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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q3971 相談者 ニックネーム:こっこ 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性
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4年程前に湯たんぽでくるぶしから少し上のところをやけどしました。
その時の跡が約二センチほど残っています。
色素沈着で4年もたっているので薄くなる気配もありません。
跡を治したいのですがこの場合はどの様な治療、手術法でどのぐらいの金額になるのでしょうか
- A3971 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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低温熱傷治癒後の色素沈着は時間の経過を待ってもなかなか薄くなりません。
「約二センチほど」ならば切除縫縮手術が可能かもしれませんが、比較的肌の緊張に余裕がない部位なので縫縮が困難ならばハイドロキノンなどの美白剤やレーザー治療が適応になります。
治療は基本的に自費診療で施設によって費用は異なるので、複数の形成外科および美容外科で相談してください。
- Q3972 相談者 ニックネーム:MS 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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昨年2015年8月、左大腿部の悪性腫瘍を取り除く手術を受けました。(大学病院の整形外科と形成外科の手術)
一部筋肉の層まで深く切り取り、欠損した部分には、右鼠蹊部から皮膚を移植しました(メッシュ状の皮膚を貼り付け)。
皮膚移植した部分の傷の大きさは、一番長い部分で縦16cm横12cm、さらに上下部に縫合傷が3cmずつほど。上下とも、縫合部分と移植部分の境目のところが状態が悪く、また通常皮膚と移植部分の境目の一部で赤黒いところが残っています。
治りの悪かった部分について、皮膚科医師からケロイドになっていると告げられました(皮膚科には別の目的で通院中)。
赤みを早くとるためとリザベンを処方され、飲み続けています。
また、ケロイド部への定期的なステロイド注射を勧められています。形成外科でリザベンの話をすると、この傷のレベルでは飲んでも意味が無い(が不都合がないなら飲んでいてもいい)と言われました。
また、動作的に不具合※があるため相談したところ、何年か後であれば なめらかに動くような手術も可能との話がありました。※足の付け根に近い部分で、例えばしゃがんだりして 腿の関節を曲げる時に生じます。
筋肉に直接皮膚移植している部分が、通常の状態の部分の下に入り込んでいくような状態になってしまいます。ステロイド注射は痛いそうですし定期的に受けるとなると金銭的な心配もあります。
皮膚科医師は メッシュ式で皮膚移植したことにも疑問を持っているようで、形成外科では綺麗と言われたこの傷も綺麗ではないからと注射を勧められました。
傷部分が動きやすくなるのであれば手術を受けても良いとは思いますが、それであればステロイド注射は不要なのか…
そもそも形成外科と皮膚科それぞれの医師の見解が異なるので混乱しています。ステロイド注射を受けた方が良いのでしょうか。
- A3972 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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まず「ケロイド」という診断が正しいかどうかの検討が必要です。
治癒に時間がかかった部分だけが瘢痕になって引き攣っているならば、おそらくケロイドではなく肥厚性瘢痕と考えられます。
また「悪性腫瘍を取り除く手術」ならば、再発が無いことを確認してから整容的な治療をするのが一般的なので、再発時にすぐに気づけるように「メッシュ状の皮膚を貼り付け」た手術(メッシュスキングラフト)を選択したことに特に「疑問」はありません。
メッシュスキングラフトの瘢痕はお世辞にも「綺麗」とは言えないものですから、「形成外科では綺麗と言われた」というのは、これくらいでも通常の経過なので我慢してほしいというくらいの意味合いではないでしょうか。
「リザベン」はコラーゲンの増殖に関与するタンパク質の分泌を抑制してケロイドや肥厚性瘢痕の増大を抑制し、痒み、痛み、赤み、硬結の改善が期待できますが、癒着や引き攣れなどに著明な効果があるわけではないので、術後早期からの服用と継続が必要です。
診察をして「通常の状態の部分の下に入り込んでいくような状態」の程度を確認しなければ断言は出来ませんが、「ステロイド注射」は「定期的に」とは言っても2ヵ月に1度程度なので「金銭的に心配」するほどでないでしょうし、ケロイドであれ肥厚性瘢痕であれ盛り上がりが小さくなり多少軟らかくなる可能性はあります。
ただし、下床との癒着が剥がれるわけではないので、「動作的」な「不具合」は改善されないかもしれません。
数年の経過を待ち「悪性腫瘍」の再発が無いことが確認できれば、積極的に機能的、整容的な治療が開始できるので、それまでは日常生活が送れる程度までの改善のための治療に留めておいてもよいのではないでしょうか。
- Q3973 相談者 ニックネーム:SAi 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
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生まれつき瞼にほくろがあり移動とゆうか大きくなったのか二重の線の下にあり二重幅がおかしくなってきたのでまず皮膚科に診てもらいました。
場所が場所なので形成外科に紹介状だしますとゆわれ大学病院の形成外科にいきました。
午前中に診察して切ることになりその日の午後手術をしました。
手術がおわってガ-ゼを茶色いテープでとめていただけなんですけどいろいろ調べてた時透明のテープしてその上に肌色(茶色)のテ-プをするとゆう感じなのをよくみかけたんですけどガ-ゼのみで大丈夫なんですか?
