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傷の悩み 無料相談
創傷治癒よくある質問
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- Q4241 相談者 ニックネーム:よしりん 患者様(相談対象者) 年齢:40代前半 性別:女性
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先日、ジョギング中のアクシデントで転倒してしまい、ひざ・肩・ひじ・手のひらにアスファルトの擦り傷と打撲を作ってしまいました。
こけただけで病院に行くのも恥ずかしいと思い、当日傷パワーパッドを購入して貼ってみましたが、特大サイズのパッドを貼ってもすぐに体液がパッドからはみ出してしまい「貼りっぱなし」の状態ができませんでした。
その後、傷の部分が少しひきつれて色素沈着もしているような状態になっていますが、このまま放置して傷はきれいに治るものなのでしょうか?
特にひざの傷が目立つので気になります。
- A4241 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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瘢痕は徐々に目立たなくはなるでしょうが、受傷時にアスファルトが異物として残ったための「色素沈着」も、否定しきれません。
一度、形成外科を受診して、治療した方がよいか経過をみておくだけでよいか確認をしてはいかがでしょう。
「キズパワーパッド」は創状態によっては、適応にならない場合があります。
ご自身で判断が難しい場合は、出来るだけ早く形成外科か外科を受診して相談するようにしてください。
- Q4242 相談者 ニックネーム:N.S 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:男性
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数年前、タバコの火を右足の甲に当てられた事があり、傷自体は塞がっていますが、時たまにムズムズ痛くなる事があります。
なお、医師の診察は受けておりません。治療した方が良いのでしょうか?
- A4242 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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「時たまにムズムズ痛くなる」のは、乾燥のためか、多少ひきつれるための違和感、あるいは靴や正座で瘢痕が押しつぶされる際に生じる痛みではないでしょうか。
毛の生える部分ならば、瘢痕の内から発毛する際の刺激が痒みや痛みの原因になっているかもしれません。
特に治療をしなくてはいけないわけではなさそうですが、ご心配ならば形成外科を受診して相談してみて下さい。
- Q4243 相談者 ニックネーム:まこやん 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
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私の妻は4年ほど前に美容外科で左上腕部の刺青除去手術を受けました。
縦12センチ横7センチほどのものを2回の手術で除去したのですが2回目の術後、傷が化膿してしまい、ケロイド状に残ってしまいました。
15センチほどの傷跡の上部が2センチ幅のケロイドになっています。下の部分は普通の傷跡です。
本人は言いませんが夏は腕が隠れる服装しかしていません。
手術を受けた美容外科に連絡すると再手術も同じ金額(15万円)がかかるとの事でした。
こういった理由ですので保険適応外なのは承知なのですが、傷跡は触るとボコボコと糸のあと?のような物がある気がします。押すとまだ少し痛いそうです。
なるべく安くキレイに治すには形成外科で再度手術するのが良いのか、美容外科でレーザー治療するべきなのか、どうすればいいのかわからずにいます。
またその場合の費用はいくらくらいなものなのか…。
- A4243 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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瘢痕を切除して縫縮すれば一本の線状の瘢痕に仕上がりますが、瘢痕の周囲の皮膚に余裕が無いと再度、幅広の瘢痕が形成される可能性があります。
レーザーでは瘢痕の赤みや盛り上がりは改善され目立たなくなりますが、瘢痕の面積が小さくなるわけではありません。
その他にも、シリコンジェルシート、ステロイドテープ、ステロイド注射、植皮、培養表皮移植などの方法もあります。
美容外科は形成外科の一分野ですが施設によって得意な治療がありますから、形成外科と美容外科のどちらで治療するかを悩むのではなく、複数の形成外科や美容外科を受診して、担当医の勧める治療法とその理由、更に費用の目安をお訊ねになったうえでご検討なさるとよいでしょう。
- Q4244 相談者 ニックネーム:たま 患者様(相談対象者) 年齢:20代後半 性別:女性
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約3カ月半前、美容皮膚科でエコツーというco2フラクショナルレーザーを毛穴の改善目的で鼻~頬の中央部に受けました。初回から強めのパワーだったらしく直後は血と浸出液がだいぶ出ましたが、当日に止まり、翌日にはかさぶたのように固まり、その後かさぶたが洗顔時にはがれたため通常通りファンデーションを塗り始めました。
一カ月ほどで赤みは気にならないほどに引きましたが、頬の部分だけレーザーを打ったときにあいた無数の細かい穴(直径0.5ミリ、深さ1ミリほど)がそのまま残って陥没していることに気付きました。パワーが強すぎたのか、直後のケアが悪かったのか、レーザーの跡が毛穴のような傷跡となってしまいました。
施術した美容皮膚科では取り合ってもらえず、他の皮膚科(同じレーザーを取り扱っている)で相談したところ、「強いパワーで照射すると時々跡が残る人がいるが、そのうちに治る」とのことでした。以下、相談させていただきたいことです。
・毎日鏡をみていても一向に改善しているように見えないのですが、日にちがたてば、たとえば半年くらいで、凹みはよくなっていくのでしょうか?
