傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
- 子どものけが(転んだ・ぶつかった・切ったなど)
- 顔
- Q11 相談者 ニックネーム:まろん 患者様(相談対象者) 年齢:3歳0か月 性別:男性
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三才の男の子の事で相談です。たまたま診察予定であった眼科のソファに瞼のきわをぶつけて、横2cmほど切ってしまいました。
割とパックリキレていたので、すぐ形成外科を受診した方が良いとおもい、眼科の受付の方に保険証やらを返してもらおうと思ったら、こちらでも(眼科)みれるので待っててくださいといわれ眼科の先生にみてもらう事に。眼科の先生からはこのきわ辺りだし3才だから、全身麻酔でないと縫う事はできない。
なので、眼軟膏と絆創膏しかないと言われてすでに20:00近くだっので、自宅にかえりました。
傷が気になり救急の夜間の相談窓口に相談するとやはり同じことをいわれました。
傷がきになっていたので、形成外科を見つけて翌朝11:00に診察してもらえることに。
その先生曰く、縫う方が綺麗にはなるけど今日の18:00しか空いてないと言われ、受傷からやく24時間たった時間で縫合してもらえました。
縫合していただいた後は傷と傷がピッタリとくっついているようにみえ、少し安心してかえりました。抜糸は1週間後でした。
先生から、場所が場所なので、ケアをやりようがない。普通に過ごしてください。
瞼はほとんどケロイドにはならないと言われました。
抜糸後10日くらいから、傷をよくみると、ピッタリとくっついていた傷が少し開いてきてしまっていて、ショックを受けています。
いまからでも、保湿かテープでやった方がよいですか?
縫合後はケアが必要ときいた事があり、心配でなりません。
今からでもできることはありますか?
テープ等は特に嫌がったりはしませんでした。
あともう一点縫ったことによる、丸い糸の跡が1箇所だけ残ってしまっていますが、時間と共になくなりますか?
- A11 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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全く瘢痕が残らないとまでは言いませんが、眼瞼周囲は瘢痕が残りにくい部位です。
6か月程度は泣いたり運動したりして身体が温まる度に瘢痕周辺が赤くなりますが、殆どの場合、およそ2年経過すると赤みも瘢痕も殆ど目立たなくなります。
眼瞼周囲は瘢痕を幅広くする方向に緊張がかかる部位ではありませんが、3~6か月程度経過するまで紙絆創膏などで瘢痕の安静を保って頂いてもよいでしょう。
肌の薄い部位なので、テープかぶれに注意してください。
- Q12 相談者 ニックネーム:リトルツインズ 患者様(相談対象者) 年齢:0歳8か月 性別:女性
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0歳8ヶ月の女の子です。
3日前うつ伏せで遊んでいる時に思い切り自分でおでこを床に打ちました。(2cmの厚さのカーペットの上でした)ぶつけた箇所が赤くなり、気持ち膨らんでいるかな?程度の怪我だったため、様子を見ることにしました。怪我をしてから体調や機嫌の変化はありませんが、おでこの赤みがなかなか引かず怪我から2日経ってぶつけたおでこから耳の方にかけて透明テープを貼ったような皺ができ、薄皮が貼られているような肌触り、見た目になってきました。
おでこをぶつけるとこのようになることがあるのでしょうか?また受診する必要があるのか教えていただけると助かります。
- A12 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「0歳8ヶ月」のお子さんが、ハイハイやお座りの状態から「うつ伏せ」に「おでこ」を「ぶつけた」としても、「2cmの厚さのカーペットの上」なら、「赤くなり、気持ち膨らんでいるかな?程度の」打撲痕が残る可能性は極めて低いのでしょう。
しかも、「怪我から2日経って」も「赤みがなかなか退かず」、「ぶつけたおでこから耳の方にかけて透明テープを貼ったような皺ができ、薄皮が貼られているような肌触り、見た目になって」いる症状から推測すると、打撲だけが原因ではなさそうです。
汚れや水をはじくような素材の「カーペット」の上で、「カーペット」に「おでこ」を付けたまま転がったり顔をこすりつけたりして、軽度の擦過傷からⅠ度~Ⅱ度SDBの熱傷様の症状が生じたのではないでしょうか。
保湿と紫外線予防の処置だけで十分かもしれませんが、念のため形成外科あるいは皮膚科で診察をしてもらうことをお勧めします。
- Q13 相談者 ニックネーム:ルル 患者様(相談対象者) 年齢:1歳11か月 性別:女性
