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傷の悩み 無料相談

創傷治癒よくある質問

  1. 0_FAQ 創傷治癒 よくあるご相談
Q4161 相談者 ニックネーム:AK 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

数年前に顔に4センチほど傷を作り、12月に形成外科にて瘢痕形成術を受けました。もうじき4か月が経ちますが、まだ硬さと赤みがあります。
術後、3か月間マイクロポアを張り続けていました。
3か月目の定期受診の際、医師より今後はテープは貼らなくてよいので、その代わりに日焼け止めを使用するよう言われました。
私としてはまだ傷跡が目立つため、傷跡を隠すためテープをこれからも張ってもよいか聞いたところ、日中は貼って、帰宅後は剥がすようアドバイスを受けました。
医師のアドバイスにより、現在も日中はマイクロポアは貼り続けています。

そこでご質問ですが、これから紫外線が気になるため顔全体に日焼け止めを使用するのですが、日焼け止めを塗ってから、その上にマイクロポアを張っても可能でしょうか。
マイクロポアの上に日焼け止めを塗るとテープ自体が白くなってしまうため、できれば日焼け止めを塗ってからマイクロポアを貼りたいと思っています。

A4161 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「瘢痕形成術」の「術後、3か月間マイクロポアを張り続け」る必要があった理由は、(1)紫外線防止だけでなく、(2)瘢痕を幅広くするような外的な力が加わらない様に、(3)瘢痕の盛り上がりを抑えるため、(4)局所の安静を保つためです。

したがってもう時期的には「今後はテープは貼らなくてよい」のですが、「これからも張って」いても特に問題がある訳ではありません。

もちろん「日焼け止めを塗ってからマイクロポアを貼」っても構いませんが、「目立つ」「傷跡を隠すため」ならば、濃い目のコンシーラーなどで瘢痕をカバーしてから通常のお化粧をなさってはいかがでしょう。
Q4162 相談者 ニックネーム:BRF 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:男性

今月2日に甲状腺切除術を受け、6日に退院しました。現在術後14日目です。
退院の翌日から創部の内部が全体的に瘤のようにだんだん盛り上がってきて、わずかに下がったり上がったりをくり返しながら、現在でも平常時の平らな状態から高さで言うと1cmくらい高い状態になっています。
ドレンからの出血も止まったので退院したわけですが、この盛り上がりは内部で残りの出血があったのか、それとも傷回復の一過程としての皮膚の反応なのか、どちらが考えられるでしょうか?
もし、前者の場合、内部の血腫が固まって回復不能になることはありえるのでしょうか? 
手術後の1回目の診察までまだ2週間あるのですが、主治医に電話して早く診てもらった方がいいのか迷っています。

A4162 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
術後5日目から「瘤のようにだんだん盛り上がってきて」いるのは、「傷回復の一過程としての皮膚の反応」とは考えられません。
血腫は一度固まった場合でも再度吸引可能なほどに軟らかくなるのが一般的なので、「回復不能」ということはありません。

感染を起こして膿瘍が出来ているなら熱発があるでしょうが、膿瘍が小さく限局しているので自覚症状が無いとも考えられます。

万一のことを考えて、予定の診察日を待たず受診した方がよいでしょう。
Q4163 相談者 ニックネーム:gab 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:男性

ケロイド体質で、2度の手術痕はケロイドになりました。
3週間ほど前に自転車を押して坂道を歩いているとき自転車のペダルで右足のふくらはぎを強く打ちました。切り傷などはできていませんが、1週間ほど前からしこりがあり、押さえると痛みがあります。触らなくても違和感があります。
皮下にケロイドはできるのでしょうか?

A4163 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ケロイドや肥厚性瘢痕ではなく、皮下出血や皮下血腫の後の硬結、あるいは筋挫傷でしょう。

整形外科を受診してください。
Q4164 相談者 ニックネーム:あやめ 患者様(相談対象者) 年齢:30代後半 性別:女性

昨年12月に二重手術の切開法をしました。右の切開線から少し上にぷつっと赤くなり、ずっと糸がでてきそうな感覚がありました。何度もそこが炎症を起こしていました。
1月30日に糸が出てきて、手術をした医師のところに行くと、その糸をひっぱって切られました。
看護師さんの説明では2ミリほど切ったのでもう大丈夫とのことでしたが、ずっとそこがしこりになり、赤みもひかず、二重がそこでせきとめられ、不自然になっています。