ちなみに薬もテ-プも処方されませんでした。
- A3973 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「茶色いテープでとめていただけ」の「ガーゼ」は、いつ外すように言われたのでしょうか。
「薬もテープも処方され」ていなければ翌日の再診を指示しているでしょうから、最適な処置は主治医にご確認ください。
メールからはくり抜き手術か切除縫縮手術かもわからないのですが、一般的にはくり抜き手術なら創部の乾燥を防ぐためたっぷりと軟膏を塗るか湿潤療法専用の創傷被覆材を貼付した方がよいでしょうし、縫合したならば重瞼線に隠れるでしょうから特に何もしなくともよいかもしれません。
長期的に経過を待てば眼瞼は比較的瘢痕が目立たなくなる部位なので、焦らないで主治医に相談してください。
- Q3974 相談者 ニックネーム:りんごちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:60代後半 性別:男性
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父が、10年以上前に仕事で怪我をして、アキレス腱損傷と皮膚がえぐれてしまい、太ももから皮膚移植をしました。
傷あとがいまだに乾燥してしまい、靴を履くと擦れて切れてしまうそうです。
後、長く休んでいて歩き出す一歩目がどうしても痛いようで。
何か、キレイに治す方法はありませんでしょうか??
大きなケガだったので、痛みはしょうがないのでしょうか?
- A3974 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「長く休んでいて歩き出す一歩目がどうしても痛い」のは、アキレス腱が短縮しているためならばアキレス腱延長手術が必要です。
また、「太ももから皮膚移植」をしているので分層植皮でしょうから、瘢痕は硬くなるでしょうし、汗腺・脂腺もないので乾燥は必発です。
アキレス腱部分の瘢痕が硬いあるいは「乾燥して」いるために「長く休んでいて歩き出す一歩目がどうしても痛い」ならば、瘢痕の保湿と軟らかくするための自己ケアが中心になります。
市販されているハンドクリームなどでもよいのですが、尿素クリームやヘパリンクリーム、ヒアルロン酸クリーム、コラーゲンクリームをお使いになるとよいでしょうし、必要に応じてステロイドホルモンクリームを使う必要もあります。
根本的な治療として、分層植皮の瘢痕を全層植皮に置き換える手術が可能です。
これからの生活のしやすさを考えれば、手術をした方がよいのではないでしょうか。
詳細は、形成外科を受診してご相談いただくことをお勧めします。
- Q3975 相談者 ニックネーム:MAGPUL 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性
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東京で所謂リストカットの跡の保険適応で治療して頂ける形成外科等を探しているのですが、見込みが有りそうな病院があれば教えて下さい。
- A3975 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 整容目的の治療が保険適応にはならないことは厚生大臣が定めた『保険医療機関及び保険医療養担当規則』で決められているので、「リストカットの跡」の治療は全国どこの病院でも自費診療です。
- Q3976 相談者 ニックネーム:タヌキおやじ 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:男性
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3/24に左足首脱臼骨折の為、足首脱臼骨折整復内固定手術を受け、現在シーネによる固定をしております。両松葉杖での歩行状態です。
4/4に抜糸を行いましたが、抜糸中にも出血があり、ガーゼでの固定と腫れを引かせるために冷やす様にいわれました。翌日4/5に退院し、会社に通っています。で、問題は手術から4週間以上(まもなく5週目)になりますが、左足首の外側と内側に手術跡があるのですが、外側のくるぶしから上方向の傷が治らずに、傷跡から血が滲み、かつ黄色い液が出ています。
もちろん、傷がピリピリと痛みが出ています。
内側の傷口は、やっと塞がりつつありますが、まだ黄色い液が出てきます。主治医からは、飲み薬として「セレコックス錠100mg」を朝、夕に1錠づつと、お昼に「レボフロキサシン錠500mg」を処方され、傷口に「ゲンタマイシン硫酸塩軟膏0.1%」をがーゼにつけて貼る様に言われて、約2週間になりますが、傷のジクジクが良くなりません。
ハイドロコロイド材(傷パワーパッドの大きいやつ)の使用を、相談しましたがこの傷には使用すると危険で、最悪は再手術でプレートを外す再手術が必要と言われました。
今は、毎日傷をシャワーで夜洗浄し、泡立てた石鹸で良く洗うようにも言われています。
ただ、その洗浄後傷がズキズキと痛みます。このまま、主治医の判断を信じて良いのか、セカンドオピニオンとして別の整形外科に傷および骨折の対処を相談すべきなのでしょうか?
