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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q11 相談者 ニックネーム:まな 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性
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年前の冬に前額部に0.5cm程度の小結節が突然できました。
石灰化上皮腫など疑われMRIを撮りましたが原因ははっきりとせず、手術で取ることとなりました。
術中の所見では瘢痕であり病理の結果も瘢痕だったのですが、術後数日で3cm程度の外表には赤みもなにもないアーモンド状の腫瘤が手術跡に出現しました。
CTなど行うも原因はわからず、2度手術を行いましたが術後数日で術前より大きな5cm程度の腫瘤が出現しました。
病理ではいずれも瘢痕、原因不明の肉芽腫とのことでした。
その後、ケナコルトなど試すも改善せず、内部を吸収糸ではなくナイロン糸で縫合したところ一旦は寛解しましたが、その後時間を経て再発を繰り返しており、計10回程度手術を行い前額部左側は寛解しましたが、現在も右側には5cm程度の腫瘤があり手術を繰り返すも改善がみられません。
腫瘤自体は前額部の正中、左側、右側すべてに出来ており、術後の縫合跡は前額部全体に及んでいます。再発の仕方としては摘出した部分の周りが硬く盛り上がり、その中に漿液がたまり腫瘤を形成するといったことを繰り返しています。
手術で左側は完全に治癒していること、病理では炎症後の瘢痕以外の結果は得られず、感染症のチェックも陰性であることから手術以外の手の施しようがない状態です。やはり顔面であり腫瘤が5cm大で大きく皮膚から盛り上がっている状態が3年続いておりこのまま様子を見るというのは精神的に耐えられそうもありません。
術後数日で摘出した腫瘤より一回り大きく再発するこの腫瘤はなんなのでしょうか?
外表上全く問題がなくケロイドや肥厚性瘢痕は考えにくいと思います。
- A11 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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特に基礎疾患も無く、「術中の所見では瘢痕であり病理の結果も瘢痕だったのです」から、「ケロイド」の診断で間違いはないでしょう。
「ケロイド」は特発性で、手術をした場合もとの瘢痕を越えて腫瘤が大きくなります。
切除後に直ちに中性子線照射をすると、多くの症例で再発を防ぐことが出来ます。
形成外科専門医と放射線専門医の連携が必要です。
- Q12 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:無記入
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今年2月に生まれた子供の上唇に、1センチくらいの海綿状血管腫があるのですが、手術は6歳くらいにならないと受けられないと医師に言われました。それまでの間、その血管腫が大きくならないような治療というのはありますか?あればどのような治療ですか?手術は1度受ければ完治するものなのでしょうか?
- A12 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 6歳まで待ちたいというのは、数ヶ月ではまだ全身麻酔をかけたくないということと、自然に消えていくタイプかもしれないという判断かと思います。消えないタイプでしたら、それ以上はほっておいても大きくなることはありませんし、反対に急に大きくなるようでしたら、1、2年でしぼんでいくタイプの可能性があります。このようなわけで、あわてずに主治医の指示通り、心配せず経過をごらんください。
- Q13 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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生後2ヵ月、長女のほおに、急にまっかなあざが出てきました。しだいに大きくなっていくようですが、どうしたらよいでしょうか。
- A13 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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生まれたときには何もなかったのに、数ヵ月で針の頭くらいの小さな斑点があらわれ、それが数ヵ月でまた見る見る広がってゆく場合があります。赤くツブツブに盛り上がってきて、ちょうどいちごのようなので、いちご状血管腫(ストロベリー・マーク)と呼ばれます。
急に目立って大きくなるので心配させられますが、ほうっておくと半年か1年、長くても数年でしぼんで白くなり、ほとんどわからなくなってしまいます。昔はよく、薬を注入したり放射線をかけたりしました。最近では薬や放射線の副作用のほうがこわいのと、ほうっておいてもひとりでになおるということがわかってきましたので、何も手をつけないことにしています。
普通は、大きくなっても1~2センチのものですが、たとえば腕半分とか顔1/3とか、そうとう広範囲にわたる場合もあります。このようなときは、血管腫がしぼんでも多少あとが残りますが、自然におちつくのを待ったうえで、必要ならば修正手術を行なうようにします。そのほうが手術がより安全に行なえますし、また狭い範囲ですまされるので、傷あとも少なくてすみます。
