷跡がすこし目立つこと、笑ったときに凹みが出来ます。やはり一生傷が残るのでしょうか。今からなにか出来ることはありますでしょうか。
- A115 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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皮下組織の断裂あるいは癒着が起きて、「笑ったときに凹みが出来」るのでしょう。
マッサージをしていただくと解消できるかもしれません。
受傷後およそ5か月経過しているので、癒着あるいは皮下断裂をほぐすように強めに揉みこんでください。
「傷跡」は形成外科あるいは美容皮膚科を受診してご相談なさってください。
- Q116 相談者 ニックネーム:A 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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10日ほど前に、1歳4ヶ月の子どもが外で走ってつまずいてしまい、アスファルトにおでこを打ち付けて1㎝ほどの怪我をしました。
流血がなかなか止まらずティッシュなどで押さえて止血したのちに傷パワーパッドを貼りました。
土曜日だったこともあり、様子を見ることにしたのですが、やはり傷跡にならないか気になり月曜日に形成外科を受診しました。
その際に、傷パワーパッドはかさぶたが剥がれてしまって良くないから普通の絆創膏を貼ってくださいと言われ、ゲンタマイシンを処方されました。
薬を触ってしまうのでゲンタマイシンを塗った絆創膏を毎晩貼り替えて、10日ほど経ちました。
まだ傷が窪んだようになっているのですが、本当に縫合は必要なかったのでしょうか?
綺麗に治るといわれたのですが、肥厚性瘢痕のように盛り上がって傷跡は残ってしまわないのでしょうか?
- A116 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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受傷後「10日ほど」経っているなら創は閉鎖しているのでしょうから、瘢痕を残さないための治療に移行します。
おかかりの形成外科で定期的に瘢痕の経過を診て貰ってください。
通常の切創ならば、糸による縫合でもテープによる固定でも創縁と創縁をズレも段差も隙間もないように合わせておけば、1~2日程度で線状に癒着します。
「アスファルトにおでこを打ち付けて」受傷したならば、創縁が挫滅されている割挫創でしょうから、細心の注意を払って縫合しても瘢痕は残るのが通常です。
一方で、「1㎝ほどの怪我」ならば創は大きく開いていないので、「肥厚性瘢痕のように盛り上が」ることはなく、それなりに「綺麗に治る」と推測されます。
「かさぶた」は創傷治癒の阻害因子ですし、「かさぶた」を剥がす際に出来たばかりの表皮を傷つけてしまうと治癒が遅くなるので、創に「絆創膏」がくっつかないよう「ゲンタマイシン」軟膏を塗る指示があったのでしょう。
「キズパワーパッド」などの湿潤療法専用の創傷被覆材は、出血があれば剥がして止血し創を洗って貼りなおしますし、創状態が問題なければ貼ったままで構わないので「キズパワーパッド」を継続しても問題はなかったかもしれません。
外傷は、受傷直後の処置や上皮化・創閉鎖までの経過も重要ですが、目立たない瘢痕にするためのケアは上皮化が完了した時点から始まるのですから、信頼できる形成外科医を主治医と決めて定期的に経過を診て貰うことが大切です。
- Q117 相談者 ニックネーム:ハッピー 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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2日前、お互い走っていて友達の頭とぶつかり頬が腫れています。青あざもあり、腫れてるから片側の顔が変形しているように見えて痛々しいです。本人はケロッっとして元気なのですが、頬の骨は大丈夫なのかな?と心配しているんですが、受診するには何科がいいのかな?と思ってご相談させて頂きました。
- A117 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 直ちに形成外科を受診してください。
- Q118 相談者 ニックネーム:あや 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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5歳の息子の眉毛の傷で相談です。
約1ヶ月前アスファルトで顔から転び、おでこ、眉毛、頬など顔に擦り傷ができました。血は眉毛のところから少し出ましたがすぐに止まり受診はせず、軟膏、ワセリンガーゼで1週間処置しました。おでこ、頬は数日で瘡蓋が取れ、眉毛の真ん中あたりは数日じゅくじゅくして瘡蓋ができ、1週間位で瘡蓋が取れ上皮化しました。今は保湿と日中は紫外線対策をしています。頬、おでこはほとんど傷なしで、眉毛の傷の部分はまだ赤みがありますが、眉毛には傷用テープも貼ることはできないので、日中は日焼け対策のみです。
一番気になっているのは眉毛が生えてこないかもしれないことです。傷の部分がすっかりなくなっています。眉毛が擦り切れてなくなるくらいの傷だともう生えてこないのでしょうか。今は朝晩の保湿剤はヒルドイドとバイオイルをつけています。何か方法がありますか。
- A118 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「数日じゅくじゅくして瘡蓋ができ、1週間位で瘡蓋が取れ上皮化」したなら、 真皮浅層までしか達していない擦過傷だったということでしょうから、瘢痕を残 さず治癒するのではないでしょうか。
眉の毛根を完全に損傷しているのでなければ、受傷後3か月以降に生えてきます。
「保湿」目的で「ヒルドイドとバイオイルをつけて」構いませんが、生えてきた 産毛を擦り抜いてしまわないように、擦らないように付けてください。
