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傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q4081 相談者 ニックネーム:みんみん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

2歳半の娘です。
1ヶ月ほど前、階段で転び顎をうち、半円状に切れたので整形外科にかかりましたが、縫いはしませんでした
しかし、今は赤くなり固くなっています。
このまま治らないのでしょうか?

A4081 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
一般的に、受傷後3カ月までは瘢痕は「赤く」「硬く」なり、6カ月に向けて、軟らかくなり赤みも治まっていきます。

その後はしこりになり、身体が温まったときだけ赤みが出るようになりますが、それも長い経過の中で徐々になくなっていきますし、しこりも少しずつ更に軟らかくなっていきます。

おかかりになっている整形外科でもかまいませんが、可能ならば、形成外科を受診して、診察を受けたうえで具体的なアドバイスを貰ってください。
Q4082 相談者 ニックネーム:Cowcow1902 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

五歳の息子が、11月30日ベニヤ板の角で頬に擦り傷を負いました。
夜だったため、家にあったゲンタシンをぬり、受傷翌日に形成外科に行きました。
診察は、ゲンタシンをこのまま塗り、一週間もせず、かさぶたがとれるからね。お風呂入るときも普通に顔を洗ってね。
傷痕は大丈夫でしょうとのお話でしたので、楽観に思っていたのですが、現在受傷後約二週間、ベニヤ板の形状が白い線で四センチ残っています。
周りのかさぶた跡は、何も跡はないです。
いま、何か少しでも傷痕を薄くするようなケアはありますでしょうか。

A4082 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
Q4083 相談者 ニックネーム:リンク 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:男性

仕事中に誤ってラジオペンチで目の下を切ってしまいそれから3ヶ月経ちましたがまだ傷の赤みが消えません。
傷が深いと赤みも消えないのでしょうか?
また顔の傷自体治るのに時間がかかるのでしょうか?

A4083 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
外傷後の瘢痕は3ヶ月までは硬くて赤くなります。
6カ月経過するまでは徐々に柔らかく、色調も治まって行きますが、その後はきわめてゆっくりと時間をかけて目立たなくなるのが一般的です。
Q4084 相談者 ニックネーム:ハラペコ 患者様(相談対象者) 年齢:10代前半 性別:女性

11歳の長女の顔に3歳の時に硝子で切って縫合した傷跡があります。
最近になって、ちょっと目立って気になるようになってきました。
縫合痕を目立たなくする治療はあるのでしょうか?

A4084 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「ちょっと目立って気になるようになって」という記載だけでは、瘢痕のどういう点が気になるのか判断ができません。

「縫合痕を目立たなくする」ために、瘢痕の一般的な治療だけでも、圧迫、保湿、外用薬、内服薬、注射、レーザー、瘢痕形成術、中性子線など瘢痕の状態によってさまざまな方法がありますし、それらを複数組み合わせれば無限の選択肢があります。

瘢痕の治療は瘢痕の状態を見極めて、患者さんの希望に沿うように、患者さんと主治医が話し合いながら治療方針を決定するものです。

複数の形成外科を受診して、勧められる治療法をすべて理解し、この先生なら信頼できるとお感じになった医師を主治医として、患者さんご本人とご家族、医師、全員が十分納得できる治療をお選びになってください。
Q4085 相談者 ニックネーム:ピスタチオ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

10日前に足裏のほくろを取る手術で2.5ミリ縫いました。抜糸は3日後です。

縫ってある1番端がきつく縫われてるのか、縫い方がずれて皮膚が引きつってるのか分かりませんが端一箇所だけが触ると盛り上がっていて体重をかけると響きます。
肌色の小さなしこりのようにも見えます。
触れなければ痛くありませんが歩くと必ず当たり痛いのがまともに歩けないので辛いです。
縫ってあるほかの部分はしこりもなく平で触ってもいたくありません。
ずれて縫っていたとしても抜糸すればこの盛り上がりは治るのでしょうか?

A4085 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ほくろを含めて紡錘状に皮膚を切除して、周囲の皮膚を一本の線状に寄せて縫合しています。
診察をしていないので断言はできませんが、2つの可能性に対してそれぞれお答えします。

(1)縫い合わせる際に、足底は皮膚が伸びないため、多少のゆがみが生じます。
そのゆがみが「一箇所だけが触れると盛り上がっていて」「肌色の小さなしこりのようにも見え」ているものと考えられます。
「抜糸」をしてもすぐに「この盛り上がり」がなくなるわけではありませんが、徐々に改善します。

(2)縫合時に強く結紮したために、「歩くと」組織に糸が食い込んでしまうため、「触れなければ痛くありませんが歩くと」「痛い」のではないでしょうか。
「盛り上がり」自体が痛いわけではないので、「抜糸」とともに痛みの原因である糸が無くなるのですから、「まともに歩け」るようになります。
Q4086 相談者 ニックネーム:ぴろり 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

目頭切開の手術をうけて3ヶ月が経過するのですが、赤みテカリ盛り上がり切開線がまだまだ目立ちます。
どうにかして目立たなくすることはできないでしょうか。

A4086 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「目頭切開の手術」は術後6カ月程度「赤み」が生じることも少なくありません。
瘢痕に低出力レーザーやロングパルスNd:YAGレーザーなどを照射すると、「赤みテカリ盛り上がり切開線がまだまだ目立」つ状態が解消される可能性はありますが、眼球の近くなので、適応を慎重に判断する必要があるでしょう。

特に積極的な治療をしなくとも数年という単位で経過をみると、目の周囲は瘢痕が目立たなくなりやすい部位ですので、
今はお化粧などで隠していただくのがベターと考えます。
Q4087 相談者 ニックネーム:かず 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

