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創傷治癒よくある質問

  1. 子どものけが(転んだ・ぶつかった・切ったなど)
Q271 相談者 ニックネーム:のん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

1歳2ヶ月の娘です。1ヶ月程前にベッドの角に眉をぶつけ、出血。
かかりつけの小児科に相談し、眼科で診察を受けてくださいとのことで、受診。
タリビット眼軟膏を処方されました。
その後別件で小児科受診した際、リンデロンV軟膏を処方され、2週間ほど塗布していましたが、傷跡が赤っぽく横5ミリほどあり、再度小児科に相談したところ、マイクロポアを貼ってとにかく日焼けさせないことが大切と言われましたが、年齢が年齢なだけにすぐ剥がしてしまいます。
家にはヒルドイドローションもあるのですが、塗布した方がよいですか。女の子なのでなるべく傷跡を残したくありません。よろしくお願いいたします。

A271 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕予防あるいは瘢痕を目立たなくするために「マイクロポア」を貼る際は、ベタッと貼って肌に馴染ませるので、「年齢が年齢なだけにすぐ剥がしてしまい」ということは無い筈です。
1週間程度貼りっぱなしで構わないので、しっかり貼ってしまえば、簡単に剥がれることはありませんし、本人も気にならないのが通常です。
今回のメールと同様に、子供が剥がしてしまうと悩みをお持ちのお母様方がおられますが、正しい貼り方をしていないだけのことが多いので、形成外科を受診して具体的に指導して貰ってください。

さて「女の子なのでなるべく傷跡を残したくありません」と希望なさっているのですから、やみくもに指示を求めるのではなく、まず、瘢痕に「マイクロポア」を貼る理由を理解してください。
瘢痕を引っ張る方向に外力が加わると、瘢痕の繊維成分が増殖し、幅の広い盛り上がった肥厚性瘢痕が生じます。
したがって、瘢痕周囲の肌を伸縮性のないテープで固定して瘢痕が幅広くなるのを防ぎ、盛り上がりを押さえているのです。
瘢痕を目立たなくするために紫外線を防御することが大切とよく言われていますが、上皮化直後はともかく、瘢痕が生じてからは紫外線を防御してもしなくても、長期的な経過はあまり変わりがありません。

眉の部分は表情の変化で外力が強くかかる部分ではありませんし、「マイクロポア」を貼ったり剥がしたりを繰り返すと眉が抜けてしまい、貼らなくなれば再度生え揃うのが通常ですが、眉が生えてこなくなる可能性が全く無いわけではありません。

また、市販される傷痕ケア用品など瘢痕治療あるいは瘢痕予防に様々な治療薬が提案されることもありますが、小児科の先生が「ヒルドイドローション」を指示なさらなかったということだけでも「ヒルドイドローション」やその他の外用薬の効果は限定的とご想像いただけるのではないでしょうか。

眉の中の外傷で眉を分断するような瘢痕性脱毛が生じた場合でも、成長したご本人が希望すれば瘢痕形成術でほとんど目立たなくなります。
したがって、現在は特に何もせず時間の経過を待つか、「マイクロポア」テープを貼っておくだけでよろしいでしょう。
可能ならば、形成外科で定期的に経過を診て貰うことをお勧めします。
Q272 相談者 ニックネーム:ptyuki 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

5才の女の子です。
1ヶ月くらい前に、転んで鼻の下から頬あたりを擦りむきました。
それほど傷は深くなく、かさも1週間とちょっとでなくなったので、このまま治るものと気にしていませんでした。
が、1ヶ月過ぎても赤みが消えず、今になって気になり始めました。今からできることはありますか?