大学時代に、脱臼癖で手術した後も、ケロイド状になり跡が残っており、その様に傷が治りにくい体質なのでしょうか?
- A3976 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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点滴治療や入院を指示されていないのですから感染兆候はないのでしょうが、局所あるいは全身の熱発が生じたり局所の腫脹が生じたりすればプレート除去が必要になります。
現在経過は順調でないわけですが、「この傷には」「ハイドロコロイド材」を「使用すると危険」で、「最悪は再手術でプレートを外す再手術が必要」と現在の状況の評価、やってはいけない治療の把握、経過が悪いときの次の対処法の想定までを主治医はしているわけですから、「セカンドオピニオンとして別の整形外科に傷および骨折の対処を相談すべき」とまでは考えません。
足関節は血流が悪いため、一旦トラブルが起きるとどうしてもすんなりと治癒してくれないことも少なくないので、不安をしっかりと主治医に伝えて、主治医とともに治療方針を決めていってください。
- Q3977 相談者 ニックネーム:さんざん 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性
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手術後の傷跡について相談です。
帯状疱疹に罹患しました後に、眉間にくぼみが残りました。縦に直線にくぼみが残った感じになりました。
その後皮膚科では対象外とのことで美容外科にいってくださいとのことでしたので、ある美容外科にいき、ヒアルロン酸の注入希望したところ、そこの医師が「これは切開したほうがきれいになりますから」とのすすめで、z形成手術をしました。その後の結果は期待とおりでなく、皮膚にくぼみも残ったまま、傷も目立つ結果になりました。
そのことを相談にいったところ、医師から「あなたが眉間にしわを寄せるからよくない」言われました。その後 ボトックスの注射をしましたが、やはり結果が希望どうりになることなかったため相談に行きました。
そうするとそこのの医師がもう一度(手術)やらせてくださいとのことだったため、再び同じ個所を切開手術しました。(通算2回おなじところを切ったことになります)
その後なのですが、その医師は、事前の説明に傷の長さが長くなることも説明なく、傷の端がでこぼこになるドッグイアーになることも全く説明されませんでした。
現在は手術の傷跡を見ると、傷の長さが元よりも長くなっており、さらに傷の下端のほうは皮膚に段差がついてしまっています。
(皮膚がフラットではなく盛り上がりでこぼこドッグイアーというのでしょうか)
長さは、手術する前は5mm位だったのが、1.7cmになってしまいました。
そしてそこの医師は「もうこれ以上は何もできません、力不足でした」で終わられました。
手術を受けるリスクを覚悟したのは今よりもきれいに治るからと希望がかけたからですし、その医師のことも信じて手術をうけました。
その結果がこうなり私は毎日、顔に目立つところに大きな傷を残されたのが悔しくてつらくてたまりません。
これ以上治療法としてはないのでしょうか。
- A3977 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「長さは、手術する前は5mm位だったのが、1.7cmになってしまい」、「傷の下端のほうは皮膚に段差がついてしまって」いるならば、「Z形成手術」の瘢痕を全て紡錘形に切り取って単純縫縮したものと考えられます。
「眉間」部はあまり皮膚が伸展しないため、紡錘形の幅が広ければ縫合線の端のドッグイヤーは必発で、術後、ドッグイヤーが自然に小さくなることはまずありません。
ドッグイヤーにステロイド剤を注射するとわずかに小さくなりますが、真皮と表皮の歪みが原因なので、ドッグイヤー修正手術をするか炭酸ガスレーザーなどで焼いて熱傷瘢痕を作る以外方法はないでしょう。
