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傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q4101 相談者 ニックネーム:はるちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:70代前半 性別:女性

二年前の六月に弁置換手術を受けました。胸部に縦19cmの切り傷があり、上から5cmと下から3cm上がったところから1・5cmは綺麗にくっついています。ところが他の部分はミミズ腫れして時々チクチクと痛みます。循環器内科の先生はヒルドイド軟膏を処方してくださり、ガーゼをおさえてテープを貼りなさいと言われた。1年経っても変化なく、皮膚科の友人からドレニゾンテープを教えてもらい、循環器内科の先生に伝え、処方してもらった。1ヶ月後ぐらいは白くなり、腫れが引いたように見えたのですが、テープにかぶれたのか赤みが目立ち始めたのです。内科の先生は今日、皮膚が摩擦するので、ガーゼを当てなさいと言われたのです。
手術した外科の先生はケロイド体質といわれるだけ。このままにしておけないので、良い方法を教えて下さい。お願い致します。

A4101 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
失礼な比喩表現になりますが、お許しください。
「皮膚科の友人からドレニゾンテープを教えてもらい、循環器内科の先生に伝え、処方してもらった」というのは、まるで、『友人にイタリアにはピザというものがあるよと教えてもらい、行きつけの中華屋さんに伝えて、ピザを作ってもらった』というお話のようです。

また「外科の先生はケロイド体質といわれるだけ」というのは、『和食職人はイタリアの煎餅だろと言って取り合ってくれない』というお話のような…。

何を言いたいかというと、餅は餅屋という言葉通り、ピザはピザ職人に作らせた方が良い、つまり、肥厚性瘢痕は形成外科でご相談になるのが一番ということです。

もともと、胸部は肥厚性瘢痕が起きやすい部位です。
「綺麗にくっついて」いる部分もあるのですから、「ケロイド体質」ではないでしょう。
循環器内科の先生にお願いして、形成外科を紹介してもらってください。
Q4102 相談者 ニックネーム:らんらん 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

現在19歳の息子のことでご相談します。
3歳のときに石油ストーブに掌をつき、掌の3分の1程の面積を火傷しました。火傷は結構深かったようで水ぶくれもできましたが、火傷専門の近医を受診し、化膿することもなくひと月後にはきれいに治ったと記憶しています。
その後も火傷痕に変化はありませんが、掌をよく見ると、3cm×7mm程の範囲で、周りよりも白っぽく少し盛り上がり、硬くなっている箇所があります。押しても痛みなどはないようです。

ネットでは、火傷痕から数十年後に皮膚がん(有棘細胞がん)を発症することがあると、様々なHPに医師が書いておられるので心配になりました。しかし、こちらのホームページで「完全にとじたやけどの傷あとから自然にガンが発生することはありません」と書かれているのを見て、安心しました。

ただ、火傷痕が掌なので慢性的に刺激が加わると思いますが、このような場合も将来的にがん化する可能性はありませんか。
また、万が一がん化した場合でも、肉眼で皮膚の異常を発見してすぐに手術すれば、まれに転移するという有棘細胞がんであっても、完治しますか。
どうぞよろしくお願いいたします。

A4102 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「様々なHPに医師が書いておられる」のは、刺激を受ける部位の瘢痕が悪性化しやすいということではありません。

多少分かりにくい表現かもしれませんが、瘢痕癌を生じた症例はほとんどが外的刺激を受けて潰瘍化しやすい部位の瘢痕だったということで、
刺激を受ける瘢痕の多くが癌を発症するということではないのです。

また、もし瘢痕癌が発症すれば、「周りより白っぽく少し盛り上がり、
硬くなっている箇所」の瘢痕の表面が崩れ潰瘍を生じるようになるので、
特に専門的知識がなくとも変化に気づくものです。

当面は、瘢痕癌の心配より、瘢痕からは皮脂の分泌がないため、空気の乾燥する季節にあかぎれにならないよう保湿剤を使ったり、ハンドクリームなどで油分を補ったりするよう気を配ることが大切です。