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1歳11ヶ月の子供が、家の中で椅子につまずいてコケて、窓のサッシで、鼻の下から上唇の上まで切れてしまいまた。
この日は出血も止まったし大丈夫かなと思って病院へは行かずお風呂上りにキズパワーパットを貼りました。
ですが、お顔のことなので、やはり気になり、翌日土曜日に車で行ける範囲の形成外科へ行きました。そこの先生は、キズパワーパットは化膿する子もいるのでやめたほうがいい。ゲンタシン軟膏を1日数回塗って、貼れたら絆創膏でも貼って、嫌がるなら、何も貼らなくていいとのことでした。その場でゲンタシン軟膏をつけてもらい、お家でも2.3回塗りました。
しかし、インターネットで見て、湿潤療法に興味があったので、これでいいのか納得できず、結局夜にお風呂で洗い流して何もつけずにキズパワーパットを貼りました。
次の日は日曜日だったので、病院はいけず、月曜日にあきらめきれず、少し遠い美容形成外科皮膚科へ行きました。
そこでは、1日1回エキザルベという塗り薬を塗ってその上にデュオアクティブか、キズパワーパットを貼るように指示がありました。病院で貼ってもらいました。
しかし、インターネットでみる湿潤療法はなにも塗らずにキズパワーパットかデュオアクティブを貼るのがいいと書いてあったのですが、塗り薬をつけてから貼っても大丈夫なのでしょうか?
あと、湿潤療法にはエキザルベもよくないというのも目にしたのですが、大丈夫ですか?また、子供がキズパワーパットやデュオアクティブを剥がしてしまったり、汗でとれてしまったりで、1日に2.3回貼り直したりする事もあります。
やはり湿潤治療は数日貼ったままにした方がいいのでしょうか?何度も張り替えると傷も開いてしまいそうで、心配です。ちなみに、クリニックでは毎日剥がして洗い、そのあとお薬を塗布するようにいわれました。
- A13 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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上口唇の外傷の場合、口腔内まで貫通していると感染を起こすことがあるので、閉鎖療法の選択は慎重になるべきです。
また、滲出液が多い場合、閉鎖療法で、浸出液で創周辺の皮膚がかぶれてしまうため、「キズパワーパッド」による閉鎖療法をやめた方がよいと指示されたのではないでしょうか。
「1歳11カ月」のお子さんなら、上口唇に何か貼ってあれば嫌がって触れるためむしろ創の安静が保てないと考えて「嫌がるなら、何も貼らなくていい」ので「軟膏を1日数回塗って」創の湿潤環境を保つだけの提案があったのでしょう。
「エキザルベ」は食べ物やよだれによる創の汚染を予防し、炎症を抑制するための選択ではないでしょうか。
更に、貼ったり剥がしたりの刺激の回数を1日1回程度に減らすため、比較的取れにくい「デュオアクティブか、キズパワーパットを貼るように指示」されたものと考えます。
どちらの医師の指示も、創状態を診て「1歳11か月」のお子さんの「顔」の外傷に適した治療法を提案したものと判断できます。
お子さんの外傷は、理想と現実をしっかり受け入れて、治療方針を決定する必要があります。
たった数日でも「子供がキズパワーパットやデュオアクティブを剥がしてしまったり、汗でとれてしまったりで、1日に2.3回貼り直したりする事も」あるのです。
「毎日剥がして洗い、そのあとお薬を塗布するようにいわれ」たのは、1日に1回必ず感染やかぶれが無いことを確認してほしいということではないでしょうか。
実際に診察をしていないのですが、私なら、子供に創を触らせずに治療するためワセリン基剤の軟膏だけで創閉鎖をせずにおきます。
食事や鼻水で創部が汚れるのは当然なので、その度に濡れタオルなどで優しく創を拭いて感染予防に努め、直ちに軟膏を塗って創の湿潤環境を保ちます。
1種間~10日程度で上皮化するでしょうから、その期間は、赤みや熱感、浸出液の増加などがあったら、直ちに受診できる体制にしておきます。
上皮化後は、紙絆創膏などで瘢痕予防に努めます。
形成外科医は、外傷治療の初期段階から、外傷の閉鎖と上皮化だけでなく、数か月後、数年後に瘢痕が目立たなくなることを想定して治療を開始します。
担当する医師によって治療法に細かな違いがあるのは、その違いによって大きな差異は出ないからです。
すべての形成外科医が、将来的に瘢痕を目立たなくするための治療法の提案をしているのですから、患者さんとその家族にとって重要なのは、主治医の指示内容を理解することです。
そのためには、具体的な治療方法を聞くだけでなく治療内容の根拠(なぜその処置が必要なのか)を理解・納得し、実際に出来る治療と治療方針を主治医と相談のうえ決定してください。