先日大きな病院の形成外科に行き、たまたま二重手術にも詳しい先生が3月に手術をし、その部分だけ糸をとり、また二重を作ると言われました。
ただ、6-0の透明の糸なのでみつけられるか、わからないし、時間もかかるかもしれないので、すごく腫れると言われました。

その話を手術をした先生にしに行くと、絶対にやめたほうがいい!今手術をするといいことなんて何にもない、悪くなるだけ!と言われました。
しかし、糸はいまだに少し残っており、触るとしこりから少しちくちくします。
それがまばたきするたびに当たってしまい、糸を切ってから3週間以上たつのに、傷は少し良くなったものの、しこりと赤みがひきません。悩んだ末、手術をキャンセルしてしまいました。
手術をした医師ははんこん化した組織が治るには6か月かかるから、様子を見た方がいいと言います。
私は4月から仕事があるので、本当に待っていたらしこりと赤みがよくなって二重瞼がうまくおりてくるのか、心配でなりません。

大きな病院の先生はいろいろ考えてくれ、ステロイド入りのテープを処方してもらいました。
異物があるので傷はよくならないのなら、今からでも手術をお願いしてみようかと悩んでいます。
しこりは小さいですが夕方になるとプチっとわかりやすく出てきます。
以前は化粧すると白い汁が出てきましたが、今は化粧をしても大丈夫になりました。
本当に半年してよくなるのでしょうか?

A4164 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の内容から推測すると、最初の手術は切開法ではなく、埋没糸を皮膚切開して皮下に収めた埋没法です。
診察をしなければ具体的なアドバイスが出来ませんが、治療方針を決めるために情報を整理してみましょう。

(1)昨年12月に二重手術の切開法をした。実際には埋没法。
(2)右の切開線から少し上にぷつっと赤くなり、ずっと糸がでてきそうな感覚があった。
(3)何度もそこが炎症を起こして、化粧すると白い汁が出ていた。
(4)1月30日に糸が出てきて、糸をひっぱって2ミリほど切った。
(5)ずっとそこがしこりになり、赤みもひかず、二重がそこでせきとめられ、不自然になっている。
(6)糸はいまだに少し残っており、触るとしこりから少しちくちくする。
(7)傷は少し良くなったものの、しこりと赤みがひかないし、しこりは小さいが夕方になるとプチっとわかりやすく出てくる。
(8)今は化粧をしても白い汁は出てこない。
(9)大きな病院の形成外科の先生に「3月に手術をし、その部分だけ糸をとり、また二重を作る」と提案された。ただし、「6-0の透明の糸なのでみつけられるか、わからないし、時間もかかるかもしれないので、すごく腫れる」と言われた。
(10)手術をした先生は「今手術をするといいことなんて何にもない、悪くなるだけ」だから「絶対にやめたほうがいい」また「はんこん化した組織が治るには6か月かかるから、様子を見た方がいい」と言う。

埋没法の重瞼術の後、局所の感染を起こしたか、縫合糸を核とした異物反応による炎症が続いたものと推測されます。
抜糸にともない炎症は治まったのでしょうが、まだ縫合糸が残っているためしこりと赤みが引かないのか、組織の瘢痕により触るとしこりがちくちくするのかは不明です。
重瞼ラインが不自然になっているのは瘢痕化している影響とともに、軽度浮腫があるせいだと考えられます。
埋没法の重瞼手術は、通常でも3ヶ月程度は軽度の浮腫を伴うものですから、埋没糸を見つけて抜糸するのは容易でないことも少なくありませんし、時間がかかれば手術中からむくみが出るため、直ちに新しくきれいな重瞼ラインを作ることも困難になります。
一方で、埋没糸の抜糸が数カ月後になれば眼瞼にくせがついてしまい、抜糸して直ぐに埋没法をし直してもきれいなラインにならないかもしれません。

以上を総合すると、3~6カ月経過をみてしこりが柔らかくなったところで抜糸をし、条件さえ良ければ抜糸時に埋没糸をかけることも可能ですが、できれば更に3カ月以上の経過を待って埋没法あるいは切開法で再手術をするのが最良の選択と考えられます。
Q4165 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:その他 性別:無記入

10月に自転車で転んで真皮が見えるほどの深い擦り傷を膝に負いました。
そこにキズパワーパットを張って滲出液もたくさん出て、順調に傷口も小さくなって来たのですが、最近はそこの部分が少し膨らんで薄い皮を張って色も赤紫からお風呂後は赤っぽい色
になる状態だけが続いていて、このままきれいな皮になるのかが心配です。
またけがをしてから4か月もたつのに治らないのはおかしいでしょうか?