再度繰り返しますが、熱傷瘢痕から生ずる瘢痕癌はほとんどの症例が
潰瘍を繰り返す瘢痕から発症しており、掌であってもご相談例のような
完成された肥厚性瘢痕からの瘢痕癌の発症を心配する必要はないでしょう。
Q4103 相談者 ニックネーム:カモミール 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

5年ほど前、頭部に脂肪腫があり手術で切除しました。
当初スジッパゲ(直線のキズ)になると説明をうけましたが、10円ハゲのキズが残っています。七三わけにするとハゲがみえます。
スジッパゲにでもなればいーなと思い縫縮術を受けたいのですが、費用と効果が気になります。

美容整形外科で受けると費用も高そうですが、一般的な病院ではどのくらいかかるものなのか相場がわかれば教えていただきたいの
と、手術をうけても変わらない・逆に目立つとなるとやめようかとおもいますが、リスクを教えていただきたいです。10円ハゲ気になります。

A4103 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
頭皮は比較的、進展性が小さいので、皮下腫瘍の摘出や皮膚腫瘍の切除をした際に、とくに頭頂部は「10円ハゲ」のような瘢痕になることがあります。

「縫縮術を受けたい」ということですが、瘢痕を切除した後を単純に縫い縮めることが出来る場合もありますが、皮弁術という手技が必要になったり、皮膚を伸ばすTissue Expanderという器具を使ったりすることも少なくありません。

また基本的に、「美容整形外科」でも「一般的な病院」でも、整容面の治療は自費診療の扱いになります。

メールでは詳細が分からないので、一度形成外科を受診して相談なさってはいかがでしょう。
Q4104 相談者 ニックネーム:さんぺ 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

乳ガンの全摘及び同時再建を行った者です。
腋下と、乳房の下に2ヶ所傷があります。乳房の下の傷が術後1ヶ月ほどして、黒い瘡蓋が取れたのち、はじめは小さな穴から薄黄緑色の脂肪のようなもの、浸出液、血などがではじめたのですが、どんどんひどくなりました。

一週間ごとに、手術していただいた先生に看てもらい、溶ける糸のアレルギーでおこることがあり、ふさがるまでは、熱が出なければ、大丈夫ということで、ゲンタシンをぬり、ナプキンをあてて、すごしております。

穴がどんどん大きく赤くはれて、熱は37度と微熱程度ですが、心配で受診。一度中をぐりぐりときれいに?していただき、出血させることで、くっつきやすくなるだろうと、いうことで、処置してもらいました。

まわりは赤くなり穴はもっとひろがっていますが、担当の先生は、お風呂でも温泉でも大丈夫!!と、そこまでおっしゃるので、心配ないのかもしれませんが、不安は拭えません・・・
自ら、傷をくっけるようなテープや絆創膏をつかっていいかどうか、悩んでおります。

A4104 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
予想される状況と今後の対策について、アドバイスさせていただきます。
「小さな穴から薄黄緑色の脂肪のようなもの、浸出液、血などがではじめ」、「穴がどんどん大きく赤くはれて」、「37度と微熱程度」が1日中続いているとすれば、脂肪組織の融解によるものだろうと考えます。

今は血流の悪い部分の脂肪が溶けて流れ出ている状態ですが、感染を合併しなければ徐々に改善します。
清潔なお湯ならば入浴も問題ないのですが、ご心配ならばシャワー程度にしていただいても構いませんし、
通常の石鹸やボディソープをお使いになっても問題ありません。

「傷をくっけるようなテープや絆創膏をつかっていいかどうか」ということですが、創傷の治療において最も難しいのが、『創傷被覆材の選択』なので、申し訳ありませんが、診察をしなければ具体的な治療法の提案が出来ません。

「不安は拭え」ないならば、一度、形成外科でセカンドオピニオンをお求めになっては如何でしょう。
Q4105 相談者 ニックネーム:apple 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

幼稚園に通う3歳の女の子の怪我についての相談です。
6月5日、幼稚園の迎えに行くと担任から顔に傷ができてしまいました、と言われました。
先生もいつ付いたのか分からないようです。
思い当たるのは、園児と少しつかみ合いになった時があったそうで、その時にひっかかれてしまったのではないか、というお話でした。