・レーザー後すぐにファンデーションを塗ったせいで傷に汚れが入り込み、跡が残ってしまったのでしょうか?(説明ではとても小さい穴をあけるので翌日からお化粧はできると言われたのですが・・・)
・毛穴のように小さい凹み傷が無数のため、本物の毛穴のように角栓(汚れ)が常に詰まってしまっています(洗顔ではとりきれません)が、この汚れがあるために傷が盛り上がってくるのが妨げられている可能性はあるでしょうか?それともちゃんと汚れを押し上げて徐々に傷が盛り上がってきてくれるでしょうか?
・皮膚のターンオーバーを早めるためにトレチノイン(0.05%)を毎晩塗っていますが、
皮膚の治癒過程にあるときに余計なことはしないほうがよいのでしょうか?
・無数の傷跡ができてからその部分の皮脂の分泌が以前よりひどくなった気がするのですが、そんなことはありえますでしょうか?
- A4244 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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一般的には「他の皮膚科」の言う通り、「無数の細かい穴」は「そのうちに治り」ます。
「皮膚のターンオーバーを早めるためにトレチノイン(0.05%)を毎晩塗って」いるとのことですが、表皮角化細胞の角化を抑制し「皮脂の分泌」を促している可能性もあります。
ご自身で判断するのではなく、定期的に美容皮膚科で経過を診て貰い、主治医の指導に従うのがよいでしょう。
- Q4245 相談者 ニックネーム:まりも 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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昨年、ボルトのようなもので左腕の肘の内側を引っかきました。
少し抉れたような傷跡でしたが、出血も多くなかったので、病院へは行かず傷テープを貼って治したのですが、1年たった今では1cm角位のケロイド状になり盛り上がりがあります。
盛り上がっている部分と正常な皮膚科が曲げ伸ばしの際引き攣れて少し痛みがあります。
痛みと痒みが伴っているので少し心配です。このままでそのうち落ち着くのでしょうか?
今更、病院に行って治療してもらえますか?病院に行くなら、保険のきかない美容整形になるのでしょうか?
因みに、ケロイド部分は赤いままで、硬くなっています。
- A4245 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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肥厚性瘢痕と考えられます。
長期的にみればいずれ「盛り上がり」は小さくなって白っぽくなるでしょうが、数年以上時間がかかるかもしれません。
現在、「曲げ伸ばしの際引き攣れ」るうえ「痛みと痒みが伴っている」のですから、保険治療の対象になる可能性が高いでしょう。
形成外科を受診してください。
- Q4246 相談者 ニックネーム:なつ 患者様(相談対象者) 年齢:10歳未満 性別:男性
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今5歳の子どもなんですが、4年くらい前に赤くじゅくじゅくした傷を触って、
顔に2センチくらいの凹んだ跡がのこってます。
凹みは治す方法はありますか?
- A4246 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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凹みの辺縁を削ってなだらかにするか、凹みの下の組織を増量するか、凹み部分の下に何かを注入すれば凹みは目立たなくなるはずです。
実際の医療でも、「凹んだ跡」には、同様の治療が行われます。
つまり、ピーリング、アブレージョン、レーザー、RF、PRPやGFなど細胞の成長因子の注射、フィラー注入など、さまざまな治療があるということです。
瘢痕の状態、部位、年齢、希望する結果などによって治療法は異なり、幾つかの治療を組み合わせる場合もあります。
まずは複数の形成外科や美容外科を受診して治療法を提案して貰い、治療法や治療内容を理解することから始めて下さい。
十分な理解の無いまま治療法を選び期待しただけの治療結果を得られないと悩む方も少なくはないので、「顔」の瘢痕の治療法を選ぶ際は、慎重に主治医とよく相談することが大切です。
- Q4247 相談者 ニックネーム:無記入 患者様(相談対象者) 年齢:30代前半 性別:女性
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以前、ニキビ痕の陥没の改善のため、顔面の表皮アブレーションとディープピーリングを受けたのですが、アブレーション部がデコボコとした傷痕になってしまっています。
ちなみに、表皮アブレーションは頬のほぼ全面(口から下や顎の下はしていません)ディープピーリング(フェノール系のものとの説明でした)は顔全面受けました。施術後20日ほどで顔全面にできた瘡蓋が全て剥がれ、その時は皮膚表面はかなり平らできれいでした。(もしかしたら顔面が腫れていたからかもしれませんが)
しかし、瘡蓋が剥がれてから3ヶ月後くらいから、アブレーションをした部分がデコボコと盛り上がり始めました。色は薄いピンクです。現在、施術後9ヶ月ですが、盛り上がりはある程度落ち着いてきたものの、肌全体が収縮(?)したような感じで皮膚がゴワゴワ・シワシワと縮れたようになっており、ミカンの皮のようなデコボコした凹凸が気になっています。
また、皮膚自体が薄くなっているからか、笑ったり顔の筋肉を動かすと、アブレーションした部分の皮膚にシワシワと細かな皺がたくさんよってしまいます。施術してもらった医師に相談したところ、「軽度の瘢痕に近い」とのことで、bFGF注射による治療を勧められました。
肌理や瘢痕の改善に効果があるとのことでした。このデコボコした表皮の削り痕の改善のために、何かできることはあるでしょうか?
