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創傷治癒よくある質問

  1. ほくろ
Q1 相談者 ニックネーム:あんこ 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性

1週間前に鼻の側面付近の2ミリのほくろをパンチ生検しました。結果は良性でしたが、生検したところが凹んでいます。
生検後は抗生物質を3日間飲みましたが、塗り薬などはなく、絆創膏を貼って下さいと言われました。ネット検索では乾燥させてはいけないので軟膏を塗るような事が書いてあったので、不安だったのですが、傷跡の血の塊が今日取れてしまい、そのあとが凹んでいました。少し赤みもあります。
この凹みはもう治らないのでしょうか。今は凹みに自己判断で家にあったヒルロイドを塗っています。
早く形成外科に行けば、何か塗り薬を出してもらえて凹みは治りますか?

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
凹んだままの瘢痕になる可能性があります。
術後は圧迫止血の後、水道水などで洗浄し何も付けずに湿潤療法専用の創傷被覆材を貼っておく処置がよかったでしょう。
保湿ケアだけでも時間の経過とともに凹みがやや浅くなる可能性もあるので直ちに治療が必要なわけではありませんが、経過観察も含め今後の治療方針を検討するため形成外科を受診してご相談いただくことをお勧めします。
Q2 相談者 ニックネーム:しょうこ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

まぶたの上のほくろを切開しくり抜く形で除去手術をしました。
1週間たち昨日抜糸したら、今朝パックリと傷が開いています。

不安で色々調べましたら、こちらの回答でも「焦って再縫合してもまた開くだけ。しばらく待ちましょう」という回答と、「すぐに病院に行き縫合しましょう。ばい菌が入ります」というような、両極端の回答がありました。

私の場合はまぶたの上の隆起したほくろです。
この開いた傷にはどの対処が合うと思いますか?

また、まぶたの上はキズパワーパッドは使えないそうで、どんなテープで保護したらいいのかもわかりません。

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
先ずは石鹸を使って水道水で洗浄します。
しっかり洗い流してから、創縁をピタリと合わせて閉鎖し、サージカルテープなどで固定してください。
創縁を合わせることが困難なら、ワセリン基剤の軟膏を塗って創の乾燥を防いでください。
どちらの処置をした場合も、なるべく目立たない瘢痕にするため、直ちに手術をした病院を受診してください。
Q3 相談者 ニックネーム:あ 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

丁度1ヶ月ほど前にホクロをとったのですが、目頭近くの鼻筋にあった少し盛りあがったものとほっぺのそこまで大きくない平たいほくろを2こと、3ことりました。
それで気になったのが鼻の盛り上がってるところが茶色いとかは無いのですが、ほくろ除去するまえくらいの大きさに盛り上がってて、色は肌色?赤っぽい?感じです。
どのとったほくろも撮った直後はピンクで平たくあまり目立ってなかったのに今は茶色かったり赤かったり盛り上がってて心配で、毎日顔を見てイライラしてしまいます。盛り上がったところはちゃんと平たくなりますか?自分の横顔をみたらやっぱり盛り上がってるし少し触ってみても分かります。病院にいったところコラーゲン?とか言われて治っている途中?とは言われたんですけど、大丈夫なのでしょうか?
それと頬の所ですが左はぜんぜんまだ赤っぽくて右は薄くなってて茶色っぽいです。これは再発とかではないのでしょうか?どのくらいの期間で治るとか、教えてください。

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
母斑は真皮層の深さまで母斑細胞が存在するので、母斑細胞を完全に除去すれば必ず瘢痕が残ります。
瘢痕を残さないように浅めに除去すれば、母斑の再発があります。
また、直径の大きな母斑を真皮層の深さまで除去してそのまま治癒を待てば、殆どの場合凹んだままで上皮化してしまい、自然経過で凹みが改善することはありません。
母斑の除去を簡単な施術のように喧伝する美容外科もありますが、満足できる結果になるよう母斑の除去方法を選択し施術するのは容易ではありません。
母斑除去から1か月経過しているということは、上皮化が完了した痕に色素沈着が起きたり瘢痕が硬くなったりする時期です。
とくに10代後半の鼻筋や頬なら肌にハリがあるので、肥厚性瘢痕が形成されやすいかもしれません。
施術をした病院で経過を診て貰えているなら、術後ケア法の指示を守って、少なくとも3~6か月経過を待ってください。
ご心配なら、他の形成外科を受診してセカンドオピニオンを求めるとよいでしょう。
Q4 相談者 ニックネーム:夜神月 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