A4165 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ご相談の状態は肥厚性瘢痕で、膝ならば、数年の経過の内に白く平らな成熟瘢痕になるでしょう。
まだ膝をつくと多少の痛みがあるかもしれませんが、それも問題ありません。
レーザー治療で赤みと盛り上がりの軽減が出来るので、なるべく早く目立たなくなることをお望みならば、形成外科や美容外科を受診してください。
Q4166 相談者 ニックネーム:hanahana 患者様(相談対象者) 年齢:50代前半 性別:女性

昨年5月広汎子宮全摘出術を受けましたが、傷跡がケロイドになり、痒くてたまりません。
埋没縫合にしてくれていましたが、1か月もするとケロイドになり、6月末に形成外科を受診しましたが、再縫合しか傷跡を目立たなくする方法はないと言われました。
10月の朝日新聞の記事を見て、10月から今までステロイドの入った軟膏を塗布していますが、一向にケロイドは良くなりません。
ケロイドは市販の傷跡、しこりをなくすへパリンを含有する軟膏のほうが良くなるのでしょうか。

A4166 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「形成外科を受診」して、「再縫合」を勧められたならば、厳密には「ケロイド」ではなく肥厚性瘢痕ではないでしょうか。

一般的に「ステロイドの入った軟膏を塗布して」も効果が全くないわけではありませんが、「痒くてたまらない」までの症状はほとんど改善されないでしょうし、「市販の傷跡、しこりをなくすヘパリンを含有する軟膏」は主に保湿を目的としたものなので、これも痒みに著効することはありません。

数年という経過を長期的に待って頂ければ瘢痕は赤みが薄くなり、盛り上がりも軽減され、
痒みが起きても保湿剤で治まる程度の症状になるでしょうが、少しでも早く改善を望むならば、ステロイドテープ、ステロイド注射、シリコンジェルシート、レーザー治療をするこ
とをお勧めします。

またいわゆる「再縫合」は瘢痕形成術と言って、盛り上がった瘢痕だけを切除して正常な皮膚同士を縫合する手術で、局所麻酔でも可能ですから、思い切って手術を検討なさった方が良いかもしれません。

ご自身で判断をなさるより、もう一度形成外科を受診して、ご自身の望みが痒みの軽減なのか、瘢痕を平らにすることなのか、赤みをなくすことなのかをしっかりと告げて、具体的な治療法を提案して貰ってください。
Q4167 相談者 ニックネーム:あき 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性

こちらのサイトで、ほかの方の質問を拝見して、白く残った傷跡でも周囲からメラニンの沈着があり、傷がなくなる、または小さくなることがあることを知りました。
私は顔に大きさは小さいですが、白く残った線上の傷跡があります。
もう15年も前のものですが、場所が場所のため大変気になります。
これをきれいにしたいのですが、何か良い方法はないでしょうか。
現在は家庭でできるピーリングを行い、小さくならないか繰り返しています。
結果としては、への字型だった傷跡がI字型の傷跡になりましたが、それ以上は、何度繰り返しても改善が見られません。

A4167 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
ほとんどの「線状の傷跡」は瘢痕切除手術で細くなりますし、術後2年程の経過を待てば極めて目立たなくなることも少なくありません。
フラクショナルレーザーやRFも瘢痕の改善に有効です。

「家庭で出来るピーリング」では目立った改善効果は得られないと考えられます。
申し訳ありませんが、「顔」の「大きさは小さい」「白く残った線状の傷跡」という情報だけでは最適な治療法のアドバイスが出来ないので、形成外科専門医を受診して相談してください。
Q4168 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:無記入 性別:無記入

労災での皮膚処置について質問します。肘と膝に1ヶ月半前に通勤途中に怪我をしたときの皮膚の状態がきれいに治らず跡があります。
何箇所か傷がある中で瘢痕など傷あとをきれいにする塗り薬は頂いております。
美容皮膚的なレーザーなど(色素を薄くしたり、盛り上がりをなくす)で保険適用の範囲で皮膚科で施せる処置はありますでしょうか。

A4168 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
今のところ、「美容皮膚的なレーザーなど(色素を薄くしたり、盛り上がりをなくす)」の治療は保険適応ではありません。
労災の担当者と話し合って、保険適応外の治療が可能かどうかをご確認になってみて下さい。
また、治療をするかどうか、保険適応の治療かどうかは別にして、いちど瘢痕治療を得意とする形成外科を受診して相談してみてはいかがでしょう。
Q4169 相談者 ニックネーム:yuki 患者様(相談対象者) 年齢:20代前半 性別:女性