上皮化後も瘢痕の経過を定期的に診て貰う必要があるのですから、患者さんとご家族が信頼できると思えて、何でも質問できる形成外科医におかかりになってください。
- Q14 相談者 ニックネーム:エアタッチ 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:男性
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息子のおでこの傷跡で相談です。
3歳の時に階段から転びおでこを縫いました。
その傷跡がかなり目立ち、本人も年齢が大きくなるにつれて気にするようになってきました。
レーザー等で傷が目立たないようにできるのであれば受けさせたいと考えているのですが、10才という年齢でレーザー手術を受けるのは早いでしょうか。
- A14 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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一般的に、小児でもレーザー施術は可能です。
申し訳ありませんが、瘢痕の状態を診なければ具体的な治療法の提案は出来ません。
瘢痕を目立たなくしたいとお望みなら、治療法を一つに決めてしまうのではなく、施術を決める前に、複数の治療法や自宅でのケアを組み合わせた治療方針を主治医とじっくりと検討することが大切です。
形成外科を受診して、ご相談なさってください。
- Q15 相談者 ニックネーム:りー 患者様(相談対象者) 年齢:6歳 性別:女性
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赤ちゃんの頃に上の兄弟が転んだ際に、さはみで鼻に怪我をしました。
その後傷はすぐに治ったのですが、鼻の横に1、5センチほどの縦の傷跡が白く残ってしまいました。光の加減で目立ちます。
今後も傷跡が消えないのではないかと思いますが、何か治療方があるのか知りたいです。
- A15 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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診察をしなければ判断できませんが、フラクショナルレーザーや瘢痕形成術の適応があるのではないでしょうか。
成人後は、化粧で隠せるものなら、ご本人は気になさらないかもしれません。
直ちに治療をするつもりは無くとも、形成外科を受診してご相談なさるとよいでしょう。
- Q16 相談者 ニックネーム:みぃちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:3歳6か月 性別:男性
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4ヶ月ほど前に、3歳の息子が保育園で鼻の頭に傷をつくって帰ってきました。
最初は紙で切ったような細い線のような傷だったのですが、徐々に赤く盛り上がった傷に変わりました。
皮膚科を受診したところ、ヒルロイドと日焼け止めを塗るように言われ、思春期頃には薄くなりますとのことでした。
最近は気温が高くなり、傷の赤みがさらに目立つようになってきました。
鼻の頭に5センチほどのかなり目立つ傷です。
保湿と日焼け止め以外に少しでも傷跡が目立たなくなる方法はありますでしょうか。
- A16 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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受傷後「4か月ほど」経過して、「最初は紙で切ったような細い線のような傷だったの」が「赤く盛り上がった傷に」なったなら、肥厚性瘢痕でしょう。
受傷から6か月経過するまでは、「赤みがさらに目立つ」時期が続きます。
6か月以降も、「気温が高く」なったり、泣いたり、入浴したりして身体が温まる度に、一時的に「赤み」は強くなりますが、期間の経過とともに徐々に「赤み」は消褪します。
「鼻の頭」の肥厚性瘢痕は、いずれ、白く平らな成熟瘢痕になる可能性が高いので、「皮膚科」の医師は「思春期頃には薄くなります」と判断なさったのでしょう。
ヘパリン類似物質の外用剤は、「保湿」だけでなく線維芽細胞増殖を抑制し肥厚性瘢痕を抑制する効果が期待できます。
意見は様々でしょうが、「日焼け止め」の紫外線対策は、瘢痕の長期的経過にほとんど影響無いと考えます。
肥厚性瘢痕の対策として、お子さんが嫌がらなければ、夜間だけでもシリコンジェルシートをお使いになってはいかがでしょう。
- Q17 相談者 ニックネーム:ぽち 患者様(相談対象者) 年齢:1歳5か月 性別:男性