また、FGF注射やトレチノインは有効でしょうか?
- A4247 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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フェノールピーリングは真皮下層まで到達することがあり調節が難しいため、色素沈着やケロイドなどの副作用を起こしやすく、日本人のような有色人種にはあまり適さない処置とされています。
bFGFの注射はコラーゲン再生や真皮の再構築により小皺や凹みをある程度改善させるのには効果的ですが、出来あがった「瘢痕の改善に効果」はほとんどありません。
「FGF注射やトレチノイン」は真皮細胞の増殖と表皮の再構築に有効でしょう。
ただし瘢痕の治療は、さまざまな治療法を組み合わせて計画されることも多く、フェノールピーリングを施行している施設ならば、施術後ケアについても十分経験があるはずです。
「笑ったり顔の筋肉を動かすと、アブレーションした部分の皮膚にシワシワと細かな皺がたくさんよってしま」うなら、まだ治療の途中経過でしょうから、担当医の指導に従うのが、良い選択なのかもしれません。
どの治療法がよいか検討するのも大事ですが、全てお任せできると信頼することのできる主治医を見つけることの方が大切ですから、施術した病院以外での治療もお考えならば、複数の形成外科や美容外科を受診して相談してみてください。
- Q4248 相談者 ニックネーム:mikarin 患者様(相談対象者) 年齢:10代後半 性別:女性
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現在16歳の娘の事で相談させてください。10歳の時に転倒して足のすねに怪我をしました。消毒し出血が治まるまで絆創膏を貼って処置をしましたが、すぐにかさぶたになって治るだろうとしばらく皮膚科へは行きませんせした。それから皮膚がじゅくじゅくしてなかなか治らなかったので、皮膚科に行きました。
そのうち赤く盛り上がり、なかなか治らないので、近くの皮膚科を転々としました。
ケロイド、瘢痕性皮膚疾患、など診断されて、あらゆる塗り薬、リザベンも飲みましたが全く変化なしです。現在はどこにも通っていません。
現在でも赤くなったり、白く粉をふいて乾燥した状態です。範囲は5センチ四方位で目立ちます。プロペトやヒルドイトで乾燥を和らいでいる程度です。日光にも当たらないようにサポーターをつけています。
なにか再生手術などしなければならないのなら、年齢的にはどうでしょうか。
- A4248 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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肥厚性瘢痕でしょうが、ちょうど成長期と重なり、症状が治まるのに時間がかかっているものと考えます。特に治療をせずに経過を待って頂いても、20歳代半ばには瘢痕にかかる緊張が和らぎ、色味も薄くなり、多少目立たなくなるのではないでしょうか。
肥厚性瘢痕の治療として、保湿剤、圧迫、シリコンジェルシート、トラニラスト内服、ステロイドテープ、ステロイド局所注射、レーザー、切除縫縮・皮弁・植皮、電子線照射などがあります。
治療をいつするかの検討は別にして、直ちに形成外科を受診して相談をなさるとよいでしょう。
治療の時期はいつでも構わないのですが、待てるならば皮膚の緊張が和らぐ20歳代までお待ちになってもよいかもしれません。
- Q4249 相談者 ニックネーム:クリママ 患者様(相談対象者) 年齢:50代後半 性別:女性
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50年以上前の一歳の時、左顔面に火傷をおいました。
目の下、鼻のわきもありますが、鼻の下のケロイドが最もひどく残っています。いまさらですが、少しでも改善する可能性はあるのでしょうか。
人生の後半をいくらかでも人目を気にしないで過ごせれば嬉しいです。
- A4249 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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熱傷後の肥厚性瘢痕の治療は形成外科を受診して相談して頂くとよいでしょう。
瘢痕の状態によって圧迫、保湿剤、シリコンシート、レーザー、トラニラスト内服、ステロイド剤の外用や貼付あるいは局所注射、切除縫縮・皮弁・植皮、電子線照射、培養表皮などの治療があります。
やや厳しい表現になりますが、瘢痕は極めて目立たない状態にまで改善しても、全く無くなることはありません。