A272 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
通常の治癒過程の赤みです。
3ヵ月までは赤みが強いでしょうし、6カ月に向けて赤みは薄くなりますが、その後も体が温まるたびに一時的に赤みが強くなります。
早期に赤みを消褪させたければレーザー照射が効果的ですが、とくに何もせずに時間の経過を待っていただいても構わないでしょう。
Q273 相談者 ニックネーム:yuri 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

3歳の息子が、額の中央あたりをぱっくり切ってしまい、怪我から一時間後に外科にて5針縫いました。
一週間後に抜糸しています。
抜糸後の皮膚のケアとして、乾燥や日焼け予防のためにテープを貼っておいた方が良いといわれているようですが、小児の場合に適している、テープの種類や、その他ケアの方法があれば教えてください。

A273 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
肥厚性瘢痕予防のため局所安静目的で、通常は3カ月程度、肌に優しい紙絆創膏を貼っておきます。
個別の商品の紹介はしていないので、形成外科を受診して具体的な指示を貰うとよい
でしょう。
Q274 相談者 ニックネーム:あめ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

2日前に2歳になる娘が机の角で顎をぶつけて1センチほど少し血が出ました。
ティッシュで抑えるとすぐに血まとまり、そのときは傷と言うほどではなかったのですが、次の日気づくと幅が1ミリ~2ミリほど開いた傷跡で赤や白になっていました。長さは7ミリほどです。
昨日皮膚科に行くと、絆創膏ははらずに一日2回、抗生剤を塗ってなおるのを待ってくださいと言われました。
顎なので食べるときに食べ物がくっついたり汚れたりします。
傷跡が残らないかとても心配しています。盛り上がったり白くならないか不安ですが大丈夫でしょうか。

A274 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「幅が1ミリ~2ミリほど開いた傷跡」で「長さは7ミリほど」ならば、受傷翌日であったとしても1~2針だけでも縫合して創縁を合わせておいた方が宜しかったかもしれません。

お掛かりになった「皮膚科」の先生は、縫合してもしなくても、目立つかどうかは別として瘢痕が全く無くなることはないだろうし、瘢痕が気になるならば成長してから修正することになるのだから、1~2針縫合するためにお子さんを押さえつけて病院嫌いにするのは得策ではないと判断して、「抗生剤を塗ってなおるのを待」つと方針を決定なさったのかもしれません。

また、「絆創膏ははらずに」ということは、絆創膏は「食べ物がくっついたり汚れたり」するということまでお考えになったうえで、「一日2回、抗生剤を塗って」創の湿潤環境を保つよう指示なさったのではないでしょうか。

創を開放しておくのが心配なら、湿潤療法専用の創傷被覆材をお使いいただいても結構です。
このまま皮膚科お掛かりになっていただければよいと考えますが、ご心配なら、上皮化後、形成外科で定期的に瘢痕の経過を観て貰ってください。
Q275 相談者 ニックネーム:おくれちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

2才の男の子です。頬をテレビ台のかどで打ちました。内出血後、笑ったりすると凹みます。
近所の整形外科、形成外科で受診しましたが様子をみてくださいと言われました。
どうする事も出来ない状態が嫌で、別の皮膚科、形成外科、美容皮膚科が一緒になっている病院に受診すると、外傷性えくぼと診断され、ピタシートで圧迫固定とケロイドなどを予防する飲み薬を処方されました。
嫌がらず顔に圧迫固定させてくれているので続けようと思っていますが、このまま続ければ外傷性えくぼは無くなるのでしょうか?

A275 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
診断は「外傷性えくぼ」で構わないと考えますが、いつの受傷かが判らないので、受傷後1ヶ月以上6か月以内の経過としてお答えいたします。
表皮に異常がない皮下の瘢痕性癒着に、「ピタシート」の効能はないでしょう。
「ケロイドなどを予防する飲み薬」がトラニラスト製剤なら、多少なりとも効果があるかもしれません。
圧迫固定よりも、マッサージで癒着を解消した方が
「外傷性えくぼ」の解消が期待できるのではないでしょうか。

どの病院を受診なさるとしても、「外傷性えくぼ」という診断名とともに、何故「笑ったりすると凹」むのか、治療をするとすればどんな治療を何のためにするのかまで担当医のお考えをしっかりとお尋ねになってください。