見ると、左の鼻と目の間にひっかき傷のようなものでした。
担任には消毒をし軟膏を付けたと言われました。
消毒をすると今は返って治りにくいと聞いた事がありますが、大丈夫だったのか疑問です。

ひっかき傷なので治るだろうと私も安易に考えておりました。病院にも行かず、様子を見ておりました。
また、傷が少し落ち着いてきた頃から日焼け止めと以前皮膚科で処方されたヒルドイドクリームを塗っておりました。

2週間が過ぎて傷口を見てみると、赤みは消えたのですが、
一部えぐり取られたように凹んでる部分が少しだけあるのと、傷を触ると線のようにボコっとなっています。

色味がないので目立たないのですが、近くで見ると分かります。
別件で小児科に訪れた時に医師に聞いたのですが、傷が少し盛り上がってようになっているから、少し跡が残るかもなっとおっしゃってました。

皮膚の再生には28日掛かると聞いた事がありますが、あと2週間足らずで治るのか微妙です。このまま傷跡として残ってしまうのでしょうか?
一生残る傷ができてしまったのでは?と心配でたまりません。

形成外科などに行った方が良いのでしょうか?
傷跡となってしまった場合、綺麗に消す方法はあるのでしょうか?
レーザーなどは幼い子供には無理なのでしょうか?
保険もきかず高額なのでしょうか?

ちなみに、1歳8か月の時にも、テレビ台に額をぶつけて切ってしまったことがあります。
幸いにも出血はすぐ止まりました。
この時は、傷パワーパットを数日貼って様子を見てましたが、やはり2センチ程の白い線のような傷跡として残っております。
もう2年前になりますし、こちらも生涯残ってしまうのでしょうか?

傷ができてしまった時、どのように処置するのが正しいのでしょうか?
今からでも病院に行った方が良いのでしょうか?
何科になりますか?
綺麗に消えるならやれる事はしてあげたいです。

A4105 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
・「皮膚の再生には28日掛かると聞いた事がありますが」、「このまま傷跡として
残ってしまうのでしょうか?」
28日というのは表皮の再生サイクルです。ご相談の「傷跡」は真皮の損傷が起きているものなので、28日のサイクルとは直接の関係はありません。
時間の経過とともに徐々に目立たなくなるので、「このまま」ということは無いでしょうが、全く傷あとが分からなくなるというわけにはいかないかもしれません。

・「形成外科などに行った方が良いのでしょうか?」
ご心配が募っているようですので、すぐに治療をするということでなくとも、瘢痕の経過を診てもらったり、日常のケアのアドバイスを貰うために、定期的に形成外科を受診なさっては如何でしょう。

・「傷跡となってしまった場合、綺麗に消す方法はあるのでしょうか?」
今のところ瘢痕を全く無くすということは出来ませんが、レーザーを含め、より目立たなくする治療法が開発、施行されています。

・「レーザーなどは幼い子供には無理なのでしょうか?」
幼少時に患者さん本人が嫌がるのを無理に治療した場合、レーザーの最中に動くと危険な場合もありますし、心理的にも無用なトラウマを残すことも考えられるので、ご本人が治療を希望するまで待つのが一般的と考えます。

・「保険もきかず高額なのでしょうか?」
通常、瘢痕の治療費用は、自己負担になります。
処置の内容、回数によって費用は大きく異なるので、実際に処置をする際にお確かめになってください。
レーザーも使う機器や施設によって、費用は異なります。

・「額をぶつけて」「2センチ程の白い線のような傷跡として残って」いるが、「こちらも生涯残ってしまうのでしょうか?」
目立たなくはなりますが、全く無くなることはありません。

・「傷ができてしまった時、どのように処置するのが正しいのでしょうか?」
一般的な擦過傷の場合、水道水で良く洗って湿潤療法専用の被覆材で治療することをお勧めします。
ただし、必ずしもこれまでの治療が全て否定されているわけではありません。
創傷の治療で最も難しいのが、消毒を必要とするかどうか、どんな治療薬を使うか、どんな被覆材をするかなどの判断なのです。
可能ならば、受傷後すぐに水道水で洗って、創部を乾かさないように濡れたガーゼなどで覆ったまま、
出来るだけ早く病院におかかりになってください。