鼻下のホクロをレーザー治療したところ肥厚性瘢痕になってしまい施術から3ヶ月ほどは盛り上がりがあったのですが、半年経過した現在はエクラープラスターを使用した処置で凹みはほとんどなくなり赤みだけの状態になっています。そこで質問なのですがこの傷跡には医療脱毛のレーザーを射程することは可能でしょうか?ある記事によると傷跡の赤みにはヤグレーザーが有効だと記述されていました。

A4 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
一般的に医療レーザー脱毛は、赤い色素に吸収率が低い波長のレーザー光が選択されています。
一方で、Nd-YAGレーザーはヘモグロビンへの吸収率の高さを利用して、毛細血管拡張症状の治療に使用されます。
頂いた情報では、脱毛が目的か赤みの治療が目的か、判断しかねます。
また、レーザー治療は、どの波長のレーザー光を選ぶかだけでなく、照射時間や出力、冷却の有無、肌質や肌色など様々な条件で、治療結果が違います。
自身で取集した不十分な情報で治療機器を選ぶのではなく、形成外科や美容皮膚科などを受診して、専門の医師と施術法を相談してください。
Q5 相談者 ニックネーム:まどい 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

3日前レーザーにてほくろ除去を顔の5箇所行いました。その後、保護シール+軟膏を塗って頂きました。
保護シールは自然に剥がれるまで剥がさないで下さいと伝えられました。(カサブタが取れてしまい、治るのが遅くなるため。)
仕事上マスクを付けなければいけないのですが、除去した部分全て被さりマスクの中で保護シールが汗に濡れてしまいます。
この場合、汗で濡れていてもシールが剥がれない限りこのままで大丈夫なのでしょうか。
毎日洗顔+洗顔後は軟膏を塗ってくださいと言われているため行っていますが、保護シールが結構薄いので雑菌がないか不安です。

A5 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
洗顔や抗生剤軟膏で、毛根や汗腺・脂腺が存在する皮膚を無菌にすることは出来ません。
軟膏と保護シールは創面の湿潤環境を保つためで、肌を無菌状態に保つためではないのです
もともと完全な無菌状態にする必要は無いので、シールが剥がれなければそのままにしておいて構いません。
整容に関する治療は、施術だけで終了するのではなく経過観察と術後ケアまで含めて成り立っています。
術後ケアに関する疑問に対する具体的な回答は、施術をした病院にお問い合わせください。
Q6 相談者 ニックネーム:ゆん 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

5週間前に額(眉上)の1ミリ程度のホクロを炭酸ガスレーザーでとりました。
施術から1週間後の再診でまだ凹みが強かったのでプロスタンディン軟膏を毎日塗りました。
施術から2週間後の再診で上皮化はしており(凹みは全然あります)、プロスタンディン軟膏は終了して保湿+遮光(エアウォール)となりました。
現在、施術から5週間経っていますが、凹みが強いです(1ミリくらいはありそう?)。赤みはあるのですが、凹みのせいで影になっているのか遠目に見ると茶色く見えてしまいます。もともと小さいホクロだったので術前よりも目立ってしまっていて苦しいです。
施術をしてくれた先生は以前からお世話になっており、ホクロや脂腺増殖症も何度もとっていただいたことがありますが、上手で、凹みが残ったことはありません。これまでにない経過で毎日辛いです。
1週間後に経過を見せに行きますが、今までお世話になっていたこともあるので、なんて話していいか分かりません。
ここから凹みがよくなっていくことってあるのでしょうか?前髪で隠していますが、とても不安で鏡を見ては暗い気持ちになる毎日です。
いつ頃までなら盛り上がってくる可能性があるでしょうか。
待つしかないのかもしれませんが、とても不安で色々検索してしまいます。