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1歳5ヶ月の息子が自宅内で転倒し、家具の縁におでこをぶつけて1.5cm、深さ4mm程度の裂創(割創?)ができました。創縁は少し挫滅創のようになっています。圧迫で止血が得られたので、持っていたステリストリップで創を寄せました。その上からシルキーをはろうと思ったのですが、子どもが嫌がって剥がすのでステリストリップのみを貼っています。
このままステリで3日程度みて創閉鎖が得られたらキズパワーパッドで湿潤環境を作ろうと思っているのですが、なるべく傷が目立たないようにするためにはどうしたらいいでしょうか。今後は上からサージカルテープなどを貼り日光を防ぐことと、保湿は行おうと思っています。
ちなみに北海道のとても田舎に住んでいて、車で片道4時間かけないと形成外科がないため、なかなか受診できない状況です。近くにあるのは町立病院で、内科と外科(元整形外科医)のみなので、受診しませんでした。
- A17 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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血餅や感染などの阻害要因が無ければ、「ステリストリップ」などで「創縁」を「寄せ」ておけば1~4日で「創閉鎖」は完了します。
創が再離開しない様に、また瘢痕が形成されてからは瘢痕が幅広くならない様に、紙絆創膏を貼って瘢痕周囲の皮膚の緊張を防いでください。
紙絆創膏は3~6か月ほど継続するとよいでしょう。
「創閉鎖が得られたらキズパワーパッドで湿潤環境を作」る必要はありませんし、肥厚性瘢痕にならなければ保湿も必要ありません。
成長しても瘢痕が気になるようなら、「形成外科」でご相談なさってください。
ちなみに、外傷の際は、創状態を一度「形成外科」で診察して貰えば専門医から最適な治療法を提案して貰えます。
「形成外科」におかかりの際には、「車で片道4時間」かかることを伝えて、自宅ケアの方法を具体的にアドバイスして貰えばよいのです。
- Q18 相談者 ニックネーム:ぼんちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:2歳5か月 性別:女性
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子どもが遊んでいてコンセントのこの部分にデコがあたり、すごい出血をしたのですが緊急で夜間病院で診察したのですが消毒のみで治療が終わったのですがその後様子をみてあれでしたらまた病院受診してと言われたのですが形成外科が少なく受診出来る病院が近くにない場合は、どうすれば良いですか
このまま受診せず様子見て大丈夫でしょうか
傷口が残ったりしますかね
- A18 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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申し訳ありませんが、診察をせずに具体的な治療方針のアドバイスや治癒後の瘢痕の予測は出来ません。
治療してくださった「夜間病院」には失礼ですが、どのような経過で治癒するか、どんな状況になったら受診しなくてはいけないかを明確に指示しなかったなら、おかかりになった「夜間病院」は「2歳5ヵ月」程のお幼児の外傷治療は専門ではないので応急処置だけしたということかもしれません。
「傷口」が比較的目立つ瘢痕として「残ったり」することをご心配なさるなら、「近くに」無くてもやはり「形成外科」で一度診察をしてもらうことをお勧めします。
日々の治療をしてもらうため「形成外科」にずっと通院するのではなく、自宅ケアの方法をしっかりと指導して貰えば、必ずしも「近く」の「形成外科」でなくともご都合は付くのではないでしょうか。
治癒後は、瘢痕の経過を診てもらうために、指示されたポイントだけ受診すればよいでしょう。
- Q19 相談者 ニックネーム:おでこ負傷 患者様(相談対象者) 年齢:3歳7か月 性別:女性
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3歳女児のおでこの傷についてです。
金曜日16:00頃、子供用キックバイクで転倒し負傷。おでこにアスファルトの小石がめりこんだような5mm程度の陥没。出血はあまり激しくなくジワジワと長時間続く。
かかりつけの皮膚科に電話し、就寝時にキズパワーパッドを貼って翌日土曜日午前に皮膚科受診。
縫っても1〜2針とのこと、その場で洗浄の上、汚染も無さそうとのことでステリテープでテープのみでの縫合。予備のテープ少量とゲンタシン軟膏処方。何日かそのままでいい、剥がれたら傷を寄せながら貼り直す、ゲンタシンは塗っても塗らなくてもいいとの指示。
