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創傷治癒よくある質問

  1. その他子どもの傷跡
Q21 相談者 ニックネーム:ひつじ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

子供の傷痕について質問させて下さい。二ヶ月程前に外傷性えくぼの切除手術を形成外科にて行いました。場所は額の真ん中やや左側です。長さは1センチ程です。
手術直後は窪みが取れ安心しておりましたが、二ヶ月程経ち、同じような窪みが出来てしまっております。
こういった現象は窪みが完全に取れていなかったのでしょうか?
またこの窪み、癒着とも言うんですかね、マッサージ等で解消されるのでしょうか?
まだ傷口も少し赤く、少し固さもある為、和らいでくると同時に窪みの度合いも減って欲しいと願っております。次の診察まで時間があり心配になってきました。

A21 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
皮下で一部「癒着」が起きているのでしょう。
術後「二ヶ月程」ならば「少し赤く、少し固さもある」のは通常の経過ですが、皮下での癒着は起きてほしくないので、「マッサージ」をして癒着の解消を図った方が良いかもしれません。

マッサージは瘢痕を幅広くする方向に緊張をかけたくないので、毎日1~2分だけ瘢痕予防のテープを貼ったまま瘢痕全体をゆっくりと時間をかけて押しつぶすように、
周囲の皮膚ごと上下左右に動かすようにします。

強く押すとしこり部分がまだ痛むかもしれないので、無理をしないで気長に続けてください。
手術部位が「額」なので、術後瘢痕予防と紫外線対策で紙テープを貼っているかと思
いますが、テープの貼り換えは毎日でなく、1週間に1度くらいで構いません。

さて、手術をした時点から、瘢痕の治療が始まっています。
「次の診察まで時間があり心配になって」ご相談いただいたのは重々理解いたします
が、主治医は経時的な予測をしたうえで治療計画をたてているでしょうから、途中経過の問題点、疑問点は主治医にご確認いただくのが最良の対応と考えます。

次回の診察予定は、一般的な経過の場合の『予定』であって、それまで受診してはいけないということではありません。
次回の受診予定日までに気になる症状があった場合、専門医にとって通常の経過であっても、患者さんとご家族にとっては大きな不安の素なのですから、前の診察時に予告をしていない担当医の説明不足とも言えます。

わざわざ瘢痕治療の手術をなさったわけですから、最高の結果を手に入れるためにも、治療経過に不安や疑問があったら主治医を受診して説明をお求めになることをお勧めします。
Q22 相談者 ニックネーム:いっきゅうさん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

近い将来子供の傷痕切除手術をする予定でおります。額2センチ弱です。担当の先生にお任せする予定ではありますが、子供の事なので不安です。知識がない為教えて下さい。
額(真ん中です)直線の傷痕の手術は縫合とボンドだとどちらが跡が残りにくいでしょうか?
又、直線縫いとジグザグのような縫合はどちらが向きでしょうか?
普通の縫合と傷痕治療の縫合は何か違うことはあるのでしょうか?

A22 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
鋭利な刃物でスパッと切った切創以外の外傷の創縁は必ずしもシャープではないため、創縁をきれいに合わせて縫合しても瘢痕が出来てしまいますが、瘢痕形成術は瘢痕を表皮層から真皮層あるいは脂肪層までシャープに切除して皮下で縫縮し、表皮には緊張がかからない状態で創縁のズレが起きないように表皮を縫合します。
表皮に緊張がかかっていなければ、糸による縫合でもボンドでも構いません。
額の瘢痕が横方向ならば直線に縫縮した方がよいでしょうが、縦方向ならばジグザグにすることもあります。
症例によって手術の詳細は異なるので、一般論をお尋ねになるより、主治医にお願いしてお子さんの瘢痕の治療法を具体的に説明していただくとよいでしょう。
Q23 相談者 ニックネーム:カピ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

1歳10カ月になる女の子です。
1週間程前に鼻筋の部分に1センチ程の湿疹が出来、掻きむしってしまい、傷になっています。
かさぶたができてもすぐに剥がしてしまい、なかなか治りません。
皮膚科を受診したら、ワセリンだけ塗って何もしない方が良い。でもかさぶたを剥がすと治らないからどうしたら良いか考えてみて。との事でした。
ワセリンを塗ってからフィルムドレッシングを張ってみましたが、周りの皮膚に湿疹が出てしまい断念しました。
現在は何もせずそのままなのですが、しょっちゅう掻いてしまい、治りません。
何か良い方法はありませんでしょうか?

A23 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
創部だけにワセリンを塗って、肌にやさしい粘着剤の紙絆創膏を一回り大きめに直接貼ってください。
貼りっぱなしにしておいて結構ですが、周囲が汚くなって貼り換えをする際は入浴時にテープをしっかりと濡らして肌を傷めないように剥がしましょう。

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