A6 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「ホクロ」の母斑細胞が真皮層のどの深さまで入り込んでいるかは、「ホクロ」の大きさには関係ないので表面から観察しただけではわかりません。
「炭酸ガスレーザー」で「ホクロ」を蒸散する際に、真皮浅層までの施術で終了すれば「ホクロ」の再発の可能性は高く、真皮深層まで施術を行えば瘢痕が形成されます。
表皮に表出している部分が「1ミリ程度」であっても真皮深層まで母斑細胞が存在する「ホクロ」だったので、「炭酸ガスレーザー」の施術で「凹み」の瘢痕が「残った」のでしょう。
「凹み」が完全に平らになることは無くとも、時間の経過とともに軽減する可能性はあります。
整容に関わる治療は、施術だけで成り立つのではなく、施術後の経過観察と適時適当な瘢痕ケアをしてご本人が気にならなくなった時点が治療終了の時期です。
まだ「凹み」があって「苦しい」なら、治療は継続中なのですから、信頼なさっている「先生」に「不安」をお伝えになって、今後のケアを具体的に指導して貰ってください。
Q7 相談者 ニックネーム:mama 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

2024年1月に鼻の右横にある6ミリのホクロを切開法でとりました。
その際に傷の治りをはやくするとのこで縫合前にグロースファクターを注射されました。
術後から傷の横に腫れ(しこりのようなもの)があるのですが4ヶ月経ってもまだあります。
術後2週間後に診察を受けた際にしこりについて聞いたのですが術後のむくみなので1ヶ月くらいでひいてきますと言われましたがかわりません。
傷は赤み膨らみがまだありますがだんだん治ってきてる感じです。
普通に切開、縫合した傷でも傷の横(付近)にしこり、腫れが残るものなのでしょうか?
それともグロースファクターの副作用によるしこりなのでしょうか?
術後から腫れ、しこりは変わりない感じですが自然に治るのか心配です。
もしシコリが残った場合、治療したら元にもどるのでしょうか?

A7 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「縫合前に」「注射」した「グロースファクター」の詳細が判らないので、明確にお答えすることが出来ないのですが、切開した創面の真皮層に「注射」した部分が「しこり」になっているなら、線維組織の増殖の可能性が否定できません。
「ホクロ」の切除でも「縫合」して歪みが生じないように、「切開」線の周辺の皮下を剥離した場合、「傷の横(付近)にしこり、腫れが残る」ことがあり得ます。
一般的に、どちらの場合も、術後6か月~3年で「しこり」は解消します。  
Q8 相談者 ニックネーム:るる 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

二カ月前に、美容皮膚科でCO2レーザーで顔のほくろを除去してもらいました。顔にあるほくろ10個を一気にとってもらいました。一番大きいものが5㎜で、その他は2、3㎜のものばかりです。術後の凹みが気になっています。わかりやすいクレーターです。ほくろの大きさが大きいものほど、凹みも深いです。今は後悔してますが、なるべく一度にとってもらう流れになり、おそらく深く削られました。素人ですが、真皮まで到達してしまったんじゃないかなと思っています。
術後のアフターケアに、軟膏(リンデロンvg)とマイクロポアテープを渡され、施術直後~2週間ほど続けました。2週間後の時点で、施術後からほとんど凹みは改善しておらず、おそらくは上皮化もまだだったと思われます。3~4週目に炎症が起きて、別の皮膚科に行きました(施術してもらったクリニックが家から遠かったため)。ロコイド軟膏とコンベック軟膏とヒルドイドソフト軟膏を処方されました。自家感作性皮膚炎になってしまって、それが治まるまで一週間ほどかかりました。この辺りで、ほくろの除去跡に皮膚の薄い白っぽい膜が張られ始めた感じです。(上皮化でしょうか?)炎症が治まった後、ヒルドイドソフト軟膏を単体で塗ると、かぶれてしまって、傷跡に直接塗るのをやめました。炎症が治まってからは、適切なケアがわからず、軟膏を塗ってみたり、マイクロポアテープを直接貼ってみたり、色々試していました。
しかし、一向に凹みが良くならないので、一週間ほど前に形成外科伺いました。そこで、ピタシートとマイクロポアテープを貼るように言われました(マイクロポアテープを肌に直接貼ると粘着が強くてかぶれるので、自己判断でエアウォールを間に挟んでいます)。先生によると3㎜の除去跡が少し盛り上がっていたので、そこや、他の凹みのきつい除去跡にピタシートの使用を勧められました。術後二カ月はまだ傷が固まりきっていないので、効果があるだろうという話でした。そちらの形成外科ではほくろの除去後にピタシートを使用して、アフターケアをしているようです。使い始めたばかりですが、時々皮膚がかゆくなります。また、ピタシートを使用する前と比較して、ほくろの除去跡の赤みが増しました。これらは線維芽細胞が増殖しているということなのでしょうか?このまましばらく様子を見ようかと思っていたところ、こちらのサイトのエクラープラスターやドレニゾンテープの紹介を見て、ピタシートよりもそちらを使うべきなのかなという疑問が生まれました。
まとめると、ほくろ除去から二カ月経って、凹みと赤みがあって、かゆみがときどきあります(炎症によるものではないと思われます)。ピタシートを使用していますが、他のシートとの違いがわからないので、お聞きしたいです。凹みにより効くのはどれなのか知りたいです。シートはいつまで続けるべきなどありますでしょうか。また、今の傷跡の状態が【傷の治り方】のc~gのどの状態に当たるのもお聞きしたいです。この一連の流れは、何度も繰り返すようなものではなく、一度限りのものという認識で合っていますでしょうか。もし、現在がc:肉芽形成にあたる場合、今は傷が良くなったように思えても、最終的に、拘縮でへこむのではないかと怯えてます。結構凹むものでしょうか?なるべく傷跡を触らず、動かさずに安静にする方が傷跡には良いですよね?