したがって、まずは複数の形成外科を受診して、治療法をいくつも提案して貰い、全ての治療法について利点・欠点も含め理解し、治療後のご自身の状態を想像できるまでに、時間をかけて情報収集なさることをお勧めします。
そのうえでご自身が、最も信頼置けるとお感じになった担当医を主治医として、再度、治療計画をおたてになって下さい。
顔の瘢痕の治療ですから、治療前にどれだけ検討しても検討し過ぎということは無いので、
お任せしても大丈夫と思える主治医を見つけ、よく相談しながら治療することが大切です。
- Q4250 相談者 ニックネーム:ゆうゆ 患者様(相談対象者) 年齢:40代後半 性別:女性
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40年以上前(3歳のころです)になりますが、熱湯の入ったバケツの中に尻もちをついてはまり腰から下に火傷をおいました。当時、ケロイドは腰の部分と、足は付け根から足首までの後面にあり、腰より足の方がひどく特に両足の膝の後面は火傷の状態も深くひきつれた状態になっていました。
その時にどのような治療で何の薬を使っていたのかは記憶にありません。
現在では、腰の部分はケロイドも肌の色と変わりなく、成長して足の方は大腿部の中間より、ふくらはぎの中間くらいまでの後面にケロイドが残っています。
腰に比べて足のケロイドは赤い部分もあり、膝の後面はひきつれた感じはあります。
当初は膝を曲げることも困難でしたが、4歳で幼稚園に入園する際には改善されていたように思います。幼稚園の2年間はケロイドの部分には常に包帯をまいていました。小学校に入ってからは一切何もしていません。
10歳の時に皮膚移植で権威の先生(お名前はわかりません)に受診しました。夏休みを利用して手術することになり石膏製のギプスを作ったりと準備を進めていましたが、目前で祖母が心筋梗塞で倒れ、手術のお話は頓挫し、結局なにもせず、現在に至っています。
高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもできました。日常生活でも今日まで何の支障もありません。
20歳のころにアトピー性皮膚炎の悪化で病院に通っていた時に将来皮膚がんになるのではないかということを皮膚科の先生に相談し、火傷の傷痕もみていただきました。植皮したほうがよいかと尋ねると、ケロイドの範囲が広いため、移植する自分の皮膚(例えば太ももの皮膚など)がたくさんいるので、そちらの傷の方が大変になるのでしない方がよいといわれました。その先生が何かの時はみてくださるということで皮膚がんの不安も解消したのですが、その先生も数年前に亡くなられ、以来一度もどこにも受診していません。
やはり、皮膚がんになるのではないか・・ということが心配です。やはり定期的に診察を受けた方がいいのでしょうか?その際は何科を受診すればいいですか?
また、日常生活で気をつけることがあれば教えてください。近年、紫外線のことをよく言われますが、高校時代などは、紫外線で真っ黒になって陸上をしていたことなども気になりますが、そのようなことは影響しますか?植皮をした方がよいのかなども教えてください。
- A4250 回答者:脇坂長興 (創傷治癒センター理事)
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メールから読み取る限り厳密には「ケロイド」ではなく、熱傷後肥厚性瘢痕です。
「膝の後面」に「ひきつれた感じ」があるので、「10歳の時に」「皮膚移植」が計画されたのでしょうが、「高校時代は陸上競技で全国大会に出るくらい走ることもでき」たうえ、
「日常生活でも今日まで何の支障も」ないのですから、拘縮解除の手術は必要なさそうです。
ご心配なさっているのが「皮膚がんになるのではないか」ということですが、熱傷瘢痕から生じる瘢痕癌は、受傷時に深い熱傷潰瘍になって治癒に時間がかかったり、治癒後の瘢痕が繰り返し潰瘍化したりする症例に稀に発症するもので、ご相談頂いた状態ならば、瘢痕癌が発症する可能性は極めて低いと考えます。
また紫外線は細胞のDNAを損傷させ皮膚癌の原因になりうるものですが、それは全ての露出した肌について言えることで、いくら熱傷瘢痕といえど「高校時代」に「紫外線で真っ黒になって」いたことまでを気になさる必要はないでしょう。
整容的な意味で瘢痕切除および植皮手術を検討なさることはよいでしょうが、瘢痕癌を心配して手術までを検討するとすれば考え過ぎとも言えるかもしれません。
気になるならば、形成外科専門医のいる形成外科で、1年に1度程度、定期的に経過を診て貰うと良いでしょう。
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