瘢痕治癒した場合は発毛は期待できないので、瘢痕を切除して縫縮する瘢痕形成 術が必要です。
先ずは形成外科を受診して、現状の評価をして今後の経過を予想してもらい、ご 自宅でのケアを具体的にアドバイスしてもらうとよいでしょう。
- Q119 相談者 ニックネーム:A 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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生後4ヶ月の子供のことです。生後1ヶ月の時に、ほっぺたに不注意で携帯を10センチくらいの高さから落としてしまいました。その時、一瞬泣いたのですが、その後何事もないように過ごしていました。しばらくしてから、顔に凹み傷があることに気が付き、生後4ヶ月の今でも治りません。
普通にしている際には凹んではいないのですが、笑ったり、泣いたりした際に、凹みます。真皮の深いところに傷をつけてしまったのでしょうか。治す方法を探しています。
- A119 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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表皮・真皮・脂肪・筋肉に瘢痕組織が存在しないので、「普通にしている際には凹んではいない」のでしょう。
先天的な『えくぼ』ということはないのでしょうか。
後天的にできたものとすれば、表皮と真皮あるいは真皮と脂肪または脂肪と筋膜のいずれかの部位で癒着が起きているのかもしれません。
皮下まで動かすマッサージで癒着が剥がれることもありますが、「生後4か月」ならマッサージによる刺激で顔の成長の左右差が生じる可能性もゼロとは言えないので、きつい「凹み」でないなら放っておくことをお勧めします。
ご心配でしょうから、一度、形成外科や小児科で診ていただいてはいかがでしょう。
- Q120 相談者 ニックネーム:a333 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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1週間前、1歳0ヶ月の娘がソファの手すりに立ち上がって顔から転落しフローリングに打ちつけ、眉毛の中を眉毛に沿うような形で2cmパックリ切りました。
かなり出血しましたし肉が見えるほどでしたが圧迫し止血したので、夜間救急に駆け込み縫合してもらいました。しかし夜間だったので形成外科医はいないと言われ縫合してくれたのは外科で外側5針、内側2針とのことでした。
少しでも傷跡が残りにくいように再縫合してもらいたいという思いで、翌日同じ病院の形成外科に行き診てもらいましたが、30〜40点ならやり直すけど60点くらいの縫い方はされているから、一年後に気になるようであればまたきてくださいと言われ再縫合してもらえませんでした。
また眉毛の上や下ではなくちょうど眉毛の中なのでレーザーは適用外だと思うとも言われ、また傷の部分の眉毛は脱毛してもう生えないからピッとちょっと目立つ残り方はするかもとも言われ不安でいっぱいです。
抜糸後は薬やテープなども必要なく、紫外線が大敵だから子供用の日焼け止めは外出時は塗った方がいいと言われました。1.再縫合してくれる形成外科を探してみた方がいいでしょうか。
2.レーザーは本当に適用外なのでしょうか。
3.ヒルドイドやワセリンなどを常に塗って保湿したほうが良いのではないでしょうか。
4.傷跡を残りにくくするには、市販のアトファインや3Mのテープなどをはって摩擦などを少しでも減らした方がいいのではないでしょうか。眉毛生えてるし貼らなくていいと言われました。
- A120 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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打撲で受傷した「眉毛の中を眉毛に沿うような形」の割創は、毛根に沿って皮下まで割れるのが通常で、毛根の損傷は殆どありません。
外傷後の瘢痕は、外傷によって開いた皮膚の裂隙を線維芽細胞が豊富な瘢痕組織が埋めた状態です。
外傷を受傷したときに縫合するのは、創縁と創縁をしっかりと合わせて閉鎖し、瘢痕組織が増殖する空間を埋めているのです。
「眉毛の中」の縫合線には瘢痕を幅広くする方向に常に力がかかるわけではありませんし、日焼けによる色素沈着が起こりやすい部位でもないので、「薬やテープ」も「日焼け止め」も「ヒルドイドやワセリン」も「アトファインや3Mのテープなど」も必要ありません。
むしろそれらの処置をすることで、摩擦などによって眉が抜けてしまう可能性の方が高いでしょう。
また、「レーザー」は毛根を損傷する可能性があるので、「眉毛の中」の瘢痕に照射すべきではありません。
幅のある瘢痕が出来た場合、瘢痕には毛根組織が無いため眉毛は生えません。
仮にレーザー治療をしても、瘢痕の幅が狭くなることはありません。
細い瘢痕ならば眉毛で隠れて目立たなくなるでしょうが、瘢痕が太くなれば瘢痕を切除して縫い直す瘢痕形成術が必要です。
おかかりになった「形成外科」の担当医は、縫合は丁寧にされているし「一年後」には気にならない程度の瘢痕になっていると言いたかったのかもしれません。
残念ながら、「形成外科」担当医の真意は、外傷を負ったお子さんのご家族の気持ちにストレートに届かなかったということでしょう。
「一年後」には「気になるよう」な瘢痕は残っていない可能性が高いので「再縫合」は必要ないという判断は正しいとしても、翌日からの創処置の指導や抜糸までは形成外科で診てほしいというご家族の気持ちは当然でしょう。
創状態を診察していないので明確な判断は出来ませんが、4日程度で抜糸したほうがよいでしょうし、ご質問のような自己ケアは必要ないと考えます。
今何より大切なのは、不安な点をいつでも相談できる「形成外科」主治医をお探しなることで、その主治医に瘢痕の経過を定期的に診てもらい適時適当なアドバイスを求めるていただくとよいでしょう。
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