・「今からでも病院に行った方が良いのでしょうか?」「何科になりますか?」
すぐに治療をするということでないとしても、瘢痕の経過を診てもらい、日常のケアのアドバイスを貰うために、一度、形成外科を受診なさることをお勧めします。
Q4106 相談者 ニックネーム:E.T. 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性

10年前に交通事故にあい、顔の右側を車のダッシュボードに擦り付けるようにうちつけました。
傷などはほとんど残らなかったのですが、今でも少しむくんでおり、頬の鼻に近い部分にしこりがあります。
また泣くとやや赤みを帯びます。
周りの人からは触らないとわからないと言われる程度なのですが、よいマッサージの仕方などありましたら教えてください。

A4106 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「少しむくんで」いるのが、「10年前」の「交通事故」のときの外傷が原因かどうかは判りませんが、むくみに関しては、一般の美容の本などに書かれている「マッサージの仕方」で十分です。
「頬の鼻に近い部分」の「しこり」は、皮下の瘢痕を触れている可能性があります。

指や掌を使って上から押しつぶすようにするか、2~3本の指でつまんでゆっくりと時間をかけてつぶすようにしてください。
一時的に軟らかくなっても数時間~翌日にはまた元と同じくらいの硬さに戻りますが、毎日続けていただくことで、徐々に周囲の組織との境が分からなくなります。

「泣くとやや赤みを帯び」るのは毛細血管の拡張によるものでしょうが、組織が軟らかくなれば「赤み」も少なくなるでしょう。

また皮下の浅い部分にある「しこり」や血管拡張による「赤み」ならば、レーザー治療がある程度有効な場合もあります。

積極的な治療をしないでマッサージだけの処置で済ませるとしても、一度形成外科を受診して具体的な方法を指導して貰ってはどうでしょうか。
Q4107 相談者 ニックネーム:とみい 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性

8歳の息子が歩道で転んで膝の擦り傷を負いました。
自宅ではシャワーで洗浄後傷パワーパッドを貼りましたが、浸出液が多めで一晩経つと取り替えが必要なほどでした。
念のため病院(皮膚科形成外科)に行くと、道路はばい菌が多いとのことでポピヨンヨードによる直接の消毒(かなり痛みを伴いました)の後フレジンレオ及びアズーノール混合の軟膏を塗りガーゼで処置を受けました。

消毒液を傷に直接施したことにショックを受けました。
キズパワーバッドは手術後のような清潔な傷に使うことや、
消毒液と軟膏による処置を帰宅後もするように言われましたが、これで良いのでしょうか?
湿潤療法の方が早くキレイに治るように思っていたので、不安です。
また、一度消毒液や軟膏で処置した後でも湿潤療法に切り替えることは可能ですか?

A4107 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
感染している創や感染が疑われる創は、閉鎖療法の適応にはなりません。
感染したままの創で閉鎖療法を継続すると、創の悪化を招くことがあります。
受傷後1日経過していたならば、「病院(皮膚科形成外科)」受診時に診察医が感染を確認して、「ポピドンヨードによる直接の消毒」を行い抗生物質入りの軟膏を塗ったのかもしれません。

担当医から特に説明が無く、抗生剤の内服も指示されなかったとすれば、感染は成立していなかった可能性もありますが、完全には感染を否定しきれないということで、念のために「ポピドンヨードによる直接の消毒」を行ったのかもしれません。
また、「フレジンレオ及びアズノール混合の軟膏」を塗ったならば、創の乾燥を防ぐための意味合いが強いと考えられるので、
「キズパワーパッド」などの創傷被覆材を使用しない「湿潤療法」とも言えます。
更に「浸出液が多め」なので、浸出液で創周囲の皮膚がかぶれないように、ガーゼを使用したのでしょう。

申し訳ありませんが、新鮮な外傷の場合、創状態を診ることなく具体的なアドバイスをすることは出来ないので、先ずはおかかりになった病院で、疑問点をご質問なさっては如何でしょう。
一般の患者さんが考える以上に、治療方針、その治療法を選択した理由、予想される経過などを詳しく説明してくれる医師は多いものです。
それでも不安ならば、不安なまま治療を継続することはお勧めできないので、他の形成外科を受診して、これまでの経過を話して、セカンドオピニオンを求めになってもよいのではないでしょうか。

また、「一度消毒薬や軟膏で処置した後でも」、感染が否定されるならば消毒は必要ありませんし、
「キズパワーパッド」などを使用した湿潤療法も問題なく施行できます。
Q4108 相談者 ニックネーム:たまりー 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

頬に1cmの凹キズがありますが、消せるのならそうしたいのですがレーザー治療などで取れる物なのでしょうか?
回復までどのくらい掛かるものでしょうか?保険適用できますか?

