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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
- 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
- Q4091 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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ドレッシング材について説明してください
- A4091 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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ドレッシング材を選択するときは、創の状態をよく観察しアセスメントします。創面の状態に合致する材料を選択します。創面を湿潤に保ちながら、周囲の皮膚は浸出液で浸軟させないように乾燥させることが基本です。そのためには、創の深さ、浸出液の量を考えてドレッシング材を選びます。交換は、浸出液がドレッシング材の許容量を越える前に行います。
ポケットへのドレッシング材の充填は、詰めすぎないようにすることがポイントです。詰めすぎると、創の圧迫につながる恐れがあります。
ドレッシング材交換の時だけではなく、体位変換のときや寝衣交換のとき、創部に摩擦やずれが加わっていないかどうか、浸出液のもれはないかなどを観察します。
- Q4092 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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皮膚の消毒は必要ですか。
- A4092 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- これから手術をするような皮膚には殺菌目的で必要です。褥瘡治療の際に創周囲の皮膚は消毒した方が良いとの報告もありますが、消毒よりも石鹸清拭や生理食塩水などの洗浄で汚れを落とす方が一般的です。
- Q4093 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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創の消毒はしない方が良いですか。
- A4093 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 感染の有無に関わらず、消毒は創面に対し細胞毒性があるため創面の消毒は行わず、生理食塩水による洗浄が基本です。消毒剤の中には大食細胞や線維芽細胞を破壊するものもあります。よって消毒剤を直接創面に使用すると創傷の治癒遅延をきたすことになります。
- Q4094 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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創消毒を行った後に生食で洗浄すれば創部に消毒薬剤を使用しても問題はないですか。
- A4094 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 創面に一瞬でも消毒剤が接触すると細胞への障害性があると言われていますので、創部には消毒剤は使用しない方が良いでしょう。
- Q4095 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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創感染がある場合どのような消毒剤含有の洗浄剤が良いですか?
- A4095 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- イソジン、ヒビテングルコネートなどを希釈して創面を洗浄する方法がありますが、低濃度でも細胞への障害性はあります。そのため創感染があっても消毒剤含有の洗浄はすべきではありません。消毒するとすれば創周囲の皮膚のみが良いでしょう。
- Q4096 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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養護学校の保健室に勤務しています。校内でのケガがほとんどで、創傷面が著しく汚れているということはあまりありませんが、水道水で洗うことが難しい場合が多いので、最初に何で清潔にするか悩んでいます。消毒剤は使ったほうが良いのか?使うとすれば、どのような傷か?保健室に置く消毒剤としては、どんなものが良いか・・・・以上現場での悩みです。よろしくお願いいたします。
