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傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q4111 相談者 ニックネーム:ゆうゆ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性

40年以上前(3歳のころです)になりますが、熱湯の入ったバケツの中に尻もちをついてはまり腰から下に火傷をおいました。当時、ケロイドは腰の部分と、足は付け根から足首までの後面にあり、腰より足の方がひどく特に両足の膝の後面は火傷の状態も深くひきつれた状態になっていました。
その時にどのような治療で何の薬を使っていたのかは記憶にありません。
現在では、腰の部分はケロイドも肌の色と変わりなく、成長して足の方は大腿部の中間より、ふくらはぎの中間くらいまでの後面にケロイドが残っています。
腰に比べて足のケロイドは赤い部分もあり、膝の後面はひきつれた感じはあります。
当初は膝を曲げることも困難でしたが、4歳で幼稚園に入園する際には改善されていたように思います。幼稚園の2年間はケロイドの部分には常に包帯をまいていました。小学校に入ってからは一切何もしていません。
10歳の時に皮膚移植で権威の先生(お名前はわかりません)に受診しました。夏休みを利用して手術することになり石膏製のギプスを作ったりと準備を進めていましたが、目前で祖母が心筋梗塞で倒れ、手術のお話は頓挫し、結局なにもせず、現在に至っています。
高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもできました。日常生活でも今日まで何の支障もありません。
20歳のころにアトピー性皮膚炎の悪化で病院に通っていた時に将来皮膚がんになるのではないかということを皮膚科の先生に相談し、火傷の傷痕もみていただきました。植皮したほうがよいかと尋ねると、ケロイドの範囲が広いため、移植する自分の皮膚(例えば太ももの皮膚など)がたくさんいるので、そちらの傷の方が大変になるのでしない方がよいといわれました。その先生が何かの時はみてくださるということで皮膚がんの不安も解消したのですが、その先生も数年前に亡くなられ、以来一度もどこにも受診していません。
やはり、皮膚がんになるのではないか・・ということが心配です。やはり定期的に診察を受けた方がいいのでしょうか?その際は何科を受診すればいいですか?
また、日常生活で気をつけることがあれば教えてください。近年、紫外線のことをよく言われますが、高校時代などは、紫外線で真っ黒になって陸上をしていたことなども気になりますが、そのようなことは影響しますか?植皮をした方がよいのかなども教えてください。

A4111 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
メールから読み取る限り厳密には「ケロイド」ではなく、熱傷後肥厚性瘢痕です。
「膝の後面」に「ひきつれた感じ」があるので、「10歳の時に」「皮膚移植」が計画されたのでしょうが、「高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもでき」たうえ、
「日常生活でも今日まで何の支障も」ないのですから、拘縮解除の手術は必要なさそうです。
ご心配なさっているのが「皮膚がんになるのではないか」ということですが、熱傷瘢痕から生じる瘢痕癌は、受傷時に深い熱傷潰瘍になって治癒に時間がかかったり、治癒後の瘢痕が繰り返し潰瘍化したりする症例に稀に発症するもので、ご相談頂いた状態ならば、瘢痕癌が発症する可能性は極めて低いと考えます。
また紫外線は細胞のDNAを損傷させ皮膚癌の原因になりうるものですが、それは全ての露出した肌について言えることで、いくら熱傷瘢痕といえど「高校時代」に「紫外線で真っ黒になって」いたことまでを気になさる必要はないでしょう。
整容的な意味で瘢痕切除および植皮手術を検討なさることはよいでしょうが、瘢痕癌を心配して手術までを検討するとすれば考え過ぎとも言えるかもしれません。
気になるならば、形成外科専門医のいる形成外科で、1年に1度程度、定期的に経過を診て貰うと良いでしょう。
Q4112 相談者 ニックネーム:みっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:80歳以上 性別:男性

1955年、肺結核治療のため右肺上葉切除。右乳頭部下に約15cmの縫合跡があります。
加齢とともに縫合部端のE型(縦横4cm太さ1cm)ケロイドが盛り上がり最近は突き刺すような痛みを感じる様になりました。患部を強く押さえてその痛みを抑えることもあります。
このような創傷治療は可能でしょうか。縫合部は以前はミミズ腫れ状でしたが加齢に従い普通の皮膚状になり傷口の端のE型ケロイドが盛り上がってきました。

