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創傷治癒よくある質問

  1. あざ
  1. その他(場所を特定しない・複数の部位)
Q1 相談者 ニックネーム:MK 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

娘ですが、生まれつき色素失調症で全身に茶色いマーブル模様のあざがあります。小学5年生くらいまで、大学病院で眼科、皮膚科、小児神経科科、小児歯科に通っていました。現在は、歯列矯正中です。
あざと肌色の割合は、1:2くらいです。あざは、小学生ぐらいには消える子がほとんどとの事でしたが、現在18歳。薄くもならずしっかり濃ゆいあざが全身に多くあります。ネットでは、大人になってもあざがある例やその対処法など全くわかりません。
数年前に皮膚科を受診しましたが、どうしようもないと言われました。冬は服で隠れるので良いですが夏はとても辛そうです。あざを隠す化粧品のボディー用も考えましたが広範囲過ぎて現実的ではありません。何か良いアドバイスはありませんでしょうか?

A1 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
臨床症状からだけでなく遺伝子診断まで行って「色素失調症」と確定診断されて いるなら、レーザーなど色素沈着に対する治療機器の使用が表皮の損傷・潰瘍 化・瘢痕化につながる可能性があります。
根本的な治療にはなりませんが、リハビリメイクやファンデーションテープを使 用して隠すことが可能です。
治療をご希望なら、肌の状態と創傷治癒に対する皮膚の反応を十分に検討する必 要があるので、総合病院の皮膚科あるいは形成外科でご相談いただいた方がよい でしょう。
Q2 相談者 ニックネーム:7ママ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

2歳半の娘がいます。生まれた時に巨大色素性母斑と言われ、前面は首からデコルテ部分。背面は、首、肩、背中の上半分位までの、かなり広い範囲の黒いアザでした。
生後1ヶ月半からキュレット手術を2回行い、その後、アザと正常な皮膚の境目は切除する手術を受けました。

キュレット手術をした所をせめて前面だけでも綺麗にしてやりたいと担当医に伝えた所、乳房付近は母乳の関係でエキスパンダーはできなくはないが難しい、皮膚移植しても色違いになると言われました。
培養皮膚は自費でお金がかかるが凄く綺麗にはならないとも言われました。今後、どのような治療がよいのでしょうか。
現在、大学病院にかかっておりますが、他の病院などで相談しても同じでしょうか?

A2 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「色素性母斑」は真皮層に母斑細胞が存在するので、母斑細胞を完全に除去すれば創の上皮化に相当の期間がかかるうえ瘢痕拘縮を生じる可能性が高くなるので、「キュレット手術」(掻爬手術)で完全に母斑を除去することは困難でしょう。

「エキスパンダー」は表皮を伸ばすわけですから、乳頭の位置がずれないように注意する必要があり、確かに「できなくはないが難しい」かもしれません。

これまでレーザー治療の経験はおありでしょうか。
私自身は実際にやったことはないので実効の程は提示できませんが、以前目にした論文で、母斑のある表皮自体を「エキスパンダー」で伸ばして母斑細胞の密度が落ちたところをレーザーで処理するという治療法がありました。

決定的な治療法がないということは、担当する医師によって提案する治療方針や治療計画が異なるということです。
直ちにお掛かりになる病院を変えるということではなく、
他の医療機関でもセカンドオピニオンをお求めになってみてもよいのではないでしょうか。
Q3 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入

子どものときに血管腫の治療のため、放射線治療をしました。現在そのあとが白くカサカサになっています。放置しておくとガンになると言われましたが、ほんとうでしょうか。

A3 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ガンの治療に使われている放射線が、場合によってはガンの原因にもなるということはおかしなことですが、事実なのです。このため良性の病気に対して放射線治療はなるべくさし控えるようになってきました。たとえば血管腫とかいぼとかには、いまでは放射線療法は使われておりません。しかし、このことがはっきりしていなかった数十年前に、血管腫、あざなどにさかんに放射線が用いられました。そしていまごろになって、いわゆる放射線の後遺症があきらかになる場合があります。

後遺症といっても、ご質問になるような皮膚の萎縮がほとんどで、はっきりしたガンというのはめったにありません。皮膚が白くカサカサになって、細い血管が網目のようにあらわれてきます。これはガンではなくて、放射線皮膚炎と呼ばれるものです。皮膚全体が、放射線の影響で徐々に萎縮してきたものですから、なかなかもとに戻りませんし、またこれにきく薬もありません。この状態でとどまっていれば問題はないのですが、放射線の影響の常として、ごくわずかですが進行してゆく傾向があります。そしてちょっとした傷でもなおりにくかったり、また自然にくずれて潰瘍を形成したりします。ガンの治療に使われるような強い放射線ですと、しばしばそうなりますが、血管腫を治療する程度の弱い放射線ですと、めったに潰瘍までは進行してゆきません。それでも数十年の間には、やはり徐々に進行してガンになる場合もあるので、慢性化した放射線皮膚炎の場合は治療したほうがよいということになっています。

治療としては、その部分の皮膚をとり除いて、皮膚の移植を行ないます。子宮ガン、乳ガンの場合と違って、血管腫の場合には皮膚の表層しか放射線がかかっていませんから、皮膚移植は比較的容易です。ただ、顔は美容的な意味で、やはり専門家の判断や技術が必要になります。

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