- A4096 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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正直のところ、消毒液の使用に関しては、使う使わないを含め、あまり神経質に考えなくてもよいと思います。一つには現在使われている家庭用の消毒液は、昔ほど毒性が強いものではないのと、要は水で機械的に洗い流すのが、もっとも有効な手段であるということを軸にして、現場で可能な手段を選ばれればよいと思います。
消毒剤の使用は正直のところ、専門家の間でも多少意見の相違もあり、また最近見直された部分もあります。ここ数年、消毒剤の細胞毒としての障害面が強調されてきましたが、また最近は銀その他の抗菌剤の使用が見直されてきています。
結論から申しますと、通常のキズは水道水で洗浄すれば十分ですが、現在市販されている消毒剤は、昔ほど毒性の強いものはないので、あまり神経質に避ける必要はないと思います。
- Q4097 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入
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子どものときに血管腫の治療のため、放射線治療をしました。現在そのあとが白くカサカサになっています。放置しておくとガンになると言われましたが、ほんとうでしょうか。
- A4097 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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ガンの治療に使われている放射線が、場合によってはガンの原因にもなるということはおかしなことですが、事実なのです。このため良性の病気に対して放射線治療はなるべくさし控えるようになってきました。たとえば血管腫とかいぼとかには、いまでは放射線療法は使われておりません。しかし、このことがはっきりしていなかった数十年前に、血管腫、あざなどにさかんに放射線が用いられました。そしていまごろになって、いわゆる放射線の後遺症があきらかになる場合があります。
後遺症といっても、ご質問になるような皮膚の萎縮がほとんどで、はっきりしたガンというのはめったにありません。皮膚が白くカサカサになって、細い血管が網目のようにあらわれてきます。これはガンではなくて、放射線皮膚炎と呼ばれるものです。皮膚全体が、放射線の影響で徐々に萎縮してきたものですから、なかなかもとに戻りませんし、またこれにきく薬もありません。この状態でとどまっていれば問題はないのですが、放射線の影響の常として、ごくわずかですが進行してゆく傾向があります。そしてちょっとした傷でもなおりにくかったり、また自然にくずれて潰瘍を形成したりします。ガンの治療に使われるような強い放射線ですと、しばしばそうなりますが、血管腫を治療する程度の弱い放射線ですと、めったに潰瘍までは進行してゆきません。それでも数十年の間には、やはり徐々に進行してガンになる場合もあるので、慢性化した放射線皮膚炎の場合は治療したほうがよいということになっています。
治療としては、その部分の皮膚をとり除いて、皮膚の移植を行ないます。子宮ガン、乳ガンの場合と違って、血管腫の場合には皮膚の表層しか放射線がかかっていませんから、皮膚移植は比較的容易です。ただ、顔は美容的な意味で、やはり専門家の判断や技術が必要になります。
- Q4098 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:無記入
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8ヶ月の乳幼児ですが、耳に近い頬に傷を作りました。いつ何でやったのか見てなかったので不明ですが、血が止まった後によく見ると、えぐれたように凹んだ傷でした。傷跡を残さないためにハイドロコロイド素材のバンドエイドを貼ろうかと思って説明書を読んだら2歳以下には使用できない。また顔に使用できないとありました。乳幼児や顔の傷にはモイストヒーリングはできないのでしょうか?
- A4098 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
- 幼児の皮膚は薄くて敏感なのと、あまり使用データがないので、使用せぬようとなっています。実際の処置は、形成外科で指導を受けてください。
- Q4099 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
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やけどをして半年になりますが、傷がふさがらなくて困っています。
- A4099 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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初めのやけどの深さと大きさにもよりますが、半年たって傷がふさがらないというのは、やけどが深くて結果的に植皮が必要だったといえます。初めに述べたように深い2度か、3度のやけどの場合には下から皮膚がはえてきません。周りから皮膚がはえないわけではないのですが、直径2~3センチ以上の傷になると、いくら待っても中心部まで皮膚が伸びてきてくれません。またいったん薄い皮膚がかぶさったようでも抵抗力が弱い皮膚なので、ちょっとこすれるとすぐに傷があいてしまいます。というわけで、普通1~2ヵ月でふさがらない場合には、植皮が必要です。それも、自分の皮膚でないとつきません。