A4112 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ケロイドの治療は、圧迫、保湿剤塗布、シリコンジェルシート貼付、ステロイド外用剤、ステロイド局所注射、トラニラスト内服、レーザー照射、切除縫縮・皮弁・植皮、中性子線照射、培養表皮などの治療法を組み合わせ計画されます。
形成外科でご相談頂ければ、ご自身で出来るケア、近医で可能な治療、専門病院でなければ出来ない治療というふうに分けて説明して貰えます。
「以前はミミズ腫れ状でしたが」「普通の皮膚状になり」「傷口の端」が「盛り上がって」きたとすれば、典型的な「ケロイド」かもしれませんが、「右肺上葉切除」のときに埋没糸として皮下に残した縫合糸が核となって炎症が継続している可能性もあります。
まずはお近くの形成外科を受診して、ご相談なさってみてください。
Q4113 相談者 ニックネーム:しまんと 患者様(相談対象者) 年齢:60代前半 性別:女性

現在62歳です。30代前半に鼻の頭の油を指でしぼって出していました。それが元で、鼻の頭に傷ができ、膨れ上がってしまいました。しばらく様子を見たのですが、ぽこんととびだしたようになり、大変気になりだしました。
 それから、1年くらいたって、近くの皮膚科に行き、とびでた直径3mmくらいの皮膚をやきました。詳しい治療法は分からないのですが、超低温の窒素を利用したものではないかと思います。医師は、直るといったのですが、皮膚が赤く膨れてよけい目だってきましたので5~6回通って治療をやめました。
 それから悩み続け、別の美容整形外科に行きましたが、鼻の頭は敏感で治療が難しく、傷がよけいに目立つようになる場合もあるといわれ、それからは何も治療を受けず現在に至っています。
 素顔だと鼻の頭の真ん中が赤く目立ち、化粧をしてもそこだけ膨れ上がり、また目立つという具合です。少しでも小さくすることができれば、直したいといつも悩んでいる毎日です。

A4113 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「超低温の窒素を利用した」治療で「皮膚が赤く膨れてよけい目だって」いたとすれば、液体窒素による処置で水疱が出来たか、一時的な皮膚欠損に炎症が合併したためでしょう。
メールだけでは外傷後瘢痕か疣贅や母斑などの皮膚良性腫瘍が存在するのかなど判断が出来ないので、診察のうえレーザー治療や切除縫縮・皮弁手術なども含め、瘢痕が目立たなくなる治療法をさまざまな角度から検討する必要があります。
形成外科でも「美容整形外科」でも構いませんが、形成外科専門医のいる医療機関で相談なさるようお勧めします。
Q4114 相談者 ニックネーム:えみり 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性

今年の6月始めに事故に遭いました。 そのときは意識を失い、どういう処置をされたのか分かりません。集中したのはほぼ顔面で、額に長い縦に深く切ったような傷と、一部損傷して回りの皮膚を寄せて縫い合わせた大きな傷(今は色は普通ですが、真ん中が凹んでいて穴が空いている回りに八方に縫い跡があります)と、鼻の下から上脣にかけて裂けたところの縫い跡は少しつれている感じがありますし、盛り上がってきました。
それと頬骨も折れていると言われましたが、特に何も処置しませんでした。
先ほどの額の大きな傷が左寄りにあるのですが、目は事故前より小さくなり二重も奥二重になり、左目の下の膨らみがなくなってしまいました。
左目も涙の管が切れたので、それをつなぐ管を形成の先生に入れてもらい、8月に抜きました。そのせいもあるのでしょうか?
傷がとても気になるので、額は前髪で隠して、鼻の下はかなり化粧をして外出していますが、目のくぼんだ感じがすごく嫌で、近々美容外科に行きます。
傷のほうも美容外科でレーザーやるしかないと思っていてネットを見ていたらこのようなサイトがあったので問い合わせしました。
事故直後からこれまで診て下さった形成の先生はリザベンを出してもらっていたのと、傷は治らないとおっしゃったのでレーザーのことを言うと、やるなら別にいいんじゃない?と言われました。いろいろ調べてみましたが、レーザーでまるっきりキレイになるわけではないみたいです。縫い合わせたほうがいいでしょうか… レーザーで全然効果がなかったっていう人もいました。