湯たんぽで くるぶしを低温やけどしてしまいました 深達性2度です。

ネット で調べると 数十年後に有棘細胞がんになると 知られています とありますが、ほぼ なってしま うのでしょうか。どこに できてしまうのでしょうか?
骨あるところにはがんになりやすいとありますが、どのぐらい なってしまうのでしょうか?
例えば たばこを吸う人は 肺がんになることがあるぐらいの 感覚でしょうか?
まだ 十代で非常に心配です。

A4087 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
熱傷治癒後の瘢痕の中でも、長い経過のうちに潰瘍や糜爛を繰り返す場合に、瘢痕を母床として最終的に有棘細胞癌などの皮膚悪性腫瘍を発症することがあります。
皮下組織が薄いと、外的な刺激で損傷して潰瘍や糜爛を起こしやすいため、「骨のあるところは癌になりやすい」と表現されます。

熱傷の受傷から有棘細胞癌発症までの経過期間が数十年と長いので、皮膚癌と診断された時点で内臓に転移していることも少なくありません。
皮膚癌はもともと何もない皮膚に発症するより、前駆病変といわれる何らかの病変や所見があった部位に発症することが多く、有棘細胞癌のうち10%程度が前駆病変として熱傷瘢痕があったという報告があります。

一方、正確な統計はありませんが、熱傷瘢痕から瘢痕癌を発症する可能性は1%にすら届きません。
「深達度2度」と記載がありますが、2度熱傷はSDBとDDBで治癒過程、治癒後の瘢痕の経過も大きく異なります。

ご心配ならば、皮膚科、形成外科を受診することをお勧めしますが、既に治癒して日常生活で特に不都合を感じていない瘢痕ならば、瘢痕癌発症の可能性はきわめて低いとお考えになってもよいのではないでしょうか。
Q4088 相談者 ニックネーム:むーちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

子ども同士のけんかで、顔をひっかっかれ、皮膚がすこし削げています。傷跡が残るのが心配です。
キズパワーパッドなどの湿潤療法が有効でしょうか?
また、はさみで指先を少し削いでしまった場合も、湿潤療法でいいのでしょうか?
どちらも小さい傷ですが、病院に行く方がいいのでしょうか?

A4088 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
キズパワーパッドなどの湿潤療法」は擦過傷にはきわめて有効な治療法です。
ただし、感染の兆候があったり、創が深い場合など湿潤療法が適さない状況もあるので、お近くの形成外科あるいは外科などを受診して、自宅での湿潤療法でかまわないかを指導してもらってください。

「傷跡が残るのが心配」ということなので、追記いたします。
外傷の治療は、創が上皮化したところで終了するのではなく、そこから傷跡(瘢痕)を目立たなくする治療が始まるとお考えください。

また、病院を受診する主な目的は診断、治療、投薬にあるのはもちろんですが、相談のための受診というものもあるということもあわせてご理解いただくとよいでしょう。

「病院に行く方がいいの」かと悩んだ際は、躊躇なく、病院へ行って相談するのが正解です。

実際に治療をするかどうかは、治療内容を理解したうえで、患者さんご自身とご家族、担当医が一緒に考えて決定するものなのです。
Q4089 相談者 ニックネーム:加瀬 患者様(相談対象者) 年齢:男性 性別:無記入

右手の手のひらの手首のところにケロイドが出来てしまいました。
お風呂場で床が石鹸の泡まみれで足が滑って顔面から落ちそうになったところを右手でタイル床で防いで、防御したら右手の手のひらの肌がめくれてしまいました。
2センチくらいなんですが、ものすごく固いケロイドになってしまいました。
創傷瘢痕というものらしいですが、もうふつうの皮膚に直せることはできないのでしょうか?

A4089 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
形成外科あるいは皮膚科の専門病院で「創傷瘢痕」と診断されたなら、ケロイドではなく瘢痕拘縮を伴う肥厚性瘢痕ではないでしょうか。

肥厚性瘢痕であれば治癒経過の一過程ですので、長期的にお待ちいただければ柔らかく平らにもなりますし、黒褐色の色調も治まりま
す。

受傷前の全く瘢痕のない肌に戻ることはありませんが、きわめて目立たなくなることもありえます。
肥厚性瘢痕なのかケロイドなのかを診断し、早く改善させるための治療計画を立てるためにも、形成外科専門医あるいは皮膚科専門医の診察をお受けになることをお勧めします。
Q4090 相談者 ニックネーム:  患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性

私は10年前の10月に交通事故で左足首(外側)を骨折しました。その後整形外科でボルトとプレートを入れる手術をして翌年12月そのボルトとプレートを取る手術をしました。
その後数ヶ月通院して術後良好でしたので通院は終了しました。

ですがもう10年前になりますが今も傷口はうずきますし、傷口の一部は感覚がないです。
歩くのや走るのに不自由はないですが、もう手術したのは何年も前なのに感覚がないのは不安です。
このままほうっておいて良いのでしょうか?

A4090 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
傷跡(瘢痕)は、正常な皮膚組織ではなく、膠原繊維と結合組織が皮膚の欠損部を埋めて成り立っています。
したがって、元々の知覚神経ネットワークは瘢痕組織の中に存在ぜず、
瘢痕が厚かったり広範囲であったりした場合は、「傷口の一部は感覚がない」という状態になります。

時間が経過しても瘢痕組織が正常な皮膚組織に置き換わることはないので、今後も知覚が元に戻ることはありません。

また「傷口はうずきます」という表現が知覚過敏のことならば、外傷あるいは手術で切断された皮神経が少しずつ伸びてきているのかもしれません。

指先で軽く瘢痕を叩いてみて痛みが強く響くようでなければ、「このままほうっておいて」も問題はありません。

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