さて手術のことになりますが、植皮した部分を安静に保つために、やはり1週間か10日の入院が必要になります。あまり外から見える場所に傷をふやすことは好ましくないので、なるべく下着で隠せる部分から薄い皮膚を取ります。普通デルマトームと呼ぶ機械で皮膚の半分くらいの厚さを、そぐようにして取ります。取ったあとは、浅い2度のやけどと似た状態です。上から軟膏ガーゼでおおい10日から2週間で自然に皮膚がはえるのを待ちます。一時的薄桃色になり、そのあと体質によってはケロイド状に盛り上がることもありますが、1~2年でだんだん平らになり、目立たなくなってゆきます。
植皮した部分は、包帯で圧迫して4~5日は動かさないようにしておきます。いったん皮膚がつけば、2週間か1ヵ月ぐらいで普通に使えるようになります。植皮した部分は、回りより色が黒ずんで見えたり、場所によってはちりめんのようにしわが寄ってくることもあります。つまり、植皮しても全く正常に戻るわけではなく、皮膚をとった部分にも、目立たなくても傷あとが残ってしまうわけです。
よく、植皮をしないで何年もかかって軟膏だけでやけどをなおした、という話を聞きます。植皮が万能でないなら、むしろこのほうがいいと考えられるかもしれません。しかし植皮が必要と判断されたときに軟膏療法で長びかせると、次のようないろいろな問題が生じます。
1 長い年月をかけてやっと傷口がとじても、その下に厚い瘢痕組織を生じて、ちょっとこすっただけですぐにくずれてしまいます。これを私どもは不安定な瘢痕と呼び、結局は皮膚の移植をするようになります。
2 回りの皮膚が引き寄せられて瘢痕のつれとともに、傷口がとじてゆく場合があります。屈曲のはげしい関節の部分によくこれが見られます。こうなると一応傷口はとじても、関節がひきつれてうまく伸びてくれません。子どものときの囲炉裏のやけどなどで、あごが胸にくっついてしまったり、ひじが曲がったまま伸びなかったりというのはこの例です。もちろん年月がたってから植皮してもかまわないわけですが、関節を長い間このような状態にしておくと、発育障害を起こしたり、関節がかたまったりしてもとに戻らなくなります。
3 1に述べた不安定な瘢痕を植皮しないで、潰瘍を繰り返した場合、その刺激のために10年、20年たつとガンが発生することがあります。幸いに、これはあまり多く見られることではありませんし、また10年、20年という長期間傷が放置されて、なおったりくずれたりを繰り返した場合に起こることです。完全にとじたやけどの傷あとから自然にガンが発生することはありません。
- Q4100 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:47歳 性別:女性
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ガンということで上顎摘出手術を受けました。ガンはなおったと言われましたが、ほおに大きな穴があいてしまって日常生活にさしつかえます。こういうのをなおす手術は可能でしょうか。
- A4100 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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上顎ガンは、日本人にはそれほど珍しいガンではありません。これを完全になおすためには、ふつう上あごの骨と、場合によってはその上の皮膚をとり除きます。上あごを完全にはずすと目のソケットの床がなくなるので、しばしば眼球が下に落ち込んでしまいます。また皮膚をとり除くと、すぽっとほおに穴があいてしまいます。上あごとともに、歯ぐきも取ってしまう場合もあります。
したがって、ほおに穴があいているというだけでなく、物がかめなくなったり、飲み込みにくかったり、また息が漏れてうまく話せないという障害が起こります。眼球が下にずれてしまうと、物が二重に見え視力も落ちてきます。これらは、ガンの手術と同時に皮膚移植で再建をしておけば、ある程度予防できるので、私どもなるべく耳鼻科や口腔外科と協力して、初めから再建のプランを考えるように努力しています。
ガンはなおったが、このような醜形だけが残ったという場合には、改めていろいろな再建手術を試みます。まず、ほおの穴に対しては皮膚の移植を行ないます。簡単な植皮ではこの場合不十分ですので、以前は何回かに分けて胸の上の部分の皮膚を移動させました。最近では組織移植と血管をつなぐ手術を組み合わせることで、かなり手術の自由度が利くようになっています。ひたいの皮膚を犠牲にして再建する場合もあります。歯の欠損には義歯を入れることになりますが、ある程度反対側によい歯が残っていてくれないと、なかなかすわりのよい義歯をつくることはむずかしいようです。義歯といっしょに、上あごの骨の欠損部をうめるようなプロ-ゼをつくることもできます。眼球が下に落ち込んでいる場合は、なるべくソケットの下部に皮膚移植をしてプロテーゼでささえたり、また骨の移植を考えたりします。いずれにしても完成までに数回の入院で、半年くらいの期間は必要でしょう。
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