- Q14 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性
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生まれつき目からほおにかけて、かなり大きいブドウ酒のような色の赤いあざが広がっています。手で押えると、その部分は消えますし、隆起もしていないのですが、なんとかなおす方法はないでしょうか。
- A14 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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顔に限らず、手足や首でも同じように薄桃色のあざをみることがあります。割合広範囲に、地図状に広がっています。これは、こまかい毛細血管が余分にあるだけなので、単純性血管腫と呼んでいます。またご質問のように、ちょうどブドウ酒に色が似ているので、ポートワイン・ステインとも呼びます。
生まれたときからあって、しかも成長してもほとんど変化しません。そして、ほとんどが毛細血管なので指で押せば白く消えますし、全く平らなので、薄く化粧すればわからなくなります。ところが、これがいちばん私どもは治療にてこずるのです。つまり、元来が薄くて目立たないために、どんな治療法をためしてみても、かえって治療のあとのほうが目立つようになることもあるからです。
赤色が濃い場合や広範囲の場合は赤色によく反応するレーザー(DyeレーザーやVビームレーザーなど)の適応です。治療時期はいつでも構いませんが、小児の単純性血管腫は成人に比べ浅い所に存在するうえ、血管が幼若でレーザーに反応しやすい為、生後数カ月から治療を開始することも少なくありません。
それでなければ、カバーマーク(あざや傷あとを隠すためにつくられているクリームで、一種のドーラン化粧のようなもの)などでうまく隠したほうが無難だと思います。化粧品にかぶれる場合とか、お化粧で隠せても、その下にあざがあるということが、どうしても気になるという場合には、切除縫合や植皮などの手術を組み合わせて行ないます。ただこの場合は、お化粧しても継ぎ目は隠しにくくなる、ということを覚悟しなければなりません。
また、単純性血管腫だけだと思っていると20代、30代になって、一部分が盛り上がってくる場合があります。これは単純性血管腫のほかに、海綿状血管腫の芽があって、からだの成長とともにはっきりしてきたのだというように考えています。ある程度でその増殖は止まりますが、このような場合には、レーザーや手術でとり除きます。また、表面が単純性血管腫であって、その下に海綿状血管腫があったり、また単純性血管腫が別の全身性の病気の一部にすぎない場合もあります。このような問題は、やはり専門家の判断をあおぐことになります。
- Q15 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:男性
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生まれたときから、下くちびるのところに厚ぼったい青あざがあります。高校時代にラジウム治療と手術をしましたが、その後かえってくちびるがふくらんだりして、結局なおらないのですが。
- A15 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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青あざといわれましたが、青黒く見えるということで、むしろ血管腫である赤あざの部類に入ると思います。分類からいうと、海綿状血管腫と呼ぶものでしょう。これは単純性血管腫と違って、毛細管よりももっと太い静脈が海綿のように増殖してしまったものです。どういうわけか、割合にくちびるのあたりに多く見られます。また、ほうっておいてもなかなかひとりでにはなおってくれませんので、どうしても治療が必要になります。
最も効果的なのは手術療法です。血管腫の部分をくさび型に切りとって寄せてしまうのですが、そうとう切りとっても、元来厚ぼったくなっていますので、形はむしろよくなります。血管腫が大きくて、切りとるとつれがきたり、寄りそうもないときは、くふうして皮弁の粘膜弁という手術を行ないます。
高校時代にラジウム治療を受けたということですが、おそらく効果はなかったでしょう。また手術を受けたということですが、いま述べたくさび型に取る手術であったと思います。その場合、範囲が広いと完全には取りきれないで、両側に血管腫の部分を残してあることがあります。こうして残された部分は、手術のあとでひとりでにしぼむ場合もありますが、逆に思春期以降に増殖してくる場合もあります。そのようなときは手術を反復して、形をととのえてゆきます。
- Q16 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性
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顔に薄いシミのようなものができ、医師からは扁平母斑と診断されました。これにはよい治療法がないといわれたのですが、どうしたらよいのでしょう。
- A16 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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扁平母斑はシミの広がったような薄い茶色のあざで、よくさがせば小さいものはだれにでもあるのではないかと思います。しかし、露出部分で広い範囲のときは、治療を希望されるようになります。