ある程度経験のある形成外科医ならば、症状に合わせた治療法を提案してくれますから、ひとつの治療で瘢痕を無くすのではなく、様々な治療を組み合わせて症状を少しずつ改善させるつもりで瘢痕治療に取り組んでください。
- Q3978 相談者 ニックネーム:ごちい 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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4歳の娘が友達と遊んでいる時、娘がすわっているとこに友達が自転車で倒れてきて、ハンドルで、右目の下に傷がいきました。
打ったので青く腫れたのと、5ミリ程度の薄い皮がむけた感じになりました。
切った感じの傷でもなかったようなので、少しは安心して、水洗いをして、パワーパットを貼りました。湿潤液は、でている感じでみっかくらいは貼ったままにしました。
それから剥がしたら、見た目てきには皮膚がピンクっぽくなて、皮ができている感じでしたので、治ってらきたーと思っていました。それからは5日くらい、別の件で入院があり、なにもせず放置していたのですがら、昨日から、また気になりだし、少し膨れたのかなぁと思っていて、傷後初めて触ってみると、ポコっと中がふくてる感じになっていて、ショックをうけました。
娘の目の下の涙袋がけっこうふっくらある子だったため、ちょうど、膨らみのシワの部分にいくから割とわかりにくいかなとは思うのですが、触った時の膨らみが割とあったので、後々もっと膨らんでくるのかと心配になってきました。
やはり目の下などの柔らかい部分はなかなか綺痢w)EUR墲ノはなおらないんでしょうか?同じほうの目の下にこれも2歳くらいの時にかぐられた傷はいまでも茶色く残っています。
これ以上きずが増えるのはいやなのでどうにかできないかなと真剣に思います。傷パワーパット貼れば綺麗に治ると思っていつも愛用してましたが、このきずは膨らみがあります。
表面の傷はそんなにひどい傷なわけではありません。
- A3978 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「キズパワーパッド」を選択したことは間違っていません。
まだ瘢痕が肥厚してくるほどの時期ではないので、紙絆創膏を貼って圧迫、紫外線対策をしておけばよいでしょう。
半年ほどの間にかなり目立たなくなると考えますが、ご心配ならば形成外科で定期的に診てもらって下さい。
- Q3979 相談者 ニックネーム:なずな 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性
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今2歳の娘が生後11ヵ月の時に、石油ストーブで両手に火傷を負いました。
土曜の午後だった為、救急病院にかかり、その後紹介を受けた大きな病院の皮膚科を受診。今は同じ病院の形成外科で診察を受けています。左手は傷跡もなくとてもきれいに治りましたが、右手の中指から手のひらの中心あたりまで、縦に傷が残り、軽いひきつれも起こっています。
皮膚移植を奨められており、絶対必要とは言わないけれど、先生としてはした方が良いレベルとの事です。
まだ小さいので、皮膚がきちんとくっつく様に、移植手術後は指に針金の様なものを、串刺しにして固定すると聞きました。娘はとても症状は軽いのですが、心臓に疾患があり、こちらも一年に一回検診を受けていて、将来ピアスを開けてはダメで、手術、抜歯などの時は通常よりたくさんの抗生物質の投与が必要などの説明を受けていて、できるなら皮膚移植を受けずにいたいのですが、先生は無理強いはしないと言いながら、診察の度に、もう1度家族とご相談をと言われます。
今は簡単なギブスの様なものを作って貰い、夜寝ている間だけひきつれが悪化しないように装着しています。
やはり皮膚移植は必要でしょうか?
もう少し大きくなれば、指の固定に針金を串刺しにするという方法は避ける事ができるのでしょうか?
今のまま悪化に気をつけ、本人の希望を聞けるようになってからの手術では、何かしら問題がおこるでしょうか?大人なら関節が錆び付いて動かなくなるとも言われました。
娘の場合にも、数年待っていたら関節が動かなくなるなどの可能性があるのでしょうか?