申し訳ありませんが、お掛かりになった医師の診断と治療法決定の根拠が判らないので、「様子をみて」おけばよいのか、「ピタシートで圧迫固定」をするのが正しいのか、「ケロイドなどを予防する飲み薬」を継続するのがよいのか、判断できません。
Q276 相談者 ニックネーム:みい 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

4歳半の男の子。テレビ台の端に唇と顎とのちょうど中央部を強打して、口の中まで貫通してしまいました。
強打して泣きわめき、ティッシュで傷口をおさえて血はすぐに止まって泣くのもおさまり、お茶も飲めましたが、お茶が少し外側から漏れていました。
特に応急処置はせず、そのまま寝て痛がる事もないのですが。
血が少し滲んだ状態で寝ています。
このまま自然治癒で治すか病院に行って縫ったりしたほうがいいのか。傷跡は残るのか。
ご相談させてください。

A276 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
感染を起こす可能性があるので、口腔外科か形成外科を受診してください。
感染を起こさなければ、縫合しなくとも、1週間程度で治癒します。
瘢痕は必ず残るので、気になるならいずれ瘢痕形成術を検討すればよいでしょう。
Q277 相談者 ニックネーム:ueda 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性

10歳女児の顔の擦り傷のあとの件でご相談したく存じます。
1ヶ月半ほど前に、右目の下の耳側の、頬骨の一番出ている部分に、1cmx2cmくらいの擦り傷を作ってきました。転んで壁と床の間にある少しの出っ張りの、木の部分で擦ったようです。叱られると思ったらしく私にはぶつけただけだと言うのと、ピンク色で内出血のように見えたので、打ち身に使うアルニカ(キク科の植物?)のジェルを塗り、冷やして寝かせました。
翌朝起きて来て驚いたのですが、軽くかさぶたになっており、打ち身ではなく擦り傷だったことがわかりました。湿潤療法には遅いかと思い、洗って傷用のクリーム(ハイドロコロイド、アルギニン配合の傷、やけど用)を塗り、日焼けをしないよう、絆創膏を貼りました。この翌日、内科に参りましたが、そのままクリームと日焼け予防に心がけてとのことでした。(海外なので、こちらですと皮膚科には内科のあとしか行けず、予約も最短の先生で2ヶ月待ちでまだ行けていません)
夏の盛りですので、日焼けも怖く、でも絆創膏でかぶれるので、テープ部分を最小限に切った絆創膏を、はがれたら貼り替え、はがれなければ綿棒で隙間からそのクリームを塗って、2週間ばかりたち、かさぶたもとれ、ピンクの皮膚ができました。クリームと絆創膏はその後も続け、怪我から1ヶ月頃より、絆創膏はやめてしまいました。
現在、薄茶色(光の加減で赤っぽくも見えます)に最初の傷より一回り小さくシミのように残ってしまっています。この掲示板で拝見したところ、こういったあとが消えるまで半年くらいかかるとのことなのですが、うちの娘の場合、この先日にちがたてば薄くなっていくのでしょうか?
同時期にできたちょっとしたニキビのようなものも同じように薄茶色になっており、これからこういうものがたくさんできてしまうのか不安です。

A277 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
一般的な経過ならば、お嬢さんの外傷後色素沈着は3カ月から6カ月で薄くなり、その後も徐々に薄くなるでしょう。
海外からのご相談の様ですが、可能ならば、外傷や瘢痕などについては、日本人などアジア人の肌を診慣れている医師にお掛かり下さい。
また、今回のメールでは問題ではありませんでしたが、医療事情は勿論のこと、創を洗うための水事情や、創を被覆する医療材料なども、国によって異なるので、外国からのメールは滞在国や滞在地あるいは住宅事情もお伝えいただいた方が具体的に回答しやすいということを覚えておいていただいた方がよいでしょう。
Q278 相談者 ニックネーム:S.N 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

