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サイトカイン・増殖因子

サイトカイン・増殖因子とは

増殖因子やサイトカインは一言でいえば、細胞活性の鍵のようなものです。

創傷治癒の説明でおわかりのように、傷が治る過程ではさまざまな細胞が現れては、その時々に適切な働きをして、傷口をふさいでいきます。

その際、それぞれの細胞が互いにメッセージを出し合って、一連の修復作業を営みます。これは一種の連鎖反応ですが、その鎖をつなぐいわば細胞間の橋渡しをする化学物質が、サイトカインであり、増殖因子なのです。この二つは元来は別物でしたが、最近では境界があいまいになり、二つをひっくるめてサイトカインと呼ぶこともあるようです。

細胞の働きの中心は、ご承知のように細胞核にあるDNAです。

サイトカインが細胞に到達すると、細胞膜にある受容体と呼ばれる分子に作用します。これはちょうど鍵と鍵穴のような1対1の関係です。鍵穴が受容体ですが、サイトカイン以外にもこのように鍵として働く分子が多数存在し、それらを総称してリガンドと呼ぶことにしています。

リガンドが鍵穴で回ると、受容体からDNAにメッセージが送られます。このメッセージ伝達にもいろいろな経路があることがわかってきました。

この刺激でDNAは活動をはじめ、メッセンジャーRNAを介してリボゾームに蛋白を作らせたり、分裂増殖を開始したりします。

創傷治癒にかかわるサイトカインは多数ありますが、その主たる貯蔵庫は血小板とマクロファージで、そこから放出されるサイトカインが、線維芽細胞や表皮細胞を活性化するのですが、線維芽細胞や表皮細胞自身もサイトカインを産生して自分自身を活性化するので話は複雑になっていきます。

最近では、これらのサイトカインや増殖因子がバイオの技術で大量生産可能になりました。

それならば、これらを治りの悪い創面にばら撒けば、早くふさがってくれるのでは、ということで試され実用化にこぎつけたのが、bFGFとPDGFという二つの増殖因子なのです。

このように創傷治癒促進の鍵は、細胞の受容体という鍵穴に対するサイトカイン、増殖因子という文字通りの鍵の存在なのです。

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