A4108 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
瘢痕形成手術や、ヒアルロン酸などのフィラー注入、脂肪移植、PRP注入、フラクショナルレーザーなどの治療法の適応がありそうです。
申し訳ありませんが、瘢痕の方向、幅、色調、硬さ、凹みの程度などの情報が無いため「頬に1cmの凹キズ」に対する具体的な治療のアドバイスが出来ません。

また一般的に、引き攣れのない瘢痕の治療の費用は自己負担となります。
美容外科や形成外科を受診して相談してください。
Q4109 相談者 ニックネーム:姫のママ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

今年の5月に7か月になる娘が抱っこひもから道路に落ちてしまい、小鼻を5ミリくらい深く切って(軟骨まで)しまいました。
すぐに形成外科を受診し、「傷跡を残りにくくしてあげたい」とテープでの処置をしてもらいました。
4日後病院でテープを剥がしてみると小鼻と鼻の穴の上のほうの皮膚が少しずれて段差ができていました。
先生には、「目立つかどうかは成長してみないとわからない」と言われました。
また「子供のうちに治しても成長過程でどうなるかわからないし、なるべく皮膚に負担をかけないようにして大人になって本人が気にするようならその時治せばいい」と言われました。
私は皮膚のことはわからないのですが、今の段階でもうずれて段差ができているので早いうちに治してあげることはできないのでしょうか。
鼻という顔の中心でとても目立つところなので大きくなってコンプレックスを持つ前に治してあげたいのですが・・・

A4109 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「7か月」くらいの乳児が「抱っこひもから道路に落ちて」受傷した様な場合は、「深く切って(軟骨まで)」「4日後」に「小鼻と鼻の穴の上のほうの皮膚が少しずれて段差ができて」いても、
軟骨の断裂が起きていることは極めて少なく、ほとんどの場合表皮の段差だけに済んでいるものです。

そうであるならば、時間の経過を待っていただければ、瘢痕と「ずれ」は成長とともに目立たなくなる可能性もあります。
小鼻の皮膚側から鼻の穴の粘膜面まで貫通して鼻の穴自体の変形が残っているならば、
「段差」は解消されないかもしれませんが、その場合でも「目立つかどうかは成長してみないと」わかりません。

また、簡単な矯正具を使用した方がよい場合もありますが、どの時点でどのように矯正するかは、じっくり検討する必要があります。

まだ受傷後2カ月程度ですから、今後の経過を診たうえで方針を決定することになるので、定期的に形成外科を受診して相談してください。

診察をしなければ具体的なアドバイスが出来ないので、不安が募るようなら、セカンドオピニオンとして複数の形成外科医の意見をお求めになってもよいでしょう。
Q4110 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

リストカットの傷跡が手首に6~7本あります。傷の赤みや盛り上がりなどはありません。
自己責任なのでテープなどで保護して過ごしてきました。
完全になかったようにはならなくても、目立たなくする治療はありますか。

A4110 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「手首」の「リストカットの傷跡」は、決まった治療法があるわけではないので、治療に難渋することも少なくありません。
症例ごとに複数の治療法を組み合わせて、なるべく目立たなく、なるべく気にならなくする治療なので、治療開始前に、患者さんと担当医が治療結果を予測しつつ、さまざまな治療法を相談、検討する必要があります。
申し訳ありませんが、直接診察をせずに具体的な治療のアドバイスは出来ません。
受診したら必ずその病院で治療しなければならないということはないのですから、幾つかの形成外科を受診して、ご自身が信頼できるとお感じになった医師のもとで、十分に話し、希望を伝えて、担当医と共に治療手順を決定なさってください。

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