その日の夕方、滲出液や出血が少量出続けてステリテープが緩んでいたので貼り替え。
翌日曜日も同様の理由でステリテープ貼り替え。
翌月曜日午前、別の皮膚科形成外科受診。これ以上ふさがらないのでテープはやめてゲンタシン軟膏を塗ってガーゼで覆うとの指示。その場で消毒され軟膏とガーゼの処置。
3時間後にガーゼを剥がすと傷に張り付いて乾燥が進んでいたため、水で洗浄の上、独断でステリテープ止めとその上から絆創膏に切り替え。
翌火曜日、別の皮膚科形成外科を受診。ステリテープは3日間付け続けないと意味がない、乾かさないようにして早く治す方向に切り替えるとのことでゲンタシン軟膏を塗って絆創膏を貼る処置。キズパワーパッドなどは炎症などの判断が素人では難しいのでおすすめしないとのこと。以上が経緯です。
例えば縫った場合は1週間程縫ったままにしたり抜糸後も傷の固定が望ましい場合があるため2〜3週間程度はステリテープで傷口を寄せておくことは有効なのではないかと素人としては考えてしまいますが、受傷から3日以上たってしまった場合は続けても意味がないのでしょうか?ちなみに傷自体はまだ乾燥は無く陥没部分に血のかたまりがたまっていて2mm程開いている状態です。
また、湿潤療法に切り替えるときも、医師から指示されたゲンタシンを塗ってガーゼや絆創膏の場合すぐに乾燥してしまう気がするのですが、その方法で十分なのでしょうか?
日中は園にいるためこまめな対応は難しく、潤いを保てる保護法が知りたいです。どこの病院でもきれいに元に戻ることは難しいとは言われ覚悟はしておりますが、傷跡を少しでも小さく目立たなくしてあげたいと思い、何か出来ることはないかとこちらにご相談させて頂きました。
- A19 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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実際に創の診察が出来ないうえ、対面でない状況で、具体的な創処置を指導することは極めて難しいことをご承知おき頂いたうえで、以下をお読みください。
砂利などの異物も無く、感染も無い状態なのですから、「陥没部分」の「血のかたまり」を水道水でしっかり洗い流してください。
凹みと隙間を解消するため創縁をしっかり合わせて、多少の滲出液があっても剥がれない様に長めのサージカルテープで固定します。
サージカルテープの長さより大きめに湿潤療法専用の創傷被覆材を貼ってください。
表皮の欠損があって創縁を合わせることが出来ないなら、水道水で洗浄し水分を拭いた後、そのまま湿潤療法専用の創傷被覆材を貼ります。
上皮化が完了したら、瘢痕に張力がかかって肥厚性瘢痕になるのを防ぐため3~6か月程度、紙絆創膏を貼っておいてください。
赤み、腫れ、熱感などが無いのですから感染の恐れはないでしょう。
また、浸出液は多くないでしょうから、湿潤療法の適応です。
軟膏にガーゼでは、創の湿潤環境を保つことは困難です。
受傷時に創縁を合わせておけば、線状の瘢痕で済みます。
瘢痕を幅広くする方向に外力がかかる部位の場合、瘢痕周囲の皮膚の安静と保湿のため紙絆創膏を貼ったりシリコンジェルシートを貼ったりして肥厚性瘢痕の予防をします。
失礼ながら、自身が満足できる指導を求めて病院を渡り歩くドクターショッピングのパターンになっています。
治療法の選択にご自身が積極的に関わることは非常に良いことなのですが、診察の際に治療法を指示して貰うだけでなく、その治療法を選択する理由と経過予測をお尋ねになれば、安心して治療を継続できるのではないでしょうか。
日頃から、信頼できると感じる主治医を探しておくとよいかもしれません。
- Q20 相談者 ニックネーム:ゆき 患者様(相談対象者) 年齢:3歳9か月 性別:男性
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植物でかおに眉から唇まで引っかき傷ができました。一週間立って治って入るのですが細く引っかきほんのり傷が盛り上がっています。傷と同じ細く盛るかんじ。光が当たると範囲も広く強調されて気になります。これは馴染んでいるのでしょうか?
エアウォールテープuv日中は貼って紫外線対策、ヒルロイドぷろぺとを朝晩塗ってます。
盛り上がりが気になります。このままリストカットのようになるのでしょうか。
- A20 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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治癒傾向であるのは確かですが、肥厚性膿瘢痕を経て白く平らな成熟瘢痕として残る可能性が否定できません。
形成外科を受診して、定期的に経過を診てもらってください。
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