22歳の娘の頭にある傷跡について伺わせていただきます。
娘には生まれつき、つむじの部分に1センチ大の丸い毛の生えていない白いあざがありました。生後すぐに担当の医師から「やがて癌になる可能性があるので小学校の高学年になったら取ったほうが良い」と言われ12歳の時に皮膚科で切除をうけました。
それまでは、つむじの部分ですので、隠すような髪形しかできず、いつハゲが見えないか心配でしたが、切除さえすれば好きな髪形のできると思ったのもつかの間。あっという間に傷はケロイドになり、前よりももっと目立つ大きさになってしまいました。
仕方がないので、三年後、中学生の時に美容外科で傷を治してもらおうと、縫い合わせてもらいましたが、やはり大きさは広がるばかり。今は縦長の10センチ弱の傷が頭の中にあります。
ネットでこちらのことを知りました。
今まで通った病院は切れば終わり。「もしかしたら傷が広がるかもしれません。。」と言うばかりで親子で辛い思いをしてきました。
娘のような頭のつむじの部分のケロイド。しかも二回手術したあげくの傷跡でも回復の可能性はあるのでしょうか?

A4169 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
生来の脂漏性疣贅があったのでしょうか。
「つむじの部分」は頭皮の緊張(つっぱり)が強く、単純に切除縫縮をすると比較的大きい瘢痕になることが少なくありません。

従って切除前に十分な検討が必要ですし、皮弁手術やティッシュエキスパンダーなどの専門的手技を使用することもあります。

形成外科病院あるいは形成外科専門医のいる美容外科を受診して相談して頂ければ、具体的な治療法を提案して貰えるでしょう。

追記:
瘢痕の治療は「切れば終わり」ではなく、切った時点から瘢痕(傷跡)の治療が始まると言っても過言ではありません。
特に頭頂部のように寄せて縫うだけの皮膚の余裕の無い部位では、瘢痕を切除したあとの皮膚欠損部を無くすために、さまざまな治療法を組み合わせる必要があります。
また美容外科は形成外科の一分野であるにもかかわらず、美容外科医の中には必ずしも一般的な形成外科的手技に詳しくない医師がいることも事実です。
手術をした時期が小学校高学年や中学くらいならば、まだ頭が大きくなることを見越して、手術を延期する方法もあったはずです。
可能ならば複数の形成外科を受診してさまざまな治療法を提案して貰い、それぞれの治療の特徴を理解し充分に了解したうえで、ご自身が最も信頼できるとお感じになった医師を主治医として治療計画をあらためて建て直してください。
何よりもまずは、不安を何でも相談できる出来る主治医を探すことに時間をかけて下さい。
Q4170 相談者 ニックネーム:きっちゃん 患者様(相談対象者) 年齢:60代後半 性別:女性

1才の頃火傷をおでこの左上にしました(上下1.5cm 幅8cm)。肉のデコボコは余りありませんが(一部では少しあります)皮膚の色が少し回りの色より濃いい感じでケロイド状です。
年月が経っているのですが手術で目立たなくなるでしょうか。

A4170 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
「1才の頃」「おでこ」に「火傷」を受傷し、60年を経過して「肉のデコボコ」が「一部で少し」あって「皮膚の色が少し周りの色より濃い」のであれば、おそらく成熟瘢痕の状態と想像されます。

色調の改善や質感の改善だけならば、各種レーザーで治療可能かもしれません。
「ケロイド状」というのが成熟瘢痕ではなく肥厚性瘢痕あるいはケロイドを指しているならば、瘢痕切除のうえ縫縮や植皮、皮弁手術が必要になる場合もあります。

生来の扁平母斑や脂漏性疣贅などを、幼児期のケガや熱傷の痕と説明されている例も少なくありません。
まずは形成外科や皮膚科を受診なさって、相談するとよいでしょう。
複数の医師の診断と治療方針をお聴きになったうえで、治療するかどうか、治療するとすればどの医師を主治医としたいか、どの治療法を望むか、ゆっくりとお考えになってください。

ご検討の際に、「目立たなく」する治療は目標とする状態が各人で違う可能性があるため
医師にお任せするのではなく、患者さんご自身と担当医が一緒に治療計画をたてることが
最も大切だということもお忘れにならないで。

また、瘢痕の治療は治療をした時点で終了ではなく、治療をした時点からなるべく瘢痕を目立たなくするためのケアが開始されるのですから、暫くの間は治療後も定期的に受診なさって経過を診ていただくことをお勧めします。

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