3歳になったばかりの息子が1カ月前にまぶたをぶつけてケガし、夜間救急で外科にかかりました。
その時の先生は縫った方がきれいに治るけど、処置中じっとできなくてかえって危ないと判断され湿潤療法になりました。
2週間して浸出液もでなくなりその後のケアは皮膚科に通っています。
皮膚科では絆創膏は不要と言われ保湿剤のみいただいてます。
2週間経ちましたが傷跡はまだ赤く少し盛り上がっており跡が残らないかとても心配です。他にした方が良いケアはありますか?
目をこすったりするので薬の効果がどこまであるのかも不安です。

A278 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
受傷後「1ヶ月」ならば、「保湿剤」も含め特別な治療は必要ありません。
何かケアをしてもしなくても変わりはないでしょうし、上眼瞼の瘢痕は数年の期間を経て極めて目立たなくなることも多いものです。
成長後に瘢痕を気にするようならば瘢痕形成術などを検討すればよいのですから、気にはなるでしょうが、「3歳になったばかりの」お子さんとして普通の行為であろう「目をこすったりする」のをやめさせる必要はないでしょう。
Q279 相談者 ニックネーム:ゆう 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

4歳の娘が自転車で転倒し、額に傷を負いました。
小児科に駆け込み、縫うほどではないとキズパワーパッドで1週間様子見することになりました(ちょうどGWで通院は不可能でした)。
3週間経ったいまキズは上皮化されていますが、目を見開いた時など引きつれのような凹みが目立ちます。
小児科でなく形成外科に行っていれば、、と後悔しております。
何か目立たなくする対策があればご教示くださいませ。

A279 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「額」の「縫うほどではない」外傷が「上皮化」した後、「引きつれのような凹みが目立」つならば、瘢痕と皮下組織との癒着が考えられます。
したがって、瘢痕が軟らかくなると同時に癒着が剥がれれば、「引きつれのような凹み」は解消される可能性があります。

さて、外傷を受診した際は、「キズ」が「上皮化」した時点から瘢痕の治療が始まると、ご理解ください。

「形成外科」は新生外傷の専門家であると同時に、「瘢痕」の専門家でもあるのですから、これから「形成外科」を受診しても遅くありません。

最も正しい「何か目立たなくする対策」は、「形成外科」で定期的に瘢痕の経過を診て貰い、具体的な治療を適時指導してもらうことです。

直ちに「形成外科」を受診してください。
Q280 相談者 ニックネーム:ふじさく 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

6才の女の子ですが、転んで布張りの家具に強く鼻の頭をこすり付けて擦り傷と裂傷が出来ました。
かさぶたは一週間程で取れましたが、皮膚が縦に8ミリほど筋のように少し盛り上がったままです。
一週間放っておいても治らず、皮膚科に行きステロイドテープで治療していますが、それから一ヶ月経ってもほとんど変化がありません。
肥厚性瘢痕にしてはかゆみも赤みも余りなく、受傷後しばらくしてから急に盛り上がってきたわけでもないので、これはまた別のものなのでしょうか?
このままステロイドテープを貼り続けるのがよいのでしょうか?
目立つ場所なので早く何とかしてあげたいです。

A280 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
肥厚性瘢痕でしょう。
顔の瘢痕に関して、診察をせずに一般論で具体的な回答は控えさせていただきますが、瘢痕治療は時間のかかるものとお考えください。
「皮膚科」の先生は、「ステロイドテープで」「一ヶ月」で「変化」があると仰ったのでしょうか。
「早く何とかしてあげたい」とお考えならば、なおさら、お母様が冷静になって、治療の是非を検討するために、創傷治癒および瘢痕治療に関する本をお読みになるくらいの対応が必要でしょう。

形成外科を受診して複数の瘢痕治療を提案してもらい、全ての治療法のメリット・デメリットをご理解なさって、時間の経過を待つべきか、積極的に治療をすべきかなど、信頼できるとお感じになった医師を主治医として落ち着いて相談なさって、納得のいく治療を受けてください。

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