- A3979 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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拘縮の程度にもよりますが、拘縮解除の手術をした方がよいかもしれません。
右利きならば積極的に手指を使って遊ばせれば自然にリハビリになりますが、拘縮が強い場合は手指の成長速度によっては関節の異状や骨発達の異状が起きる可能性もあります。
ただし、手のひらに植皮をすると植皮した皮膚が色素沈着を起こすことが多く、可能ならば皮弁手術で済ませるか、出来るだけ小さい植皮手術で済ませたいところです。
植皮面積が小さければ、足関節部など色素沈着が起きにくい部位からの植皮を計画します。
心房あるいは心室の中隔欠損があるのでしょうが、手術前から抗生剤を投与することで感染を防ぐことは可能ですし、中隔欠損の穴が小さ過ぎなければ手術すること自体に問題はないでしょう。
ただし術後2週間程度ピン固定をするならば、その間の感染制御も必要ですし、大人になるまで待っても無意識に指を動かすことがあるので、年齢に関係なく術後手指を開いたままにする固定が必要です。
主治医に、「無理強いはしない」というのは『必要ないだろうが』ということなのか『必要だがどうしても嫌だというなら』ということなのかをしっかりと確かめてください。
また「もう一度家族とご相談を」というのは、『お母さんだけの感情で手術しないと決めるのはいけません、状況を客観的に評価して手術するかどうか決めてください』という意味でしょうから、主治医と治療方針の検討をするときに、ご主人や見識のある知人など冷静に話を聴いて、思い入れを別にして判断できる人物に同席してもらうのがよいでしょう。
手術をすべきかどうか、いつ手術をすべきかは、症例によって判断が異なるものですから、お子さんの将来のため、主治医にゆっくりと時間をかけて説明して貰い、ご家族の皆さんも十分に手術の内容とメリット・デメリットを理解して、じっくりと検討したうえで主治医とともに治療方針を決定してください。
- Q3980 相談者 ニックネーム:KN 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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息子(1歳2ヶ月)の左耳介折れ耳埋没耳変形に対し、全身麻酔下に耳介軟骨形成手術を受ける事となりました。
大学病院の形成外科を受診し決定に踏み切りましたが、手術が目前に迫り、改めて心配になっております。
と言うのも、先日、手術先となる病院へ術前検査に訪れた際、採血をしましたが1歳の息子の血管が判別しにくいせいか複数回、穿刺を失敗し、看護士もその間に3人変わりました。予定していた採血は出来ず、何とか微量の血液を摂るのみでした。
そんな状況を垣間見て、当然、耳介形成も決して容易ではないと想像出来てしまいます。
1歳児に対し実施すべきか、手術難易度はどの程度か教えて下さい。
- A3980 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「折れ耳」あるいは「埋没耳」の手術は、全国で多く行われているものです。
形成外科領域では比較的基本的な手技のうちの手術と言ってもよいでしょう。
この年齢にしなければいけない手術というわけではありませんが、成長に伴い耳介軟骨も硬くなりますし、お子さんの関わる社会が広がればお子さんに心的影響を与える可能性もあるのではないかということで、生後6ヵ月~2歳くらいに手術をするのが一般的です。
医療サイドの言葉で大変申し訳ないのですが、「採血」は患者さんと採血者の相性があるのと、一度穿刺してしまうと血管が収縮することもあるので、一度で採血できないと「看護師」が「3人」替わってもなかなか採血できなかったりするものです。
もともと「1歳2ヵ月」の赤ちゃんの「血管が判別」しやすいわけはありませんし、採血できないときにどうしても採血をしようということなら、乳幼児の採血に慣れている小児科医に依頼したりもするのですが、それをせずに「何とか微量の血液」を採っただけで終了したというのは、それ以上お子さんにストレスを与えたくないという臨機応変の判断をなさったのでしょうから、乳幼児の治療にもある程度慣れている施設と考えてもよいのではないでしょうか。
麻酔は専門の麻酔科医が行うでしょうから、手術中の血管の確保も麻酔科が責任を持つでしょう。
治療は手術前処置、手術法と手術手技、術後治療、術後看護、術後経過観察と追加治療、自宅ケアまでを含めて成り立っているものですし、手術はうまくいくことを前提として計画されるものなので「手術難易度」だけが問題なのではありません。
手術が上手くいってもしばらくの間は術後の自宅ケアも大切なので、担当医からしっかりと説明をしてもらい、ご家族が十分理解・納得してよい結果を手に入れてください。
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