扁平母斑に対して試みられる治療方法に、サンドペーパー法があります。色素は皮膚のごく表層にあるので、サンドペーパーをかけると一応は白く抜けます。ところが毛穴や汗腺のような「皮膚の付属物」と呼んでいるものに沿って、色素をつくる細胞が皮膚の奥深く入り込んでいます。そのため、せっかく白くなったものが、1~2ヵ月するとまた毛穴の回りから茶色のシミのように広がってくるのです。
そこで何ヶ月かおいて、もう一度サンドペーパーを繰り返します。こうして数ヵ月おきに数回サンドペーパーをかけますと、全体がまだらな感じですが薄く、回りの皮膚に近い色になってゆきます。もちろん局部麻酔が必要ですし、また子どもの場合は、全身麻酔を使います。広範囲だと、全体を一度に削らないで数回に分けて行ない、長期間手術を繰り返すようになります。
現在最も効果があってお勧めできる治療はレーザー治療です。ルビーレーザー、Qスイッチルビーレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザー、YAGレーザー、QスイッチYAGレーザーなどが使われます。
思春期になってできた扁平母斑はほとんどの例でレーザーが効きますが、生まれながらの場合は再発をすることが少なからずあります。
皮フの薄いうちにレーザーをあてると効きやすいので、先天性の場合は乳児期(0歳児)のうちに治療を開始することも少なくありません。
まず一部分にレーザーを当てて、効果を確認してから本格的に治療を開始すると良いでしょう。
- Q17 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性
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顔の半分が青あざになっていて、太田母斑といわれました。現在はカバーマークで隠していますが、植皮による手術というのは可能なのでしょうか。
- A17 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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その昔、東大に太田正雄という皮膚科の先生がおられて、この病気に命名されたので太田母斑と呼んでいます。ペンネームならばご存じのかたも多いでしょう。木下杢太郎といって、詩人として有名なかたです。
この太田母斑は、東洋人、それもことに日本人に多いあざです。先天的なものもありますが、子どものころはあまり目立たないものが、思春期ころから急に色が濃くなってきて、だいたい顔の片側、目を中心にして青ずんできます。元来は茶褐色の色素が沈着するのですが、皮膚の深いところにたまるために、入れ墨と同じで透けて青く見えるわけです。
植皮術や切除、ドライアイス療法、剥皮術などは今ではほとんど行われません。というのもQスイッチルビーレーザー、QスイッチYAGレーザー、Qスイッチアレキサンドライトレーザーなどの治療を数回繰り返すことで部位を問わずほとんどの例で良好に除去できるからです。
但し、眼球の結膜部分に発生した太田母斑はそれ程目立つものではないので、そのままにしておいた方が無難です。
- Q18 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性
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数年前からひたいにこぶができました。目立つので取りたいのですが、危険はないでしょうか。
- A18 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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ひと口にこぶといっても、よく調べてみるといろいろなものがあります。
1 脂肪のかたまり
ひたいやうなじのあたりに、ころっとおわんを伏せたような形のものがあれば、まずこれでしょう。割りにやわらかくて長い年月の間に徐々に大きくなりますが、ほうっておいても害はありません。
2 粉瘤
アテロームともいいます。いわばにきびの大きなようなもので、袋の中に皮膚の分泌物がたまっています。原因ははっきりしませんが、にきびの出口がふさがって袋が大きくなり、その袋がまた分泌してさらにはれてゆく、という悪循環を繰り返すようです。けがをしたときに表皮の細胞が内部におしやられ、袋状の壁が形成されてできるとも言われています。自然に破れてなおってしまう場合もありますが、普通は手術してとり除きます。
ときどきうんでおできのようになったり、またあまり大きくなると、手術しても傷あとが目立つので、早めに取り除くようにします。
3 その他
良性にしろ悪性にしろ、いろいろなできものが顔に出てくる場合があります。それが何であるかはっきりしない場合には、やはり手術して取ってよく調べるようにしております。
この場合、年齢的にも場所的にも、またその経過からもおそらく1の脂肪のかたまりか2のアテロームかと思いますが、目立つ場所ですし、診断をはっきりさせるためにも取ったほうがよいでしょう。ごく特殊なものでない限り、局部麻酔による外来手術で、治療は可能だと思います。傷あともあまり目立ちません。
もしもこれが耳の付近だったとしますと、耳の前には顔面神経もあり、手術には細心の注意が必要です。またこの部分には、アテロームや脂肪のかたまりといったような単純なものではなく、唾液腺のひとつの耳下腺から出てくるほんものの腫瘍もありますから、専門医の診断と治療を受ける必要があります。
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