A4114 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご心配でしょうし顔のことですからとても気になるでしょうが、受傷後まだ半年も経っていないのですから、焦らないでください。
厳しい言葉で申し訳ありませんが、瘢痕の治療に関して、悩みを一挙に、全て解決してくれる治療法はありません。
特に顔面外傷後の瘢痕は部位によって、時期によって、生活の状況によって、治療方針を細かく検討する必要があります。
「いろいろ調べて」「レーザーやるしかない」と決心なさったのでしょうが、そもそも重要なのは、ご自身の瘢痕にどのレーザーが適しているか、時期はいつが良いのか、そもそもレーザー治療の適応があるのかなど専門的な判断ですし、「近々美容外科に行」くとしても、総合的な判断が出来る形成外科専門医がいる施設を受診した方がよいかもしれませ
ん。
まずは担当の「形成の先生」に今後の治療方針をご確認になって、更に複数の形成外科や美容外科を受診し幾つかの治療法を提案して貰い、全ての治療法の利点、欠点を十分に理解してから、ご自身が好感をお持ちになった先生を主治医として、再度治療方針を検討なさっては如何でしょう。
6ヶ月以上経過してから軟らかくなって目立たなくなる瘢痕も少なくないので、直ぐに治療を開始しなくとも、信頼する主治医に定期的に経過を診て貰うだけでも、不安は軽減するものです。

日本形成外科学会のホームページでは、「形成外科とは、身体に生じた組織の異常や変形、欠損、あるいは整容的な不満足に対して、あらゆる手法や特殊な技術を駆使し、機能のみならず形態的にもより正常に、より美しくすることによって、みなさまの生活の質 “Quality of Life” の向上に貢献する、外科系の専門領域です」と、紹介しています。

すなわち、いわゆる美容外科は形成外科の一分野なのです。
それぞれの医師の技術や力量とは関係ありませんが、一般の美容外科のなかには、形成外科医としての訓練をすることなく、美容外科病院に勤務あるいは開業なさる先生もおられます。
一方、総合病院の形成外科でも、美容分野を専門としない医師も大勢います。
したがって美容的、整容的治療を望む際は、出来るだけ多くの医療機関を受診して、医療技術の情報を手に入れるのはもちろん、信頼出来るとお感じになった医師を選んで、その医師を主治医として治療方針を十分に検討して、理解、納得して治療をお受けになるのが理想です。
どうぞ良い治療がお受けになって、良い結果が得られるよう、お祈りいたします。
Q4115 相談者 ニックネーム:ユリアン 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

長年、胸の中心に2?×1?位のケロイドがあり、最近、厚さを増し、また痛みがあるため、近所の皮膚科に行きました。ステロイドの注射を一月に一度打ってもらうことにしました。
5、6、7月に打ってもらったところ、8月に突然、右の乳房が張って、痛みがあるのに気付きました。すぐに、乳腺外科に行き、エコーをしてもらい、乳管が少しはれているけど、様子見で大丈夫とのことでした。ステロイドがリンパに流れている可能性もあるといわれました。続けても一応良いとのことで、その後、気にならなくなりました。
その後、9月に打ち、生理がきたとたん、やはり右の乳房が固く張って痛みもあります。
まるで、子供におっぱいをあげていた時、乳が詰まって、張ったときのような状態です。
これは、ステロイドのせいでしょうか?また、続けてよいものでしょうか?