A8 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
お悩みなのは十分に理解しましたが、診察をしなければ、具体的な治療法の選択・提案は出来ません。
整容面に関する治療は、一度の診察と指示で終わるのではなく、経過を診ながら治療方針の変更を行いつつ、望む結果に近づけるものです。
現在おかかりの形成外科があるのですから、治療法を「自己判断」なさるより、形成外科の主治医にご相談なさってください。
「エクラープラスターやドレニゾンテープ」の適応も、診察のうえで検討して貰ってください。
Q9 相談者 ニックネーム:SA 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

6日前に美容皮膚科にてレーザー・電気メスを併用してほくろ除去を行いました。
その際、幼少期に出来た米粒大のわずかに隆起した傷跡(口角から2cmほど離れた場所)も一緒に削っておきますと言われ処置していただいたのですが、その部分のみ施術翌日から痛みがあります。
処方されたビジダームを貼って様子を見ていましたが触れたり食事や会話など口を動かす時に痛く、熱感はありませんが触れるとやや固いです。
薄く赤みもありますが処置によるものなのか感染や炎症によるものなのか判断が出来ず、ビジダームを貼って密封してしまって良いのか迷っています。
軟膏等は処方されていないので自宅にあるドルマイシンを塗っても良いでしょうか。受診した病院が休診のためアドバイスをいただければと思います。

A9 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「薄く赤み」があるのは、感染ではなく擦れではないでしょうか。
水道水できれいに洗って、「ドルマイシン」は塗らずに、「食事や会話など口を動かす時」に擦れない様に「ビジダーム」をピタッと貼っておいてください。
「休診」明けには、出来るだけ早く「病院」を受診してください。
Q10 相談者 ニックネーム:だいん 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:男性

まぶたの上の5ミリ位のホクロを切開で除去しました。1週間後に抜糸をするということで本日抜糸をしてきたのですが、夜になって傷口が開いてしまっていることに気付きました。
本日は診療時間も終わっており、明日は日曜日で明後日は祝日なので、診察を受けることができません。
応急処置として、とりあえず絆創膏を貼ったのですが、他にできることはありますか?
また、今後どのような治療になっていくのでしょうか?
再び傷口を縫い合わせてくれるのでしょうか?
傷跡は線のようになって、次第にピンクから肌色に変わって目立たなくなりますと説明を受けていましたが、今は傷跡が開いて陥没したようになっています。傷跡ははじめの説明通りになるのでしょうか?

A10 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
創縁を隙間も段差もなくピタリと合わせて、創傷用のテープや湿潤療法用の創傷被覆材で固定してください。
そのままにして、休日明けに直ちに手術をした病院を受診してください。
そのまま層が閉鎖すれば、「はじめの説明通り」「傷跡は線のようになって、次第にピンクから肌色に変わって目立たなくなります」。
「傷跡が開いて陥没したように」なったままにしておけば、凹みのまま上皮化し凹んだ瘢痕が残ります。
瘢痕が残った場合は、瘢痕の治療も可能です。

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