A4115 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
乳腺外科の担当医に確認して頂くのがよろしいかと思いますが、「生理がきたとたん」「右の乳房が固く張って痛み」があるのですから、乳腺炎か乳腺症でしょう。
「ケロイド」に注射する副腎皮質ホルモン(「ステロイド」)は通常、緩徐に吸収される懸濁液を使うため全身性の副作用は出にくいものですが、1ヵ月に1回ならばやや頻回過ぎるかもしれません。
ただし「2cmx1cm位」の大きさの「ケロイド」ですから、注射できる容量は限られているので、「乳房が張って、痛みがある」原因が、「ステロイドの注射」とは考えにくいでしょう。
また「ステロイドがリンパに流れている可能性」は極めて低く、今得られる情報からは、「乳管が少しはれている」のは「ステロイドの注射」とは関係が無いと判断します。
このまま治療をお続けになっても構いませんが、「ケロイド」の治療は、ステロイドの注射以外に、圧迫、シリコンシート、ステロイドテープ、レーザー、切除、中性子線なども含めて総合的に判断すべきものですから、どうぞ幾つかの皮膚科や形成外科でセカンドオピニオンをお求めになってみては如何でしょう。
Q4116 相談者 ニックネーム:あっぽ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

3歳になる娘の事ですが、保育園で引っ掻かれ目の下に7?ぐらいの傷跡が3本残ってしまいました。傷跡はよーく見ると少し凹んだ感じで少し色が周りとは違います。
怪我したのは5か月前ですが、この先放っておいても傷は目立たなくなりますか?
今は日焼け止めなどクリームは塗るようにしています。

A4116 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「怪我したのは5か月前」ならば、「今は日焼け止めなどクリームは塗るようにして」いるのは正しい判断です。
色素沈着を防ぐために、少なくとも6か月以上経過するまでは、紫外線を避けましょう。
まだ「3歳」ですし、今、他の治療を検討するより、時間の経過とともに目立たなくなるのを待って頂くのがよいと考えます。
治療をするとしても、ご本人に認識が無いうちに治療をしてしまうと、物心の付く頃には治療後の状態だけしか確認できないわけですから、どうしても満足感は少ないものになりがちです。ご本人が瘢痕を気にするようになった時点で、治療するかどうかご検討になっては如何でしょう。
ご心配ならば、形成外科を受診して定期的に経過を診て貰って下さい。
Q4117 相談者 ニックネーム:ぷくん 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

高校1年の息子の事ですが、アレルギー体質なのか肘裏や膝裏、耳たぶが、季節の変わり目とか汗をかいた時に痒みがあり傷跡が残っています。
そんなに酷くもないしそのままにしていたのですが、中学生になった頃から肘裏が白くなり始め今では10×10cm程になってしまっています。
何か治療法はないでしょうか? 又、何科を受診したらいいのでしょうか?

A4117 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
アトピー性皮膚炎と尋常性白斑の合併でしょう。
尋常性白斑は自己免疫疾患のひとつで、皮膚の色を構成するメラニンを生成するメラニン細胞が消失あるいは機能停止している状態になっています。
アトピー性皮膚炎、尋常性白斑とも特効薬があるわけではないので、民間療法から高度医療までさまざまな治療が提案されますが、幾つかの治療法を組み合わせることで改善がみられることも少なくないので、皮膚科を受診して相談してください。
Q4118 相談者 ニックネーム:しょういち 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:男性

僕は、半年ほど前から唇の皮剥けに悩んでいます。
原因は熱いものを飲んだ時に少し皮が剥け、それが気になって周りの皮まで少しづつ剥いてしまったからだと思います。
僕はフルートを専門にやっていて音楽の大学に通っているのに、皮剥けが治らず、フルートが吹けないので休学していて、フルートも長い間吹いていません。
いまは皮膚科に通って、常にプロペトで乾燥しないように保護しています。
でも皮膚が再生されている感覚がなく、ツルツルした状態です。まだ薄く皮も剥けます。
このままプロペトを塗り続けてちゃんと皮膚が出来るでしょうか? プロペトは塗りはじめて3週間目です。
逆に乾かした方がいいとも聞きます。どうしたら皮膚がもとに戻るかわかりません。

A4118 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
唇も肌と同じように、古くなった細胞は垢として表面から落屑します。
通常は顔を洗った時や食事などで擦れて落ちてしまうため意識されることはありませんが、
ご相談の様に「少し皮が剥け、それが気になって周りの皮まで少しずつ剥いてしまった」際などに新陳代謝が更新し「まだ薄く皮も剥け」る状態になることがあります。
軽いヤケドをしたのと同じ状況なので、「ツルツルした状態です」が、決して「皮膚が再生されて」いないわけではありません。
プロペトは唇の保湿の役目で、唇表面の保護には有効ですし、乾かすと「皮が剥け」る症状が更にひどくなる可能性もあります。
唇とマウスピースの微妙な触感が管楽器の音色に顕れるのかもしれませんが、音楽を専門になさっているのですからこそ、現在の状態を気にし過ぎることなくフルートをお吹きになっては如何でしょう。
Q4119 相談者 ニックネーム:とも 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:男性

生まれる時に産婆さんに親指で頭頂部から後頭部に5cmほど向かった位置に直径で15mm程度の傷をつけられ、ハゲができました。
さわると、周りと比べてぷくっと隆起した感じです。肉球みたいな感じです。以前、何かギュッとさわってしまった時には中から水のようなものが出てきました。(ティッシュでグッと押してみたら透明な水分みたいなものが付いた)

若いうちは髪の毛で隠せましたが、最近は徐々に薄くなり気になっています。このHPを見て、切り取って縫うなんて方法があったんだ!と、もっと早く知っていれば・・・と痛切に後悔しました。
このハゲにより、ショートカットにして薄くなるのを気にしない、という方法も取れません。
47歳ですが、手術は可能でしょうか?

A4119 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「さわると、周りと比べてぷくっと隆起した感じで」「ギュッとさわってしまった時には中から水のようなものが出て」きたという症状から、「生まれる時に産婆さんに親指で」「傷をつけられ、ハゲができ」たわけではなく、先天的に皮膚腫瘍が存在したのではないでしょうか。
部分的な瘢痕禿髪の治療法として、切除縫縮、皮弁、ティッシュエキスパンダー、植毛手術などが提案されます。
また根本的な治療法ではありませんが、禿髪部に直接貼る部分カツラも優れたものが出来ています。
診察をしなければ治療法の提案も出来ないので、まずは形成外科を受診してください。
それぞれの治療法の利点・欠点を理解し納得したうえで、ゆっくりとお考えになって治療をなさるかどうかお決めになるとよいでしょう。
Q4120 相談者 ニックネーム:さらさ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:女性

乳児のときにうけたBCGの痕がくっきり残っています。姉妹も薄く残ってますがなぜか私だけクレータが18個残ってしまい見た目も気持ち悪く、未だにノースリーブを着て外出したことがありません。
4歳の娘が4ヶ月のときにBCGの集団接種があり、私と同じ辛さは味わって欲しくないと打つのを散々迷いましたが、接種が義務であるのと最近は痕が残らないというお話でしたので思い切って受けさせましたが娘にも私と同じような瘢痕が残ってしまいました。
どうにかこの痕を治せることはできないでしょうか。

A4120 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
日本ではBCG接種は管針法(はんこ注射、スタンプ注射)が施行されています。
管針法は一般的に、注射後の炎症や潰瘍が軽く済むため、比較的瘢痕の残りにくい方法と言われていますが、瘢痕がまったく無くなることはありません。
娘さんも「私と同じような瘢痕が残って」いるとのことですが、まだ「4歳で」あれば成長とともにより目立たなくなる可能性は十分にあり得ます。
ご相談の「クレータ」の治療は、辺縁を削ってなだらかにするか、皮下にフィラーや自己脂肪などを充填するか、PRPなど細胞の成長因子を注射したりレーザーや高周波などで真皮の再生を促すか、瘢痕そのものを切除してしまうなどの方法が考えられます。
複数の形成外科や美容外科を受診して治療法を提案して貰い、それぞれの治療を十分に理解したうえで、最も信頼する医師を主治医として、主治医とともに再度、治療計画をお立てになって下さい。

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